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結果

ドキュメント内 九州大学学術情報リポジトリ (ページ 76-82)

第 3 章 の概要

3.3. 研究 2b

3.3.2. 結果

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2008)。この結果は,仮説2-1が支持されたことを明瞭に裏付けている。さらに,

個人態度と他者態度推測は中点を境として,有意に肯定的な側と否定的な側と

に分布していることも明らかになった (個人態度: t[418] = 13.63, p < .001, d = 0.97; 他者態度推測: t[418] = -3.32, p < .01, d = 0.22)。

3.3.2.2. 多元的無知が行動意図に及ぼす効果

3 (カテゴリ: 自他ポジティブ群 vs. 多元的無知群 vs. 自他ネガティブ群)×2

(行動意図: 理想 vs. 現実)の共分散分析を実施した。年齢,子供の数,勤続年数,

雇用形態,伝統的性役割志向性そして社会的望ましさを統制変数としてモデル

に投入したところ,伝統的性役割志向のみ行動意図に有意な効果をもち (F[1,

402] = 11.87, p < .001, ηp2 = .03),それ以外の統制変数の効果は有意ではなかった (ps > .12)。分析の結果,カテゴリ (F[2, 402] = 95.52, p < .001, ηp2 = .32)と行動意 図 (F[1, 408] = 180.36, p < .001, ηp2 = .31)のそれぞれの主効果,そしてそれらの交 互作用 (F[2, 408] = 13.32, p < .001, ηp2 = .06)が有意だった。η2を算出して,水本・

竹内 (2008)の効果量の大きさの目安を参照した。その際,共変量の影響を取り 除いて分析し,主効果と交互作用の効果量をそれぞれ算出した。その結果,カテ

ゴリの主効果 (η2 = .51)と行動意図の主効果 (η2 = .10)の効果量は大きかったも のの,それらの交互作用 (η2 = .01)の効果量は小さいことが示された。

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回答者は自他態度への回答に基づき,4つのカテゴリに分類された (自他ポジ ティブ群: N = 170,多元的無知群: N = 157,自ネガティブ他ポジティブ群: N = 14,

自他ネガティブ群: N = 84)。研究2aと同様に,自ネガティブ他ポジティブ群に 該当した回答者はサンプルサイズの小ささにより,後の分析からは除外した。

ボンフェローニ法による多重比較を行ったところ,自他ネガティブ群の理想

としての取得意図は,残りの2群よりも有意に低かった (M = 2.77, SD = 1.22; 自 他ポジティブ群: t[402] = 12.59, p < .001, d = 2.46; 多元的無知群: t[402] = 10.65, p

< .001, d = 2.10)。一方で,自他ポジティブ群 (M = 5.13, SD = 1.44)と多元的無知 群 (M = 4.79, SD = 1.42)の理想としての取得意図得点の間に有意差はみられなか った (t[402] = 2.27, p = .07, d = .48)。さらに,現実としての取得意図 (M = 2.03,

SD = 0.95)は自他ネガティブ群が残りの 2 群よりも有意に低かった (vs. 自他ポ

ジティブ群: t[402] = 12.65, p < .001, d = 2.47; vs. 多元的無知群: t[402] = 7.77, p

< .001, d = 1.53)。くわえて,多元的無知群の現実としての取得意図の平均値 (M

= 3.63, SD = 1.56)は,自他ポジティブ群の平均値 (M = 4.60, SD = 1.62)よりも有意 に低いことが明らかとなった (t[402] = 5.92, p < .001, d = .94)。3つの群の中で,

男性の育児休業に対する取得意図の理想と現実の差異が最も大きかったのは多

元的無知群だった (t[150] = 11.24, p < .001, d = .80)。重要なことに,多元的無知 群における理想としての取得意図と現実としての取得意図の平均値は,それぞ

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れ中点から有意に離れていた (理想: t[150] = 7.14, p < .001, d = .83; 現実: t[150] =

-2.77, p < .05, d = .31)。すなわち,研究2bの結果も,理想得点の平均値は“私は

どちらかというと育児休業を取得したい”を示している一方で,現実得点の平均

値は“私はどちらかというと育児休業を取得しないだろう”を示しており,仮説

2-2も支持されたといえる。

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Table 4. 研究2bにおける記述統計量と相関係数

M SD 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

1. 年齢 40.60 5.59 -

2. 子供の数 1.64 0.97 .09 + -

3. 雇用形態 - - .08 + .05 -

4. 勤続年数 13.65 7.40 .52 ** .04 -.16 ** -

5. 伝統的性役割志向性 3.40 1.45 .06 .08 -.06 .08 + -

6. 社会的望ましさ 4.27 2.34 -.10 * -.06 .03 -.10 * .16 ** -

7. 個人態度 4.31 1.22 -.09 + -.02 .00 -.15 ** -.39 ** -.11 * -

8. 他者態度推測 3.33 1.03 .04 .06 -.05 .00 -.12 ** -.02 .35 ** -

9. 行動意図 (理想) 4.48 1.70 -.08 + -.06 -.02 -.15 ** -.30 ** -.01 .73 ** .31 ** -

10. 行動意図 (現実) 3.67 1.78 .00 -.03 .04 -.08 + -.23 ** -.04 .66 ** .43 ** .76 ** -

Note: N = 425; 雇用形態 (1=正社員, 2=契約社員と派遣社員); 社会的望ましさ尺度は9項目から算出された。

**p < .01, *p < .05, +p < .10

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Figure 4. 研究2bにおける群ごとの行動意図の平均値 (エラーバーは95%信頼区間)

1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 4.0 4.5 5.0 5.5

行動意図 ( 理想 ) 行動意図 ( 現実 )

自他ポジティブ群

多元的無知群

自他ネガティブ群

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