第 9 章 モデルプロジェクト詳細
9.6. 豊田商工会議所における商工会議所モデル共通EDI連携
9.6.2. 調査連携実証の概要
テーマ①(マンガ化/スマートフォン対応/分納取引対応)
FAX の送受信等、手作業での取引が介在するため、人的ミスやコストの増大が課題 となっている。また検収時に実物を確認した後、事務所に戻りパソコンで入力するこ とが手間となっている。本実証検証参加企業における現状の企業間取引情報連携イメ ージを下図に示す。
・ 注文~注文回答
中小企業共通EDIプロバイダーを介し、受発注業務を実施することで、業務効率化 及び人的ミスやコスト低減に向けた施策を行う。以下に実証検証時の概要図を示す。
(図 70)
図 70 06.豊田PJ 調査連携実証の概要
テーマ①:マンガ化/スマートフォン対応/分納取引対応(注文~注文回答)
共通EDIプロバイダ機能 豊田商工会議所
変換
注文受け 注文回答
業務アプリケーション
株式会社サン・プロテック
注文回答受け
業務アプリケーション 変換 変換
変換 注文
株式会社サン・プロテック
変換
注文受け
業務アプリケーション
サナゲ印刷株式会社
注文回答受け
業務アプリケーション 変換 変換
変換 注文
注文回答
発注企業1 発注企業2
受注企業1 受注企業2
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・ 出荷~検収
検収時に納品書に印刷された QR コードを読み込むことでその場で検収完了とな るシステムを構築し業務の効率化を行う。本実証検証における企業間取引情報連携 イメージの全体図を下図に示す。(図 71)
図 71 06.豊田PJ 調査連携実証の概要
テーマ①:マンガ化/スマートフォン対応/分納取引対応(出荷~検収)
共通EDIプロバイダ機能 豊田商工会議所
変換
出荷 検収受け
業務 アプリケーション
株式会社サン・プロテック
検収
業務アプリケーション 変換 変換
変換 出荷受け
株式会社サン・プロテック
変換
出荷
サナゲ印刷株式会社
検収
変換 変換
変換 出荷受け
検収受け
発注企業1 発注企業2
受注企業1 受注企業2
スマートフォン
アプリケーション 業務アプリケーション
業務アプリケーション
153 テーマ②(業種別取引の対応)
FAX の送受信等、手作業での取引が介在するため、人的ミスやコストの増大が 課題となっている。また検収時に実物を確認した後、事務所に戻りパソコンで入 力することが手間となっている。中小企業共通EDIプロバイダーを介し、受発注 業務を実施することで、業務効率化及び人的ミスやコスト低減に向けた施策を行 う。本実証検証における企業間取引情報連携イメージの全体図を下図に示す。(図 72)(図 73)
・ 注文~注文回答
図 72 06.豊田PJ 調査連携実証の概要 テーマ②:業種別取引の対応(注文~注文回答)
・ 出荷~検収
図 73 06.豊田PJ 調査連携実証の概要
共通EDIプロバイダ機能 株式会社眞栄
変換
注文受け 注文回答
業務アプリケーション
株式会社日本クリーナー
注文回答受け
業務アプリケーション 変換 変換
変換 注文
株式会社眞栄
変換
注文受け
業務アプリケーション
株式会社豊栄
注文回答受け
業務アプリケーション 変換 変換
変換 注文
注文回答
発注企業 発注企業
受注企業1 受注企業2
共通EDIプロバイダ機能 株式会社眞栄
変換
出荷 検収受け
株式会社日本クリーナー
検収
業務アプリケーション 変換 変換
変換 出荷受け
株式会社眞栄
変換
出荷
株式会社豊栄
検収
変換 変換
変換 出荷受け
検収受け
発注企業 発注企業
受注企業1 受注企業2
業務アプリケーション
業務アプリケーション 業務アプリケーション
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テーマ②:業種別取引の対応(出荷~検収)
テーマ③(商流EDI取引情報と金融EDIのデータ連携検証)
受発注で取引されたビジネスの請求・支払い時に、どの取引の明細が支払われ たのかの突合確認は、現状では手作業で行っており、人的ミスやコストの増大が 課題となっている。将来、金融EDIが稼動した場合、商流EDIシステムにおける 取引情報の明細情報を金融EDIシステムに提供することにより、支払時の自動消 込を実現することが可能と見込まれている。本事業では、全銀EDIシステムの仮 システムを構築し、実際に商流EDIメッセージで情報を提供することにより、こ の自動消込が可能になることの検証を行った。具体には、請求書データからの振 込指示、入出金明細データからの売掛金消込を行い、機能実現を確認出来た。今 回の機能確認により、商流EDI情報を金融EDIにデータ連携することにより、業 務効率化及び人的ミスやコスト低減が期待されることが確認出来た。
本実証検証における企業間取引情報連携イメージの全体図を下図に示す。(図 74)
図 74 06.豊田PJ 調査連携実証の概要
(テーマ③:取引情報の金融EDIとのデータ連携検証)
小島プレス工業株式会社
業務アプリケーション
株式会社眞栄
業務アプリケーション
発注企業 受注企業
金融連携I/F
全銀EDIシステム
A銀行(仮想口座)
仕向銀行
勘定系システム
B銀行(仮想口座)
被仕向銀行
勘定系システム 全銀システム
共通EDIプロバイダ機能 変換
変換
変換
変換
変換
変換
凡例 国連CEFACTフォーマット
全銀EDIフォーマット(ISO20022準拠)
固有フォーマット
変換 変換
2019年12月全銀EDIシステム稼働のため、今回は仮想環境で実施
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テーマ④(受発注データとIoT関連データとの連携検証)
受発注取引のある企業間の一部においては、EDI 化されることで、月度の内示 情報を基に日々の納入指示情報によって、いつ何をいくつ何処に納入するかの納 入指示がシステムにより効率的な運用が実現されている。この様な先進的な現場 では、EDI項目で表現されない情報が不足しているとの課題が上がってきている。
例えば、設計変更が行われた場合、通常は生産ラインの段取り替えが発生するが、
それにより納期の調整を実施することもある。現状では、現場の担当者間で電話 による納期調整の連絡が発生しており、コミュニケーションのロスも無視できな い。このため、発注者側・受注者側の双方でアナログ的なコミュニケーションを 補完する具体的な情報の必要性が上がってきている。
現状、生産ラインの状況は、設備のモニターによる確認、つまり設備まで実際 に足を運んでみないと状況を把握することはできないが、「IoT ツール」により設 備の状況を収集・共有化することで、設備に行かなくても状況を把握することが 可能となる。
また、「IoT ツール」で企業間での情報共有を可能とすることで、発注者側で受 注者側の生産ラインの状況が把握できれば、予め発注者側で納期を調整したうえ で納入指示を行える。納期調整の電話連絡等による担当者間のアナログ的なやり 取りを補完することが可能になる。
本実証検証における企業間取引情報連携イメージの全体図を下図に示す。(図 75)
図 75 06.豊田PJ 調査連携実証の概要
(テーマ④:受発注データとIoT関連データとの連携検証)
IoTツール
発注企業
発注担当
共通EDIプロバイダ
生産ライン
センシング情報
稼働状況
受注企業
生産ラインの稼働 状況を収集
受注担当
稼働状況を見て回答を判断 発注情報
回答情報
稼働状況を見て発注を判断
回答情報 発注情報
稼働状況
将来的な連携を検討
仕入先の生産ライン の稼働状況を共有
✓こて先電圧データ
✓部品使用信号
✓部品交換信号 AWS IoT Amazon EC2
156 テーマ⑤(他個別EDIとの連携検証)
受発注取引を行う2社間で、発注側企業が共通EDIを導入・利用していない場 合を想定し、発注側企業が利用しているEDI(流通BMS)で処理したメッセージ を発注側企業内に新たに設けたデータ連携業務アプリでメッセージ変換すること により、共通EDIサービスプロバイダーとのデータ連携が可能になる事を、2パ ターンの取引ケースで検証した。
現行では、基本的に電話を介した口頭注文、あるいはFAXによる印刷物を用い た注文内容の交換であり、システムには手入力が介在していた。取引 1 と取引 2 の両方のケースにおいて、発注⇔受注企業間のデータ交換を共通EDIプロバイダ ーを介して半自動で行い、手入力による誤った注文を回避できることを確認出来 た。(図 76)
図 76 06.豊田PJ 調査連携実証の概要
(テーマ⑤:他個別EDIとの連携検証)