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第4節 羽曳野市の小学校における子供の興味を生かした指導

 本節は、羽曳野市の各小学校における教育目標・教育方針ならびに教 科等の目標、留意事項について調査し、その結果をもとに、子供の興味

を生かした指導が各小学校でどれだけ配慮されているかを考察したもの

である。

 教育目標においては、各小学校ともどのような子供を育てるかが表現 の主眼となっている。その中で、心の豊かさやたくましさ、創造性、豊 かな人間性、調和のとれた人間を目標に掲げた小学校は14校中10校であ

った。1)

A.心身ともにたくましく、人間性豊かな子どもの育成 C.知、徳、体の調和のとれた人間性豊かな子どもの育成 D.人間性豊かな心を持つ児童の育成

E.心豊かで、たくましい児童の育成

F.豊かな心をもった、たくましい児童の育成

1.自ら考え、正しく判断できる、心豊かでたくましい子どもを育   てる。

J.調和のとれた創造性豊かな児童を育成する。

L.知・徳・体の調和のとれた人間形成

M.たくましく、心豊かに、創造的に生きぬく子どもの育成 N.豊かな人間性と創造力のある子どもを育成する。

小学校学習指導要領の総則に「児童の人間として調和のとれた育成を 目指し」2)という表現がある。この人間としての調和は、C校やL校に

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おける知・徳・体の調和と考えられる。また、心身のたくましさや創造 性、判断力を持った人間性豊かな子どもはすなわち、人間として調和の

とれた子どもと言い換えることができよう。そして、子どもにたくまし さや生きぬくことを求める背景には、人間としての自立が目的としてあ

ることが考えられる。

 人間は、社会と関わりを持つことによって成長し、調和のとれた人間 となるといえる。そして、成熟した人間は社会を維持し、発展させる役 割を担うのである。その社会的な役割を教育目標として取り入れている

のは、次の2校である。3)

J. ・ 主 ムのz  として、調和のとれた創造二刀

 かな児童を育成する。

K.民主国家・社会に貢献し得る人間の育成を期する。

 教育基本法第1条に、 「教育は、人格の完成をめざし、平和的な国家 及び社会の形成者として、真理と正義を愛し、個人の価値をたっとび、

勤労と責任を重んじ、自主的精神に充ちた心身ともに健康な国民の育成 を期して行われなければならない」4)ことが掲げられている。J校とK 校の目標は、 「平和的な国家及び社会の形成者として」の国民の育成と いう目標と一致している。つまり、J校とK校の教育目標は、教育基本 法の精神を生かしたものと考えることができる。また、調和のとれた人 間の育成は、社会に貢献し得る人間の育成が前提となっていると考える

ことができる。つまり、調和のとれた人間を育成する目的は、「平和的

・民主的な社会の形成者」をつくることにあるといえるのである。

 GとHの2校は、次のような教育目標であった。5)

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G.思いやりのある子   よく考える子

  たくましい子

H.仲間をだいじにする子   感性豊かな子

  よく考える子1   明るく元気な子

 これは、学校がめざす子供像といえる。より具体的な目標を達成する ことで、全体としては知・徳・体の調和のとれた人間の育成をねらって いると考えられる。そして、前提として平和的な社会の形成者としての 役割が期待されていると思われる。他のすべての小学校においても、教 育目標の次に、より具体的にめざす子供像が示されている。

 その他に、人権尊重の精神を培うことやそれに類似した表現を目標に 取り入れている学校が3校あった。6)

J.人権篁重QIEe19!1919&1.、平和的・民主的な社会の形成者として

 調和のとれた創造性豊かな児童を育成する。

K.個ムQ.豊厳蚤じ、真理と平和を希求し、民主国家・社会に

 貢献し得る人間の育成を期する。

N. 日  の  に し、児童一人一人の個性を伸ばすことを教

育の基盤として、自ら学び、自ら励み、自ら考え、判断し行動しよ うとする意欲と、友達を大切にし、お互いに高めあい、共に生きる 喜びを身につけた豊かな人間性と創造力のある子どもを育成する。