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第4章  施設整備業務

3) 既存施設の概要

本事業にかかる病院敷地(以下「事業地」という。)は筑波大学キャンパス南西部の西地区 内に位置する。西地区を南北に貫く構内道路である「ゆりのき通り」の西側部が、病院、医 学専門学群、看護・医療科学類、医学中央機械室等を含めた医学地区の敷地となっており、

病院施設及び病院関連施設は医学地区内の西側に集約して配置されている。医学地区東側に は医学専門学群や看護・医科学類等の医学系教育の施設群が配置されており、医学系学系棟 及び図書館・臨床講義棟はB棟と渡り廊下で接続している。事業地は医学地区の敷地内で病

究員等宿泊施設、追越生活センター等の宿舎施設群が立地しており、医学中央機械室から熱 源の供給を受けている。また、病院の職員駐車場もこの一角にある。 

敷地西側(国道 408 号線)及び南側(市道 1015 号線)の道路境界部は当該地区の指導事項 として接道緑化帯が設定されており、緑地帯に囲まれた良好な自然環境の残る敷地となって いる。また、A棟、B棟南側正面には病院利用者の憩いの場となる広場や池、セラピーガー デンが配置されており、潤いのある外部環境を形成している。 

駐車場は外来駐車場として敷地南西部に 631 台分の平面駐車場が確保されている。職員駐 車場は 388 台分確保されている。 

敷地の現状は、以下のとおりである。 

所在地 茨城県つくば市天久保 2 丁目 1−1 他 用途地域 第二種住居地域

地域地区 市街化区域 防火指定 指定なし

日影規制 5 時間/3 時間(平均地盤面+4m)

その他 公害防止地域(大気汚染、騒音、振動、水質汚濁、土壌の汚染、地盤の沈下)、建築基準法 第 22 条指定区域内、第二種文教地区

敷地面積 201,483.84 ㎡(本事業とは別途実施する予定の事業による敷地分割のため、今後変動する可 能性がある。)

建ぺい率 60%

容積率 200%

接道条件

東側 構内道路(ゆりのき通り) 幅員 14m  南側 市道 1015 号線 幅員 18m 

西側 国道 408 号線 幅員 34m  北側 市道 51054 号線 幅員 9m 駐車台数 

外来駐車場 631 台(一般用:611 台、車イス用:20 台) 

職員駐車場(別敷地)388 台 

イ  病院施設及び病院関連施設の現状 

病院施設のうち主要なものとしては、A棟(外来診療棟)、新A棟(外来診療棟)、B棟(病棟)、

C棟(中央診療棟)、D棟(特殊診療棟)、E棟(病棟)、F棟(MRI‑CT 装置棟)がある。 

病院関連施設のうち主要なものとしては、医学中央機械室、共同溝、病院サブセンターが ある。医学中央機械室は西地区のエネルギーインフラの拠点として敷地北側中央に位置し、

共同溝及び病院サブセンターを介して、病院、医学学群施設、追越学生宿舎及び平砂学生宿 舎等の西地区全体にエネルギーを供給している。病院サブセンターは医学系学系棟の地下1 階にあって、医学中央機械室から供給されるエネルギーを病院施設と医学施設へ分配する場 所となっている。

病院施設及び病院関連施設の現状は、以下のとおりである。

施設区分  施設名称・病床数  構造・階  (地上−地下)

建築・増築・

(改修)年 

延面積*1

(㎡) 

A棟(外来診療棟) RC・4−1 S51,S63 10,565 新A棟(外来診療棟) RC・4−0 H4 3,233 B棟(病棟:一般 624 床,精神 41 床) SRC・12−1 S51,S63  29,977 C棟(中央診療棟) RC・5−1 S51,H11,

(H12)  13,763 D棟(特殊診療棟) RC・2 S52 1,321 E棟(病棟:一般 135 床) SRC・6−1 S56 5,661 F棟(MRI‑CT 装置棟) RC・1 S63,H6,

(H15)  809 病院施設 

渡り廊下 S・2 S51,S52 346

医学中央機械室 RC・2 S50 2,972

病院関連施設*2 

共同溝・病院サブセンター*3 − − − 

*1  延面積は財産管理上の面積 

*2  病院関連施設は主要なものを示す 

*3  共同溝は地下構造物 病院サブセンターは医学系学系棟の地下1階の一部 

なお、別紙4−1−1に「筑波大学配置図・案内図」を、別紙4−1−2に「配置図(現 況)」を示す。

ウ  供給処理基盤の現状 

供給処理基盤の現状は、以下のとおりである。

公共水道 市水道引込管  市道 51054 号線地中埋設公共水道本管(150A) 

井水 井戸  医学中央機械室近傍 

公共下水道接続管 市道 1015 号線地中埋設(汚水管:400A) 

国道 408 号線地中埋設(雨水管:1200A) 

排水方式 汚水・雨水分流  水路・河川等 該当水路等なし  浄化槽 なし  排水 

特殊排水処理 あり 

市道 51054 号線地中埋設(中圧 A:200A、中圧 B:150A) 

国道 408 号線地中埋設(中圧 A:200A、中圧 B:200A) 

ガス  都市ガス* 

(筑波学園ガス) 

市道 1015 号線地中埋設(中圧 B:80A) 

電力 高圧(6.6kV)  中地区中央機械室の既設特高受変電設備  (特高変圧器 66kV/6.6kV‑10MVA×3)より供給 

内線網 中地区中央機械室の既設 PBX を中心に、医学地区及び春日地区と連携 電話 

公衆網 医学中央機械室の既設 PBX からが主体であるが、一部中地区中央機械 室の既設 PBX から接続されているものもある。 

* 千葉県袖ヶ浦ガス供給施設よりつくば駅前を経由し梅園1丁目に至る区間と、同じくつくば駅前を経由し天久保2丁

エ  病院施設等へのエネルギーの供給状況 

医学地区における熱源や水等は、医学中央機械室を拠点とし、共同溝を介して各施設へ供 給されている。また、「ゆりのき通り」を挟んだ平砂学生宿舎及び追越学生宿舎等にも医学中 央機械室からエネルギーの一部を供給している。

現状の西地区におけるエネルギー等の供給状況は、以下のとおりである。

供給先 

エネルギー等

種別  供給元 

 

 

 

 

宿

 

宿

 

電力  医学中央機械室  ○ ○ ○ ○     

冷水  医学中央機械室  ○ ○ ○ ○     

蒸気  医学中央機械室  ○ ○ ○ ○ ○ ○ 

上水  医学中央機械室近傍の受水槽  ○ ○ ○ ○      雑用水(井水) 医学中央機械室東側井戸  ○ ○ ○ ○    ○* 

都市ガス 都市ガス本管  ○ ○ ○ ○ ○ ○ 

医療ガス 

医学中央機械室及び近傍 (ONAV)  C棟地階機械室 (N2

○ ○     

消火 

C棟地下 1 階床下コンクリート躯

体水槽(井水槽及び消火水槽兼用) ○ ○     

 医学中央機械室系統よりバックアップ的な供給を行っている。

(ア)  電力 

電力は、中地区中央機械室の既設特高受変電設備(特高変圧器 66k V/6.6kV‑10MVA×3) より高圧(6.6kV)供給されている。中地区中央機械室から医学中央機械室へは、共同溝を 利用して高圧ケーブル(1F14/2F12 系等)が敷設されている。 

上記高圧ケーブルは、医学中央機械室の高圧配電盤に接続・分岐され、以降各病棟に 高圧電力が供給されている。 

(イ)  冷水 

冷水(6℃→12℃)は医学中央機械室に設置の熱源機器により製造され、共同溝を介し て供給されている。病院各棟(A棟、B棟、C棟及びD棟)へは、医学系学系棟地下 1 階病院サブセンターにてヘッダー受けし、その後各棟へ供給している。 

供給期間は4月から 10 月の間、24 時間供給されている。 

(ウ)  蒸気 

蒸気(8kg/cm2)は医学中央機械室に設置の熱源機器により製造され、共同溝を介して 供給されている。病院各棟(A棟、B棟、C棟、D棟及びE棟)へは、医学系学系棟地

下1階病院サブセンターにてヘッダー受けし、必要圧力へ調圧された後各棟へ供給して いる。 

年間を通じて 24 時間供給されている。 

(エ)  上水 

上水は敷地北側道路(市道 51054 号線)下埋設の公共水道本管より引込み、医学中央 機械室横の受水槽に貯水されている。バックアップとして東側宿舎系統引込み管からも 接続されている。 

同水槽を水源とし、揚水設備によりB棟 PH 階に設置の高架水槽に送水された後、重力 にて病院各棟(A棟、新A棟、B棟、C棟、D棟、E棟、F棟及び陽子線照射研究棟)

へ給水している。 

また、医学系学系棟・学群棟の建物も同水槽を水源とし、揚水設備により医学系学系 棟屋上に設置の高架水槽に送水された後、重力にて各棟に送水している。

(オ)  雑用水(井水) 

雑用水は、医学中央機械室東側井戸より採水し、医学中央機械室横の原水槽に貯水し、

砂濾過槽(2基)を通過して、C棟地下1階床下コンクリート躯体井水受水槽に貯水さ れている。 

同水槽を水源とし、揚水設備によりB棟 PH 階に設置の高架水槽に送水された後、重力 にて病院各棟(A棟、新A棟、B棟、C棟、D棟、E棟、F棟及び陽子線照射研究棟)

へ給水している。 

また、医学系学系棟・学群棟の建物も同水槽を水源とし、揚水設備により医学系学系 棟屋上に設置の高架水槽に送水された後、重力にて各棟に送水している。

(カ)  都市ガス 

中圧ガスは敷地北側道路(市道 51054 号線)下埋設の都市ガス本管より引込み、熱源 機器へ供給している。

低圧ガスは敷地西側道路(国道 408 号線)下埋設の都市ガス本管(中圧管)より引込 み、専用ガバナーにて減圧後、各棟へ供給している。

(キ)  医療ガス 

酸素ガスは、医学中央機械室横の液化酸素供給設備より、共同溝を介して医学系学系 棟地下 1 階病院サブセンターにてヘッダー受けし、その後各棟へ供給している。バック アップとしては酸素ガスマニフォールド(12 本×2)を設置している。 

笑気ガスは、医学中央機械室のマニフォールドより、共同溝を介して各棟へ供給して いる。 

圧縮空気は、医学中央機械室の圧縮空気供給装置より、共同溝を介して医学系学系棟 地下1階病院サブセンターにてヘッダー受けし、その後各棟へ供給している。 

窒素ガスは、C棟地下1階機械室のマニフォールドより、A棟及びC棟へ供給されて いる。 

(ク)  消火 

C棟地下1階床下コンクリート躯体消火水槽(消火水槽及び井水槽兼用)を水源とし、

C棟地下1階設置の消火ポンプ等により病院各棟(A棟、新A棟、B棟、C棟、D棟、

E棟、F棟及び陽子線照射研究棟)及び医学系学系棟・学群棟の建物を警戒している。 

オ  既存主要設備の現状  (ア)  電気設備 

中地区中央機械室の特高受変電設備より高圧(6.6kV)供給  受変電設備 

中地区特高受変電設備の主な仕様  66kV本線・予備線受電 

変圧器66/6.6kV‑10MVA×3 

高圧幹線設備 既設フィーダー(中地区中央機械室〜医学中央機械室)名称  1F13系:6.6kV‑CVT200°×1(学系) 

1F14系:6.6kV‑CVT250°×1(病院系) 

1F15系:6.6kV‑CVT200°×1(医学中央機械室系) 

1F16系:6.6kV‑CVT100°×1(陽子線照射施設) 

2F11系:6.6kV‑CVT200°×1(医学中央機械室系) 

2F12系:6.6kV‑CVT250°×1(病院系) 

2F13系:6.6kV‑CVT200°×1(学系) 

3F11系:6.6kV‑CVT200°×1(陽子線照射施設) 

3F12系:6.6kV‑CVT100°×1(陽子線照射施設) 

<医学地区自家発系> 

GF2M /GF2A/GF2B/GF2C/GF2L/GF2M/GF医学系 

高圧配電設備 医学系学系棟/医学図書館/医学専門学群棟/看護医療科学類棟/生命科学動物 資源センター/外来診療棟/中央診療棟/病棟(B)/病棟(E)用の高圧配電盤  自家発電設備 医学中央機械室にディーゼル型発電機6.6kV‑1500kVA×1台が設置されている。

電話交換機 現状中地区中央機械室の既設PBXを中心に、医学地区及び春日地区と連携を取 りながら内線網が構築されている。また、医学地区から公衆網への接続は、

主に医学中央機械室の既設PBXから行われているが、一部中地区中央機械室の 既設PBXから接続されているものも並存する。 

・ 医学中央機械室PBXアナログ局線数<実装19/容量32回線> 

・ 中地区中央機械室PBXアナログ局線数<実装26/容量32回線> 

・ 両PBX間TTC‑2M専用線<23局/光ケーブル> 

自火報設備   

A棟及び新A棟はA棟設置のP型受信機にて警戒している。他棟は全てB棟 のR型受信機にて警戒している。また、P型受信機の情報はB棟のR型受信 機に取り込まれている。