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下 請

ドキュメント内 優越的地位の濫用︵一︶ (ページ 116-119)

法の 原型 にな った もの であ るが

、下 請法 とは 適用 範囲

、規 制内 容等 が異 なる

。こ の異 なる 点は 次の とお り であ る。 第一 は、 同認 定基 準は

、適 用範 囲を 機械 器具

、武 器の 製造

、修 理業 に限 定し てい た。 第二 は、 規制 内容 が下 請代 金の 支払 遅延 が中 心に なっ てい た。 下請 代金 の値 引き

、返 品、 取引 停止 は、 下請 代金 の支 払に 関連 して 行わ れた 場合 のみ

、規 制の 対象 にな って いた

。 第三 は、 下請 代金 の支 払遅 延と 認定 され るの は、 下請 代金 を、

①受 領後 一〇 日以 内に 検査 を完 了さ せ、 検査 完了 三〇 日以 内に 支払 って いな いこ と、

②親 企業 に支 払能 力が ある にも かか わら ず支 払わ れな いこ と、

③現 金ま たは こ れに 準ず る確 実な 支払 手段

︵割 引困 難で ない 手形 のこ と︶ で支 払っ てい ない こと

、の 三要 件を すべ て満 たす 場合 に限 られ てい た。

下請 法成 立に 関す る事 情と 議論 公取 委が

、前 記の 認定 基準 によ って 下請 代金 の支 払の 促進 をは かっ た一 九五 四年 度か ら一 九五 五年 度ま での 間に おい て、 一部 では 支払 状況 の改 善が 行わ れた が、 一般 的に は満 足な 成果 が見 られ なか った

。そ のた め、 下請 取引 に おい て、 独占 禁止 法に よら ず、 他の 法律 をも って 規制 する こと が必 要で ある との 結論 が出 され たが

、そ の理 由は 次 のよ うで あ

( )

った

121

第一 に、 下請 取引 にお ける 不公 正な 取引 方法 を迅 速か つ実 効的 に取 り締 まる ため には

、事 業者 が行 って はな らな い行 為の 類型 を、 全業 種を カバ ーす る形 で、 また は特 定業 種に 限っ て指 定し

、客 観的 な基 準を 予め 定め てお く必 要 があ った が、 当時 の下 請取 引に おい ては

、親 事業 者の 下請 事業 者に 対す る発 注は 口頭 ある いは 取引 の条 件を 明確 に

定め ずに 行わ れる ケー スが みら れた

。そ のた め、 親事 業者 と下 請事 業者 との 取引 条件 を明 確に する 必要 があ った が、 それ を実 現す るた めに は独 占禁 止法 の規 定だ けで は不 十分 と判 断さ れた

。 第二 に、 下請 取引 にお いて は、 下請 事業 者の 取引 先が 親事 業者 に大 きく 依存 して いる ため

、下 請事 業者 が不 当な 不利 益を 親事 業者 から 受け ても

、取 引断 絶と いう 覚悟 なし には 公取 委に 申告 する こと がで きな い。 した がっ て、 下 請取 引に つい ては

、違 反行 為の 申告 を待 たず

、関 係行 政庁 が協 力し て常 時調 査を 行い

、積 極的 にそ の是 正を 図っ て いく こと が、 下請 問題 の迅 速な 解決 のた めに 必要 と考 えら れた

。 第三 に、 下請 代金 支払 遅延 につ いて は、 親事 業者 の誠 意と 努力 を促 して いく こと が、 事態 の改 善の ため によ り有 効で ある が、 この よう な取 引実 態に 即し た方 法を 用い るた めに は、 独占 禁止 法と は別 の手 続を 法制 化す る必 要が あ った

昭和 三七 年改 正か ら平 成一 二年 改正 まで 以上 のよ うな こと から

、一 九五 六年

、優 越的 地位 の濫 用規 制を 補足 する 法律 とし て、

﹁下 請代 金支 払遅 延等 防

( )

止法

﹂が 制定 され た。 この 下請 法は

、親 企業 に下 請取 引の 内容 を文 書化 させ

、違 反行 為に 対す る特 例手 続と して 勧 告 122

、公 表を 加え たも ので あっ た。 その 後、 いく つか の改 正が 行わ れた

。 一九 六二 年︵ 昭和 三七 年︶ と一 九六 五年

︵昭 和四

〇年

︶に 実体 規定 の追 加を 含む 比較 的規 模の 大き い改 正が

、一 九 六三 年︵ 昭和 三八 年︶

、一 九七 三年

︵昭 和四 八年

、︶ 一九 九九 年︵ 平成 一一 年︶ には 中小 企業 の定 義変 更に 伴う 親事 業 者お よび 下請 事業 者の 定義 変更 を内 容と する 改正 が、 二〇

〇〇 年︵ 平成 一二 年︶ には いわ ゆる 情報 通信 技術 を利 用 した 書面 の交 付を 認め る改 正が

、そ れぞ れ行 われ た。 最後 に改 正さ れた のが 二〇

〇三 年︵ 平成 一五 年︶ であ り、 そ こで は、 下請 取引 の範 囲を 非製 造業 まで 拡大 し、 違反 行為 に対 する 措置 の強 化等 が行 われ た。 以下

、各 改正 につ い

て主 な点 をみ てみ る。 一九 六二 年︵ 昭和 三七 年︶ 改正 は、 一九 六一 年︵ 昭和 三六 年︶ 秋ご ろか ら金 融引 締め が強 化さ れ、 下請 取引 にお け る不 公正 な取 引が 増加 する 兆し が見 え始 めた こと など を背 景に 行わ れた

。そ の主 な内 容は

、二 条の 二の 規定 が新 設 され

、当 事者 間で 下請 代金 の支 払期 日が 定め られ なけ れば なら ない こと とさ れた

。支 払期 日は

、親 事業 者が 下請 事 業者 の給 付を 受領 した 日か ら六

〇日 以内 にお いて

、で きる 限り 短い 期間 内で ある こと を要 する とさ れた

。六

〇日 を 過ぎ て払 わな い場 合は

、六

〇日 を経 過し た日 から 支払 をす る日 まで

、公 取委 が定 める 率の 遅延 利息 を支 払わ なけ れ ばな らな いこ とと され た。 一九 六三 年︵ 昭和 三八 年︶ 改正 は、 中小 企業 基本 法案 が国 会に 提出 され たこ とと 関連 して 下請 事業 者の 範囲 を拡 大す る必 要が ある こと から

、従 来の 資本 金一

〇〇

〇万 円の 区分 と並 んで 資本 金五

〇〇

〇万 円の 区分 が設 けら れた

。 一九 六五 年︵ 昭和 四〇 年︶ 改正 は、 一九 六三 年以 降の 不況 を受 け中 小企 業の 倒産 が急 増し たこ とを 契機 に行 われ た。 主な 改正 点は

、ト ンネ ル会 社の 規制

︵二 条五 項︶ の新 設で あっ た。 また

、支 払期 日に つい て、 親事 業者 が下 請 事業 者の 給付 を受 領し た日 が検 査完 了日 なの か単 に受 領し た日 なの か明 確で なか った ため

、そ れを 明確 にし

、検 査 完了 日は 給付 受領 日と は関 係な いこ とに した

。そ して

、遅 延利 息の 支払 につ いて も勧 告が でき るよ うに し、 書面 交 付違 反に つい ては 三万 円以 下の 罰金 が科 され るよ うに した

。 一九 七三 年︵ 昭和 四八 年︶ およ び一 九九 九年

︵平 成一 一年

︶改 正は

、中 小企 業基 本法 等に おけ る中 小企 業者 の定 義 の変 更に よる 改正 であ った

。一 九七 三年 改正 では

、親 事業 者と 下請 事業 者を

、資 本金 五〇

〇〇 万円 を基 準に して い たが

、そ れが 一億 円に 引き 上げ られ た。 一九 九九 年改 正で は、 さら に三 億円 に引 き上 げら れた

。 二〇

〇〇 年︵ 平成 一二 年︶ 改正 は、 情報 通信 技術 の発 達に 伴い

、書 面交 付に つい ても 下請 事業 者の 承諾 を得 て、 電磁 的記 録の 提供 を行 うこ とが でき るよ うに した もの であ る。

ドキュメント内 優越的地位の濫用︵一︶ (ページ 116-119)