6回
卒業後 10 年を経ても続くような人間関係をゼミでも築いてもらいたいし、わたし自 身可能なかぎり、そのための場を提供できるようにしたいと考えています。
15 秋学期の振返り学修:論文作成で学んだこと
*なお、授業計画は変更となる可能性があります。
評 価 方 法
春学期は平常点(100 点)で評価します。
秋学期は平常点(40 点)と論文提出(60 点)によって評価します。
テ キ ス ト 参考文献等
ロバート・D・パットナム『われらの子ども:米国における機会格差の拡大』創元社 三浦まり編『社会への投資』岩波書店
授 業 外 の 学 習 状 況
文献講読、発表の準備、研究計画書の作成と発表、中間発表、論文作成など論文作 成に関する学修すべてについて予習と復習が求められます。
2年次の秋から週1回のプレゼミを行う予定です。
そ の 他 特 記 事 項
6号館3階の法学部図書室に『武智ゼミ論文集』がありますので、関心のある人は 読んでみてください。専門演習は水曜3限・6205A 教室(3年)、木曜2限・6205A 教室
(4年)で行っています。聴講は自由です。
担当者氏名・ゼミ名
只 木 誠 只木ゼミ
演 習 テ ー マ
刑事判例研究/生命倫理と法
募集年次・人員 募集学科 3年次 開講形態
4年ゼミへの
持ち上がりの可否 テーマの継続
3 年
の み 4 年
の み 3・4年 合 同
法律 国企 政治 可 不可
1年間で 完 結 4年ゼミ に継続3年次 20 名程度 ○ ○ ○ ○ ○ ○
[演習概要]
履 修 条 件
基本的には、刑法総論・刑法各論を履修し、終了していることを前提とするが、刑
法の成績いかんにかかわらず、主体的・意欲的に学ぶ者の参加を望む。
科 目 目 的 到 達 目 標
ゼミでの学修・研究活動を通して刑法に関する知識を再確認し、実際の判例に関わ る検討を通してこれを応用することができるようになること。
授 業 概 要
このゼミでは、刑法総論・各論において重要なテーマを、法運用の実践である判例
の研究を通して検討し、刑法理論を各自が体系的に理解し、 「問題的思考」を身につけ ることをねらいとする。それによって、今後ロースクールに学び将来は法曹を目指そ うとする諸君や、卒業後汎用性の高い法的スキルを身につけて社会で活躍することを 希望している諸君の法的思考力の涵養を図りたいと考えている。具体的には、刑法上 の重要問題につき、判例を素材にそれぞれの意義と問題点を学説上の争点、ときには 立法例の検討を交えつつ考察していく。
ゼミでは、担当のグループがあらかじめ提出したレジュメをもとに検察側と弁護側 に分かれてディベートを行い、その後、全体で自由な質疑・討論を行う形で進めるが、
ゼミの開始当初は、資料収集の仕方、図書館の利用法、といった面もできる限り指導 していく予定であり、また、時事問題も随時取り上げ、刑務所、検察庁、裁判所等の 法に関わる諸機関の参観・傍聴の実施も組み入れつつ進めていく予定である。なお、
ゼミでは、刑事判例研究に併行して「生命倫理と法」の問題を取り上げ、4年次の卒 論には、多くのゼミ生がこれをテーマとしているところである。
授 業 計 画
本ゼミの運営は、基本的に、ゼミ生の主体的な活動に任されており、ゼミ員の総意
による運営方針のもと年間の活動が計画されているが、特に学習活動の面においては、
各担当ゼミ員自らの立案において自ら判例をもとにした事例案について、これを皆で 検討し、学説・判例上の問題点を指摘するという研究考察活動を行っていく予定であ る。この点において、指導教員は基本的にはオブザーバー的な存在ということになる。
各回に取り扱う主たる内容は次のとおりである。第1回:因果関係、第2回:不作 為犯、第3回:正当防衛、第4回:緊急避難、第5回:被害者の同意、第6回:故意・
錯誤、第7回:過失犯、第8回:未遂犯全般、第9回:共犯論の基礎、第 10 回:間接 正犯、第 11 回:共同正犯、第 12 回:共犯論の諸問題、第 13 回:罪数論、第 14 回:
刑法総論の融合問題①、第 15 回:刑法総論の融合問題②、第 16 回:生命に対する罪、
第 17 回:身体に対する罪、第 18 回:自由に対する罪、第 19 回:名誉に対する罪・業 務に対する罪、第 20 回:財産犯総論、第 21 回:窃盗罪、第 22 回:強盗罪、第 23 回:
詐欺罪、第 24 回:横領罪・背任罪、第 25 回:放火罪、第 26 回:文書偽造罪、第 27
回:賄賂罪、第 28 回:刑法各論の融合問題①、第 29 回:刑法各論の融合問題②、第
ついてより深く検討する場を設ける。なお、4年生については、卒業後の進路として 法曹を志す諸君も多いことからゼミ活動と平行して個々に法科大学院進学についての 相談も受け付ける。
評 価 方 法
評価の方法については、各自における毎回の報告や検討のための準備について、平
常点をもって行う。
テ キ ス ト 参考文献等
テキストは特に使用しない。参考文献は、それぞれの報告等の必要に応じて各自が 準備することとする。
授 業 外 の 学 習 状 況
準備学習は、それぞれ、各自の報告等の必要に応じた判断に任せられている。
そ の 他 特 記 事 項
担当者氏名・ゼミ名
津 野 義 堂 基礎法学研究
演 習 テ ー マ
非単調推論といわゆる法律三段論法
募集年次・人員 募集学科 3年次 開講形態
4年ゼミへの
持ち上がりの可否 テーマの継続
3 年
の み 4 年
の み 3・4年 合 同
法律 国企 政治 可 不可
1年間で 完 結 4年ゼミ に継続3・4年次 5名 ○ ○ 〇 〇 〇
[演習概要]
履 修 条 件
法哲学と法思想史の既習が望ましい。英語を読む意思があること。
科 目 目 的 到 達 目 標
法素材を使いながら,Language と Logic について学ぶ.Wittgenstein と Russell につい ても
授 業 概 要
高橋文彦の本をよみながら,法と言語とロジックについて考えよう
授 業 計 画
以下の素材について、前期 15 回後期 15 回の演習を予定している。
第1回 論理とは何か 高速の導入 第2回 Logic について
第3回 わが友高橋文彦著「法的思考と論理」の紹介 第4回 法的思考とはどういう意味か
第5回 思考一般,論理一般の応用か 第6回 特別な思考,論理があるのか 第7回 名辞論理と命題論理の区別 第8回 アリストテレスの Syllogism 第9回 非単調推論とは
第10 回 非単調推論でないもの 第11 回 非単調推論の例
第12 回 高橋のテーゼはなんだろう 第13 回 法思考とは何か
第14 回 法思考は非単調推論か
第15 回 いわゆる法律三段論法について
第16 回 司法試験受験生のための論理教科書のでたらめ 第17 回 高橋も普通にまちがっている(気にかけていない)
第18 回 まさか受けをねらっているわけではないだろうが 第19 回 ここでも,区別 DISTINCTIO がたいせつだ
第20 回 なまえ(名辞論理)とセンテンス(命題論理)と推論規則(eg. MODUS PONENS) 第21 回 名前の勘違い(国語審議会)
第22 回 英語は English(UK)にかぎるのだよ
第23 回 ベルリンフィルのコンマスが「エー線を変える」字幕は A 線だった 第24 回 Defeasible Logic など
第25 回 なぜ PROSTITUTION は売買ではないか 第26 回 なぜ PROSTITUTION は売春ではないか 第27 回 DLs (description logics)
第28 回 Dung の Argumentation Framework とその発展 第29 回 Prakken の Argumentation 研究など
第30 回 まとめと展望
評 価 方 法
平常点で評価する。
テ キ ス ト 参考文献等
高橋文彦『法的思考と論理』が必要。他に,反面教師として『論理的思考の技法 I,II』
(法学書院)というとんでも本がある。ギャッといってあわてて閉じたので,中身はよく 覚えていない。Wittgenstein ほかは授業で紹介または配布する。
授 業 外 の 学 習 状 況
自主性に任せる。
そ の 他 特 記 事 項
英語が嫌いな人は無理。好きになりたい人は望みがあるかも。
担当者氏名・ゼミ名
通 山 昭 治 現行中国憲法講読ゼミ
演 習 テ ー マ
現行 1982 年中国憲法概説書等(中文等)の講読
募集年次・人員 募集学科 3年次 開講形態
4年ゼミへの
持ち上がりの可否 テーマの継続
3 年
の み 4 年
の み 3・4年 合 同
法律 国企 政治 可 不可
1年間で 完 結 4年ゼミ に継続3・4年次 15 名 ○ ○ ○ ○ ○ ○
[演習概要]
履 修 条 件
中国語(普通語)の初級文法等をすでに修得した者で(中国語の初心者の方も熱烈歓
迎します) 、かつ現代中国法の諸問題等にとくに関心のある者
(なお、中国語の初心者には、11 月下旬から 1 月中旬にかけて、中国語の特訓を行い ます。)
科 目 目 的 到 達 目 標
中国語原文による中国憲法教科書等の講読を通じて現代中国憲法を正しく理解する。
中国語のピンイン・四声がついていなくとも中国語の原文を正確に発音できる。
中国語の原文を正確に日本語に翻訳できる。
中国語原文による中国憲法教科書等の講読を通じて、現代中国憲法を深く理解する。
授 業 概 要
内容
この演習では、中華人民共和国(以下「中国」と略称する)の 1982 年現行憲法につ いて、中国語(中文)の平易な解説書の講読を通じて、現行の 1982 年中国憲法の概要 を理解していく。
すなわちそこでは、具体的な内容として、①わが国の人民代表大会制度、②わが国は 統一された多民族国家である、③わが国の経済システム、④わが国公民の基本的権利 と義務、⑤わが国の国家機構の5つの章などがあげられる。
つまり下記のテキストなどにもとづき、中国語を日本語に訳することなどによって広 く学習し、理解を深めていく。
なお、同時並行して、中華人民共和国 1982 年憲法のテキスト(中国語)などを発 音と日本語訳の練習として適宜活用していく。
方針
1.下記のテキストの各章の担当部分については、ゼミの1回目に各人の希望を聞き、
2回目までに決定する。
2.春学期にはおおよそ、6・7回のゼミで1章の翻訳・監訳を行い、秋学期は、5・
6回のゼミで1章の翻訳・監訳を行う。
3.春学期・秋学期を通じて、1章を翻訳しおわるごとに、メンバー全員、当該章に つき中国語と訳文で復習しつつ、当該章のテーマについて考えたところを 1,000 字程 度の小レポートとして作成し、それを原則としてその翌週までに提出する。
授 業 計 画