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通信・放送サービス

ドキュメント内 16 (ページ 136-141)

2.3 セグメントごとの BtoB  EC の実態と市場規模

2.3.14 通信・放送サービス

2.3.14.1 通信・放送サービス〜 BtoB の概要

通信・放送サービスの2004年の狭義のBtoB EC市場規模は 2,860億円、EC化率は

2.4%であった。また、EC 取組はすべてインターネット技術ベースで行われているため、従来

型EDI等を含めた広義のECにおいても同額の2.860億円、EC化率2.4%となっている。

このEC市場規模は、主に通信サービスにおけるADSL回線契約の事業者間での販売や 事務手続きの受託において EC を活用するものが含まれている。なお、放送サービスに関し ては、EC取組が確認されなかった。

本セグメントでは、従来から実施していたADSLサービスの提供に関する事業者間の EC 取組について、調査精度の向上に伴い今回新たに計上したため、市場規模が伸びている。

表 2.3.14-1 「通信・放送サービス」BtoB EC市場規模

図 2.3.14-1 「通信・放送サービス」

狭義BtoB EC市場規模・経年推移

図 2.3.14-2 「通信・放送サービス」

狭義 BtoB EC 化率・経年推移

(億円)

0 0 130

0 130 2,860

0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500

1998年 1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年

0.0% 0.0% 0.1%

0.0% 0.1%

2.4%

0%

1%

2%

3%

1998年 1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年

(単位:億円)

品目

EC化率 EC化率

通信・放送サービス 2,860 2.4% 2,860 2.4%

狭義EC市場規模 広義EC市場規模

2.3.14.2 通信・放送サービス〜 EC の実態

通信・放送サービスセグメントは、通信サービス、放送サービス(テレビ放送、ラジオ放送、

CATV等)のサブセグメントより構成されている。以下にサブセグメント毎の業界構造やECの 実態について記す。

(1) 通信サービス

通信サービスの取引に関わる主なプレイヤーは、自ら設備を持ち回線サービスを提供する 通信事業者、通信回線を借り受け他事業者へ再販を行う回線卸事業者、インターネット接続 サービスを提供する ISP(Internet Service Provider)である。回線卸事業者には、ADSL 回線卸や、FTTH回線卸が含まれる。

図 2.3.14-3  「通信サービス」業界構造の概略と主な EC 取組 

図2.3.14-3に示す通信サービスの業界構造のうち、主なEC取組としては、ADSLサービ スの回線契約に際して、(a)通信事業者と回線卸事業者との間、および(b)回線卸事業者と 回線卸事業者間で受発注を行う個別EDIの取組がある。

需要家によるADSLサービスの契約申し込みの多くは、ISPに対して行われることが多く、

それを受けてISPは ADSL回線卸事業者に対してADSL回線の利用申請を行っている。

さらにそれを受けた ADSL 回線卸事業者が、ラスト・ワン・マイルと呼ばれる基幹回線から利 用者の建物まで引き込む接続回線の利用について、通信事業者へ利用申請を行い、サービ ス提供の準備が整ったうえで、需要家はネットワーク接続サービスが利用可能となる。

この事業者間の利用申請等の情報連携において EDI が活用されている。業界構造に沿

需要家

(企業、

一般消費者)

回線卸 事業者

ISP

通信事業者

(アクセスライン、

中継回線)

(a)通信事業者側個別EDI (b)回線卸事業者側個別EDI

って見ると、まずISPとADSL回線卸事業者との間では、ADSL回線卸事業者が個別に構 築したEDI(図2.3.14-4 (b))を用い、進捗情報や受発注情報を授受している。ほとんどがホ スト間を連携したEDIであるが、一部の小さなISPとの間ではWeb-EDIが活用されている。

また、これらの中には XML によるデータ交換を行っている事業者も存在する。次に、ADSL 回線卸事業者と通信事業者との間では、通信事業者が個別に構築した EDI(図2.3.14-5

(a))が利用されている。

ADSLサービスは、2000年よりサービス提供が本格化して以降、個人・法人を問わず利用 が急増した。これに合わせて、ADSL回線卸事業者がハブとなり回線開通に関わる進捗情報 を授受し、需要家へ開示するためのEDIが構築され、それに伴いEC取組が進展した。

いずれのEDIも各社が個別に整備した仕組みであるため、データ仕様は標準化されてお らず、取引先が個別に対応している状況である。現状では関連する事業者の数が比較的少 ないため、この様に各社毎の個別の仕組みで業務が実施できている。

なお、これらのプレイヤーの中には、ISPとADSL回線卸事業者を兼ねている事業者や、

ADSL回線卸事業者と通信事業者を兼ねている事業者が存在するが、自社内で完結する情 報連携は企業間取引ではないためBtoB ECとして計上していない。

(2) 放送サービス

放送サービスにおいては、1998年の調査よりEC取組が確認されておらず、2004年につ いても同様に EC 取組が確認されなかった。なお、デジタルコンテンツについては、本セグメ ントではなく、情報処理・ソフトウェア関連サービスセグメントの対象となっている。

2.3.14.3 通信・放送サービス〜市場規模

通信・放送サービスの狭義EC市場規模は全体で2,860億円、EC化率は2.4%であった。

2003年の130億円に比べ2,730億円増加している。また、EC取組はすべてインターネット 技術ベースで行われているため、従来型 EDI 等を含めた広義の EC においても同額の 2.860億円、EC化率2.4%となっている。

狭義EC市場規模における2003年調査からの増分のうち2,600億円は、従来から実施し ていたADSLサービスの提供に関する事業者間のEC取組について、調査精度の向上に伴 い今回新たに計上したものである。130億円はEC取組の進展に伴い2003年から純増した

ものである。当セグメントでは、業界の代表的企業を含む53社の情報を元に個社の実績の積 上げ、および個社の実態を推計し市場規模を算出している。

表 2.3.14-2 2004年「通信・放送サービス」品目別BtoB EC市場規模

(1) 通信サービス

通信サービスについて、狭義ECによる取引金額に関して見ると、2,860億円となっている。

この内訳として、ISPとADSL回線卸事業者との間におけるEC取組、およびADSL回線卸 事業者と通信事業者との間における EC 取組について、2,600 億円を計上している。なお、

同一の契約に対してISP、回線卸事業者、通信事業者の3者で行われる受発注に関しては、

重複を排除したうえで金額規模を算入している。これは、2 社へのインタビューを元に ADSL 回線卸事業者5社分のEC取組を個社推計し、計上している。

また、上記以外の個別の取組として、260億円を算入している。これは、48社から回答を得 たアンケートの集計結果および1社へのインタビュー結果によるものであり、通信サービスをリ セールする回線卸事業者と需要家との間におけるEC取組等が含まれている。

なお、EC 取組はすべてインターネット技術ベースで行われているため、従来型EDI等を 含めた広義のECにおいても同額の2.860億円となっている。

(2) 放送サービス

放送サービスについては、EC取組が確認されなかった

2.3.14.4 通信・放送サービス〜今後の動向

通信サービスでは、従来型EDIによるEC取組は確認されておらず、システムの刷新に伴 うインターネット技術ベースのECへの移行は無いものと考えられる。

今後は、規制緩和による新たな事業者の参入が予想される。これらの事業者により、事業

(単位:億円)

詳細 合計 EC化率 合計 EC化率

通信サービス 2,860

放送サービス

(テレビ放送、ラジオ放送、CATV等) N/A

2,860 2.4%

2.4%

2,860 狭義EC市場規模

品目 広義EC市場規模

者間の情報連携の必要性が生じた際には、これまでの新規参入事業者と同様に ECの取組 が併せて検討されるものと考えられる。

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