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第4章  施設整備業務

2. クラーク業務

イ  配置場所 

a  以下の場所には、業務日及び業務時間の間は、従事者を常時配置すること。 

業務内容 配置場所 各一般病棟 集中治療部 病棟クラーク

新棟救急・放射線エリア 外来クラーク 外来診察室受付

検査部受付 既存棟放射線部受付 中央診療クラーク

リハビリテーション部受付

※ 放射線クラーク業務の新棟放射線・救急エリアについては、夜間・休日の救急受付等 を実施する医療事務業務時間外受付とは別業務である点に留意すること。

ウ  実施体制 

a  業務を実施する企業は、以下の要件を満たすこと。 

(a)  200 床以上の病床数を有する総合病院の同様業務を複数年継続して行った実績が あること。 

b  業務の実施体制は、指揮命令系統を明確にし、必要な作業指示、監督・指導、業務連絡 等が円滑に行えるものとすること。 

(a)  従事者の頻繁な変更を避け、継続性の確保と成熟に努めること。 

(b)  従事者を変更する場合は、十分な引継ぎ期間を設け、1ヶ月前までに変更予定日と 後任予定者を通知するとともに、業務に支障を生じさせないこと。 

c  従事者は、以下の要件を満たすこと。 

(a)  責任者は、急性期病院における同様業務にて業務統括の経験を有していること。 

(b)  従事者は、パソコンを使用したデータ入力等の作業に支障がないこと。 

(c)  医療秘書等の有資格者を優先的に配置すること。 

(d)  病棟クラーク業務の従事者は、病棟の特性や病室の利用状況を考慮した対応ができ ること。 

 2)  遵守事項  ア  教育研修 

a  従事者全員がクラーク業務に必要な知識・技能を修得できる研修計画とすること。また、

従事者が全てのクラーク業務を実施可能となるように、配置体制とあわせて計画的・段 階的な教育を実施すること。 

b  継続的な人材育成の視点に立ち、実務的な指導だけでなく、資質や能力の補完・向上に つながる研修計画とすること。 

 3)  サービスレベル  ア  病院機能の維持 

a  医師、看護師、コメディカル・スタッフ等の業務が円滑に実施できる環境を常に維持す ること。 

(a)  搬送、準備・後片付けなどの周辺作業を迅速に行うこと。 

(b)  必要物品の確認・補充等を確実に行うこと。特に関連諸室内の請求物品・薬品の棚 は、必要量が補充され、整理整頓された状態が常に保たれるよう管理すること。 

(c)  各担当エリア、診療科との連絡調整を円滑に行うこと。特に関連性の高い医療事務 業務、診療情報管理支援業務等とは十分な連携を行い、隙間業務や連絡ミスを発生 させないこと。 

(d)  情報の伝達・入力等作業は、迅速かつ正確に行うこと。 

(e)  業務で取扱う書類のうち保管を要するものは、速やかに閲覧できる状態で整理保管 すること。 

(f)  従事者間の能力差を補完し、提供サービスのレベルを常に一定に保つこと。 

(g)  季節的な流行疾患や夜間休日・大型連休・年末年始等の患者数の変動にも臨機応変 に対応すること。 

(h)  病院情報システムの障害発生等により、業務に支障が生じた場合は、速やかに必要 な対応を行い、診療への影響を最小限に抑えること。 

b  医師、看護師又はコメディカル・スタッフ等が業務に専念できる環境を提供すること。 

(a)  スタッフ・ステーション等関連諸室内の整理整頓を行い、看護師等が働きやすい良 好な状態を保つこと。 

c  円滑な教育・研究が実施できる環境を常に維持すること。 

(a)  病院が実施する実習等に誠実に協力すること。 

イ  協働体制の構築 

a  医師、看護師、コメディカル・スタッフ等が状況に応じた的確な判断ができるよう、情 報共有を徹底すること。 

(a)  医師、看護師、コメディカル・スタッフ等との必要十分な情報共有を可能とする仕 組みを構築すること。 

(b)  責任者は、日常的・定期的な業務報告を行うこと。 

b  事業範囲外も含めた業務改善を継続的に実施し、担当エリア全体の業務の最適化を図る こと。 

院側業務との一体的な業務改善を図ること。 

ウ  患者満足の確保 

a  患者や来院者の満足を確保すること。 

(a)  病棟は入院患者の生活の場でもあることを理解し、プライバシーを尊重すること。 

(b)  各受付窓口等は、患者対応という重要なインターフェースであることを重視し、適 切な接遇とともに、常に整理整頓された状態を保ち、煩雑な印象を与えないこと。 

(c)  患者の目線に立ち、明るく礼儀正しい接遇態度をとること。また、必要に応じて正 確かつわかりやすい説明・案内をすること。 

(d)  清潔感のある身だしなみを維持すること。 

(e)  患者や来院者から聞いた意見や苦情は、病院に速やかに報告し、患者の満足度向上 に寄与すること。 

(3)  業務区分表 

当該業務にかかる業務・作業について、以下のとおり病院と事業者とで区分するものとする。

クラーク業務

業務主体  業務区分  業務内容 

病院  事業者

検査レポートの整理  ◎ 

検査・処置等に必 要な伝票類の準 備と結果報告書

の整備  伝票類の請求・補充  ◎ 

診療記録(カルテ等)の整理、管理   ◎  診療記録(カルテ等)の搬送   ◎  外泊・外出用紙の作成   ◎  他部門(病歴等)からの問い合わせ対応   ◎  コピー、シュレッダー業務   ◎  他病院等への書類郵送準備   ◎  バイタルサインの転記  ◎   診療に必要な書

類の整備・補充、

記載 

食事量の転記   ◎ 

証明書の交付手続き   ◎  外泊・外出に関する手続き   ◎  新生児出生時の手続き   ◎  病室変更に伴う手続き   ◎  入院中に生じる

事務業務   

診療グループ変更に伴う業務   ◎  入院・退院手続き   ◎ 

転出入手続き   ◎ 

入退院・転出入に 関する世話 

手続き等に伴う書類作成   ◎  電話応対、取次ぎ   ◎  患者対応(ナースコール対応含む)、取次ぎ  ◎ ◎  受付業務 

面会者、来棟者の対応   ◎ 

検体容器の準備   ◎ 

物品洗浄  ◎ 

検体・フィルム等搬送  ◎ 

病棟クラーク業 務(病棟、集中治 療部、救急部) 

検査・処置等に必 要な機械・器具等 の準備と後片付

け  廃液びん ◎  

業務主体  業務区分  業務内容 

病院  事業者

吸入道具 ◎  

衛生物品   ◎ 

薬品  ◎  

共用機器  ◎ ◎ 

事務用品   ◎ 

物品の請求・受 領・補充・収納・

整理等 

包交車整備  ◎  

 

関連諸室の日常 管理 

スタッフステーション等の整理整頓、清潔保持 

 ◎  受診受付、案内、書類会計伝票の整理・処理   ◎  診療記録(カルテ等)の整理、管理   ◎  診療記録(カルテ等)の各診察室への配布・回収   ◎  他部門(病歴等)からの問い合わせ対応   ◎  コピー、シュレッダー業務   ◎  診療科受付 

他病院等への書類郵送準備   ◎ 

衛生物品   ◎ 

薬品  ◎  

共用機器  ◎ ◎ 

事務用品   ◎ 

物品の請求・補 充・各診察室への 配布・整理等 

包交車整備  ◎  

外来クラーク業 務 

関連諸室の日常 管理 

受付、診察室、処置室、待合室等の整理整頓、清

潔保持   ◎ 

検査受付(検体受領・前処理含む)、

案内、書類会計伝票の整理・処理・

保管 

 ◎  検査件数・検査集計表、会計表の

整理・報告   ◎  検査予約一覧と依頼表との照合等

の予約管理   ◎  外来患者分の会計片の記入  ◎  検査部 

検査報告書・収納袋への認識コー

ド印字   ◎ 

撮影・検査等の受付、案内、書類

会計伝票の整理・処理・保管   ◎  フィルムコピーの受付  ◎  CT、MR、核医学検査の外来予

約受付   ◎ 

予約伝票確認・整理、予定表配布、

予約患者への電話連絡等の予約管 理 

 ◎  放射線部 

撮影室等への連絡  ◎  受付、案内、書類会計伝票の整理・

処理・保管   ◎ 

外来予約受付  ◎ 

他部門(病棟等)との連絡対応   ◎  実施件数等の入力、調査資料等作

成   ◎ 

会計処理  ◎ 

受付・案内 

リハビリテー ション部 

リハビリ器材の貸出管理  ◎  中央診療 

クラーク業務 

業務主体  業務区分  業務内容 

病院  事業者

整理等  事務用品   ◎ 

関連諸室の日常 管理 

受付周りの整理整頓、清潔保持 

 ◎  凡例 ◎:当該業務の主担当  ○:従担当・協力 

(4)  費用負担区分表 

当該業務にかかる費用区分は、共通費用負担区分にて示す項目のとおりとする。