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檜原村における二酸化炭素排出削減達成目標

第 9 章 檜原村における二酸化炭素排出削減方法の検討

9.1 檜原村における二酸化炭素排出削減達成目標

檜原村新エネルギー詳細ビジョン

檜原村新エネルギー詳細ビジョン 第 9 章 檜原村における二酸化炭素排出削減方法の検討

地域外

厨芥・汚泥類

木質バイオマス

地域内

利用可能量 ソーラー

太陽光発電 電力供給

小水力 小水力発電

太陽熱 燃料供給

ガス供給 バイオガス

燃料チップ

家庭暖房需要

家庭冷房需要

家庭給湯需要

家庭調理需要

家庭動力需要

家庭部門 石油暖房

ガス暖房

電気冷房

石油給湯器

ガス給湯器

太陽熱給湯器

電力消費 燃料消費

ガス消費

ガス調理器 電気暖房

HP給湯器

家電機器 IH調理器

業務暖房需要

業務冷房需要

業務給湯需要

業務調理需要

業務動力需要

業務部門 石油暖房

ガス暖房

電気冷房 木質暖房

石油給湯器

ガス給湯器

太陽熱給湯器

ガス調理器 ガス冷房

電力消費 燃料消費

ガス消費 チップ消費

電気暖房

HP給湯器 コジェネ

家電機器 IH調理器 木質給湯 燃料消費

自動車 運輸部門

運輸 民生庭部門民生業務部門

図 9-1 檜原村におけるエネルギーシステムフロー 9.1.4試算に当たっての想定

2020 年という将来には社会情勢が現状と大きく異なっているとともに、需要側(家庭や事業所)にお いてもある程度、機器の効率改善や省エネのための対策などがなされていると考えられます。

檜原村の2020年の人口や世帯数・世帯あたりの人数については、東京都による「東京都区市町村 別人口の予測」(平成19年3月)及び「東京都世帯数の予測」(平成18年3月)の値を採用しました。、

また、1990年と2005年のデータについても、この予測の元となっている国勢調査のデータを採用した ため、村の住民基本台帳のデータとは数値が異なっています。

以下に、今回の試算で設定した2020年檜原村の人口と世帯数を示します。

表 9-2 檜原村の人口及び世帯数

年度 人口 世帯数 世帯あたり人数 備考 1990 3,808 1,012 3.76 国勢調査実績値

2005 2,930 979 2.99 国勢調査実績値

2020 2,238 809 2.48 予測値

【資料:国勢調査、「東京都世帯数予測」「東京都区市町村別人口の予測」東京都】

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2,079 2,238 2,401 2,715 2,930 3,256 3,560 3,808 4,012 4,230 4,686 5,036 5,396 5,940

5,650 809

874 923 979 1,009 1,019 1,012

0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000

1955 1965 1975 1985 1995 2005 2015 2025 (年)

(人)

0 200 400 600 800 1,000 1,200

(世帯)

人口 世帯数

【資料:国勢調査、「東京都世帯数予測」「東京都区市町村別人口の予測」東京都】

注)1.実線は実績値、破線は予測値を示す。

2.オレンジは、試算に採用した数値。

図 9-2 檜原村の人口及び世帯数推移

また、試算にあたって2020年の檜原村で取り組み可能な対策は以下の通りと設定しています。

表 9-3 対策一覧

新エネルギーの活用 エネルギー機器の改善 需要削減対策

・ソーラーエネルギー ・民生機器 ・住宅,事業所の改善

  太陽光発電   エアコン(暖房・冷房)   断熱工法   太陽熱給湯   ガスストーブ/空調機   BEMS

・小水力エネルギー   石油ストーブ/ボイラー ・取り組み,心がけ   小水力発電   ヒートポンプ式温水器   家庭での衣服調節

・バイオマス(木質)   ガス給湯器   冷房の適温調節   木質ボイラー暖房   石油給湯器   クールビズ   木質ボイラー給湯   ガス調理器   ウォームビズ

・バイオマス(有機残渣)   IH調理器   連続的な入浴   バイオガスコジェネレーション   その他家電機器   エコクッキング

・系統電力のCO2排出原単位の改善 ・上記の機器類の用途別選択   その他の節電行動

・ハイブリッド自動車の導入

さらに、2020 年の推計は「現状維持」「努力」「最大導入」の三ケースに分けて行いました。それぞれ のケースにおける対策の設定は、以下の通りとしています。

(1)現状維持ケース

人口と世帯数の変化のみを想定し、二酸化炭素排出削減のための対策を、何も施さないケースで す。新エネルギーは一切使用せず、機器類や乗用車のエネルギー効率やシェアも現状どおりとしま す。需要削減のための対策も一切考慮しません。

(2)努力ケース

仮に上表の対策を、二酸化炭素削減のために可能な限り導入したときの進捗を100とした時に、

‹ 木質バイオマスとソーラーエネルギーとハイブリッド自動車の導入 = それぞれ50

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(3) 最大導入ケース

同じく上表の対策を、二酸化炭素削減のために可能な限り導入したときの進捗を100とした時に、

‹ 木質バイオマスとソーラーエネルギーとハイブリッド自動車の導入 = それぞれ100

‹ その他の対策 = すべて75

だけ導入したものを最大導入ケースとします。“その他の対策”の進捗を100ではなく75としたのは、

2020年までの11年の間に、村内の全世帯・全事業所に対し、これらの対策を全て浸透させることは 困難と考えられるためです。

9.1.5試算の結果

以下のグラフに、1990年、2005年と2020年時の現状維持・努力・最大導入各ケースにおける二 酸化炭素排出量を示します。

図 9-3 推計による檜原村の民生部門・運輸部門二酸化炭素排出量 各ケースで推計された二酸化炭素排出量を1990年(民生・運輸部門のみ)と比較すると、

✓ 現状維持ケース :-20.3%

✓ 努力ケース :-34.1%

✓ 最大導入ケース :-46.1%

となりました。今回参考とした将来推計が、20%以上の人口減となっているため、特別な対策を施さ ない場合でも、社会情勢により 20%の削減が達成される、という結果になりました。しかし、村内で取り 組み可能な対策を積極的に導入することで、さらに25%もの排出削減をはかることが可能です。

また、この際の排出削減対策の内訳は、エネルギー機器の改善による削減が最も多く、次いで新エ ネルギーの活用、需要削減対策となっています。

一方、村民一人あたりの排出量は以下の通りとなっています。

10,492 12,830

15,530 18,221

19,481

0 5,000 10,000 15,000 20,000

1990年 2005年 2020年現状維持 2020年努力 2020年最大導入 (t-CO2/年)

CO2排出量

需要削減対策 需要削減対策 エネルギー機器

の改善 エネルギー機器

の改善

新エネルギーの 活用 新エネルギーの

活用

10,000 11,000 12,000 13,000 14,000 15,000 16,000 17,000 18,000 19,000 20,000

1990年 2005年 2020年現状維持2020年努力2020年最大導入 (t-CO2/年)

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5,116

6,219 6,939

5,733

4,688

0 2,000 4,000 6,000 8,000

1990年 2005年 2020年現状維持 2020年努力 2020年最大導入 (kg-CO2/年)

図 9-4 民生部門 1 人あたり二酸化炭素排出量 一人あたり排出量を1990年(民生・運輸部門のみ)と比較すると、

✓ 現状維持ケース :+35.6%

✓ 努力ケース :+12.1%

✓ 最大導入ケース :-8.4%

となり、村民それぞれの活動から排出される二酸化炭素は「努力ケース」の対策を取ったとしても増 加し、最大導入ケースでも 8.5%程度の削減にとどまっています。1990年~2005年の二酸化炭素排 出量の(第 2 章参照)においては、生活スタイルの変化などにより、村民一人あたりの民生・運輸部門 の排出量は増加傾向にあり、今回の試算においても、今後同様の傾向が続くと想定したために、この ような結果が得られたものです。これは個別の対策の積み重ねによる削減効果が、個々人のライフスタ イルの変化により相殺されてしまう可能性を示唆しており、真の意味で根本的な排出削減を目指す上 では、さらなる対策を検討する、あるいはライフスタイルのあり方から見直すなどの方針が求められま す。

部門別の二酸化炭素排出量ならびにエネルギー消費量の内訳は、以下の通りとなります。

5,928 5,117 4,446 3,902 2,852

2,734

2,747

2,095

1,164

796 10,819

10,357

8,990

7,705

6,742 118

5,000 10,000 15,000 20,000 (t-CO2/年)

その他 運輸部門 業務部門 家庭部門

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103,854

54,100 36,810 46,341

22,789

27,982 159,904

153,221

134,017

114,871

100,512 91,561

63,047 48,223

25,019

828

1,733

0 50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 300,000 350,000

1990年 2005年 2020年現状維持 2020年努力 2020年最大導入 (GJ/年)

その他 交通部門 業務部門 家庭部門

図 9-6 部門別エネルギー消費量の内訳

なおグラフ中の「その他」とは、木質バイオマスの利用などに伴うランニングエネルギー(に由来する 二酸化炭素)を計上したものです。

各ケースにおけるエネルギー源別の消費内訳を以下に示します。

159,904 153,221 134,017 114,871 100,512 37,123 31,185

24,908

11,134 66,143

50,847

44,775

33,277 18,772

23,101

18,384

26,033 10,079

21,054

3,484 10,368

21,956 290

97 6,431 3,216

0 50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 300,000

1990年 2005年 2020年現状維持 2020年努力 2020年最大導入

(GJ/年) 石油燃料(交通) 石油燃料(民生)

LPガス 系統電力

バイオマス 小水力

太陽

図 9-7 エネルギー源別エネルギー消費量

このとき、全体に占める地域の新エネルギー(バイオマス・小水力・太陽)による自給率は、

✓ 努力ケース :6.9%

✓ 最大導入ケース :16.5%

となっています。また、木質バイオマスのみの割合は、

✓ 努力ケース :5.2%

✓ 最大導入ケース :12.2%

となります。

現状維持ケースは、新エネルギーを利用しないため自給率ゼロとなっています。

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