3 IHE LAB TF に共通の HL7 メッセージセグメント
3.10 ORC 、 OBR 、 OBX 間の状態の相関関係
3.11.2 培養結果
培養結果は一般に、培養した微生物の種類を特定し、(ときによって)培養した検体中にその微生 物が出現する度合いを数量化して報告する。結果報告は以下の形式に従うこと。
3.11.2.1
定義「培養」とは、検体内に存在する感染性生物を検査室内の既定媒体中で繁殖させることにより、そ
1560
の生物の正体と特徴を同定する微生物検査をさす。培養生物は細菌、ウイルス、寄生生物などであ る。培養検査の結果は以下の明細にしたがって報告しなくてはならない。
3.11.2.2
例以下に、黄色ブドウ球菌と
A
群β溶血性レンサ球菌を同定した痰培養の準備的結果の例を 示す。上付き 1: OBX-3 検査ID 上付き 2: OBX-4 検査サブID 上付き 3: OBX-5 検査値
図 3.11-1 培養結果の例
1570
3.11.2.3 OBX-3
検査ID
培養生物を表す OBX セグメントでは、適切な LOINC®コード、すなわち「MICROORGANISM
IDENTIFIED(同定した微生物)」の LOINC®要素値をもつコードを使用しなくてはならない。
LOINC®用語集のバージョン2.15には、異なる培養方法や検体タイプを表す約175のコードがある。
上の例では、2種類の生物が確認され、OBX-3でLOINC®コードの11475-1で報告されている。
培 養 生 物 の コ ロ ニ ー 数 を 報 告 す る OBX セ グ メ ン ト で は 、 適 切 な LOINC®コ ー ド 、 す な わ ち
「COLONY COUNT(コロニー数)」の LOINC®®コードの要素値をもつコードを使用しなくてはな らない。LOINC®用語集のバージョン2.15にはコロニー数に関するLOINC®コードが約10ある。
上の例では、2つのコロニーが、OBX-3でLOINC®コードの564-5で報告されている。
3.11.2.4 OBX-4
検査サブID 1580
培養結果を報告する各 OBXセグメントの検査サブ ID フィールドには、値が必要である。確認した 同一の微生物に関する情報を含む OBX セグメントは検査サブ ID フィールドに同一の値を入れるこ とにより「グループ化」する必要がある。例えば、上記の例の最初の 2つの OBXセグメントには、
痰検体に同定された黄色ブドウ球菌に関する情報(この場合、その生物の正体とコロニー数)が記 載されている。したがって、この 2 つの OBX セグメントにはどちらにも検査サブ ID 番号として
「1」が記載されている。2番目の 2つの OBXセグメントには A群 β溶血性レンサ球菌に関する情 報が記載されており、どちらにも検査サブIDとして「2」が記入されている。
注 1: 同定した生物のそれぞれに OBX セグメントが 1 つしかない場合、その OBS セグメントの検査サブ ID フィールドには値が必要である。
検査サブ ID は、以降の抗生物質感受性の報告時に適切な OBX セグメントの参照を示すために使用されるからである。同様に、培
1590
養結果の報告に OBX セグメントが 1 つしか使われなくても、検査サブ ID フィールドには値が必要である。例えば、上記の例で生物が 1 種類しか同定されず、コロニー数が報告されなくても、検査サブ ID フィールドには値「1」を記入する必要がある。
MSH|...
PID|...
ORC|SC|||REQ885|A
OBR|1|ORD885-04A3X|5788475-04333^^05D0642827^L-CL|5863^Spt Routine Cult^99Lab^5863^Spt Routine Cult^99Lab|||20070114||||L|||||
G48482^Good^Robert^^^^^^^^^^UPIN||||||200701181430-0800|||P<cr>
6
OBX|1|CE|11475-1^MICROORGANISM IDENTIFIED^LN1|1|
3092008^Staphylococcus aureus^SCT3|||A|||P|...<cr>
OBX|2|SN|564-5^COLONY COUNT^LN|12|^10000^-^90000|||A|||P|...<cr>
OBX|3|CE|11475-1^MICROORGANISM IDENTIFIED^LN1|21|412643004^Beta hemolytic Streptococcus A^SCT3|||A|||P|...<cr>
OBX|4|SN|564-5^COLONY COUNT^LN|22|<^1000|||A|||P|...<cr>
注 2: OBR セグメント内では、複数の OBX セグメントが検査サブ ID の値によってグループ化できるようにしなければならない。例えば、上 記の培養結果では、検査サブ ID が「1」である OBX セグメントはすべて、検査サブ ID が「2」の OBX セグメントの前に来ている。
注 3: ある特定の培養結果が複数回送信される場合(例えば、まず準備的結果として、後に最終結果として)、同定した生物に対する OBX-3(検査 ID)と OBX-4(検査サブ ID)の値の組み合わせはそれぞれの結果メッセージを通して同一でなければならない。この 一貫性によって、送信システムが同定した生物について更新を行ったとき、受信システムの正しく更新することができる。以下の例は、
痰培養についての準備的結果の値と、(後に送られた)最終の値について、OBX-3(検査 ID)と OBX-4(検査サブ ID)の値が正確
1600
に保持されていることを示している。
図 3.11-2 連続する培養結果メッセージの例
3.11.2.5 OBX-5
検査値培養によって確認した各生物の値は、コード(CE データタイプ)で表さなければならない。
SNOMED CT などの標準コードシステムを使用して、感染症に対する重要な報告機能と決定援助機
能が備えられる。SNOMEDコードを使用する場合、OBX-5の第1要素にSNOMED CTによるIDを、
第 3 要素にコードシステムを示す「SCT」を表示する。第 2 要素には確認した生物名を正確に文字
MSH|...
PID|...
ORC|SC|||REQ885|CM
OBR|1|ORD885-04A3X|5788475-04333^^05D0642827^L-CL|5863^Spt Routine Cult^99Lab|||20070114||||L|||||G48482^Good^Robert^^^^^^^^^^UPIN|
|||||200701181430-0800|||F<cr>
6 OBX|1|CE|11475-1^MICROORGANISM IDENTIFIED^LN|1|
3092008^Staphylococcus aureus^SCT|||A|||F|...<cr>
OBX|2|SN|564-5^COLONY COUNT^LN|1|^10000^-^90000|||A|||F|...<cr>
OBX|3|CE|11475-1^MICROORGANISM IDENTIFIED^LN|2|56415008^Klebsiella pneumoniae^SCT3|||A|||F|...<cr>
OBX|4|SN|564-5^COLONY COUNT^LN|2|<^1000|||A|||F|...<cr>
MSH|...
PID|...
ORC|SC|||REQ885|A
OBR|1|ORD885-04A3X|5788475-04333^^05D0642827^L-CL|5863^Spt Routine Cult^99Lab|||20070114||||L|||||G48482^Good^Robert^^^^^^^^^^UPIN|
|||||200701181430-0800|||P<cr>
6 OBX|1|CE|11475-1^MICROORGANISM IDENTIFIED^LN|1|
59206002^Gram-positive coccus^SCT|||A|||P|...<cr>
OBX|2|CE|11475-1^MICROORGANISM IDENTIFIED^LN|2|56415008^Klebsiella pneumoniae^SCT|||A|||P|...<cr>
培養結果 メッセージ
培養結果 メッセージ
で表す。用語は一般に SNOMED CT 用語集からのものを使用する。どのコードシステムを使用して
1610
も、OBX-5 の最初の 3 要素は順に、コード、文字による記載、コードシステムの名称でなくてはな らない。
注 1: SNOMED CT 用語は生物を確認する OBX の検査値のコード化に最も有用である(例:上記の例で、メッセージの第 1、第 3 セグ メント)培養についてのコロニー数など検査結果の値はラボが合理的な方法を選択し表現して良い。