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神 権

ドキュメント内 福音の原則 (ページ 72-78)

神権とは何でしょうか

 神権とは神の力であり,神の権能です。神権の力により神は天地を創造し 治めておられます。宇宙は神権の力で完全な秩序に保たれています。この力 を通じて,神はその業と栄光を完成されます。すなわち,「人の不死不滅と永 遠の命をもたらす」のです(モーセ 1:39 )。

 天の御父は,ふさわしい男性教会員に神権の力をお授けになりました。こ の神権によって,人類家族の救いのために神の名によって行動することが可 能となります。さらに,この力によって,福音を宣べ伝え,救いの儀式を執り 行い,地上における神の王国を統治する権能を授かるのです。

• 神がふさわしい男性や少年に御自分の神権を持つことを認めておられるこ との意義について考えてください。

地上にはなぜ神権が必要なのでしょう

 バプテスマ,確認,聖せいさんの執行,神殿結婚など,福音の神聖な儀式を執り 行うときには,神の名により行う神権の権能が必要です。どんなに誠実で あっても神権を持たなければ主はその人が行った儀式を承認されません(マ タイ 7:21 - 23;信仰箇条 1:5 参照)。これらの重要な儀式は,神権を有す る男性が地上で執行しなければなりません。

 末日聖徒イエス・キリスト教会で管理し,また世界の至る所で教会の業を

教師へ― 本章は5つの項で構成されており,各項の見出しがどれも神権についての 質問になっています。この質問を利用しながらレッスンを進めることができます。ク ラスの状況が小グループの話し合いに適していれば次のように行うとよいでしょう。

生徒を2-4人のグループに分け,それぞれに本 章の項の一つを割り当て以下を行わ せます。(生徒の人 数の多いクラスでは,幾つかの項を複 数のグループに割り当てる とよいでしょう。)(1)割り当てられた項を読み,内容について話し合う。(2)項の 見出しの質問に答えるのに役 立つ聖句を見つける。(3)その項に関連する個人的な 経験を分かち合う。その後,それらの経験をクラス全体に向けて紹介してもらう。

指導するために,男性は神権を必要とします。キリストは地上におられたと き,教会を導く者として使徒たちを選び,聖任されました。そしてイエス・キリ ストの名によって行動できるように,神権の力と権能を授けられました(マル コ 3:13 - 15;ヨハネ 15:16 参照)。

 地上に神権が必要なもう一つの理由は,主の御こころ心を理解し,主の目的を遂 行できるようにするためです。神は地上において権威を授けられた神権の代 表者,すなわち預言者に御心を明らかにされます。教会の大管長である預言 者は,教会の全会員および地上のあらゆる人々のために,神の代弁者を務め るのです。

• 儀式を執行するときにふさわしい権能を持っていることが不可欠であるの はなぜでしょうか。

男性はどのようにして神権を受けますか

 主は,地上において神の息子たちに神権を与えるために秩序立った方法を 備えられました。教会のふさわしい男性会員は,「福音を宣べ伝え,その儀 式を執行するために……権能を持つ者による按あんしゅによって」神権を受けます

(信仰箇条 1:5)。

 古くモーセの時代にも,男性はこれと同じ方法で神権を受けました。「か つ,だれもこの栄誉ある務つとめを自分で得るのではなく,アロンの場合のように,

神の召しによって受けるのである。」(へブル 5:4 )アロンは,神権指導者で あるモーセから神権を受けました(出エジプト 28:1 参照)。神権を持つ者 だけが,ほかの人を聖任することができます。なおかつその聖任の鍵かぎを持 つ人から権限を受けた場合のみ,そうすることができます(本書第 14 章参 照)。

 だれも神権の力および権能を売買することはできないし,勝手に自分のも のにすることもできません。新約聖書の中に,キリストの使徒が教会を管理 していた時代のシモンという男の話があります。シモンは改心し,バプテスマ を受けて教会に入りました。巧みな魔術師であったため,人々はシモンが神 の力を備えていると信じていました。しかし,シモンは神権を持っておらず,

彼自身もそのことを知っていました。

 シモンは,教会の使徒や神権指導者が神のまことの力を有していることを 知りました。指導者たちが神権を用いて主の業を行っているのを見て,自分 もその力が欲しいと思いました。シモンはお金を出して神権を得ようとしまし た(使徒 8:9 - 19 参照)。ところが,使徒の頭かしらであるペテロはこう言いまし た。「おまえの金は,おまえもろとも,うせてしまえ。神の賜たまものが,金で得ら 第 13 章

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れるなどと思っているのか。」(使徒 8:20 )

• 「だれもこの栄誉ある〔神権の〕務を自分で得るのではな〔い〕」というこ とは,なぜ重要なことなのでしょうか。

どうしたら正しく神権を使うことができるでしょう

 神権は,この地上において天の御父の子供たちの生活を祝福するために用 いるべきです。神権者は愛と思いやりをもって管理すべきであり,自分に従 うよう家族やほかのだれにも強要してはなりません。主は,神権の力は義の 原則に従わなければ制御できないと教えられました(教義と聖約 121:36 参 照)。富や名声を得るため,そのほかいかなる利己的な目的でも神権を用い ようとすると,「まことに,天は退き去り,主の御たまは深く悲しむ。そして,主 の御霊が退き去ると,その人の神権,すなわち権能は終わりである。」(教義と 聖約 121:37 )

 一方,「説得により,寛容により,温厚と柔和により,また偽りのない愛によ り」(教義と聖約 121:41 )神権を使うならば,家族やほかの人のために多く のすばらしい行いをすることができます。儀式の鍵を持つ人から権限を受け た場合,バプテスマを施し,確認し,聖餐を執行することができます。また,

病人を祝福し,特別な必要があるとき,自分の家族を励まし守るために神権 の祝福を授けることができます。また,依頼されればほかの家族のためにも これらの儀式を行い,祝福を授けることができます。

 教会で支部会長,ビショップ,定員会会長,ステーク会長,伝道部会長に召 される男性会員は,神権の権能を使って管理します。教会の役員および教師 の責任にある男性と女性は,神権指導者の指示と聖霊の導きの下で働きま す。

神権を正しく使うと,どのような祝福が得られるでしょう

 主は,神権を用いて人々を祝福する義にかなった神権者に,次のようなすば らしい祝福を約束しておられます。

 「そうするときに,神の前においてあなたの自信は増し,神権の教義は天か らの露のようにあなたの心に滴るであろう。

 聖霊は常にあなたの伴はんりょとなり,あなたの笏しゃくは義と真理の不変の笏となる であろう。そして,あなたの主権は永遠の主権となり,それは強いられること なく,とこしえにいつまでも,あなたに流れ込むことであろう。」(教義と聖約 121:45 - 46)

第 13 章

 デビッド・O・マッケイ大管長は,義のうちに神権を使うすべての神権者 に,次のような約束を与えています。「生活が喜びに満たされるのを感じる とともに,識別の能力が増し加えられて善悪を素早く判断できるようになるで しょう。また,感性が高まり,思いやり深くなるでしょう。さらに,強固な精神 を身に付け,堅く立って正義を守り,神権が変わることのない幸福の源,すな わち永遠の命に至る生ける水の泉であることを知るでしょう。」( 『歴代大管 長の教え ― デビッド・O・マッケイ』116)

• 神権を通して,今までどのような祝福を得てきましたか。

参照聖句

• 教義と聖約 84 章;107 章(神権に関する啓示。教義と聖約 84:33 - 40 には神権の誓詞と聖約について記されている)

• 教義と聖約 20:38 - 67(神権者の義務についての説明)

第 13 章

ドキュメント内 福音の原則 (ページ 72-78)