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結果

ドキュメント内 九州大学学術情報リポジトリ (ページ 40-46)

第 2 章 の概要

2.3. 結果

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p < .001, d = .65)。さらに,中国社会全体の態度推測得点は友人の態度推測得点よ りも有意に低いことが示された (t[181] = 5.95, p < .001, d = .41)。効果量の指標で

あるηp2の効果の大きさには明確なものがない (水本・竹内, 2008)ため,η2を算 出して,水本・竹内(2008)の効果量の大きさの目安を参照したところ,「日本に対

する態度の主体」の主効果の効果量の大きさは中程度 (η2 = .07)であることが示 された。

次に,日本人データの分析結果を報告する。中国人データと同様に,「中国に

対する態度の主体」の効果は有意だった (F[2, 500] = 54.17, p < .001, ηp2 = .18)。

ボンフェローニ法を用いた多重比較の結果,中国に対する個人態度 (M = 3.41, SD = 1.36)と比較して,友人の中国に対する態度推測 (M = 3.09, SD = 1.27)の方が 有意に低く (t[250] = 4.43, p < .001, d = .24),日本社会全体の中国に対する態度推 測 (M = 2.55, SD = 1.23)も個人態度よりも有意に低いことが明らかとなった

(t[250] = 9.58, p < .001, d = .66)。さらに,日本社会全体の態度推測得点は友人の 態度推測得点よりも有意に低いことが示された (t[250] = 6.15, p < .001, d = .43)。

「中国に対する態度の主体」の効果も,水本・竹内(2008)の効果量の大きさの目 安を参照したところ,中国人データと同様に中程度 (η2 = .07)だったことが示さ れた。以上より,仮説の1-1は支持されたものの,1-2は支持されなかった。

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2.3.2. 個人的態度と他者態度の推測が意見表明意図に及ぼす影響

「相手国が好きだ」という意見表明意図に個人的態度と他者態度の推測が及

ぼす影響の強さについて検討するため,意見表明意図を目的変数,個人的態度と

他者態度推測を説明変数とする重回帰分析 (強制投入法)を,中国人データと日

本人データで独立的に実施した2 (Figure 2)。

まず,中国人データの分析結果から報告する。分析の結果,友人の前での意見

表明意図には,個人的態度は有意な影響 (β = .64, p < .001)を及ぼしていたもの

の,友人の態度推測の効果は有意傾向 (β = .12, p = .056; adj. R2 = .51, p < .001) だった。相対的な影響力の強さを検討するため,回帰係数の差の検定を実施した

ところ,個人態度の方が友人の態度推測よりも有意に大きな影響を及ぼすこと

が示された (z = 5.23, p < .001)。一方で,社会全体の前での意見表明意図には個 人的態度 (β = .45, p < .001)と中国社会全体の態度推測 (β = .38, p < .001)はど

ちらも有意に影響を与えていた (adj. R2 = .48, p < .001)だった。予測と一致して,

回帰係数の差の検定の結果,個人態度と社会全体の態度推測が及ぼす影響の強

さに有意な差はみられなかった (z = 0.43, p = .669)。

次に,日本人データの分析結果を報告する。友人の前での意見表明意図には,

2 重回帰分析のモデルの重相関係数は総じて高く,個人的態度と他者態度推測を説明変数 とし,意見表明意図を目的変数としたモデルの説明率は十分に高いことが示された。

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個人的態度 (β = .50, p < .001)と友人の態度推測 (β = .29, p < .001)がともに有

意な影響を与えていた (adj. R2 = .51, p < .001)。回帰係数の差の検定の結果,個人 態度の方が友人の態度推測よりも有意に大きな影響を及ぼすことが示された (z

= 2.21, p = .027)。さらに,社会全体の前での意見表明意図には個人的態度 (β

= .54, p < .001)と中国社会全体の態度推測 (β = .19, p < .001)はどちらも有意に 影響を与えていた (adj. R2 = .40, p < .001)。回帰係数の差の検定の結果,個人態度 の方が社会全体の態度推測よりも有意に大きな影響を及ぼすことが示された (z

= 4.14, p <.001)。したがって,仮説1-3の一部と仮説1-4が支持された。

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Table 1. 研究1における記述統計量と相関係数(中国人データ)

M SD 1 2 3 4 5

1. 個人態度 2.99 1.65 -

2. 友人の態度推測 2.58 1.40 .54 ** -

3. 友人の前での意見表明意図 2.44 1.61 .71 ** .47 ** -

4. 社会全体の態度推測 2.02 1.28 .40 ** .56 ** .50 ** -

5. 社会全体の前での意見表明意図 2.29 1.53 .60 ** .41 ** .78 ** .56 ** - Note: N = 182, ** p < .01, * p < .05

Table 2. 研究1における記述統計量と相関係数(日本人データ)

M SD 1 2 3 4 5

1. 個人態度 3.41 1.36 -

2. 友人の態度推測 3.09 1.27 .63 ** -

3. 友人の前での意見表明意図 2.80 1.56 .68 ** .61 ** -

4. 社会全体の態度推測 2.55 1.23 .40 ** .38 ** .34 ** -

5. 社会全体の前での意見表明意図 2.64 1.46 .61 ** .51 ** .61 ** .40 ** - Note: N = 251, ** p < .01, * p < .05

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Notes: **p < .001, +p = .056

Figure 2. 意見表明意図に個人的態度と他者態度推測が及ぼす影響 (左側が中国人データ,右側が日本人データを示す)

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