ロル 解散 コン サー トD VD 事件
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知 財高 判平 一八・九
・
( )
一三182
︿事 件の 概要
﹀ 原告 会社 Xは
、映 像製 作会 社で あり
、原 告X は、 その 代表 取締 役で ある
。被 告会 社Y は、 録音
・録 画物 の製 作・
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販売 を業 とす る会 社で ある
。 一九 七五 年四 月に ロッ クバ ンド
﹁キ ャロ ル﹂ の解 散コ ンサ ート が行 われ た。 Xは
、X の監 督の もと に、 コン サ
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ート のシ ーン を撮 影し
、そ のシ ーン 等を 中心 とす るド キュ メン タリ ー映 画﹁ グッ ドバ イ・ キャ ロル
﹂の 著作 物︵ 本 件作 品︶ を製 作し
、ま たそ の作 品は テレ ビ放 送さ れた
。二
〇〇
〇年 にロ ック バン ド﹁ キャ ロル
﹂が 所属 して いた レ コー ド会 社で ある 訴外 Zが 音楽 関連 事業 をY に営 業譲 渡し たこ とに 伴い
、Y は音 楽関 係の 著作 権そ の他 すべ ての 権 利関 係を Zよ り承 継し た。 Zは
、一 九八 四年 ころ
、X に依 頼し て本 件作 品を 編集 しな おし
、こ れを
﹁燃 えつ きる キャ ロル
・ラ スト
・ラ イ
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ブ﹂ と題 する ビデ オカ セッ ト商 品と して 製作 販売 した
。そ の後
、 二〇
〇三 年に Yは
、上 記ビ デオ と映 像が 同一 の DV D商 品﹁ 燃え つき るキ ャロ ル・ ラス ト・ ライ ブ﹂ を製 作販 売す ると とも に、
﹁ザ
★ベ スト
﹂と 題す るキ ャロ ル のベ スト 盤C Dを 発売 した
。 Yは
、本 件D VD と同 時に キャ ロル のベ スト 盤C Dを 販売 し、 両商 品の 宣伝 のた めに
、本 件作 品の 一部 を使 用し て合 成し
、ワ イプ 処理 で刻 んだ よう な効 果の 編集 を施 して
、﹁ ファ ンキ ー・ モン キー
・ベ イビ ー﹂ のプ ロモ ーシ
ョ
ン映 像を 作成 した。Y は、 この プロ モー シ
ョ
ン映 像を テレ ビで 放映 した り、 街頭 大型 ビジョ
ン やレ コー ドショ
ッ プ 店頭 で上 映し たり して、本 件C Dお よび DV Dを 宣伝 し、 また
、本 件C Dの 初回 購入 特典 とし て本 件プ ロモ ーシ
ョ
ン映 像を 特典 DV Dに 収録 し、 CD に付 加し て販 売し た。 Yは、本 件プ ロモ ーシ
ョ
ン 映像 およ び特 典D VD の映 像製 作お よび その 利用 につ いて、 Xか ら明 示の 許諾 を受 けて いな い。 また
、本 件プ ロモ ーシ
ョ
ン 映像 およ び特 典1
DV Dに おい ては
、そ のオ リジ ナル 映像 を撮 った 監督 がX であ る旨 の記 述は ない
。
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そこ で、 Xは 本件 作品 の複 製権
、頒 布権
、上 映権
、放 送権 およ び翻 案権 に基 づき
、 Xは 同一 性保 持権 およ び氏
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名表 示権 に基 づき
、本 件ビ デオ
、本 件D VD およ び特 典D VD の複 製・ 頒布 の差 止め
、本 件プ ロモ ーシ
ョ
ン 映像 の複製
、上 映、 放送 等の 差止 め、 損害 賠償 等を 求め て、 訴え を提 起し た。 第一 審判 決︵ 東京 地判 平一 七・ 三・ 一五 判時 一八 九四 号一 一〇 頁︶ は、 次の よう に判 断し た。
①本 件作 品の 著作 者は Xで あり
、著 作権 者は Xで ある
。
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②X また はX は、 本件 ビデ オの 複製 販売 をZ 社に 許諾 した ので
、本 件ビ デオ はX の著 作権 を侵 害し ない
。
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③X は本 件D VD の複 製販 売を Yに 許諾 して いな いの で、 本件 DV Dは Xの 著作 権を 侵害 する
。
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④特 典D VD 及び 本件 プロ モー シ
ョ
ン映 像は Xの 翻案 権並 びに Xの 同一 性保 持権 及び 氏名 表示 権を 侵害 する。
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⑤X の損 害額 は四 九一 三万 二二 一四 円で あり
、X の損 害額
︵慰 謝料
︶は 一〇
〇万 円で ある
。
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⑥財 産権 侵害 を理 由に 名誉 回復 措置 を求 める Xの 主張 は失 当で あり
、X の著 作者 人格 権の 侵害 によ る損 害は 慰
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謝料 の支 払で 填補 され てい る、 と認 定判 断し て、 Xに つい ては
、本 件D VD 及び 特典 DV Dの 複製
、頒 布の
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差止 め、 本件 プロ モー シ
ョ
ン映 像の 複製、上 映、 放送 等の 差止 め、 特典 DV D及 び本 件プ ロモ ーシ
ョ
ン 映像 の マス ター テー プの 廃棄 並び に四 九一 三万 二二 一四 円の 損害 賠償、X につ いて は、 特典 DV Dの 複製
、頒 布の
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差止 め、 本件 プロ モー シ
ョ
ン映 像の 複製、上 映、 放送 等の 差止 め、 特典 DV D及 び本 件プ ロモ ーシ
ョ
ン 映像 の マス ター テー プの 廃棄、慰 謝料 一〇
〇万 円の 損害 賠償 を認 めた
。 この
判決 を受 けて 両方 控訴 した
。控 訴審 にお ける 主要 な争 点も
、ほ ぼ一 審と 同じ であ った
。し かし
、知 財高 裁 は、 本件 作品 の著 作者 はX であ り著 作権 者は Xで ある が、 Xは 著作 権を 解散 コン サー トの 運営 を取 り仕 切っ たキ
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ャロ ルの マネ ージ メン ト会 社の 代表 者に 譲渡 し、 さら にこ の著 作権 はZ へと 譲渡 され たと 判示 して
、原 判決 がX1
の請 求を 認容 した 部分 を取 り消 して
、こ の点 に関 する Xの 請求 を棄 却し た。 Xに 関す る一 審の 判決 は維 持さ れた
。
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︿判 旨﹀ 一部 変更
、一 部控 訴棄 却。
﹁X は、 本件 作品 の企 画段 階か ら完 成に 至る まで の全 製作 過程 に関 与し
、本 件作 品の 監督 を務 め、 クー ルズ を撮
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影す るこ とや ファ ンの イン タビ ュー を入 れる こと など 作品 の創 作性 の高 い内 容を 決定 し、 自ら 撮影
、編 集作 業の 全 般に わた って 指示 を行 って いる こと を総 合し て考 える と、 Xが 本件 作品 の﹃ 全体 的形 成に 創作 的に 寄与 した
﹄唯
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一の 者で ある と認 める のが 相当 であ る。
﹂
﹁X が、 本件 作品 の企 画段 階か ら完 成に 至る まで の全 製作 過程 に関 与し て、 作品 の内 容を 決定 し、 自ら 撮影
、編
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集作 業の 全般 にわ たる 指示 を行 って いる ので あっ て、 Zは
、本 件作 品の 製作 に全 く関 与し てい ない から
、本 件作 品の 製作 に関 して
、 Xが Zの 指揮 監督 下に あっ て、 Zの 手足 とし て撮 影だ けを 担当 した とい うこ とは でき ない
。
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そし て、 本件 作品 の製 作に 関し て、 Zか らX に対 して 支払 った 金銭 があ るこ とを 認め るに 足り る証 拠は ない
……
。
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そう であ れば
、X がZ の指 揮監 督下 にお いて 労務 を提 供す ると いう 実態 にあ った とい うこ とも
、 Zが Xに 対し て
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労務 提供 の対 価と して 支払 う金 銭が あっ たと いう こと もで きな い。
﹂
﹁本 件に おい て、 映画 の著 作物 を製 作す る意 思を 有し
、著 作物 の製 作に 関す る法 律上 の権 利義 務が 帰属 する 主体 であ って
、そ のこ との 反映 とし て同 著作 物の 製作 に関 する 経済 的な 収入
・支 出の 主体 とも なる 者は Xで ある と認
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めら れ、 Zや バウ ハウ スで ある とは 認め られ ない
。﹂