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第 9 章 モデルプロジェクト詳細

9.2. 北海道の中小企業における次世代共通 EDI 連携

9.2.4. サービスモデル

02.北海道PJは「クラウドによる業務管理機能付き中小企業共通EDI準拠のシス

テムを核とするEDIパッケージの拡販」を掲げ、新たなサービスモデルを創出した

(図 47)。

図 47 02.北海道PJ 新たなサービスモデルイメージ

凡例

中小製造 発注企業 (自社顧客)

プロバイダーサービス イーセールスサポート

他社 中小企業共通EDI対応 プロバイダーサービス 中小製造

発注企業

(他社顧客)

中小製造 受注企業

(他社顧客)

中小製造 受注企業

(自社顧客)

他社 業務 アプリ 他社

業務 アプリ 中小製造

発注企業

(他社顧客)

他社 業務 アプリ

中小製造 受注企業

(他社顧客)

インターフェース イーセールス サポート

注文情報 注文情報

注文情報 注文情報

注文情報 注文情報

他社 業務 アプリ 受発注 業務アプリ イーセールスサポート

(株)イークラフトマン社 地域支援団体

札幌商工会議所 北海道中小企業家同友会

既存契約企業 約400社 紹介依頼

データの 流れ

データ以外の 流れ・働き等

紹介 連携

会員への促進 会員への促進

ステーク ホルダ

製品

・サービス

※赤背景、赤枠はPJ管理法人

受発注 業務アプリ イーセールスサポート

インターフェース イーセールス サポート 地域行政

北海道・札幌市 連携

地域企業への推薦

取引 ケー No.

企業名 受発注 区分

従来業務の特徴 調査実証プロセス全体 注文プロセス

帳票入力 送受信 実績管理

従来業務 時間

[秒]

EDI実証 業務時間

[秒]

業務時間 削減率

[%]

従来業務 時間

[秒]

EDI実証 業務時間

[秒]

業務時間 削減率

[%]

1 まるとみ酒販 発注 手書き FAX 1,800 1,065 41% 1,800 1,065 41%

1 安岡 受注 手書き FAX 1,628 118 93% 47 18 62%

2 安岡 発注 手書き FAX 2,659 1,219 54% 2,227 1,134 49%

2 ホッカン 受注 システム FAX システム 244 74 70% 54 17 68%

117 (1) 普及サービスの特徴・仕組み

02.北海道PJの新たなサービスモデルは、次の特徴を有する。

・業務管理機能もEDIもクラウド型のため、社内のIT環境が充実していな い中小企業でも導入が可能。

・2019年には、見積依頼から決済機能までを網羅した総合型EDIサービス とする。

・2019年から、国連CEFACT仕様で越境(国間)EDIをサービス開始。

・他社の業務管理ソフトや独自システムを有している企業に対しては、当 EDI とデータ交換を可能とするインターフェース機能を提供する、かつ 他社の共通EDI準拠のプロバイダーとの接続も可能。

これを以下の3つの仕組みにより実現される。

a.基本EDIサービスによる仕組み

基本的なサービスとしては以下のとおり。

・発注側は、Web検索かJANコード検索か商品名検索により見積依頼対象 商品を選定する。

・発注側は、見積依頼を受注側に送信する。

・受注側は、発注側からの見積依頼内容をパソコンで確認し、取引条件を 踏まえて見積回答をする。

・発注側は、受注側から送信された見積回答を確認し、承知すれば商品マ スタに取り込む。

・発注側は、商品マスタ選択かバーコードスキャンか商品画像認識(将来)

のいずれかで、注文する商品を選択し注文を行う。

・受注側は、発注側からの発注内容を確認して、商品在庫や配送状況を踏 まえ注文回答を行う。

・発注側は、受注側からの注文回答を確認する。内容に納得できない場合 は、当サービス以外の方法(電話や電子メールなど)で交渉を行う。

・受注側は、出荷実績に応じて出荷案内を行う。

・発注側は、商品が到着したら検品を行う。注文回答内容と相違がある場 合は、当サービス以外の方法(電話や電子メールなど)で対応を行う。

b.金融EDIサービスによる仕組み サービス内容は、以下のとおり。

※今後の仕様検討結果により内容変更の可能性あり

・受注側は、納品実績に基づき請求情報を送信する。

・発注側は、受注側からの発注番号単位の請求情報を確認し納品実績と相 違が無ければ、支払予定処理を行う。発注番号単位の支払予定情報は、

EDI内の金融APIにより発注側金融機関に出金予定情報として通知され る。

・EDI内部処理は、発注側の支払予定日に合わせて金融APIを通じて発注

118

側金融機関へ資金移動の依頼を行う。

・EDI内部処理は、金融EDIを通じて発注側金融機関及び受注側金融機関 に資金移動が正常に行われたかを確認する。

・EDI 内部処理は、資金移動が正常に行われた場合、発注側へ発注番号単 位の出金完了情報を、受注側へ発注番号単位の入金完了情報を送信する。

c.越境EDIサービスによる仕組み サービス内容は、以下のとおり。

※今後の仕様検討結果により内容変更の可能性あり。

・見積回答、注文、注文回答の金額は為替レートを踏まえ自国通貨表示(任 意選択)。

・資金移動の際に、従来の二国間の金融機関送金でなくブロックチェーン システムを活用し仮想通貨を経由した資金移動処理を行う。

(2) ターゲットユーザー

本サービスモデルのターゲットユーザーとして、以下の地域、業界、企業規模 のユーザーを想定している。(表 17)

表 17 ターゲットユーザー

地 域 業 界 企業規模 北海道

時期:2018年から

食品業界 個人商店〜中堅卸

(年商:1,000万〜30億円程度)

飲食業界 個人経営〜10店鋪展開程度

(年商:1,000万〜10億円程度)

東北

時期:2019年から

食品業界 個人商店〜中堅卸

(年商:1,000万〜30億円程度)

飲食業界 個人経営〜10店鋪展開程度

(年商:1,000万〜10億円程度)

海外特に東南アジア 時期:2019年から

書籍業界 大手大企業

(年商:140億円程度)

海外特に東南アジア 時期:2020年から

食品業界 個人経営~

(年商:100万〜)

119 (3) 利活用する情報

企業間にてデータ連携され利活用する情報は、注文情報をはじめとして、以下 を想定している。(図 48)

図 48 利活用する情報 金融

API

ブロックチェーンによる 国際金融決済 発注企業

見積依頼情報 見積回答情報

出荷案内情報 基本

ED I サー ビ ス

入金完了情報 出金完了情報

注文情報 注文回答情報

請求情報

支払予約情報 金

融E DI サー ビ ス

越 境 ED I サー ビス

発注企業 受注企業

発注企業 受注企業

入金為替情報 出金為替情報

見積回答、注文の価格に為替情報を付加

受注企業

120 (4) サービスの効果

本サービスモデルでは、3つのサービスごとに、以下の効果やメリットを発注 企業および受注企業に提供する。(表 18)

表 18 サービスの効果

サービス区分 効果やメリット 対象企業 発注企業 受注企業 基本EDI ・受発注業務の生産性が向上する。

・取引量が増加しても労働力の単純追 加が不要となり、人件費増加を抑制で きる。

・受発注業務社員を他の仕事にローテ ーション可能となる。

・紙とFAX通信料が削減できる。

〇 〇

・発注実績を分析して欠品防止のアク ションを講じられ、売り逃しを軽減で きる。

〇 _

・受注実績を分析して在庫の適正化は 図れ、資金繰りが改善できる。

・新取扱商品の訴求・提案が早く簡単 になる。

_ 〇

金融EDI ・購買業務と経理業務間のデータ連携 が可能となる。

・請求業務量が大幅に削減できる。

・未請求が減少できる。

〇 _

・販売業務と経理業務間のデータ連携 が可能となる。

・入金消込業務量が大幅に削減できる。

・発注側と折り合いがつけば、納品即 日入金が可能となり、資金繰りが改善 される。

_ 〇

越境EDI ・送金手数料が安くなる。

・国際送金の事務手続きが簡素化され る。

・自国通貨記載も可能なため、金額判 断がしやすくなる。

〇 _

・入金までの日数が早くなる。

・国際送金の事務手続きが簡素化され る。

_ 〇

121 (5) 普及推進体制・連携チャネル

イークラフトマン社を中心として、体制を組み普及推進を行う。以下にイーク ラフトマン社の体制図を示す。(図 49)。

図 49 02.北海道PJ 普及推進体制

連携チャネルは、ユーザー、地域行政および地域団体を基盤とする。(図 50)

・北海道庁はじめ地域行政の信用基盤を最大限に活用する。

・地場産業への金融EDIの普及を先駆けるため、地場金融機関との連携を深め る。

・東南アジアへの越境EDIを着実に進めるため、ベトナム政府と連係を行う。

・商工会議所をはじめ、産業団体を通じて地場中小企業への活用訴求を行う。

・中小企業経営者の最情報源である新聞社とのパイプを深めパブリシティーの 頻度を高める。

・IT業界団体を通じ、他IT企業との技術的にコラボレーションを強化する。

・幅広い社会的見識を有する専門家からの適切なアドバイスを定期的に求める。

・東南アジアへの越境EDIを着実に進めるため、ベトナム政府と連係を行う。

・EDI普及に関する最終判 断・決裁

EDI普及委員会

・EDI普及に関する方針、戦 略の決定

・実施管理と指導

技術部(体制強化)

・当サービスの導入作業と保 守作業

・ヘルプデスク クラウドサービス部門

・当サービスの契約業務

・プロモーション計画と実務

ベトナム法人内 EDI専任部門

・東南アジアでの当サービス の営業と導入

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図 50 02.北海道PJ 連携チャネル