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檜原村における二酸化炭素排出削減方法

第 9 章 檜原村における二酸化炭素排出削減方法の検討

9.2 檜原村における二酸化炭素排出削減方法

檜原村新エネルギー詳細ビジョン

第 9 章 檜原村における二酸化炭素排出削減方法の検討

檜原村新エネルギー詳細ビジョン 第 9 章 檜原村における二酸化炭素排出削減方法の検討

表 9-6 利用可能量のまとめ(将来ケース・再掲)

種類 利用可能量

(t/年)

熱量換算

(GJ/年)

林地残材 744 5,752

木材加工施設 444 3,433 間伐材(利用間伐のみ) 25 193

合計 1,213 9,378

木質バイオマス導入においては、これらを具体的な導入目標値とすることで、二酸化炭素の排出削 減につなげていきます。

9.2.2運輸部門の二酸化炭素排出削減

檜原村においては、運輸部門の二酸化炭素排出量が多く、二酸化炭素排出削減が望まれます。

排出削減方法としては、クリーンエネルギー自動車の導入や、デマンドバス、路線バスの積極的な 活用などが考えられます。

京都議定書目標達成計画における運輸部門の施策としては、以下のようなものが挙げられていま す。

表 9-7 京都議定書目標達成計画における施策の概要(運輸部門)

施策項目

削減計画における 二酸化炭素の排出

削減見込量

(単位:万t-CO2

具体的な施策

自動車単体対 策及び走行形 態の環境配慮 化

2,760~2,960 ・トップランナー基準による自動車の燃費改善

・クリーンエネルギー自動車の普及促進

・エコドライブの普及促進 (EMS の構築・普及等)

・大型トラックの走行速度抑制

・バイオマス燃料 等 交通流対策

(社会資本整 備分野、交通 規制分野等を 含む)

550+α ・高速道路の多様で弾力的な料金施策

・自動車交通需要の調整

・ITSの推進

・路上工事の縮減

・ボトルネック踏切等の対策 等 物流の効率化 1,750~1,860 ・鉄道、海運の利用促進

・自動車輸送の効率化(車両の大型化、営自転換、積載効率向上)

・国際海上コンテナ貨物の陸上輸送距離削減 公共交通機関

の利用促進

270~380 ・鉄道等新線の整備、既存鉄道・バスの利用促進

・通勤交通マネジメント 等 その他 280 ・鉄道単体のエネルギー効率向上

・航空機単体のエネルギー効率向上

・テレワークの推進 ※総務省が担当

【資料:国土交通省HP

檜原村においては、神戸・藤倉地区においてデマンドバス「やまぶき号」の運行が行われており、こ れらの積極的な活用やクリーンエネルギー自動車の導入などにより、二酸化炭素排出削減を行うこと が期待されます。

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9.2.3 森林による二酸化炭素吸収効果

森林には、二酸化炭素を吸収し、炭素を固定する効果があります。

以下の方法により、村内のスギ・ヒノキ人工林のhaあたりの二酸化炭素吸収量を算出したところ、平 均4t-CO2/年・haとなりました。

③地上部の量に対する地下 部の量の割合は?

 →0.25(地下部・地上部比)

④炭素がバイオマスに占め る割合は→ 5割

炭素量=(材積)×(①容積密度)×(②拡大係数)×(1+(③地下部・地上部比))×(④炭素含有率(0.5))

①スギの幹の重量は?

 →幹材積 x 314(kg/m3(容積密度)

②幹に枝葉を加えて地上部 バイオマスを求める         →1.23倍(拡大係数)

③地上部の量に対する地下 部の量の割合は?

 →0.25(地下部・地上部比)

④炭素がバイオマスに占め る割合は→ 5割

炭素量=(材積)×(①容積密度)×(②拡大係数)×(1+(③地下部・地上部比))×(④炭素含有率(0.5))

①スギの幹の重量は?

 →幹材積 x 314(kg/m3(容積密度)

②幹に枝葉を加えて地上部 バイオマスを求める         →1.23倍(拡大係数)

【資料:独立行政法人森林総合研究所 温暖化対応推進拠点資料】

図 9-8 木に含まれる炭素量の求め方 京都議定書において、二酸化炭素吸収源として認められる森林は、

‹ 1990年以降に新たに森林になった場所等

‹ 開発等により土地利用が森林でなくなった場所

‹ いわゆる「森林経営」が行われている森林 とされています。

檜原村においては、年間約200haの間伐が行われており、これを「森林経営が行われている森林」

とした場合、檜原村における森林による二酸化炭素吸収効果は、800t-CO2/年となります。

ただし、森林の二酸化炭素吸収による二酸化炭素削減を数値カウントした場合、その森林から出た 材をエネルギー利用する際には、既に二酸化炭素の吸収がカウントされているため、そこから排出され る二酸化炭素にはカーボンニュートラルの考え方が適用されません。

また、京都議定書においては、伐採されて林地から搬出された木材は、二酸化炭素を排出するもの として計上されます。そのため、間伐材を例に取ると、林地にある伐り捨て間伐材は、森林を吸収して いるものとみなされますが、利用間伐された材は、二酸化炭素を排出したものとみなすいう、木材利用 の観点からすると、矛盾した問題を抱えています。

そのため、森林による二酸化炭素吸収効果は、ここではあくまでも参考数値とします。

9.2.4 その他の二酸化炭素削減方法

その他、檜原村において二酸化炭素排出削減が考えられる方法としては、以下のような方法が考え

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合、6,431GJ/年の太陽エネルギーの利用が求められます。

NEDOのデータによると、定格出力1kWで180kg-C/年の二酸化炭素排出削減効果があります。

新エネルギービジョンの太陽エネルギー賦存量より、村内施設等へ太陽光発電パネルを設置した 場合の二酸化炭素削減効果を算出しました。

努力ケースの利用量となっている、3,271GJ/年の太陽エネルギー利用を行うためには、村内の世 帯数の約1割にあたる一般住宅100世帯、公共施設5ヶ所、学校2ヶ所に、太陽光発電パネルを 導入することが必要です。この場合の二酸化炭素削減効果は、155t-CO2/年となります。

また、最大努力ケースの利用量となっている6,431GJ/年のエネルギー利用量を満たすためには、

一般住宅200世帯、公共施設11ヶ所、学校2ヶ所への導入が必要となります。

表 9-8 太陽光発電による二酸化炭素削減 期待可採量 ケース 導入棟数(棟) 設備容量(kW)

(MWh/年) 1次エネルギー 換算値(GJ/年)

二酸化炭素排出 換算量

(t-CO2/年)

A(一般住宅) 100 400 316 2,844 134

B(公共施設) 5 40 32 284 14

C(学校) 2 20 16 142 7

努力

合計 107 460 363 3,271 155

A(一般住宅) 200 800 632 5,688 269

B(公共施設) 11 88 70 626 30

C(学校) 2 20 16 142 7

最大導入

合計 213 908 717 6,456 305

注)1.一般住宅(A)には4kW、公共施設(B)には8kW、学校(C)には10kWのパネルを設置することを想定。

2.Aは村内世帯の1割に設置、Bは村内の公共施設5ヶ所に設置、Cは小中学校に設置を想定した。

3.二酸化炭素排出原単位は、東京電力2007年実績(0.425kg-CO2/kWh)による。

(2) 小水力発電による二酸化炭素削減

小水力発電についても、太陽光発電と同じ二酸化炭素排出削減効果があります。村内では、水道 施設カメラの電源として、1 ヶ所に小型水力発電装置を設置しており、このような装置の設置により、

二酸化炭素削減が見込まれます。

「新エネルギービジョン」で調査を行った地点による檜原村での小水力利用可能量は、以下のよう になります。

表 9-9 檜原村における小水力利用可能量 地点 有効落差

(m)

流量

(m3/s)

期待可採量

(MWh/年)

1次エネルギー 換算値

(GJ/年)

二酸化炭素 排出換算量

(t-CO2/年)

笛吹砂防堰堤直下 6.0 0.2 60 540 26 数馬砂防堰堤直下 7.0 0.1 40 360 17 簡易水道浄水場 70.0 0.014 50 450 21 注)1.重力加速度:9.8m/s2、年間稼働時間:8,760時間/年(365日×24時間)、発電効率:0.6と設定した。

ただし、小水力発電については、台風などによる川の増水により、発電装置が流される可能性があ

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第 9 章 檜原村における二酸化炭素排出削減方法の検討 るため、設置については検討を要すると考えられます。

(3) バイオディーゼル燃料利用による二酸化炭素削減

農林水産省の研究によると、ナタネを食用油として使用した後にBDF に変換して燃料利用した場 合、10haの生産につき35t-CO2/年程度の二酸化炭素排出削減効果が見込まれます。

また、軽油をBDFに代替した場合、軽油使用相当分削減したとして計算すると、軽油1L当たりの 二酸化炭素排出量は、2.64kg-CO2となります。

(4) 省エネルギーによる二酸化炭素削減

省エネルギーは、家庭などで最も簡単に取り組める二酸化炭素削減対策です。

「努力ケース」における、需要削減対策の二酸化炭素排出削減量は、177t-CO2/年、「最大導入ケ ース」における需要削減対策の二酸化炭素排出削減量は、486t-CO2/年となっています。

身近にできる省エネルギーによる二酸化炭素削減対策としては、以下のようなものがあります。

これらの取り組みを、それぞれ村内の 20%の家庭で行った場合の二酸化炭素排出削減効果は、

約190t-CO2/年となり、「努力ケース」における二酸化炭素排出削減を達成できます。また、50%の家 庭で行った場合の二酸化炭素削減効果は、約476.5t-CO2/年となり、「最大導入ケース」の二酸化炭 素排出削減量に近い数値を達成できます。

表 9-10 省エネルギーによる二酸化炭素削減

ケース 努力 最大導入

導入数

世帯あたり

CO2削減量 村内の20% 248世帯

村内の50% 622世帯 単位

取り組み (kg-CO2/年) (t-CO2/年) (t-CO2/年)

1 31 7.7 19.3

2 185 45.9 115.1

3 39 9.7 24.3

4 87 21.6 54.1

5 65 16.1 40.4

6 17 4.2 10.6

7 31 7.7 19.3

8 240 59.5 149.3

9 58 14.4 36.1

10 13 3.2 8.1

合計 766 190.0 476.5