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第 9 章 モデルプロジェクト詳細

9.3. 大阪発の中小製造業におけるビジネス情報共通 EDI 連携

9.3.5. 普及展開計画

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図 56 03.大阪PJ 連携チャネル

134 (1) 普及に向けた施策・アクションプラン

2018年

・販売インセンティブ制度 2019年

・軽減税率、区分記載請求書等保存方式施行の対応必要性を訴求したプロ モーション

・IoT連携プラットフォームサービス本格開始 2020年

・金融EDI連携サービス開始

・BtoBマッチングサービス本格開始 2021年

・ISDN回線からの移行キャンペーン

・ISDN 回線を利用したレガシーEDI からの移行キャンペーンを打ち、共 通EDIへの移行を促す

・データマイニングサービス開始

2022年:インボイス方式施行の対応必要性を訴求したプロモーション

(2) 普及に向けた課題・解決案

本サービスモデルにおける、事業終了後の普及に向けた課題として、次のよう な課題が考えられる。

i. ITベンダーの協力

過去普及しなかった多くのEDI規格と同様に、中小企業共通EDIも同じ道 を歩むのではと、普及に懐疑的なITベンダーは少なくない。また、賛同する ITベンダーも、中小企業共通 EDIプロバイダーサービスを提案することや、

自社業務アプリと中小企業共通EDIを連携することの実質的なメリット(自 社の売上や利益)が少ないことが足かせになり得る。そのため、賛同する IT ベンダーをどのように増やすかが喫緊の課題といえる。

ii. EDI以外の付加価値の必要性

単なるEDIによる業務効率化だけではなく「在庫削減」などの全体最適を 行うための付加価値を提供する必要がある。小規模製造業については、自社 の最適化(コストダウン)より売上拡大につながる活動を優先するため、同 様にEDI以外の売上拡大につながる付加価値サービスとセットでアプローチ していくことが重要である。

iii. 電子帳簿保存法の理解不足

EDI 導入により伝票のペーパーレス実現を期待するユーザーは多いが、電 子帳簿保存法の第10条により、電子取引(EDI)は一定の保存要件を満たせ ば税務署への申請はしなくても電子保存して良いとされていることを知らず、

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結局紙が無くならないと考える企業が少なからずあり、普及の妨げになり得 ると考える。

これら課題に対し、自ら課題解決に取り組むものの、以下のような外的支援があ った場合、更に普及拡大が望めることを想定している。

i. 既設団体との連携による認知度向上

ITベンダーの理解と協力を得るためには、継続的な啓蒙活動が必要と考える。

個別の企業が啓蒙活動を行っても全体としての効果は薄いため、普及推進組織 が、他既設団体との連携によって、中小企業共通EDIがデファクトスタンダー ドになることを広めていただきたい。

ii. 助成金への要件盛り込み

中小企業共通EDIに対応した業務アプリの普及を推進するため、中小企業を 支援するIT導入補助金等には、中小企業共通EDI標準への準拠など、より具体 的な対応も要件として盛り込んでいただきたい。

iii. 国税庁との連携

国税庁との連携を強め、EDI と絡めて特例である電子帳簿保存法の利用を推 進することが考えられる。税の公正・公平性の確保の観点から、国税書類につい ては紙の保存が原則となっているが、税務上も電子化推進となれば、EDI の需要 が高まり、普及につながるのではと考える。

他国がIndustory4.0をはじめとする業界横断的な取り組みを加速化している現在、

日本も遅れを取らないため、政府として経団連への働きかけや、既存の業界EDIを 横断する規格として早期に認定・公表し、ロードマップを設定するなど、中小企業 共通EDIの普及を強力に後押しいただくことが期待される。

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