第2節 学習指導案
1.単元名 2.学 年 3.単元の目標
角と角度 第4学年
・量としての角の概念や単位及び分度器の構造を理解する。
・角の大きさを測ったり、一定の大きさの角をかいたりすることができる。
・半回転、1回転等の角について理解する。
・三角定規の角の大きさについて知る。
4.単元について
児童は、第2学年で直角を学習しているe正方形、長方形の特徴を明らかにする中で直角の概 念を形成しようとした。それは、角一般の中で直角を指導するのでなく、特徴的な形として単独 で取り上げて、物の形の中にそれを認めていこうとするものである。
第3学年では、1つの頂点から出ている2つの辺がつくる形として角を学習した。基本的な図 形を観察しながら、その角の大小や相等を比べたり、確かめたりしてきている。
これらの学習経験をふまえて、本単元では、角を回転によってできた半直線の開きの量として みる見方を取り扱う。角は、基本的な図形のかどの形としてではなく、独立した量として扱われ ることになる。角をそのようにつかませるために、中心でかみ合っている2枚の円板を教具とし て使い、角の大きさを半直線が回転したときにできる量として具体的にとらえられるようにする。
量としての角の大きさに目を向けたところで分度器を使い、角度のはかり方やかき方を扱う。角 度をくわしく測る単位として、1度(o)を導入し、測定する。
この学年の児童は、言語能力の発達とともに間接経験による学習も次第に可能になってくる。
しかし、抽象的なことばや記号だけでは理解が困難なことが多く、図解や具体物による操作や直 観を通して理解を助ける必要がある。中心でかみ合った2枚の円板を使って角の理解を助けたり、
分度器でいろいろな角度をはかったり、かいたりする操作活動を取り入れて角の概念の理解を深 めたい。
指導するにあたって、児童が積極的に学習に取り組むように児童の興味をふまえ、児童自らが 問題を解決できるような問題解決を通した学習指導を展開したい。
5.指導計画(全10時間)
時
1
目 標
・角は、一方の辺が頂点を中心に回転したと きにできる形であることを理解させる。こ のことを前提として、中心でかみ合った赤 色と青色の2枚の円板を動かして、いろい ろな大きさの角をつくらせる。その円板を つけたこまを回したときの色の変化をとら えさせる。
学 習 活 動
・赤色と青色の円板で、中心をかみ合わせ たものをつくる。
・角は、一方の辺が頂点を中心に回転した ときにできる形であることを理解する。
・2枚の円板を動かして、いろいろな大き さの角をつくる。
・角の大きさを変えることによって、こま を回したときの色の変化をとらえる。
一71一
2 ・赤色と青色の2枚の円板に、三角定規等の pを使って目盛りをつけることができるよ
、にする。角の大きさを、目盛りを読んで 狽ナ表せるようにする。
・円板に三角定規等を使って目盛りをつけ
驕B
E赤色や青色の角の大きさを、目盛りを読 で数で表す。
3 ・角の大きさを単位「度」C》で表したり、
p度が角の大きさであることや直角=90 、 シ回転、1回転のときの角度を理解させる,
・分度器の構造を調べ、角度を表す単位
@「度」C}や直角=goo、半回転、1回 ]のときの角度がわかる。
4
・分度器を用いて180 までの角度を測ること ェできるようにする。・分度器で与えられた角の大きさを測る。
E辺が短い場合の測り方を工夫する。
E三角定規の角度を測る。
5 ・分度器を用いて180。よりも大きい角度を測 驍アとができるようにする。
・180●より大きい角度の測り方を理解す
驕B
6 ・三角定規2枚を組み合わせたときにできる pを見つけ、その角度を分度器で測定した
@り、計算で求められるようにする。三角定 K2枚の組合せを変えて、新しい角度を見 ツけることができるようにする。
・三角定規2枚を組み合わせて、そこにで ォる角を見つける。
E2枚の三角定規の組合せでできた角度を ェ度器で測定したり、計算で求めたりす
@る。
7 ・分度器を用いて角をかくことができるよう ノする。
・分度器を使った角のかき方を知り、指定 フ角度をかく。
E180。より大きい角を工夫してかく。
8 ・角は、頂点を中心として一方の辺が回転し スときにできる形であることを理解した上 ナ、角度を分度器で測ったり、計算で求め スり、角をかいたりすることができるよう ノする。
・今までの学習をもとに、「まとめの練習1 する。
9 ・総括的テストをして学習成果の評価をする, ・総括的テストをする。
10 ・総括的テストを返却し、回復指導をする。 ・総括的テストを返却してもらい、テスト 級ハを確認する。
一72一
6.各回の学習指導の展開
第1時
①本時の目標 角は、一方の辺を頂点を中心として回転させたときにできる形であることを 理解する。このことを前提として、中心でかみ合った赤色と青色の2枚の円板 を動かして、いろいろな大きさの角をつくることができるようにする。そして その円板をつけたこまを回したときの色の変化がとらえられるようにする。
②展 開
時間 指 導 内 容 学 習 活 動
指導上の留意点
資料等導入 ・赤色と青色の混色に ・赤色と青色の混色に ・絵の具で色混ぜをした ・こま よってできる色を予想 よってできる色を予想 経験をもとに予想。
させる。 する。 ・中心でかみ合わせた赤
(中心でかみ合わせた 色と青色の紙を動かして
赤色と青色の紙をはっ いろいろな角をつくるこ
たこまを見せながら) とが目的なので、混色に
「このこまを回すと何 よる色予想に時間をかけ
色になるでしょう。」 「紫色かな。」 すぎない。
(ある紫色を黒板には ・掲示用の
りながら) 紫色の紙、
「こんな紫色になるの ・赤色と青色の割合を ・経験に差があると思わ 2色をかみ は赤色と青色がどのく 考える。 れるので予想にさほど重 合わせた円
らいのときでしょう,」 「半々ぐらいのとき」 点はおかない。 板
「青色が少し多いとき1
「赤色が少し多いとき1
「青色がかなり多いと
き」
「赤色がかなり多いと
き」
「絵の具で色混ぜする ・赤色や青色の多さを ・量の増減を紙の上でど んだったら絵の具の量 どのような形で表せば う表すか考えさせる。こ を多くしたり少なくし いいか考える。 まを回したとき一様な色
たりしてできるんだけ にするためには扇形にす
ど、紙だとどんな形に ればよいことに気付かせ
すれば色混ぜができる る。
でしょう。」 「扇のような形にすれ ・もし、いろいろな形が ・教材提示 ばいいと思う。」 出てくるようであれば、 装置
(2色の円板をかみ合わ こまにその形を添付して
せたものを動かして) 回して確かめる。
「これを作れば、自分
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の思った扇の形が作れ
10分 ますね。」
展開 ・赤色と青色の円形の ・赤色、青色の紙を切 ・回転してできる角をつ ・プリント 紙を中心でかみ合わせ り取り、中心でかみ合 くる教具を製作させる。 した赤色と
たものを作らせる。 わせたものをつくる。 青色の紙
「赤色と青色の2枚の ・カッターマットを用意
円板を中心でかみ合わ させ、その上で作業させ
せて作りましょう。」 ≒ る。
鐵灘麟饗騒織繊
i i 竃
宴Jッターマット、はii iiさみ、目抜き、セロii ilテープ、こま(製作ii i
燕マみ》、筆記具 } ;
… 1
。予想した扇形を作ら ・予想した扇形を作り、
せ、こまに添付して確 こまを回して掲示して ・重ね合わせた紙を動か かめさせる。 ある紫色ができるか確 して予想した扇形を作ら
「自分が予想した扇形 かめる。 せる。
でこの紫色ができるか ・児童が作業中机間観察
確かめましょう。」 (ちょっとこまの方が し、自分で確かめができ 青っぽいかな。) ているか確認する。
(近い色になっている と思うけれど、ちょっ とちがうなあ。)
(あの紫色は赤色が多 いときにできるよ。)
「ぴったりの色にする ・ぴったりの色にする ・扇の形を変えればよい にはどう動かせばいい ために、扇の形を変え ことに着目させる。
かわかりますか。」 ることを発表。
「赤色の扇形を少し大 きくすればいい。」
「青色をもう少し増や します。」
「大体近いから少しず つ増やしたり減らした
りします。」
「ぴったりの紫色にし ・扇形の形を変え、こ ・扇形の変化に注目しな ましょう。」 まを回して確かめる。 がら児童はぴったりの紫
色をつくろうとする。
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・発表させる。
「この色とぴったりの ときの扇形はどんな形 でしたか。」
「なるほど。でももう 少し詳しく教えてくれ ないかな。」
「なかなか上手に言え たけど、言葉でぴった りの形を言うのは難し いね。」
(教師用円板を使って}
「自分のとぴったりだ と思ったときに手を挙 げましょう。」
「どうやら、このぐら いのときにこの紫色が できるようですね。j
「ところで、今まで扇 形といってましたが、、
(辺をなぞりながら)
この形のことをなんと 呼びましたか。」
「そうですね。これを 動かすとこんな形にも なります。今までとは 違って、くるりと回転 させたときにいろいろ な角ができます。」
・プリントに自分がつ くった角を書き込ませ
る。
「プリントの円に自分 がつくった角を書き込 んでおきましょう。」
(黒板には、色見本の
・発表する。
「赤色の扇形の方が青 色よりも大きかったで
す。」
「青色が直角よりも大 きくて、半々よりも小 さいとき」
・自分の円板と見比べ て同じ扇形だと思った
ときに挙手する。
「角です。」
・プリントの円に、自 分のこまを見てその角
を書き写す。
例の
・扇の形に着目して発表
させる。
・形を言葉でうまく表現 することの難しさを意識
させる。
・直観的に判断させる。
・回転させてできる角を 理解させる。
・角の大体の形を書き込
ませる。
・2色を重 ね合わせた もの(教師
用)
・プリント
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