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岐 阜

ドキュメント内 優越的地位の濫用︵一︶ (ページ 90-94)

商工 信用 組合 事件

=

最 判昭 五二

・六

・二

〇民 集三 一巻 四号 四四 九頁

︑判 時八 五六 号三 頁︑ 判タ 三四 九号 一九 二頁

︑金 法八 二七 号二 三頁

︑金 判五 二三 号

( )

七頁106 X︵

㈱宮 川、 原告

、被 控訴 人、 上告 人︶ はY

︵岐 阜商 工信 用組 合、 被告

、控 訴人

、被 上告 人︶ と貸 付け に当 たり

、不 利 な条 件で 取引 をし た。 Xは

、こ の取 引は 優越 的な 地位 の濫 用行 為︵ 昭和 二八 年一 般指 定一

〇項

︶で あり

、独 占禁 止法 一九 条・ 民法 九〇 条に 違反 する から 無効 であ ると 主張 した

。判 決は

、請 求を 一部 認容 した

。 Yが 優越 的地 位を 利用 して 行っ た貸 付契 約に つい て﹁ 実質 的貸 付額 五五

〇万 円に すぎ ない 本件 貸付 契約 の取 引条 件と して

、超 過貸 付六

〇〇 万円

、こ れを 拘束 され た即 時両 建預 金と させ た行 為は 不法 に高 い金 利を 得る 目的 のも と にX に要 求し たも のと 認め るの が相 当で あり

、右 取引 条件 は一 般指 定一

〇項 に該 当し

、し たが って 独占 禁止 法一 九 条に 違反 する

。し かし 本件 貸付 契約 およ びそ の取 引条 件を 構成 する 本件 別口 貸付

、本 件む つみ 定期 預金 の各 契約 は 私法 上有 効で ある

。た だし 利息 制限 法所 定の 基準 に照 らし て是 正す る必 要が ある

。貸 付契 約中 利率 およ び遅 延損 害

金の 割合 に対 する 約定 の一 部が 利息 制限 法一 条一 項お よび 四条 一項 の定 めを 超過 する ので

、こ の部 分は 無効 であ る。 そし て超 過し て支 払っ た額 は民 法四 八八 条ま たは 四八 九条 によ り残 存元 本債 務に 充当 され たも のと 解す るの が 相当 であ る。

﹂と 判断 した

あさ ひ書 籍販 売事 件

=

東京 地判 昭五 六・ 九・ 三〇 下民 集三 二巻 九

~

一二 号八 八八 頁︑ 判時 一〇 四五 号一

〇五 頁︑ 判タ 四五 六号 一一

( )

二頁107 書籍 類の 中間 卸業 者で ある 原告 X︵ あさ ひ書 籍販 売株 式会 社︶ は、 中小 卸業 者で ある 被告 Y・ 被告 Yと の間 で、

1

2

次の よう な取 引契 約を 結ん だ。

①X は、 Yら に対 し、 将来 継続 して Xが 取り 次ぐ 雑誌 およ び関 連商 品の 販売 を委 託し

、Y らは これ に基 づく 業

1

1

務を 行い

、X に対 し所 定の 仕切 値段 によ る代 金を 支払 う。

②取 引契 約の 期間 は、 昭和 五三 年一 月一 日か ら二

〇年 間 とす る。

③Y らは

、X の指 定す る以 外の 他の 卸売 業者 から 仕入 れを しな い。

④取 引契 約が 終了 して も、 同一 地域

1

内で は一 定期 間︵ 三か 月間 類︶ 似行 為は しな い。

⑤Y らは 業務 に関 し、 Xに 損害 を与 えた とき は、 損害 賠償 の責 に

1

任じ

、年 一〇

%の 割合 によ る遅 延損 害金 を付 加し て支 払う

。 その 後、 Yら は、 Xを 見限 って 日本 出版 販売 株式 会社 と取 引契 約を 結び

、同 社か ら週 刊誌 等を すべ て購 入し

1

Xと の契 約を 解除 する 旨を 通告 した

。そ こで

、X は、 Y・ Yを 相手 どり

、契 約不 履行 によ る損 害賠 償請 求訴 訟を

1

2

提起 した

。 判決 は、 上記 契約 中の

②︵ 契約 期間 二〇 年間

︶を 昭和 二八 年一 般指 定一

〇項 に該 当し

、独 占禁 止法 一九 条違 反で あり

、﹁ しか もそ の違 法の 程度 は重 く、 公序 良俗 に反 し、 私法 上無 効と いう べき もの であ る﹂ とし

、期 間の 定め の ない 契約 だと して

、六 か月 の予 告期 間を もっ て解 除の 意思 表示 をな すべ きで ある のに

、こ れを 欠い たと いう 限り で

Xの 請求 を認 容し た。

品川 信用 組合 事件

=

東 京地 判昭 五九

・一

〇・ 二五 判時 一一 六五 号一 一九 頁︑ 判タ 五三 八号 二七 七頁

︑判 タ五 四八 号二 七三 頁 Xは

、資 金繰 りに 窮し

、Y

︵品 川信 用組 合︶ から 融資 を受 ける こと にな った が、 Yの 担当 職員 から

、融 資の 条件 とし て、 Yが 他に 対し て有 して いた 不良 債権 の肩 代わ りを 依頼 され

、Y のA に対 する 貸付 債権 のう ち一 四四 万円 に つき 重畳 的債 務引 受契 約を 締結 した

。そ の結 果、 Yの Xに 対す る貸 付金 額は 五〇

〇万 円で あっ たが

、利 息等 を天 引 され た残 額か ら、 直ち に前 記の 一四 四万 円を Yに 払い 戻す 方法 によ り決 済さ れる 形で 融資 が実 行さ れた

。前 記貸 付 金は

、そ の後 Xに おい て弁 済さ れた が、 Xは

、前 記債 務引 受契 約と これ を条 件と する 五〇

〇万 円の 消費 貸借 契約 締 結は

、独 占禁 止法 一九 条に 違反 し、 かつ 公序 良俗 に反 して 無効 であ ると 主張 して

、既 に支 払い 済み の貸 付返 済金 等 の返 還を 求め た。 判決 は、 上記 契約 の締 結が 全体 とし て独 占禁 止法 二条 九項 五号

、昭 和二 八年 一般 指定 一〇 項に あた り、 同法 一九 条に 違反 する と判 示し た。 しか し、 独占 禁止 法一 九条 に違 反し て締 結さ れた 契約 は、 その こと によ り直 ちに 私法 上 無効 にな ると いう こと はで きな いが

、本 件の 債務 引受 契約 は、 その 手段

、目 的に おい て正 常な 金融 取引 上是 認し が たく

、結 果に おい ても 妥当 でな いと して

、公 序良 俗に 反し 無効 であ ると した

日本 機電 事件

=

大 阪地 判平 元・ 六・ 五判 時一 三三 一号 九七 頁︑ 判タ 七三 四号 二四

( )

一頁108 建設 工事 用仮 設機 材の 製造 販売 をし てい る原 告X

︵日 本機 電︶ から 金型 の貸 与を 受け て、 同社 のた め継 続的 に仮 設機 材の 製造 を行 って きた 被告 Y︵ メー カー が︶

、原 材料 の値 上げ にも かか わら ず、 納入 価額 を上 げて 貰え ない た

め、 継続 的関 係の 解消 を考 え、 独自 に開 発製 造し た仮 設機 材を 他社 に販 売し 始め たと ころ

、こ れを 察知 した Xか ら、 同社 の製 品と 同一 のも のは 勿論

、こ れと 競合 する 製品 も製 造販 売し ては なら ず、 これ をし た場 合に は、 違反 製 品の 販売 定価 に販 売数 を乗 じた 額の 一〇 倍の 額の 損害 賠償 を支 払う 旨の 契約 の締 結を 求め られ るに 至っ た。 Yは

、X 専属 の下 請メ ーカ ーに はな って おら ず、 とり たて て下 請と して の保 護を Xか ら受 けて いた 訳で もな い が、 当時 その 製造 する 製品 の四

、五 割が X製 品で 占め られ

、そ の決 済の ため Xか ら受 け取 って 割引 に出 して いた 四 か月 サイ トの 手形 も額 面合 計が 常時 一億 円を 超え るま でに なっ てい たの で、 やむ なく 前記 契約 に応 じた

。X

、Y 間 の関 係は 前記 契約 締結 後も 約一 年間 継続 した が、 その 後Y が再 びX 製品 を大 量に 横流 しし てい ると して Xが 金型 引 渡し の仮 処分 申請 をす るな どし たた め前 記取 引関 係は 打ち 切ら れ、 Yは

、そ のた めに 間も なく 倒産 した

。 Xは 前記 契約 条項 に基 づい た額 の損 害賠 償の 支払 をY に求 め、 Yが

、未 払い の売 掛代 金の 支払 を反 訴と して Xに 求め た。 裁判 所は

、こ の損 害賠 償の 規定 は、 Xが その 取引 上の 地位 を利 用し て不 当に 相手 方に 不利 益を 与え た行 為で ある とし て、 公序 に反 し︵ 昭和 五七 年一 般指 定一 四項

、︶ 民法 九〇 条に より 無効 とな ると した

工事 代金 減額 不当 利得 返還 請求 事件

=

大 阪地 判平 二二

・五

・二 五判 時二

〇九 二号 一〇 六頁

︒T KC デー タベ

( )

ース109 Pは 資本 金一

〇〇

〇万 円の 建築 工事

、管 工事 等を 業と する 株式 会社 であ るが

、平 成一 九年 一〇 月破 産手 続開 始決 定を 受け

、X が同 社の 破産 管財 人と して 選任 され た。 Yは 平成 一一 年に フラ ンチ ャイ ズチ ェー ンシ ステ ム︵ 以下

﹁F C店

﹂と いう

。︶ によ る飲 食店 の加 盟店 の募 集お よ

2

び経 営指 導等 を業 とし て設 立さ れた 資本 金一 一億 五五 四八 万三 九九 二円 の株 式会 社で ある

。ま た、 Yが 設立 当初

1

から 代表 取締 役を 務め てい る。 Yは 昭和 六一 年に 飲食 業店 舗開 業等 を目 的と して F社 を設 立し た。 Pは 平成 一〇 年こ ろか らF 社か ら直 接工 事

1

を請 け負 うよ うに なり

、Y が設 立さ れた 後は

、Y から も工 事を 請け 負う よう にな った

。Y は、 平成 一七 年に F社

2

2

2

を合 併し 様々 な業 態の 飲食 店を 直営 また はF C店 の形 で全 国展 開し 急成 長し た。 それ に伴 って

、P の売 上の 九割 程 度が Y関 連工 事に なっ た。

2

この よう な状 況で Yは Pに 対し て正 式な 契約 書等 を作 成す るこ とは なか った

。そ して

、Y はP に対 して 着手 金

2

2

や中 間金 の支 払は なく

、工 事代 金は

、ほ とん ど工 事完 成後

、P が作 成し た見 積書 等を Y側 が減 額査 定し て支 払っ

2

てい た。 Xは Pと Yに おけ る本 件各 店舗 工事 の減 額行 為に つい て、 旧独 占禁 止法 二条 九項 五号 に該 当し 公序 良俗 に反 す

2

る無 効な 合意 であ ると して

、不 当利 得返 還請 求権 に基 づい て、 適正 な請 負代 金額 と減 額合 意後 の金 額の 差額 合計 の 支払 等を 求め た。 裁判 所は

、本 件各 減額 合意 につ いて 旧独 占禁 止法 二条 九項 五号 に違 反し てい るか は問 わず

、私 法上 公序 良俗 に反 し、 無効 であ ると した

検 討

ドキュメント内 優越的地位の濫用︵一︶ (ページ 90-94)