• 検索結果がありません。

道路施設維持管理事業について

ドキュメント内 結果の内容(ファイル名:016.pdf サイズ:3.55MB) (ページ 194-197)

道路施設維持管理事業では、枚方市内の道路施設の日常的管理や早期発見のための 道路パトロールを実施するとともに、市民からの要請に基づいて道路施設の維持補修 を行っている。当該補修に関しては、枚方市の職員が現場に赴いて直営で補修作業を 実施することもあるが、規模や緊急性を勘案し、市内の業者に対して委託している場 合もあり、業者への委託が比較的多い事業である。

当該事業は、パトロール又は市民の補修要請を受けて道路施設補修伝票を作成し、

規模や緊急性を勘案した上で、市内の業者に委託し補修を行うという流れで実施され る。当該補修の委託先の選定については契約課にて行うが、契約課では工事に関して は契約の金額や緊急性に応じて、以下の区分で業者への発注方法を定めている。

ア 予定価格が 250 万円以上の工事 制限付き一般競争入札 イ 予定価格が 250 万円未満 130 万円以上の工事 指名競争入札 ウ 予定価格が 130 万円未満 随意契約

エ 予定単価が 30 万円未満の小規模工事 登録業者から契約課が請負者を選定 これらの業者への発注については、主に契約課が発注回数の集計を行い、特定の業 者に偏った発注がないかどうかを管理している。

契約の原則は入札であるが、入札によらないウ及びエによる発注の場合においても、

発注先に対して公平性・機会の均等が確保される必要がある。したがって、土木部の 直接の業務ではないが、契約課における工事契約の管理についての業務も本包括外部 監査の対象とした。

このように、以下の道路施設維持管理事業については直営の道路施設の維持管理に 係る工事だけでなく、工事の委託に関連する業務についても、経済性・効率性・有効 性・公益性・準拠性・透明性の観点から、一連の流れをヒアリング及び資料閲覧によ り検証した。

【委託契約の概要】

契約名 契約先 平成 29 年度支出額

多数 多数 558,703 千円

契約方法 平成 29 年度契約額

小規模工事 34,923 千円

随意契約 20,368 千円

指名競争入札 15,552 千円(契約変更前)

予定価格積算方法 一者随意契約の場合の理由

職員による大阪府積算基 機械設備の保守点検について設置機器メーカー又は設置する

195 準等に基づく積算又は随

意契約事業者の見積等

駅等の公共施設管理者を選定。

駅前広場等の定期清掃については高齢者等の雇用の安定等に 関する法律の趣旨にのっとり公益社団法人Rを選定。緊急工 事については契約課に業者選定を依頼。

【過去5カ年度における委託先事業者及び委託料の推移】

年度 委託先事業者 委託料

平成 25 年度 多数 310,628 千円

平成 26 年度 多数 399,576 千円

平成 27 年度 多数 409,292 千円

平成 28 年度 多数 425,856 千円

平成 29 年度 多数 559,096 千円

(問題点等)

(1)道路補修受付書綴の不備について

土木部みち・みどり室では、一般市民から道路補修の依頼があれば道路施設補修 伝票を作成し、受付番号を付すとともに、補修場所や補修内容を記載し、確認欄に 次長以下の確認印を押印することとしている。また、補修が終わった場合、同伝票 の下部に処理年月日や処理内容を記載するとともに、報告欄に次長以下の報告確認 印を押印している。

全ての手続きが終了した道路補修伝票は道路補修受付書綴に綴じて保存するが、

一部(No.277)の道路施設補修伝票が道路補修受付書綴に綴じられていなかった(結 果番号 19)。担当者によると、原因は不明とのことだが、システム上は受付番号が 登録されており、道路河川整備課に転送した案件であるとのことであった。

至急原因を特定するとともに、当該伝票の所在を確かめ、綴りに適切に綴る必要 がある。

(2)受付日時が古い道路補修の申請について

平成 29 年度の道路施設補修伝票のうち、一部の伝票(No.510(枚方市 東藤田 町1-13 付近))について、本件補修は、申請者である地域の自治会長が当初、平 成 15 年に私道舗装工事の申請をしたが、詳細ないきさつは現在となっては確認で きないものの、結果として当時は道路の補修がなされず、平成 29 年度になっては じめて古い私道舗装工事申請に基づいた舗装工事を行ったものである。

私道について舗装工事を申請する場合、「枚方市私道整備工事実施要綱」に基づ いて、私道又は排水施設の権利者及び私道の沿道住民の同意を得て、当該整備工事 に関する一切の権限について委任を受けるとともに、それを証する書類等を添えて

196

市長に申請を行う必要がある。しかし、当該道路施設補修伝票の調査内容欄は「H15 年度受付分」とのみ記載がされており、当年度に新たに申請を受け付けることなく 舗装補修を行っている。本件のような場合、本来は新たに私道舗装工事申請を受け、

当該申請に基づいて処理すべきである(意見番号 51)。

なぜこのような古い私道舗装工事申請に基づいて舗装工事を行う取り扱いとし たのかについて担当課にヒアリングを実施したところ、状況は次のとおりであった。

申請者である自治会長は平成 15 年度に申請を提出済みであると主張しており、

申請に係る書類の控を所有していた。一方で、枚方市では書類が保管されていない ことから、当時は申請書類を受領していないとの認識であったものの、先方の主張 を受け入れるかたちで平成 15 年という古い事業年度における申請書類の控をコ ピーし、それらに基づいて補修伝票を作成したとのことであった。

(3)小規模修繕の見積・受注状況について

枚方市では「官公需についての中小企業者の受注の確保に関する法律」及び「中 小企業者に関する国等の契約の基本方針」の趣旨に則り、30 万円未満の少額かつ 内容が軽易な小規模な修繕において、入札参加資格者以外の事業者を対象に登録制 度を設け、発注を行っている。

当該制度は、市内の小規模事業者等の受注機会を設け、市内経済の活性化を図る ために設けられている。発注先の選定については、発注を行う課において複数の事 業者から見積書を徴収し決定するが、公平性を確保し、機会均等を図るために、実 施状況については契約課に四半期ごとに報告することを求めている。

また、契約課では小規模修繕業者ごとに見積り実施の状況をエクセルで管理し、

発注実績に偏りがないかどうかを確かめるとともに、偏りがある場合には口頭で注 意を促しているとのことであった。

しかしながら、平成 29 年度の小規模修繕の業者別見積・受注状況を確かめたと ころ、例えば大工工事や防水工事等の工事区分別に見積・受注件数が相対的にかな り件数の多い業者もあれば、実績としての件数がゼロの業者もあるなど、相当の偏 りが見受けられた。

この見積り実績について、当該エクセルでは見積書の提出のみを集計しており、

見積書の提出の依頼を行った先は管理していないということであった。

また、見積や受注の実績の集計過程について、2つの工事区分に登録されている 業者についてはいずれか一方の区分に集約して集計されていることが判明し、現状 では工事区分ごとの公平性が確保されているとは言い難い状況であった。

業者の得手不得手、地理的な条件及び規模等によって結果的に偏りが生じること は考えられるものの、契約課において、偏りのある課に対し口頭の指摘のみに留め ていることは制度の趣旨から十分であるとはいえない。契約課において偏りの有無

197

を確認しているのであるから、偏りがある課に対しては文書で指摘をするとともに、

発注した課に対し文書で回答を求めるべきである(意見番号 52)。

また、契約課は、業者間の公平性の観点、見積・受注の状況を適切に管理する観 点から、当該エクセルにおいて見積書の提出の依頼を行った状況も管理できるよう 様式を改めるべきである(意見番号 53)。

同様に、2つの工事区分に登録されている業者について、それぞれの工事区分別 に適切に実績が集計されるようにエクセル等の仕組みを改めるともに、適切に運用 するように偏りのある課に十分に周知する必要がある(意見番号 54)。

ドキュメント内 結果の内容(ファイル名:016.pdf サイズ:3.55MB) (ページ 194-197)