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県における大雨の発 生回数は近年増加の傾向にあり、

雨の降り方が局地化・集中化・激 甚化している。

(出典)国土交通省北陸地方整備局「北陸ブロックにおける社会資 本整備重点計画」(2016年3月)

今後、地球温暖化などの気候変動の影響により、この傾向が一層と強まり、水害、高波災害、土 砂災害等のリスクが高まる可能性が高い。

③太平洋側の大規模災害へのバックアップ

2011

年の東日本大震災では、東北地方と関東地方を結ぶ太平洋側の道路機能が著しく制限され る中、新潟県が中継拠点となって、北陸自動車道や関越自動車道、日本海東北自動車道、磐越自 動車道等の高規格幹線道路や、国道

7

号、国道

49

号、国道

113

号等が緊急物資等の輸送ルート の役割を果たした。海上輸送に関しても、新潟港、敦賀港等の北陸ブロックの各港が国内外から の支援物資の受入の場となった。

このように北陸ブロックのインフラは太平洋側の大規模な災害時におけるバックアップ機能と して重要な役割を果たしており、その機能が十分発揮できるようにインフラ整備を進めていくこ とが望まれる。

④人口減少、高齢化の進行と新たな地域再生の動き

図表

1-2-4

に示すとおり、北陸ブロックでは、全国より早いペースで人口減少と高齢化が進行

している地域が多く、このままでは地域コミュニティの維持存続が困難となる事が危惧されてい る。

図表1-2-4 昭和55年を1とした北陸ブロックの人口の推移及び高齢化率の推移

(出典)国土交通省北陸地方整備局「北陸ブロックにおける社会資本整備重点計画」(2016年3月)

一方で、中心市街地の活性化、公共交通網の整備、コアとなる地域に住宅、店舗、医療・福祉 施設を誘導する集約型の街づくり等、先進的な取組が進んでいる地域もある。

いずれにしても中山間地域に関しては、高齢社会に対応した住民サービスを提供する施策によ って地域の活性化を促し、さまざまな課題を克服していかなければならない。

⑤環日本海諸国の経済発展を背景にした国際的な物流の拡大

2011

年の東日本大震災後、北陸ブロックの各港湾が太平洋側の港湾の代替として機能したこと

を契機として、各港の外貨コンテナ取扱量は順調な伸びを示している。

経済成長の著しい中国を始めとして、韓国、ロシア等の環日本海諸国との貿易が全国的に拡大 する中、環日本海諸国を主な輸出入相手国とする北陸ブロックの港湾の重要性が増していくこと から、更なる港湾機能の強化や港湾と商圏を結ぶ物流ネットワークの充実を進める必要がある。

⑥国内外の観光拡大と大規模イベント誘致の動き

北陸新幹線の開業により富山空港、小松空港の羽田便利用者は減少しているものの、羽田空港 発着枠の拡大等による国内外からの航空乗継利用の増加など、空港の強みを活かした取組や、北 陸新幹線と連携した周遊観光の促進により、更なる需要拡大が期待される。

このほか、東海北陸自動車道や北陸新幹線の開通を契機として、中国、台湾、香港等を始めと した訪日外国人旅行者の誘致に向けて、官民連携による

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活動が行われている。

また各地でクルーズ船誘致の取組が行われた結果、北陸ブロックにおけるクルーズ船の寄港回 数は年々増加している。とりわけ金沢港においては、定期周遊クルーズ船の就航が決定するなど、

日本海側有数のクルーズ船寄港回数となっている。

このような取組の成果として、兼六園や立山黒部アルペンルート等の主要観光地への外国人客 数は増加傾向にあり、中でも台湾を始めとする東アジア諸国からの観光客が増えている。

一方で、ラグビーワールドカップ

2019

日本大会や

2020

年東京オリンピック・パラリンピック

の開催を受けて、国内外選手団の合宿先誘致や海外観光客誘致に向けた取組への機運が高まりつ

つあり、合宿等のための施設の整備や観光資源の準備が進みつつある。

1.2.2 主要プロジェクト等の動向と期待される効果

1.2.1

では、北陸ブロックの課題として、①老朽化する社会資本の急増、②激甚化する自然災害、

③太平洋側の大規模災害へのバックアップ、④人口減少、高齢化の進行と新たな地域再生の動き、

⑤環日本海諸国の経済発展を背景にした国際的な物流増大、⑥国内外の観光拡大と大規模イベン ト誘致の動きの

6

つを挙げた。本節では、これらの課題に対応するための社会資本インフラに関 わる主要なプロジェクトについて、その概要と期待される効果について紹介する。とともに、建 設経済レポート№59 で取り上げたプロジェクトについて、この

5

年間での整備の進捗状況等につ いても整理した。

(1) 北陸新幹線の金沢開業と敦賀延伸

北陸新幹線は、長野、上越、富山、金沢、福井等の主要都市を経由して東京と大阪を結ぶ延長

700km

(うち

105km

は上越新幹線と共用)の整備新幹線である。

1997

年に高崎・長野間が、

2015

3

月には長野・金沢間が開業し、2022 年度末には金沢・敦賀間が開業する予定である。

鉄道トンネルとしては全国で

6

番目に長い新北陸トンネル、全国初の新幹線と道路の一体橋であ

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