1.4 調査・分析方法
1.4.1 情報源
本調査の情報源としては、(1)各業界向け事業者アンケート、(2)全国自治体アンケート、
(3)消費者向けアンケート、(4)各業界聞き取り調査、(5)情報処理実態調査(経済産業省政府 統計)、(6)各種公知情報等を用いている。
これらの情報は公知情報を除き、非公開を原則として入手したものである。従って本報告 書中で個別の企業名を記載している記述は、全て個別に許諾を得たものか公知情報に基づ いたものである。
(1) 各業界向け事業者アンケート
本調査では、独自アンケートとして、各業界の事業者に対して BtoC 販売、BtoB 販売、
BtoB調達の3種類のアンケート票を配布し、回収結果を分析することで、実態把握、市場規 模の推計の基礎情報とした。このアンケートは、電子商取引推進協議会及び(株)NTT デー
タ経営研究所が、2004年1月から3月にかけて実施したものである。
アンケート送付対象としては、ECOM(電子商取引推進協議会)会員企業242社、JEDIC
(EDI推進協議会)関連企業3,088社、更に東証一部/二部上場企業3,301社、企業デー タベースをもとに無作為に抽出した従業員数500人以上の企業2,355社、500人未満の企 業2,354社、さらにWeb検索をもとにして独自に抽出したBtoC EC実施企業3,660社、合 計15,000社である。
これら企業に、①BtoC販売、②BtoB販売、③BtoB調達の3カテゴリーの調査票を送付 した。この結果、BtoC販売198件、BtoB販売247件、BtoB調達563件の回答を得た。な お後述する自治体アンケートの回収数を加えると、BtoB に関しての回答数合計は 915 件と なる。
今回の調査は、後述するように情報処理実態調査の結果をも活用したため、この独自事業 者アンケートは、情報処理実態調査と極力補完関係が保つように配慮している。すなわち情 報処理実態調査においては、品目別には分けず企業全体でのEC取引金額を調査している ため、本調査の独自事業者アンケートは、品目別に分けるなど、より詳細な情報入手を目的と して設問構成としている。
(2) 自治体アンケート
全国の地方自治体等に対して、電子入札に関するアンケートを実施した。送付先は、149 自治体・外郭団体であり、この内訳は、47都道府県、13政令指定都市、35中核都市、40特 例都市、さらにこのほか電子入札を実施していることが判明している、8自治体、6外郭団体 である。回答はこのうち105自治体等より得た。この結果をBtoB 調達に関する実態把握、市 場規模推計の基礎情報として活用している。このアンケートは、電子商取引推進協議会及び
(株)NTTデータ経営研究所が、2004年1月から3月にかけて実施したものである。
(3) 消費者向けアンケート
一般消費者における、インターネットを通じた消費実態を把握するため、消費者向けアンケ ート調査を実施し、品目カテゴリ別にBtoC EC、インターネットオークション等による購入金額 をはじめとする購買実態に把握した。
調査対象は、アンケートモニター一般消費者から男女・年齢階層別に割付条件に従ってラ ンダムサンプリングを行い、Webアンケート形式にて実施、2,692件の回答を得た。
このアンケートは、電子商取引推進協議会及び(株)NTTデータ経営研究所が、2004年1 月から3月にかけて実施したものである。
(4) 聞き取り調査(インタビュー)
本調査では、事業者に対して直接訪問及び電話・メール等の手段で、聞き取り調査を行い、
ECの利用実態把握、取引金額規模推計のための基礎データを収集している。
BtoBにおいては、各業界で聞き取り調査(インタビュー)を186件実施した。このうち訪問 インタビューが48件、メール、電話によるインタビューが138件である。
一方BtoC、CtoCでは各業界で 629 件の聞き取り調査(インタビュー)を実施した。このう ち訪問インタビューが39件、メール、電話によるインタビューが590件である。
聞き取り調査は、2004年1月から3月にかけて実施した。
(5) 情報処理実態調査
本調査においては、2001年の第 4回調査から、政府公式統計である情報処理実態調査 の結果を活用している。この情報処理実態調査は、全国のコンピュータ及び情報処理サービ スを利用している民間事業者の中から無作為抽出によって約9,500事業者を調査対象として 郵送方式で、経済産業省が毎年実施しているものである。調査票を送付する事業者の内訳 は、製造業、流通業等経済産業省所管事業者が約 7,500 社、金融業等経済産業省所管外 の事業者が約2,500社である。
本調査においては、平成15年度、および平成16年度の情報処理実態調査の結果を活用 している。本調査で活用したそれぞれの総回答数は平成15年度 3,773 件、平成 16 年度 4,276件であり、このうちBtoB EC取引金額の回答数は、平成15年度850件、平成16年 度829件、またBtoC ECであった。またBtoC EC取引金額の回答数は、平成15年度176 件、平成16年度187件であった。
なお情報処理実態調査においては、EC金額規模については、簡略化されたものとなって おり、品目別には分けず企業全体でのEC取引金額を把握するものとなっている。
また情報処理実態調査の調査対象期間は、平成16年度調査については、平成 15年度 の実績値、平成15年度調査については、平成 14年度の実績値である。このため本電子商 取引市場規模・実態調査が対象とする、2004 年暦年とは時期的ずれがあるため、補正推計 を行って利用している。