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アダムとエバの堕 だ 落 らく

ドキュメント内 福音の原則 (ページ 32-36)

地球の最初の人,アダムとエバ

• アダムとエバのどのようなところから,二人が雄々しい霊であったことが分 かりますか。

 神は,神の子供たちの住まいとしてこの地球を備えられました。地球に住 む最初の人として選ばれたのが,アダムとエバです(モーセ 1:34;4:26 参 照)。御父の計画における二人の役割は,この世に死すべき状態をもたらす ことでした。二人は最初の両親となるように定められていました(教義と聖 約 107:54 - 56 参照)。

 アダムとエバは,御父のひときわ高潔な子供たちの中にいました。霊の世 界において,アダムは天使長ミカエルと呼ばれていました(教義と聖約 27:

11;ユダ 1:9 参照)。アダムはサタンとの戦いにおいて義人を指揮するよう,

天の御父によって選ばれました(黙示 12:7 - 9 参照)。アダムとエバは人類 の最初の両親となるように予にんされ,主はアダムに次のような大いなる祝福を 約束されました。「わたしはあなたを立てて首長とした。多くの民族があな たから出るであろう。そして,あなたはとこしえに彼らを治める君である。」

(教義と聖約 107:55)

 エバは「すべての命ある者の母」でした(モーセ 4:26)。「人が独りでい るのは良くない」ので(モーセ 3:18 。 1 コリント 11:11 も参照),神はアダム とエバを結婚によって一つとされました。エバはアダムの責任をともに担うこ とになり,同時にアダムの永遠の祝福をも分かち合うことになったのです。

• アダムとエバの模範からどのようなことが学べるでしょうか。

教師へ― 項の最初にある質問は,話し合いを始めたり,生徒や家族に本文を詳し く調べさせたりするために利用してください。項の最後にある質問は,読んできたこ との意味を深く考え,話し合い,生 活で応用するよう,生徒や家 族を助けるために 利用してください。

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エデンの園

• エデンの園で暮らしていたとき,アダムとエバはどのような状 態だったで しょうか。

 アダムとエバがエデンの園に置かれたとき,まだ死すべき体ではなく,この 状態では「アダムとエバは子供を持」ちませんでした( 2 ニーファイ 2:23)。

そこに死は存在しませんでした。彼らの霊は土のちりから造られた肉体に 宿っていたため,二人は肉体的な生命を有していました(モーセ 6:59;アブ ラハム 5:7 参照)。また,神の前にいたために,霊的な生命を有していまし た。善か悪かを選んだことはまだありませんでした。

 神はアダムとエバに子供をもうけるように命じられました。「生めよ,増 えよ,地に満ちよ,地を従わせよ。……地に動くすべての生き物を治めよ。」

(モーセ 2:28)神は彼らに,善悪を知る木を除けば,園にあるあらゆる木か ら自由に取って食べてよい,と言われました。善悪を知る木については,「あ なたはそれを食べる日に,必ず死ぬ」と言われました(モーセ 3:17 )。

 神の御こころ心を理解せず,神の計画を打ち砕こうと躍やっになっていたサタン は,エデンの園でエバに近寄り,善悪を知る木の実を食べるように誘惑しまし た。エバもアダムも決して死ぬことはなく,むしろ「神のように善悪を知る者 となる」と言って安心させたのです(モーセ 4:11 )。エバは誘惑に負けて木 の実を食べました。このことを知ったアダムもまた,木の実を取って食べるこ とを選んだのです。木の実を食べたことによってアダムとエバに変化が生じ ました。これは「堕落」と呼ばれています。

神から遠ざかったアダムとエバ

• 背きの結果,アダムとエバに肉体的および霊的にどのような変化が生じた でしょうか。

 アダムとエバが善悪を知る木の実を食べたために,主は二人をエデンの園 から世に追い出されました。禁断の実を食べた結果として,アダムとエバの 肉体の状態が変わり,二人は神が約束されたように死すべき者となりました。

二人もその子孫も病気や苦痛,肉体の死を経験するようになったのです。

 アダムとエバは戒めに背いたために,霊の死も被りました。二人とその子 孫が,神とともに歩んだり,顔を合わせて神と語ったりできなくなったというこ とです。こうしてアダムとエバとその子孫は肉体的にも霊的にも神から遠ざ かってしまったのです。

第 6 章

背きの結果もたらされた大きな祝福

• 堕落を通して,わたしたちはどのように天の御父のようになる機会を得てい るでしょうか。

 アダムとエバは善悪を知る木の実を食べて重大な罪を犯した,と一部の人 は信じています。しかし,末日の聖文を読めば,彼らの堕落が生命の計画に おいて欠くことのできない段階であり,同時に人類にとって大きな祝福であっ たことが理解できます。堕落によって,わたしたちに肉体が与えられ,善悪を 選ぶ権利と永遠の命を得る機会が授けられています。もしもアダムとエバが エデンの園にとどまっていたとしたら,この特権はどれもわたしたちのものに なっていなかったでしょう。

 エバは堕落の後で次のように言っています。「わたしたちの背きがなかっ たならば,わたしたちは決して子孫を持つことはなく,また善悪も,贖あがないの喜 びも,神がすべての従順な者に与えてくださる永遠の命も,決して知ることは なかったでしょう。」(モーセ 5:11 )

 預言者リーハイは次のように説明しています。

 「ところで見よ,アダムがもし背かなかったならば,彼は堕落をせずにその ままエデンの園にいたであろう。そして創造されたすべてのものは,創造され た後の状態そのままで存続したに違いない。……

 そして,アダムとエバは子供を持たなかったであろう。また,不幸を知らな いので喜びもなく,罪を知らないので善も行わず,罪のない状態にとどまって いたであろう。

 しかし見よ,すべての物事は,万事を御存じである御方の知恵によって行 われてきた。

 アダムが堕落したのは人が存在するためであり,人が存在するのは喜びを 得るためである。」( 2 ニーファイ 2:22 - 25)

• 堕落と,堕落がわたしたちに及ぼす影響について知ることが大切なのはな ぜだと思いますか。

参照聖句

• 1 ニーファイ 5:11;2 ニーファイ 2:20(最初の両親アダムとエバ,家族)

• 2 ニーファイ 2:14 - 21(物事の反対と堕落, 試しの生涯)

• 2 ニーファイ 2:22 - 26(救いの計画の一部である堕落)

第 6 章

第 7 章

ドキュメント内 福音の原則 (ページ 32-36)