を受 ける こと がで きる ので 早め の納 入を 図る こと もあ ろう が、 早く 納入 し ても 納入 期日 まで 待た なけ れば なら ない とい うこ とで ある
。た だし
、取 引両 当事 者が 早期 納入 につ き、 その 時点 で 合意 をし 直せ ば、 契約 法上 はも ちろ んで ある が、 下請 法上 も違 法で はな いと 解さ れる
。
⑵
支払 遅延 の禁 止 下請 法二 条の 二は、親 事業 者に 対し て下 請事 業者 の給 付を 受領 した 日︵ 役務 提供 委託 の場 合は 役務 の提 供を した 日︶ から 起算 して 六〇 日の 期間 内に おい て、 かつ でき る限 り短 い期 間内 に支 払期 日を 定め るよ うに 義務 づけ てい る。 ま た、 同法 四条 一項 二号 では
、下 請代 金の 支払 期日 経過 後、 なお 支払 わな い行 為を 禁止 して いる
。ま た、 四条 の二 は、 親事 業者 が支 払期 日ま でに 下請 代金 を支 払わ なか った 場合 にお ける 遅延 利息 の支 払義 務に つい て定 めて いる
。 この よう に、 下請 法が 親事 業者 の下 請代 金の 支払 期日 を定 めさ せ、 これ を遅 延し た場 合の 遅延 利息 の支 払を 義務 づけ た理 由と して は、 次の よう なこ とが あげ られ る。 下請 代金 の支 払が 遅れ れば
、下 請事 業者 は、
﹁資 金繰 りが つ かず
、従 業員 への 賃金 の支 払、 原材 料代 金の 支払 等が 困難 にな り、 最悪 の場 合に は倒 産に 追い 込ま れる おそ れが あ
( )
る﹂
。 下 137
請法 の制 定当 時は
、親 事業 者は 自己 の資 金繰 りが 困難 とな った 場合 に、 これ を下 請事 業者 に転 嫁し よう とす る 状況 が多 くみ られ
、こ のよ うな 傾向 は、 その 後も 続け られ た。 しか し、 親事 業者 と下 請事 業者 の間 の取 引力 の関 係 から
、下 請事 業者 は、 代金 支払 遅延 があ って もそ の支 払の 督促 をす るこ とが でき ず、 民事 上も 有効 な対 策を とる こ とが でき なか った
。そ のた め、 いっ たん 決め た下 請代 金の 支払 期日 に関 して
、下 請法 上、 親事 業者 と下 請事 業者 双 方の 合意 があ った とし ても 代金 の支 払の 繰延 べは 認め られ ない と解 され てい る。 これ を認 めて しま うと
、親 事業 者
は代 金支 払遅 延の 場合 も、 支払 の繰 延べ を強 要し
、違 法な 代金 支払 遅延 はな いと いう こと にな って しま うか らで あ る。 下請 代金 の支 払遅 延の 問題 は、 いつ も下 請取 引違 反事 件の 上位 を占 める 行為 類型 であ る。 その 中で も情 報成 果物 作成 委託 と関 連し て、 次の よう な事 例は 注目 に値 する
。 携帯 電話 の待 受け 画面 の画 像や 携帯 電話 で提 供す るコ ンテ ンツ の作 成委 託に つい ては
、使 用回 数に 応じ て代 金を 払う こと とし てお り、 受領 した 日か ら起 算し て六
〇日 以内 に代 金を 支払 う慣 行と なっ てい ない が、 下請 法上 問題 と なり うる かの 事例 であ る。 下請 代金 は、 受領 した 日か ら起 算し て六
〇日 以内 に定 めた 支払 期日 まで に支 払う 必要 があ るの で、 この よう に使 用回 数に 応じ て代 金を 支払 うこ とは
、支 払遅 延と して 下請 法違 反と なる
。こ のよ うな コン テン ツの 代金 は、 コン テ ンツ の作 成に 係る 対価 と著 作権 等の 知的 財産 権に 係る ロイ ヤル ティ の二 つで 構成 され てい ると 考え られ るの で、 下 請法 を遵 守す るた めに は、 例え ば、 コン テン ツの 作成 に関 する 費用 を下 請代 金と して 受領 後六
〇日 以内 に支 払う こ とと し、 事後 に下 請代 金と は別 にア クセ ス数 や使 用回 数に 応じ てロ イヤ ルテ ィを 支払 う方 法と する こと が考 えら
( )
れる
。
⑶
138下請 代金 の減 額禁 止
a
下請 法三 条一 項は、親 事業 者に 対し て、 下請 事業 者の 給付 の内 容、 下請 代金 の額
、支 払期 日お よび 支払 方法 その 他の 事項 を記 載し た書 面を 下請 事業 者に 交付 しな けれ ばな らな いと 定め てい る。 また
、同 法四 条一 項三 号は
、 親事 業者 に対 して 下請 事業 者の 責め に帰 すべ き理 由が ない のに 下請 代金 の額 を減 ずる 行為 を禁 止し てい る。 本号 の 制定 趣旨 は、 既に 決定 され た下 請代 金が 後に 減額 され れば
、下 請事 業者 は不 利益 を被 るこ とと なる ため で
( )
ある
。本
139
号に おけ る減 額と は、 発注 時に 親事 業者 と定 めた 下請 代金 の額 を事 後的 に減 ずる 行為 であ る。 下請 代金 の減 額の 禁止 は、 親事 業者 側が 減額 を行 おう とす る趣 旨・ 目的 やそ のこ との 相当 性・ 不当 性な どに よっ て左 右さ れる もの では なく
、い った ん発 注さ れた 代金 額に つい て、
﹁下 請事 業者 の責 めに 帰す べき 理由
﹂が ない 限 りは
、親 事業 者に よる 減額 行為 自体 が一 律に 禁止 され ると する もの であ る。 なお
、こ の﹁ 減額
﹂に は、 消費 税分 を 支払 わな いこ と、 代金 総額 を変 えな いで 発注 数量 を増 加さ せる こと も含 まれ る。
b
ただ し、 公取 委の 運用 基準 にお いて は、 一定 の合 理的 なボ リュ ーム ディ スカ ウン トに つい ては、下 請代 金の 減額 に当 たら ない もの とさ れて いる
。す なわ ち、 ボリ ュー ムデ ィス カウ ント 等の 合理 的な 理由 に基 づく 割
( )
戻金 であ
140
って
、あ らか じめ
、当 該割 戻金 の内 容を 取引 条件 とす るこ とが 合意 され てそ の内 容が 書面 化さ れて おり
、当 該書 面 にお ける 記載 と発 注書 面に 記載 され てい る下 請代 金の 額を 合わ せて 実際 の下 請代 金の 額と する こと が合 意さ れて お り、 かつ
、発 注書 面と 割戻 金の 内容 が記 載さ れて いる 書面 との 関連 付け がな され てい る場 合に は、 当該 割戻 金に つ いて は、 下請 代金 の減 額に 当た らな いと され てい る。 この よう なボ リュ ーム ディ スカ ウン トに 当た る場 合で も、 割 戻金 の金 額の 設定 は合 理的 なも ので なく ては なら ず、 下請 事業 者が 純粋 に規 模の 利益 を享 受し てい る範 囲内 での 相 当な 割合 にと どま るべ きも のと 考え られ る。
c
下請 代金 の減 額の 禁止 に関 する 最近 の勧 告事 例と して は次 のよ うな もの があ る。︿事 例
﹀ A社 は、 運送 事業 の一 部を B社 に委 託し てい ると ころ
、自 己が 負担 して いた 事故 防止 対策 等経 費を 軽 減す るた め、 B社 に対 して 下請 代金 額に 一定 率を 乗じ て得 られ る額 を負 担す るよ う要 請し
、合 意を 得て
、﹁ 協力 金﹂ の名 目に より 下請 代金 の額 を減 額
( )
した
。
141
︿事 例
﹀ A社 はそ の完 全親 会社 であ るB 社か ら製 品の 修理 業務 の委 託を 受け
、こ れを C社 に対 して 再委 託し て いた とこ ろ、 修理 の顧 客を C社 に紹 介す るた めの 経費 を確 保す るた め、
﹁管 理費
﹂と 称し て、 A社 がC 社に 支払 う
べき 下請 代金 額を 減額
( )
した
。
142
︿事 例
﹀ A社 は、 A社 に対 して 発注 数量
・発 注金 額の 増加 を申 し入 れた 下請 事業 者と の間 で、 自社 の利 益を 確 保す るた め、
﹁割 戻金
﹂ま たは
﹁拡 売費
﹂と 称し て、 下請 代金 等に 一定 率を 乗じ て得 た額 をA 社に 支払 う旨 の覚 書 を締 結し
、下 請代 金額 を減 額
( )
した
。
143
これ らの 事例 をみ ても
、下 請事 業者 と親 事業 者が 減額 につ き合 意を した 場合
、ま た代 金の 減額 につ いて 親事 業者 側に 一応 の理 由が ある 場合 であ って も、 発注 済み の下 請代 金を 事後 に減 額す るこ とは 違法 とな ると され てお り、 こ れは 前記 の理 由か ら妥 当と 考え られ る。
d
違反 があ った 場合、公 取委 の勧 告に おい ては
、① 減額 した 下請 代金 を下 請事 業者 に対 して 速や かに 支払 うこ と、
②下 請法 違反 の点 およ び今 後下 請代 金の 減額 の禁 止違 反行 為を 行わ ない 旨の 取締 役会 決議 によ る確 認、
③再 発 防止 のた めの 社内 体制 の整 備と その 内容 を役 員等 へ周 知徹 底す るこ と、
④① ない し③ に基 づい て採 った 措置 の取 引 先下 請事 業者 への 周知 を求 めら れる のが 一般 であ る。 特に
、前 記① は、 極め て有 効な 措置 であ り、 単に 違反 と宣 言す るだ けで なく
、違 反行 為に よっ て不 当に 得た 減額 分を 返還 させ るこ とに よっ て、 いわ ば﹁ やり 得﹂ を防 止し
、一 種の 被害 者救 済と して の効 果も 有し てい る。 公取 委 年次 報告 によ れば
、平 成二
〇年 度中 に、 下請 代金 の支 払遅 延事 件に おい ては 親事 業者 から 総額 二億 三四 八一 万円 の 遅延 利息 が下 請事 業者 に支 払わ れて おり
、下 請代 金の 減額 事件 にお いて は親 事業 者か ら総 額二 九億 五一 三三 万円 が 下請 事業 者に 返還 され てい ると のこ とで
( )
ある
。
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