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耐震改修促進計画(第Ⅱ期)について

ドキュメント内 結果の内容(ファイル名:016.pdf サイズ:3.55MB) (ページ 177-183)

平成7年に発生した阪神・淡路大震災、平成 23 年3月の東日本大震災及び平成 28 年4月の熊本地震等の大規模な震災が生じることにより、人的・物的に甚大な被害が 発生している。近い将来、発生する可能性が高いとされる南海トラフ巨大地震等の地 震による人的な被害をできる限り減少させるためには、住宅・建築物の耐震化を促進 することが重要であると認識されており、全国的に耐震化の取り組みが進められてい る。

国の政策としては、阪神・淡路大震災後に「建築物の耐震改修の促進に関する法律」

が定められるとともに、「建築物の耐震診断及び耐震改修の促進を図るための基本的 な方針」が定められている。

枚方市においても全国的な耐震化の取り組みを受けて、平成 20 年に「枚方市住宅・

建築物耐震改修促進計画」を策定し、平成 27 年度までの8年間で耐震性を満たす住 宅・建築物の割合を9割にすることを目標として耐震化の促進に取り組んできた。そ

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の結果、多数の人が利用する建築物については耐震化率 90.7%(計画策定時の平成 19 年度は 78.3%)、市有建築物の耐震化率は 97.6%(計画策定時の平成 19 年度は 39.3%)

となっており、9割の目標を達成している。一方で民間住宅については、83.1%となっ ており、計画策定時の平成 19 年度の 77.2%から耐震化が進んでいるものの、目標達 成には至っていない。

「枚方市住宅・建築物耐震改修促進計画」は平成 27 年度に目標期間を終えたこと から、新たに平成 29 年度から平成 37 年度までの9年間を目標期間として、計画の改 定を行っている。この改定では大阪府が策定した耐震改修促進計画をふまえ、「総合 計画」や「枚方市地域防災計画」との整合を図ることとしており、「枚方市住宅・建 築物耐震改修促進計画(第Ⅱ期)」として平成 28 年度に策定している。この第Ⅱ期計 画においては、耐震化の促進に向けた普及・啓発や支援により民間住宅の耐震化を進 め、目標期間である平成 37 年度においては耐震化率 95%を目標として掲げている(多 数の人が利用する建築物、市有建築物はいずれも 100%を目標としている。)。

③ 補助金の執行について

住宅・建築物耐震化促進補助事業では、「枚方市住宅・建築物耐震改修促進計画(第

Ⅱ期)」に基づいて、建物の耐震化を進めるため、木造の住宅を所有する個人に対し、

住宅・建築物の耐震診断、耐震改修設計、工事及び除却に要する費用の見積り金額を 限度として一定額を補助することとしている。

事業の流れは次のとおりである。木造の住宅を所有する個人が該当する補助金を受 ける場合には、施工業者の見積り後に補助金の申請を行い、申請された物件について、

市の職員が補助の条件に該当しているか確認を行う。申請された物件が補助の条件に 該当している場合には、その後、交付通知がなされ、実際の工事等の契約、工事の着 手が行われる。工事完了後には完了報告書が提出され、書類審査、現地調査が行われ た後に補助金の請求と支払いが行われる。

そこで、以下の住宅・建築物耐震化促進補助事業に関する補助金について、主に、

経済性・効率性・有効性・公益性・準拠性・透明性の観点から当該補助金に関わる一 連の流れをヒアリング及び資料閲覧により検証した。

179 所管 都市整備部 建築安全課

補助金の名称 既存民間建築物耐震診断補助金(木造)

根拠法令・要綱等 枚方市既存民間建築物耐震診断補助金交付要綱

予算費目 款:土木費 項:都市計画費 目:開発費

分類 補助の性質 事業費補助 ・ 制度的補助 ・ その他 補助割合 国: 1/2、府:1/4、市: 1/4

補助率・補助額 その他

事業年度 始期:平成9年度、終期:平成 31 年度 補助金の推移

(金額単位:千円)

年度 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 予算額 9,000 11,835 16,095 7,875 4,293 決算額 8,974 11,680 15,442 5,695 3,393 平成 30 年度予算 13,500 千円(9月補正後)

交付先 個人、法人

交付の目的 東南海・南海地震等の大規模地震の発生が危惧されるなか、耐震化の促 進は喫緊の課題であり、民間建築物の耐震化の促進を図るため、一定の 要件を満たす住宅の所有者に耐震診断に要する費用を一部補助する。

補 助 対 象 事 業 等の概要

木造住宅の耐震化を進めるため、一定の条件に該当する住宅の耐震診断 に要する費用の一部を補助する。

(制度の概要)

*耐震診断補助(診断費用の 90%、1 戸あたり上限 4 万 5 千円)

補助対象経費 耐震診断費

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(問題点等)

(1) 耐震化補助の申請に係る必要書類及び現地調査について

耐震化促進補助事業においては、枚方市内の建物の耐震化を進めるために、一定 の条件に該当する個人所有の住宅、建築物の耐震診断・耐震改修設計・工事及び除 却に要する費用の一部の補助を行っている。

枚方市木造住宅耐震改修設計補助金交付要綱事務要領第4条第5号において、補 助金を申込む際には「補助対象木造住宅の配置図及び各階平面図の写し」を提出す るよう規定されている。しかし、平成 29 年度の耐震改修設計補助関係綴を閲覧し たところ、実際には閲覧した全ての申請において受領していなかった(結果番号 17)。 所管 都市整備部 建築安全課

補助金の名称 木造住宅耐震改修補助金

根拠法令・要綱等 枚方市木造住宅耐震改修設計補助金交付要綱、枚方市木造住宅耐震改修 工事補助金交付要綱、枚方市住宅除却工事補助金交付要綱

予算費目 款:土木費 項:都市計画費 目:開発費

分類 補助の性質 事業費補助 ・ 制度的補助 ・ その他 補助割合 国: 1/2、府:1/4、市:1/4

補助率・補助額 その他

事業年度 始期:平成 18 年度、終期:平成 31 年度 補助金の推移

(金額単位:千円)

年度 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 予算額 27,925 47,790 63,455 91,000 54,371 決算額 22,429 47,282 62,661 76,405 52,671 平成 30 年度予算 100,100 千円(9月補正後)

交付先 個人

交付の目的 東南海・南海地震等の大規模地震の発生が危惧されるなか、耐震化の促 進は喫緊の課題であり、民間建築物の耐震化の促進を図るため、一定の 要件を満たす住宅の所有者に耐震改修設計、工事及び除却に要する費用 を一部補助する。

補 助 対 象 事 業 等の概要

木造建物の耐震化を進めるため、一定の条件に該当する個人所有の住宅 の耐震改修設計、工事及び除却に要する費用の一部を補助する。

(制度の概要)

*耐震改修設計補助(設計費用の 70%、1 戸あたり上限 10 万円)

*耐震改修工事補助(1 戸あたり上限 70 万円)

*住宅除却工事補助(上限 20 万円)

補助対象経費 耐震改修設計費、耐震改修工事費、住宅除却工事費

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これは、耐震改修設計補助金交付申請書に添付書類として記載されていないことに よる。現実的には他の資料で代替できるとのことだが、現状は要領違反の状態であ る。

また、耐震改修設計や工事については、補助の申請にあたり、事前相談の段階で 建築基準法の違反がないかどうかを確かめるため、市の職員が現地調査を行ってい る(平成 30 年度版 木造住宅耐震化補助制度(パンフレット))。現地調査につい ては、指摘の要否の結論と実施日のみを申請ごとに記載したエクセルデータの一覧 があり、当該一覧でのみで管理しているが、どのような観点から現地調査が実施さ れ、指摘の要否について結論を下したのか明確ではない。現地調査を実施したので あれば、現地調査を実施した担当者がチェックリスト等を利用して、いかなる観点 から現地調査がなされたのか検証できるようにするとともに、当該書類を保管すべ きである(意見番号 47)。

(2) 耐震改修工事補助金に係る賃貸の取り扱いについて

枚方市木造住宅耐震改修工事補助金交付要綱第4条第1項では、当該補助金の交 付の対象となる者は「補助対象木造住宅又は補助対象木造住宅の部分を所有する個 人」とされている。また、同条第2項第2号において、交付の対象となる木造住宅 は「現に居住し、又は居住しようとしているものであること。」とされている。

本件耐震改修工事補助金よりも新しく創設された耐震改修設計補助金に係る枚 方市木造住宅耐震改修設計補助金交付要綱では、第4条第2項第6号において補助 金の対象となる木造住宅は、「賃貸されていないものであること。」との定めがなさ れている。しかしながら、本件耐震改修工事補助金交付要綱においては、同条項に 相当する定めはなく、賃貸物件について明示的には除外されていない。

平成 29 年度の本件耐震改修工事補助金交付申請書綴りを閲覧し内容を検討した ところ、平成 29 年4月 17 日に同一の個人が、複数の住宅について補助金の申請を 行い、交付がなされていた。これは、賃貸物件について明示的には除外されていな いとはいえ、枚方市木造住宅耐震改修工事補助金交付要綱第4条の規定の趣旨に反 していると考える。

1 補助金の交付の対象となる者(以下「補助対象者」という。)は、次項に規定する補助 対象木造住宅又は建物の区分所有等に関する法律(昭和 37 年法律第 69 号)第2条第1項 に規定する区分所有権の目的たる次項に規定する補助対象木造住宅の部分(住宅の用に供 する部分に限る。)を所有する個人で、次の各号に掲げる要件を満たすものとする。

(1)当該所有する者が市税を滞納していないこと。

(2)当該所有する者の直近の年度分の市町村民税の所得割額が 304,200 円未満であること。

2 補助金の交付の対象となる木造住宅(以下「補助対象木造住宅」という。)は、次の各

ドキュメント内 結果の内容(ファイル名:016.pdf サイズ:3.55MB) (ページ 177-183)