• 検索結果がありません。

第1章  下水道事業の多様化

第2節  公共下水道(汚水)事業計画

※『山形市下水道30年史』

1 第1期事業計画

 公共下水道は、主に市街地の下水道設備を指し、その管理は各自治体が行 うことになっている。前節で述べたように本市の下水道は汚水・雨水の分流 式で本節では汚水の計画について触れる。

 下水道法第2条第3号によると、

「主として市街地における下水を排除し、又は処理するために地方公共団体が管理する下水道で、終末処理 場を有するもの又は流域下水道に接続するものであり、かつ、汚水を排除すべき排水施設の相当部分が暗渠 である構造のものをいう。」

とある。

 このことから公共下水道とは汚水を流す管渠(下水管)と汚水を集めてき れいな水に処理する施設が一緒になっているものということになる。この下 水道法は昭和33年(1958)に大幅に改正されたもので、国全体で下水道事業 を行っていくために抜本的に見直された。

 改正当時、これらの事業の認可は、建設省と厚生省の二つの省庁に分かれ ていた。道路を掘り、汚水の管を埋めるために工事関係は建設省、汚水をき れいに浄化して再び河川などへ戻すため水質の監理という側面から終末処理 場関係は厚生省となっていた。

 山形市の場合、終末処理場は昭和36年(1961)8月3日に厚生省から、事 業全体として同年12月1日に建設省から認可を受けて正式に事業がスタート した。この事業認可は第1期事業計画とよばれる。その計画の内容は次の 通りである。

排水区分:山形市市街地の中枢部 排水面積:255.29ha

計画人口:77,400人

汚水量:晴天時0.323㎥/ sec・雨天時0.538㎥/ sec

排除方式:分流式 但し雨水は在来の水路によって排除する。

第2節 公共下水道(汚水)事業計画

管渠の延長:53,807m

施工予定年次:自昭和36年度 至昭和42年度 事業費:437,000,000円

 昭和35年(1960)10月の国勢調査で山形市の人口は188,594人であったの で約41%の市民を対象にしたことになるが、計画策定時は1haあたり250〜

300人として計算した。

 下水道整備の対象となった地区(排水区)は、七日町、本町、十日町などの「城 南系統第1排水区第1分区」(189.15ha)。旅篭町、六日町、肴町などの「城 北系統第1排水区第1分区」(66.14ha)のみだった。これらの幹線を終末処 理場までつなぐ城西幹線をいれて工事費は用地費を含めて総額4億3,700万円 であった。

 終末処理場は宮町字川原田に建設し、汚水を浄化した水は嶋堰へ流し灌漑 用水として再利用し、発生する汚泥の一部はし尿処理場で処分するが、大部 分は終末処理場内で処分することになっていた。終末処理場の事業費は用地 費を含め4億1,300万円であった。

 当時の管渠工事はほとんど人力で行われたが、上水道の工事にくらべ広く 深く地面を掘る工事が多く、その一方工事経験が浅くトラブルも多発して大 変な苦労があったという。

 こうして工事が進められる一方で、下水道使用料金も検討に入り、昭和40 年(1965)6月15日の市の定例議会に「山形市下水道条例」が提案され、同 年7月31日に制定された。料金体系も決まり、工事が進み終末処理場も完成 して同年11月15日に運転を開始し、18日に通水式が行われて山形市の下水道 事業が始まった。

第1章第2節

表1−2−1

排水区の名称 面積(ha) 排水区内の地名

城南系統第1排水区

第1分区 189.15

香澄町字桜小路 同字木ノ実町小路 同町字大宝寺  七日町 本町 十日町 同町字屋敷裏 檜物町 桶 町 塗師町 銀町 蝋燭町 字東前(片町)の各全 部 香澄町字吹張 旅篭町字鶴島 八日町 小姓町 の各大半 五日町字東前(長源寺町) 諏訪町 同 町字東前 材木町 字東前の各大半 香澄町字八幡 石 同町字小鍄 同町字南追手前 旅篭町 字籠田

(鉄砲町) 字長谷川三日町 地蔵町 字柳町 小 白川町字小白川 同町字北裏 同町字屋敷裏の各一

城北系統第1排水区

第1分区 66.14

香澄町字庚申堂 小橋町 四日町 旅籠町字一ト町  同町字覚浄寺 同町字雁島 (旅籠町)字万日河原 の各全部歩町 鍛冶町 旅籠町 香澄町字八幡石 同町字小 鍄の各大部 六日町字左前(長源寺町) 字柳町の 各大半 肴町 宮町 同町字天狗橋 新鍛冶町 旅 籠町字鶴島 (六日町)字寒河江町 緑町一丁目の 各一部

2 事業の拡張(第1期から第4期まで)

 山形市の公共下水道事業計画は昭和36年(1961)認可後、昭和63年(1985)

3月30日の「流域関連公共下水道事業計画」認可まで、4つの事業に区切っ ている。区切りは汚水と雨水の処理区域を拡張する申請認可で分けており、

最初の認可を第1期事業とし、昭和45年(1970)12月14日に認可された第1 次拡張事業計画からを第2期事業、昭和51年(1976)1月23日に認可された 第2次拡張事業計画から第3期事業、昭和58年(1983)7月1日認可の第3 次拡張事業計画から第4期事業としている。それぞれの事業時行われた変更 認可については次の通りである。

表1−2−1

排水区の名称 面積(ha) 排水区内の地名

城南系統第1排水区

第1分区 189.15

香澄町字桜小路 同字木ノ実町小路 同町字大宝寺  七日町 本町 十日町 同町字屋敷裏 檜物町 桶 町 塗師町 銀町 蝋燭町 字東前(片町)の各全 部 香澄町字吹張 旅篭町字鶴島 八日町 小姓町 の各大半 五日町字東前(長源寺町) 諏訪町 同 町字東前 材木町 字東前の各大半 香澄町字八幡 石 同町字小鍄 同町字南追手前 旅篭町 字籠田

(鉄砲町) 字長谷川三日町 地蔵町 字柳町 小 白川町字小白川 同町字北裏 同町字屋敷裏の各一

城北系統第1排水区

第1分区 66.14

香澄町字庚申堂 小橋町 四日町 旅籠町字一ト町  同町字覚浄寺 同町字雁島 (旅籠町)字万日河原 の各全部歩町 鍛冶町 旅籠町 香澄町字八幡石 同町字小 鍄の各大部 六日町字左前(長源寺町) 字柳町の 各大半 肴町 宮町 同町字天狗橋 新鍛冶町 旅 籠町字鶴島 (六日町)字寒河江町 緑町一丁目の 各一部

2 事業の拡張(第1期から第4期まで)

 山形市の公共下水道事業計画は昭和36年(1961)認可後、昭和63年(1985)

3月30日の「流域関連公共下水道事業計画」認可まで、4つの事業に区切っ ている。区切りは汚水と雨水の処理区域を拡張する申請認可で分けており、

最初の認可を第1期事業とし、昭和45年(1970)12月14日に認可された第1 次拡張事業計画からを第2期事業、昭和51年(1976)1月23日に認可された 第2次拡張事業計画から第3期事業、昭和58年(1983)7月1日認可の第3 次拡張事業計画から第4期事業としている。それぞれの事業時行われた変更 認可については次の通りである。

第1期事業

第1回事業変更

昭和40年(1965)11月25日認可

城西地区の都市計画の目処が立たず、城西幹線の計画予定を変更した。

そのルートが変更になったことと、物価が上がったため事業費を変更した。

第2回事業変更

昭和42年(1967)1月31日認可

下水道の事業計画を山形駅前土地区画整理事業に合わせて変更し、その他都 市計画の進捗状況により着工の目処が立たない場所の変更を行った。

交通事情が変わり、汚水本管の管種を変更。陶管から耐久性の高いヒューム 管へ変更した。

第3回事業変更

昭和44年(1969)3月18日認可

昭和42年(1967)2月21日「下水道行政の建設省一元化」が閣議で了承され たことにより、それまで認可には管渠用(建設省用)と終末処理場用(厚生 省用)と2冊の申請書が必要であったが、所轄官庁が建設省に一元化したた め、1冊の申請書にまとめられた。また終末処理場の簡易処理施設が約6割 出来上がり、高級処理を行うために処理施設の設置場所変更と事業費全体の 見直しを行った。

第1章第2節

第2期事業

第1次拡張事業計画変更

昭和45年(1970)12月14日に認可

工期:昭和46年(1971)3月31日〜昭和53年(1978)3月31日までに変更 処理区域の面積:255.29ha→730.04haへ

処理区域:山形市市街地中央部→同中心部 雨水:0→207.84ha(犬川排水区第4分区)

管渠区間距離

汚水:57,236m→153,984m 雨水:0→6,780m

計画処理人口:77,400人→135,800人

事業費:総額17億6,000万円→51億4,000万円

第1期事業の区域の整備が終わりに近づいたため、汚水処理区域を広げよう というもの。緑町、小白川町、東原町、城南町等が加わる。またこれまで雨 水は従来からの堰で処理する計画であったが、市街地で雨水による道路等の 浸水が発生。その解消のために雨水処理区域を設けた。

終末処理場の処理方法が活性汚泥法(ステップエアレーション方式)による 高級処理をおこなうための事業費増。

第2次拡張事業計画第1回変更

昭和48年(1973)11月29日認可

工期:昭和53年(1978)3月31日→昭和54年(1979)3月31日へ 排水区域面積

雨水:207.84ha→758.62ha 汚水については変更なし 管渠区間距離

雨水:6,780m→19,362m 事業費:総額76億3,099万7千円 雨水事業の拡大のため、事業費増。

第2期事業

第1次拡張事業計画変更

昭和45年(1970)12月14日に認可

工期:昭和46年(1971)3月31日〜昭和53年(1978)3月31日までに変更 処理区域の面積:255.29ha→730.04haへ

処理区域:山形市市街地中央部→同中心部 雨水:0→207.84ha(犬川排水区第4分区)

管渠区間距離

汚水:57,236m→153,984m 雨水:0→6,780m

計画処理人口:77,400人→135,800人

事業費:総額17億6,000万円→51億4,000万円

第1期事業の区域の整備が終わりに近づいたため、汚水処理区域を広げよう というもの。緑町、小白川町、東原町、城南町等が加わる。またこれまで雨 水は従来からの堰で処理する計画であったが、市街地で雨水による道路等の 浸水が発生。その解消のために雨水処理区域を設けた。

終末処理場の処理方法が活性汚泥法(ステップエアレーション方式)による 高級処理をおこなうための事業費増。

第2次拡張事業計画第1回変更

昭和48年(1973)11月29日認可

工期:昭和53年(1978)3月31日→昭和54年(1979)3月31日へ 排水区域面積

雨水:207.84ha→758.62ha 汚水については変更なし 管渠区間距離

雨水:6,780m→19,362m 事業費:総額76億3,099万7千円 雨水事業の拡大のため、事業費増。

第3期事業

第2次拡張事業計画第2回変更

昭和51年(1976)1月23日認可

工期:昭和54年(1979)3月31日→昭和61年(1986)3月31日 処理区域面積

汚水:730.04ha→1,065.84haへ

宮町、銅町、北町、城西町、あかねヶ丘等が加わる 雨水:758.62ha→1096.43haへ

終末処理場

敷地面積:383.1ha→683.1ha

計画処理人口:135,800人→147,000人

流通センター処理区整備

昭和52年(1977)8月10日認可

山形流通センター終末処理場の設置で流通センター処理区追加(67ha)

汚水処理区域面積:1,065.84ha→1,132.82haへ 流通センター処理人口:5,500人

前明石ケーキ処理場整備

昭和53年(1978)10月2日認可

終末処理場から発生する脱水ケーキをコンポスト(肥料)化する処理場の建 設。

宮町終末処理場の名称変更等 昭和56年(1981)3月23日認可 終末処理場の名称を変更

浄化センター管理棟の位置を変更、その他既存の施設を増改築

第1章第2節