第 3 章 中国ネット報道の視点からみた中国観光ガイドの育成課題
第 2 節 観光ガイドとしての資質やプロ意識の欠如
2 ガイドとしての知識・技能の不足とサービス志向の欠如
観光ガイドの知識・技能の不足,サービス精神の欠如及びサービスレベルの低さもマスコ ミにしばしば報道されている.例えば,中国新聞ネットの「故宮は専門家的な「宮廷ガイド」
の育成に取り組み,高級の専門家が育成授業をする」では,以下のような報道がある47.
央広ネット北京
1
月14
日のニュース(記者:馬喆)中国の声「ニュース夕方ラッシュ」の報道によると,近年,北京市の各観光地周辺には「闇ガイド」,「野良ガイド」が観光秩序
46 騰訊大蘇ネットHP(http://js.qq.com/a/20151203/049831.htm)
47 中国新聞ネットHP(http://www.chinanews.com/cul/2016/01-14/7717326.shtml)
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を乱している.現在,北京には正規雇用のガイドは
3.8
万人おり,その中の3.5
万人は初級 ガイドである.そして,80%以上の観光ガイドはガイドの経験と歴史の知識が浅い 30
歳未 満のガイドである.一部のガイドの解説は正確ではない,甚だしきに至っては,映画作品や,ヒアズリーのゴシップを利用し,観光客を魅了させる現象がある.
また,中国財経の「労働者組合は交渉し,ガイドの報酬を確保し,観光ガイドの保障がで き,観光ガイドは「買い物ガイド」になった」という記事は,以下を指摘する48.
観光ガイドの強制的な買い物,サービス精神の欠如などの問題が不評である一方,ガイド からは仕事の報酬が低いとか,辛いとかなどの文句もある.
観光ガイドには一体どんな問題があるか.どうやってそれらの問題を解決するのか.
先月の末頃,国家観光局は,全国観光ガイドの体制改革試行会議を開催し,改革は,主に,
観光ガイドの資格試験,そのトレーニングと登録制度を含む.観光ガイドの就業制度の改革,
就業の保障システム,事中事後の管理体制,観光ガイド協会組織の健全,ガイドの奨励イン センティブメカニズムの革新などがある.
一方,人民ネットの「国家旅游局が杭州西渓湿地に『黄色いカード』警告」という記事は,
以下を指摘する49.
国家旅游局は,全国観光資源企画開発質量評定委員会の決定に従い,杭州西渓湿地観光 スポットなどの
6
軒の5A
級観光スポットに対して厳重警告を下した.同地にはいくつか の問題が存在しているが,その中でも観光ガイドの解説レベルの低さが問題の一つになっ ている.さらに,中国ネットの「北京では,日帰り旅行市場の二次料金の取り締まりが始まり,観 光客に1万元近くの損失を追跡した」では,以下のような報道がある50.
今年の
4
月1
日14
時から4
月2
日14
時まで,北京市観光委員会は,国家旅游局12301
システム,北京市緊急救助サービスセンターから各種類の観光クレームを13
件受け,前年 の同時期より1
件増加した.クレームは,主に,旅行社の買い物場所の増加,ガイドのサー ビスの質の低さなどの問題である.他方,新華ネットの「北京市は観光体験調査の結果,
75%の観光行程には強制消費の問題
48 中国財経HP(http://finance.china.com.cn/roll/20160909/3899818.shtml)
49 人民ネットHP(http://zj.people.com.cn/n/2015/1010/c186806-26723861.html)
50 中国ネットHP(http://henan.china.com.cn/travel/2017/0404/4495643.shtml)
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が存在」では,次のように報じている51.昨日,北京市消費者協会が3か月をかけて出来上がった「2017年観光消費体験型調査報 告」を発表した.報告によると,日帰り旅行,ほかの地方への旅行にもかかわらず,強制消 費問題は依然として際立っている.今回の体験型調査では,ガイドの得点が最も低く,合格 したばかりの点数であった.
今回の調査は,観光地域,オンラインプラットフォームと観光コースといった三つの種類 の指標がある.その中で,「旅行社」の得点は最も低く,66.21 点で,「観光中のサービス」
の総点は
68.4
点で,「ガイドのサービス」の得点が最も低く,わずか61.40
点である.さらに,大衆ネットの「北京市の規定により,観光ガイドが野史,噂を解説してはいけな い.各国の観光地域解説一覧」では,以下のような報道がある52.
記者は違う旅行社の観光ガイドが故宮,頤和園で観光客に解説するときに,違う内容のも のを解説し,甚だしきに至っては,大量の未確認の噂,野史を交えていることと発見した.
これに対して,頤和園ガイドサービスセンターの党支部書記王若苓さんは「すべてのガイド は未確認の噂,野史を解説してはいけない,資料から調べられるものを解説すべきです」と 述べた.
加えて,中国新聞ネットの「福建省武夷山は厳重警告され,「野良ガイド」などの問題に ついては速やかな整備が要請された」では,以下のような報道がある53.
中国観光局の通報により,福建省武夷山風景区では,主に,交通管理の混乱,野良ガイド の問題,バンブーラフティングプロジェクトに存在している強制消費,観光ガイドの卑俗的 な解説,トイレ革命54の遅れなど重大な問題がある.
さらに,中国ネット・東海資訊の「7月,青島市の旅行社へのクレームの
60%以上が日帰
り旅行に集中している」では,次のように報じている55.7
月は青島の観光シーズンであり,旅行社のサービスに対する観光客のクレームの焦点に なった.記者は11
日,市の観光局から,市観光局は7
月に,102件のクレームを受けた.その中で,旅行社へのクレームは
62
件で,全体の60.78%を占めるとのことである.
話によると,7月の旅行社のサービスの面でのトラブルが多いそうで,主に,旅行社の観
51 新華ネットHP(http://news.xinhuanet.com/city/2017-07/11/c_129651940.htm)
52 大衆ネットHP(http://www.dzwww.com/xinwen/guoneixinwen/201609/t20160918_14919493.htm)
53 中国新聞ネットHP(http://www.chinanews.com/cj/2016/08-03/7961001.shtml)
54 トイレ革命とは,開発途上国におけるトイレの改修を指す.イニシアチブは,国連児童基金である.
55 中国ネット・東海資訊HP(http://jiangsu.china.com.cn/html/2016/sdnews_0812/6917663.html)
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光契約不履行,観光行程の勝手変更,自費項目の増加,買い物場所の増加,ガイドの観光商 品セールス,バス運転手の態度の悪さなどである.
他方,中国財経の「観光の中途で団体ツアーを見捨てる事件で,
CITS
56の観光ガイドは政 府の観光関係機関に話し合いをされた」では,以下のような報道がある57.最近,中国国家観光局は,北京市旅游委員会とともに,北京で中商国際旅行社の主要責任 者と当該旅行社で最近発生した観光客がタイでガイドに見捨てられた事件,及び観光客か らのクレームについて話し合い,そして,当該旅行社にデッドライン整備を要求した.関連 した主な問題は,観光ガイド,添乗員のサービスの質の低さ,旅行契約違反,旅行中の強制 買い物,強制消費などである.