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第4章  施設整備業務

1. 経営支援業務

(1)  基本的考え方 

 1)  再開発における位置付け 

病院では平成 16 年4月に、副病院長を室長とした経営戦略室を設置し、院内における経営 戦略情報の収集・分析を行っている。また、経営改善方法を具体的に検討する事務担当部門と して、経営戦略チームを組成した。 

しかし現在、経営戦略チームは、情報収集やデータ加工等の基礎資料作成・分析にかかる負 担が大きく、本来業務に傾注できないといった弊害が生じている。管理会計システムなども導 入しているが、情報の経営データとしての活用にも改善の余地がある。また、国立大学附属病 院の特徴として、文部科学省や会計検査院、外部資金対応等の業務も多い。

今後は、事業者の能力を活用し、こうした統計資料作成・分析等の業務の効率化、システム 活用の効率化などを図り、職員が戦略立案により傾注できる環境を整えていくとともに、経営 管理にかかる人材育成にも力を入れていく。

経営戦略室総体としては今後、次のようなテーマを強化していく方針である。

・ 効果的な医療提供体制の構築

・ 地域連携戦略

・ 院内業務改善

・ 管理会計及び経営分析手法の充実

・ 広報戦略

・ 物流改善

・ 適正な病床運営と外来診療の再設計

・ 地域分析・マーケティング

・ 更なる病院経営基盤確立

・ 知的財産の有効活用策

 2)  業務概要 

ア  経営戦略室補助業務 

経営管理に必要な基礎データの一元的管理を行う。

基礎データの統計分析・加工、院内外からの関連情報収集を行い、これらに基づく経営戦略 立案に必要な経営管理資料の作成を行う。

イ  コンサルティング業務 

経営状況を分析・評価し、結果に基づく運営改善策の助言、経営戦略案の企画支援のほか、

経営戦略室が強化方針としているテーマを円滑に推進するための具体的な方策について幅広 く助言を求める。

(2)  要求水準   1)  前提条件 

ア  業務日及び業務時間 

a  経営戦略室補助業務については、休業日を除く日の午前[ ]時[ ]分から午後[ ]時[ ]

分までを基準とする。 

イ  配置場所 

a  経営戦略室補助業務については、経営戦略室には、業務日及び業務時間の間は、従事者 を常時配置すること。 

ウ  実施体制 

a  従事者は、以下の要件を満たすこと。 

(a)  責任者は、原則として以下の要件を満たす者であること。なお、責任者がいずれか の要件を満たさない場合は、当該要件を満たす者による能力補完をすること。 

・ 医療制度、医療提供体制、医療関連法規に精通している者 

・ 病院会計準則等、DPCの仕組み、病院経営を理解している者 

・  200 床以上の病床数を有する総合病院における、経営コンサルティング業務の実 績又は経営管理に携わった経験を有する者 

・ 医業経営コンサルタント又は中小企業診断士 

(b)  指導・調整役として、業務内容に応じた知識及びノウハウを有する者による能力補 完をすること。 

(c)  経営分析作業を行う者は、基本的な統計技術を有すること。 

(d)  経営戦略室補助業務の従事者は、エクセル、アクセス、パワーポイント等を使用し た数値資料やグラフ、プレゼンテーション資料等の作成・加工に支障がないこと。

またデータベース管理ができること。 

b  コンサルティング業務については、院内常駐は特に求めないが、必要な連絡体制が確保 され、かつ院内業務に対応可能な体制を構築すること。 

(a)  決算時期を含む年6回程度、経営戦略室会議への出席を含むミーティングが可能で あること。 

(b)  データ管理業務における定期的な情報処理、レポート作成・提出が可能であること。 

(c)  電子メールやFAX、郵送での連絡対応が可能であること。 

 2)  遵守事項  ア  守秘義務 

a  院外で分析等作業を行う場合は、別途、NDA(Non‑Disclosure Agreement)を締結の うえ、病院の経営上の数値等が第三者に漏れることのないよう、必要なセキュリティ上 の措置を講じること。 

 3)  サービスレベル  ア  病院機能の維持 

a  診療材料類管理業務、診療情報管理支援業務、医療事務業務等と連携し、経営管理に必

営状況に応じて、適宜見直しを図ること。 

(b)  経営管理システムを使用して定期的に各種経営指標を加工処理・提出すること。加 工処理・提出する経営指標については、経営戦略室と協議し、取り決めること。 

b  国立大学附属病院としての機能の維持発展に有用な情報収集を行うこと。 

(a)  中央省庁や諸機関等から公開されている情報を整理し、収集すること。 

(b)  適宜現場ヒアリングを行い、より実態が把握できるような収集方法とすること。 

c  院内の各情報システムで管理するデータを効果的に活用し、経営管理に有効な分析・評 価を行うこと。 

(a)  分析・評価時のデータ処理は正確に行い、精度の高いものであること。 

(b)  分析・評価時は、病院が策定する経営目標、経営計画等を踏まえ、その達成度につ いても評価すること。 

(c)  内容に応じて時系列比較や他病院、他地域等との比較を行うなど、客観性の高い分 析・評価を行うこと。 

(d)  分析・評価結果に応じて、想定される要因・課題を明らかにすること。 

(e)  より有効な分析・評価方法について、定期的に経営戦略室と協議すること。新たな 調査やデータ管理を必要とする場合は、あわせて助言すること。 

d  経営戦略室の円滑な業務推進に貢献すること。 

(a)  必要に応じ、関連各部門や委員会において直接報告を行うこと。その場合、わかり やすい内容及び説明となるよう工夫し、出席者の理解を補助すること。 

(b)  経営強化につながる組織体制の在り方等について、助言すること。 

(c)  院内の経営戦略の浸透、情報共有、意識向上策について企画立案すること。 

(d)  外部講師によるセミナーや民間病院の見学会を企画立案するなど、国立大学附属病 院では通常得にくい外部交流の機会を積極的に提供すること。 

 

イ  環境変化への対応 

a  診療情報管理業務、医療事務業務等と連携し、医療制度等の動向、制度改正による影響、

対応策について、経営戦略室へ情報提供すること。 

b  関連業務と連携し、医療機器、運用案の導入検討時に、有用な情報提供を行うこと。 

(a)  導入による費用対効果を検証すること。また、導入後の追跡評価を行い、フィード バックすること。 

(b)  メーカー間比較や他病院事例など、具体的な検討材料を提供すること。その場合、

複数の選択肢を提示するなど、可能な限り多面的な視点に基づく検討が可能となる よう支援すること。 

ウ  健全経営への貢献 

a  患者満足度の向上、地域住民の啓発へ貢献すること。 

(a)  地域医療機関及び患者等に対する広報活動について、企画立案すること。 

(b)  総合相談部等と連携し、地域連携活動の促進について、企画立案すること。 

b  分析・評価等により明らかになった課題について、適宜、必要と考えられる取組みを企 画立案すること。 

c  そのほか医療政策・社会情勢等を踏まえ、病院として戦略的に取り組むべき事項につい て、積極的に企画立案すること。 

d  病院が有する知的財産の有効利用策について、積極的に提案を行うこと。 

(3)  業務区分表 

当該業務にかかる業務・作業について、以下のとおり病院と事業者とで区分するものとする。

経営支援業務

業務主体  業務区分  業務内容 

病院  事業者 経営分析・評価に必要なデータの収集・加工   ◎  データ管理 

各種帳票(経営指標)等の加工・印刷   ◎  経営管理資料作成(起案、データ収集・加工、取りま

とめなど)・提出・報告   ◎  作成に伴う関係部署・学外機関との連絡・調整   ◎  経 営 戦 略 室 補 助

業務 

資料作成   

作成書類の確認  ◎  

診療情報の患者・地域住民への広報戦略支援  ◎ 

PFI事業情報の広報戦略支援  ◎  広報戦略業務 

院内広報戦略支援  ◎ 

分析・評価に基づく運用改善項目の抽出 ○ ◎ 

立案  ◎ ○ 

承認・実施  ◎   運用改善策の実行 

助言・支援   ◎ 

実施 ◎  

運営改善策の立 案 

経営計画の実行 

助言・支援  ◎ 

経営戦略室会議への出席 ◎ ◎  経営状況に関する分析・評価  ◎  診療科別実績に関する分析・評価  ◎  院内諸活動に関する分析・評価 ◎ ○  経営状況の分

析・評価 

分析・評価の報告  ◎ 

経営目標の立案 ○ ◎ 

経営目標の承認・策定 ◎  

立案  ◎  

経営計画の策定 

助言・支援   ◎ 

実施 ◎  

コ ン サ ル テ ィ ン グ業務 

経営計画の策定 

経営計画の実行 

業務主体  業務区分  業務内容 

病院  事業者

マーケティング調査の実施支援  ◎  院外及び院内プロモーション活動の支援  ◎ 

マーケティング 活動支援 

地域マーケティング活動の支援   ◎  凡例 ◎:当該業務の主担当  ○:従担当・協力 

 

(4) 費用負担区分表 

当該業務にかかる費用区分は、共通費用負担区分にて示す項目のとおりとする。