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バプテスマ

ドキュメント内 福音の原則 (ページ 120-126)

バプテスマを受けるようにという戒め

• なぜわたしたちはバプテスマを受けなければならないのでしょう。

 イエスの時代と同じように,現在も,学び従わなければならない福音の原 則と儀式があります。福音の原則とは真の信条または教えのことであり,儀 式とは儀礼または式典のことです。福音の最初の二つの原則は,主イエス・

キリストを信じる信仰と悔い改めです。またバプテスマは福音の第一の儀式 です。主は使徒たちに次のような指示を与えられました。「それゆえに,あな たがたは行って,すべての国民を弟子として,父と子と聖霊との名によって,

彼らにバプテスマを施し,あなたがたに命じておいたいっさいのことを守るよ うに教えよ。」(マタイ 28:19 - 20 )

罪を赦ゆるされるためにバプテスマを受けなければならない

 イエス・キリストを信じる信仰を持ち,悔い改めてバプテスマを受けるとき に,罪はイエス・キリストの 贖しょくざいにより赦されます。

 聖文には,バプテスマのヨハネが「荒あらに現れて,罪のゆるしを得させる悔くいあらた

めのバプテスマを宣べ伝えていた」と記されています(マルコ 1:4 )。使 徒ペテロは次のように教えています。「悔い改めなさい。そして,あなたがた ひとりびとりが罪のゆるしを得るために,イエス・キリストの名によって,バプ テスマを受けなさい。」(使徒 2:38)パウロが改心すると,アナニヤは「すぐ 立って,……バプテスマを受け,あなたの罪を洗い落おとしなさい」と言いました

(使徒 22:16)。

教師へ― 項の最初にある質問は,話し合いを始めたり,生徒や家族に本文を詳しく 調べさせたりするために利用してください。項の最後にある質問は,これまで読んで きたことの意味を深く考え,話し合い,生 活で応用するよう,生徒や家族を助けるた めに利用してください。

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イエス・キリスト教会の会員となるためにバプテスマを受けなければならない  「神の前にへりくだって,バプテスマを受けたいと願い,……自分のすべて の罪を心から悔い改めた……人は皆,バプテスマによってキリストの教会に 受け入れられる。」(教義と聖約 20:37 )

聖霊の賜たまものを受けるにはバプテスマを受けなければならない

 主は次のように言われました。「あなたがわたしに心を向け,……あなた のすべての背き〔罪〕を悔い改め,まことに水の中で …… 独り子 …… の名に よって……バプテスマを受けるならば,あなたは聖霊の賜物を受けるであろ う。」(モーセ 6:52 )

従順さを表明するためにバプテスマを受けなければならない

 イエス・キリストは罪のない御方でありながらバプテスマを受けられまし た。イエスは御自分のバプテスマが「すべての正しいことを成就する」ために 必要であると言われました(マタイ 3:15)。預言者ニーファイは,主が次の ように告げられたと説明しています。「『わたしに従い,わたしが行うのを見 たそのことを,あなたがたも行いなさい。』…… 神の前に決して偽善と欺あざむきを 行うことなく誠意をもって行動し,罪を悔い改め,……バプテスマを受けるこ とによって,キリストの名を喜んで受けることを御父に証明〔しなさい。〕」( 2 ニーファイ 31:12 - 13)

日の栄えの王国に入るためにバプテスマを受けなければならない

 イエスは言われました。「わたしを信じてバプテスマを受ける者 …… 神 の王国を受け継ぐのはこれらの者である。また,わたしを信じないでバプテ スマを受けない者は,だれでも罰の定めを受ける。」( 3 ニーファイ 11:33 - 34 )バプテスマは日の栄えの王国に入るための門です( 2 ニーファイ 31:17

- 18 参照)。

バプテスマの正しい方式

• どのようにバプテスマを受けるべきでしょうか。

 バプテスマの正しい方式は一つしかありません。イエスが預言者ジョセフ・

スミスに啓示されたところによれば,バプテスマを施す正しい神権の権能を 授けられている人が,「バプテスマのために出頭した人とともに水の中に降り て行き,…… 彼または彼女を水中に沈め,そして再び水から出て来なければ ならない。」(教義と聖約 20:73 - 74 )バプテスマでは水に沈めることが必 要です。使徒パウロは,水に沈められて再び水から上がることが死と埋葬,

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復活を象徴すると教えています。バプテスマを受けた後,わたしたちは新し い生活を始めるのです。パウロは次のように語っています。

 「それとも,あなたがたは知らないのか。キリスト・イエスにあずかるバプ テスマを受けたわたしたちは,彼の死にあずかるバプテスマを受けたのであ る。

 すなわち,わたしたちは,その死にあずかるバプテスマによって,彼と共に 葬られたのである。それは,キリストが父の栄光によって,死人の中からよみ がえらされたように,わたしたちもまた,新しいいのちに生きるためである。

 もしわたしたちが,彼に結びついてその死の様さまにひとしくなるなら,さらに,

彼の復活の様にもひとしくなるであろう。」(ローマ 6:3 - 5)

 正しい権能を持つ人により水に沈められるバプテスマこそ,唯一の正当な バプテスマです。

• バプテスマを施す権能はなぜ大切なのでしょうか。

• 水に沈めるバプテスマは救い主が葬られ復活されたこととどのような点で 似ているでしょうか。

責任を負う年齢でのバプテスマ

• だれがバプテスマを受けるべきでしょうか。

 8 歳に達し,行動に責任を負う〔責任能力のある〕すべての人は,バプテス マを受ける必要があります。ある教会では幼い子供にバプテスマが必要で あると説いていますが,これは救い主の教えと一致しません。イエスは幼おさなご子 について話されたとき,「天国はこのような者の国である」と言われました(マ タイ 19:14 )。

 預言者モルモンは,幼い子供にバプテスマを施すことは神をあざける行為 である,なぜなら幼い子供は罪を犯す能力がないからである,と語りました。

同様に,善悪をわきまえる知的能力のない人にバプテスマは不要です(モロ ナイ 8:9 - 22 参照)。

 それ以外のすべての人はバプテスマを受けなければなりません。わたした ちはバプテスマの儀式を受け,そのときに交わす聖約を忠実に守り通さなけ ればなりません。

• 幼児もバプテスマを受ける必要があると信じている友人に対し,どのように 言えばよいでしょうか。

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バプテスマのときに交わす聖約

 聖文にはバプテスマについて多くのことが記されています。そういった聖 文の一つで預言者アルマは,信仰と悔い改めはバプテスマに備えるステップ であり,バプテスマを受けるときに主と聖約を交わすと教えました。わたした ちはある事柄を行うと約束し,神はその報いとして祝福を約束してくださるの です。

 アルマの説明によれば,わたしたちは神の民と呼ばれたいと望み,進んで 助け合い,いたわり合い,いつでも,どのようなことについても,どのような所 にいても神の証人にならなければなりません。これらのことを行い,バプテ スマを受けるならば,神は罪を赦してくださいます。アルマは,福音に関する 彼の教えを信じる人々に次のように述べています。

 「見よ,ここにモルモンの泉がある。……あなたがたは神の羊の群れに入っ て,神の民と呼ばれたいと……望んでいる。……あなたがたが心からこれを 望んでいるのであれば,主からますます豊かに御たまを注いでいただけるよう に,主に仕えて主の戒めを守るという聖約を主と交わした証拠として,主の御によってバプテスマを受けるのに何の差し支えがあろうか。」(モーサヤ 18:

8,10 )人々は手をたたいて喜び,バプテスマを受けたいと申し出ました。こう してアルマはモルモンの泉で彼らにバプテスマを施しました。(モーサヤ 18:

7 - 17 参照)

 アルマは,わたしたちがバプテスマを受けるときに主と次のような聖約を交 わすと教えています。

1. 神の羊の群れに入る。

2. 互いに重荷を負い合う。

3. いつでも,どのような所にいても神の証人になる。

4. 神に仕え,神の戒めを守る。

 わたしたちがバプテスマを受けてその聖約を守るとき,主は次のことを約束 してくださいます。

1. 罪を赦す(使徒 2:38;教義と聖約 49:13 参照)。

2. ますます豊かに御霊を注ぐ(モーサヤ 18:10 参照)。

3. 日々 聖 霊 の 導 きと 助 け を 与える(使 徒 2:38; 教 義 と 聖 約 20:77 参照)。

4. 第一の復活にあずからせる(モーサヤ 18:9 参照)。

5. 永遠の命を与える(モーサヤ 18:9 参照)。

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• 「互いに重荷を負い合う」「いつでも,どのような所にいても神の証人にな る」とはどういう意味だと思いますか。

バプテスマは新たな門出である

 バプテスマとともに新たな人生が始まります。そのためバプテスマは再生と も呼ばれます。人は水と霊とから生まれなければ神の国に入ることはできな いと,イエスは言われました(ヨハネ 3:3 - 5 参照)。この原則はアダムに もはっきりと告げられました。

 「あなたがたは水と血と,わたしが造った霊とによってこの世に生まれ,ち りから生けるものとなったので,まことにあなたがたは,水と御霊によって再 び天の王国に生まれ,血によって,すなわちわたしの独り子の血によって清く されなければならない。」(モーセ 6:59 )

 使徒パウロは,バプテスマを受けた後に新たな人生を始めなければなら ないと語りました。「わたしたちは,……バプテスマによって,彼と共に葬ら れたのである。……わたしたちもまた,新しいいのちに生きるためである。」

(ローマ 6:4 )バプテスマがもたらす大きな祝福の一つは,バプテスマが永 遠の目標に向かう新たな門出となることです。

• あなたのバプテスマはどのように門出となりましたか。

参照聖句

• 2 ニーファイ 31:4 - 7(バプテスマの目的と必要性)

• 3 ニーファイ 11:21 - 27;教義と聖約 20:72 - 74 (バプテスマを施す方 法)

• 使徒 2:38 - 39(罪の赦しのために受けるバプテスマ)

• モロナイ 8:8 - 12;教義と聖約 20:71 - 72(幼い子供にバプテスマは 不要である;悔い改める者すべてにバプテスマが必要である)

• アルマ 7:14 - 16(バプテスマは清めであり,永遠の命の聖約へ入ること である)

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ドキュメント内 福音の原則 (ページ 120-126)