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断熱圧縮過程 4 → 1—— 断熱膨張ゆえに, やはり, 放熱はゼロである:

ドキュメント内 1.5.1 SI kg, m, s ,, (ページ 132-135)

§ 7.3 Carnot サイクル

問題 45. Carnot サイクルの p–V 線図および T –S 線図を描け † 636

4) 断熱圧縮過程 4 → 1—— 断熱膨張ゆえに, やはり, 放熱はゼロである:

Q41 = 0 (7.33)

問題

50.

断熱圧縮過程

41

において

,

内部エネルギー変化とされる仕事を求 めよ. それらの正負を数式だけを根拠に判定せよ.

[略解]

放熱がゼロであることに注意して, 有限量で第一法則を立てる:

41U(=U1−U4) = −W41 (7.34)

667[重要!!]さらにいうと,κ1>0, 1TL/TH >0,m >0,R >0 の全てが根拠として必要で ある. とにかく,細部の細部まで確認を怠ってはならない. 相当数の者が,これらの記載なしに, 試験において失点している. 正負の判定は,一切の感情や感覚を捨てて,機械的に行うべきもの である.

[同時に・・・]直感的あるいは感覚的理解も重要といえる. なぜなら,機械的に判断した正負の検

算になるからである. 膨張時には仕事をすること,すなわち,仕事が正であることに違和感を感 じないか. 丁寧に確かめよ.

668[重要]この計算で安易に満足せず,内部エネルギーが減少した, 温度が低下したというところま でを,踏み込んで理解しておくべきである.

669符号も含めて,入熱とする仕事とみなしてもよい. 符号が相殺される.

670したがって,QL>0,W34<0,Q34<0 などがわかる.

する

仕事

W41

の積分計算を行うと

,

次式をうる

: W41 = mRTL

κ−1 (

1 TH TL

)

<0 (7.35)

する仕事は負値であるから

671,

便宜上

,

改めて

される

仕事を

^W41 ≡ −W41

とおくと

W^41 = mRTL κ−1

(TH TL 1

)

>0 (7.36)

となり

,

正の

される

仕事をなすことがわかる

.

さらに

,

第一法則より

,

^W41 =41 =U1−U4 >0 = U4 < U1 (7.37)

したがって

,

される仕事が正で

,

内部エネルギーは

増加

672,

される仕事と 内部エネルギーの増加量は等しい

.

問題

51. p–V

線図を利用して得られた以上の情報から

, Carnot

サイクルの熱効率

η

を求めよ

. T–S

線図から求めた熱効率

(7.15)

との一致を示せ

.

[解]

求めた入熱

QL

と放熱

QH

を, 任意のサイクルに対して成立する

(7.7)

に代入 する

673.

放熱を正値

(QL>0)

と定義した点に注意すると

η = 1 QL

QH = 1 mRTLln(V3/V4)

mRTHln(V2/V1) = 1 TLln(V3/V4) THln(V2/V1)

| {z }

ここの処理に尽きる

(7.38)

いかにも題意を満たしそうな予感がする. 残された課題は, 容積比が

674

V3 V4 = V2

V1 (7.39)

を満たすか否かを確かめることに尽きる

.

基本に立ち戻って

675,

過程

23

および過程

41

が断熱過程であることを思い

671根拠を数式だけから述べよ(題意).

672仕事をされて気体が圧縮されるのだから,気体は高温になり,内部エネルギーが増加するという イメージが対応する.

673本当に任意であったか. 余計な仮定を持ち込んではいなかったか. これらを11つ注意深く 確かめよ.

674とくに内燃機関工学の分野においては,圧縮比あるいは膨張比ということがある.

675[指針]このようなときには,各過程に対する状態方程式をまず書き下し,それを基に検討すると

127 c 2017 Tetsuya Kanagawa

返す

.

両断熱過程においては

,

理想気体の

Poisson

の状態方程式

(5.26)

が成立した

:

T Vκ1 = const. (5.26)

これを

,

実際に両過程に適用する

:

T2V2κ1 =T3V3κ1 (

断熱膨張

23) (7.40) T4V4κ1 =T1V1κ1 (

断熱圧縮

41) (7.41)

温度の添え字を

, T1 =T2 =TH

および

T3 =T4 =TL

とおき直す

:

THV2κ−1 =TLV3κ−1 (7.42) TLV4κ1 =THV1κ1 (7.43)

両式を組み合わせ, 除算によって,

(V2 V1

)κ1

= (V3

V4 )κ1

= V2 V1 = V3

V4 (7.44)

がわかる

.

これを

(7.38)

に代入すれば

,

題意をうる

: η= 1 TLln(V3/V4)

THln(V2/V1) = 1 TLln(V2/V1)

THln(V2/V1) = 1 TL

TH (7.15)

問題

52. “サイクル全体”における内部エネルギーの“変化”

がゼロであること

676677,

すなわち,

12341U =12U+23U +34U +41U|{z}= 0

題意

(7.45)

となることを

,

計算によって示せ

678.

いう戦法が有効であったことを思い返そう.

676[誤答]決して, “過程12”ではゼロにならないし,微小過程においてdU = 0となることもあり えない. あくまで,サイクル全体——すなわち1周すれば元通りに戻るという主張なのである.

677[厳重注意]これまでの答案で,内部エネルギーがゼロになる—— U = 0などといったありえな い誤答が目につく. 絶対零度を除いて,内部エネルギーがゼロになることはありえない(熱力学 II).内部エネルギーがゼロになるならば,系は存在しえない. ただし,内部エネルギー変化が ゼロになることはある(理想気体の準静的な等温過程).

678[記号]これを微分記号と積分記号を用いて書くこともできる(次節):

I

dU = 0.

ドキュメント内 1.5.1 SI kg, m, s ,, (ページ 132-135)