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伝道活動

ドキュメント内 福音の原則 (ページ 194-200)

 預言者ジョセフ・スミスを通して主の教会が回復されると同時に,伝道活 動が再開されました。現在,使徒と七十人に与えられている主要な責任は,

福音を宣べ伝えるとともに,全世界に福音が宣べ伝えられるようにすること です。主はジョセフ・スミスに言われました。「わたしの福音を地方から地 方へ,町から町へ……宣言〔し〕……あらゆる場所ですべての人に向かって

…… 証あかしを述べ……なさい。」(教義と聖約 66:5,7 )1830 年 6 月,預言者の 弟サミュエル・ハリソン・スミスは,教会で初めて伝道の旅に出発しました。

 それ以来,100 万人以上の宣教師が福音を宣べるために召され,遣わされ てきました。宣教師が全世界に携えて行くメッセージは,イエス・キリストが 神の御子であり救い主であられるというものです。宣教師は神の預言者を通 して地上に福音が回復されたことを証します。すべての人に福音を宣べ伝え,

バプテスマを施し,主が命じられた一切のことを守るように教える責任があり ます(マタイ 28:19 - 20 参照)。末日聖徒の宣教師は,福音のメッセージを 宣べ伝えるために自費で世界の至る所へ伝道に出かけています。

福音は全世界に宣べ伝えられる

• 福音を伝えるために主が備えてくださっている方法に,どのようなものがあ るでしょうか。

 末日の啓示によって,わたしたちはあらゆる国民,あらゆる民族に回復さ れた福音を携えて行かなければならないと教えられています(教義と聖約 133:37 参照)。主が戒めを与えられるときは,必ずそれを達成する方法を備 えてくださいます( 1 ニーファイ 3:7 参照)。主は,かつて門戸が閉ざされて いた国々に福音を教える道を備えてこられました。わたしたちが祈り続け,信 仰を働かせ続けるなら,主は伝道活動のためにほかの国々の扉も開けてくだ さるでしょう。

 主はまた,「偉大な人々の心に霊感を送り,これまで世界がまったく知らな かったような方法で主の業を進める数々の発明を生み出させて」おられます

(ラッセル・M・ネルソン,“ Computerized Scriptures Now Available ”,

Ensign,1988 年 4 月号,73)。新聞や雑誌,テレビ,ラジオ,衛星放送,コ ンピューター,インターネット,および関連する科学技術が,あまたの人に福音 のメッセージを伝えるうえで役立っています。完全な福音を知っているわたし たちはこうした発明を利用して,主の戒めを成就する必要があります。「まこ とに,この知らせはこの地から全世界に,また地の最も遠い所まで出て行く であろう。福音はすべての〔人〕に宣べ伝えられ〔る〕であろう。」(教義と聖 約 58:64 )

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• 福音を伝えるために科学技術がどのような形で有効利用されてきたでしょ うか。

伝道活動の重要性

• 福音を聞き,理解することがすべての人にとって重要なのはなぜでしょう か。

 「人の子らを救い,昇栄にあずからせること,これこそ教会の一大関心事で す。」(エズラ・タフト・ベンソン,Conference Report,1974 年 4 月,151 。ま たは Ensign,1974 年 5 月号,104 )伝道活動は世の人々に福音を聞いて受け 入れる機会を提供するために欠くことができません。人は真理を学んで神に 立ち返り,罪の赦ゆるしを受ける必要があります。

 地上に住む多くの兄弟姉妹が偽りの教えに惑わされ,「見いだす場所を知 らないということだけで真理を得られずに」います(教義と聖約 123:12 )。

伝道活動を通して,そうした人々に真理を伝えることができます。

 主は次のように命じられました。「あなたがたはわたしのぶどう園で最後 の働きをしなさい。地に住む者に最後の呼びかけをしなさい。」(教義と聖約 43:28)兄弟姉妹に福音を教えることにより,わたしたちは救い主の再臨の 道を備えているのです(教義と聖約 34:6 参照)。

わたしたちは皆,宣教師となるべきである

• 福音を分かち合う機会をどのような方法で積極的に求めることができるで しょうか。どのような方法でそのような機会に備えることができるでしょう か。

 すべての教会員は宣教師です。正式に召され任命されていなくとも,わた したちは宣教師にならなければなりません。言葉と行いにより,天の御父の 子供たちすべてに福音を教える責任があります。主は次のように言われまし た。「警告を受けた人は皆,その隣人に警告しなければならない。」(教義と 聖約 88:81 )預言者は,隣人に警告する前に,彼らを愛していることを示す べきであると語っています( 『歴代大管長の教え ― スペンサー・W・キン ボール』262 )。人はわたしたちの友情を感じ親近感を覚える必要がありま す。

 モーサヤの息子たちは福音を教える責任を喜んで受け入れました。教会に 改宗したとき,彼らの心は人に対する哀れみで満たされ,敵であるレーマン人 第 3 3 章

に福音を宣べ伝えることを願いました。「彼らは,だれであろうと人が滅びる のに耐えられなかったからである。まことに,無きゅう窮の苦痛を受ける人がいる と考えただけで,彼らは震えおののいた。」(モーサヤ 28:3)福音が生活を 喜びで満たすと,兄弟姉妹にこのような愛と思いやりを抱くようになります。

さらに,耳を傾けようとする人にはだれにでも福音のメッセージを伝えたいと 願うようになるのです。

 福音を伝える方法はたくさんあります。次に幾つか提案しましょう。

1. 福音の真 理に従った生活から得る喜びを友 人や周りの人に表す。こ うしてわたしたちは世の光となる(マタイ 5:16 参照)。

2. 親しみを込 めて人と接し親切にすることにより,恥ずかしさを克 服で きる。このようにして,損得抜きで心から関心を寄せていることを理解し てもらうことができる。

3. 教会員でない友人や知人に福音を説明する。

4. 福音をもっと知りたいと思っている友 人を家 庭に招 待し,宣 教 師 か ら福音を学べるようにする。友人が遠くに住んでいる場合は,その地域 の宣教師に訪問してもらうよう要請することができる。

5. 子 供に福音を分 かち合うことの大 切さを教え,霊 的,経 済 的に伝 道 の準備をさせる。年を重ねて自ら専任宣教師として奉仕するよう備える こともできる。

6. 什じゅうぶんの一を納め,宣教 師基 金に献 金 する。 これらの献 金は伝 道活 動を進めるために使われる。

7. 家 族の支えが 得られない宣教 師を経済 的に援 助するために,ワード や支部,中央の宣教師基金に献金する。

8. 先祖 が 福音の完 全な祝 福を得る助けとなるよう,家 族 歴史を調べ 神 殿の儀式を受ける。

9. 家 庭の夕べや社交活動,大会,集会など 教会の活動に教会員でない 人を招待する。

10. 教 会 機 関 誌 をプ レ ゼ ントする。 教 会 の 公 式 インターネットサイト LDS.org やMormon.org に掲載されている記事を利用して,福音のメッ セージを分かち合う。

 福音を伝えたいという望みを持ち,導きを求めて祈るならば,天の御父は わたしたちが有能な宣教師になれるよう助けてくださるでしょう。また,周囲 の人に福音を伝える方法を教えてくださるでしょう。

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• 福音を伝えられそうな人について考えてください。どのように伝えるかを決 めてください。この人々にいつまでに福音を伝えるか,具体的な目標を設け るとよいでしょう。

主が約束された伝道活動への祝福

 主は預言者ジョセフ・スミスに,宣教師は大いなる祝福を受けると告げら れました。主は伝道地から帰還している途中の長老たちに次のように述べら れました。「あなたがたは祝福されている。あなたがたが述べた証は,天使 たちが見るために天で記録されているからである。そして,天使たちはあな たがたのことを喜んで ……いる。」(教義と聖約 62:3)また主は,人の救い のために働く人は,罪を赦され,自分自身の魂に救いをもたらす,と言ってお られます(教義と聖約 4:4; 31:5; 84:61 参照)。

 主はわたしたちに次のように言われました。

 「あなたがたはこの民に悔い改めを叫ぶことに生涯力を尽くし,一人でもわ たしのもとに導くならば,わたしの父の王国で彼とともに受けるあなたがたの 喜びはいかに大きいことか。

 さて,あなたがたがわたしのもとに導いてわたしの父の王国に入れるよう にした,一人の人とともに受けるあなたがたの喜びが大きいならば,もし多く の人をわたしのもとに導くとすればその喜びはいかに大きいことか。」(教義 と聖約 18:15 - 16)

• これまでどのようなときに伝道の喜びを経験してきましたか。

参照聖句

• 教義と聖約 1:17 - 23(ジョセフ・スミスは福音を宣べ伝えるよう命じられ た)

• 教義と聖約 24:12(絶えず主の福音を告げ知らせようとする人を,主は強 くしてくださる)

• 教義と聖約 38:41(穏やかに,かつ柔和に福音を伝える)

• 教義と聖約 34:4 - 6 ;使徒 5:42(福音を宣べ伝える)

• 教義と聖約 60:1 - 2(福音を宣べ伝えることを恐れる人々に対する主の 警告)

• 教義と聖約 75:2 - 5(福音を宣言し,忠実である人は,永遠の命をもって 祝福される)

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ドキュメント内 福音の原則 (ページ 194-200)