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ログ・ファイルの管理 ログ・ファイルの管理 ログ・ファイルの管理 ログ・ファイルの管理

この項は、次の項目で構成されています。

アーカイブREDOログ・ファイルの代替ディレクトリ位置の指定

オンラインREDOログ・ファイルの再利用

スタンバイREDOログ・ファイルの管理

制御ファイルのサイズ拡大と再利用の計画

複数のスタンバイ・データベース間でのログ・ファイル宛先の共有

5.7.1 アーカイブ アーカイブ アーカイブ アーカイブ REDO ログ・ファイルの代替ディレクトリ位置の指定 ログ・ファイルの代替ディレクトリ位置の指定 ログ・ファイルの代替ディレクトリ位置の指定 ログ・ファイルの代替ディレクトリ位置の指定

通常、プライマリ・データベースから受信されたREDOデータは、LOG_ARCHIVE_DEST_nパ ラメータのLOCATION属性で指定したディレクトリに格納されているアーカイブREDOログ・

ファイルに書き込まれます。かわりに、スタンバイ・データベースのSTANDBY_ARCHIVE_

DEST初期化パラメータで、アーカイブREDOログ・ファイルがプライマリ・データベースか ら受信された際の代替格納先ディレクトリを指定することも可能です。

両方のパラメータを指定すると、STANDBY_ARCHIVE_DEST初期化パラメータはLOG_

ARCHIVE_DEST_nパラメータで指定したディレクトリ位置より優先されます。

スタンバイ・データベースでのアーカイブREDOログ・ファイルの格納場所は、次に示す一連 の規則に従って決定されます。データベース・インスタンスの起動時には、アーカイブREDO ログ・ファイルが次の順序で評価されます。

1. スタンバイ・データベースでSTANDBY_ARCHIVE_DEST初期化パラメータが指定されてい る場合は、その位置が使用されます。

2. LOG_ARCHIVE_DEST_nパラメータにVALID_FOR=(STANDBY_LOGFILE,*)属性が含ま れている場合は、この宛先に指定されている位置が使用されます。

3. COMPATIBLEパラメータが10.0以上に設定され、どのLOG_ARCHIVE_DEST_nパラメー タにもVALID_FOR=(STANDBY_LOGFILE,*)属性が含まれていない場合は、宛先に有効 な任意のLOG_ARCHIVE_DEST_nパラメータが使用されます。

4. どの初期化パラメータも指定されていない場合、アーカイブREDOログ・ファイルは STANDBY_ARCHIVE_DEST初期化パラメータのデフォルト位置に格納されます。

STANDBY_ARCHIVE_DEST初期化パラメータの暗黙的なデフォルト値を表示するには、

V$ARCHIVE_DESTビューを問い合せます。

SQL> SELECT DEST_NAME, DESTINATION FROM V$ARCHIVE_DEST 2> WHERE DEST_NAME='STANDBY_ARCHIVE_DEST';

DEST_NAME

---

---DESTINATION

---

---STANDBY_ARCHIVE_DEST /oracle/dbs/arch

REDO転送サービスでは、STANDBY_ARCHIVE_DEST初期化パラメータで指定された値ととも にLOG_ARCHIVE_FORMATパラメータを使用して、スタンバイ・サイトでアーカイブREDOロ グ・ファイルのファイル名を生成します。次に例を示します。

STANDBY_ARCHIVE_DEST='/arc_dest/arls' LOG_ARCHIVE_FORMAT=log%t_%s_%r.arc

この例で、%sは順序番号、%rはリセットログIDです。これらによってデータベースの複数の インカネーションにわたり、一意の名前がアーカイブ・ログ・ファイルに対して確実に構成さ

れます。Real Application Clustersの構成に必要な%tは、スレッド番号に対応しています。

ログ・ファイルの管理

フィジカル・スタンバイ・データベースの場合、REDO転送サービスはスタンバイ・データ ベースの制御ファイルに完全修飾名を格納し、REDO Applyはこの情報を使用してスタンバ イ・データベースでリカバリを実行します。

スタンバイ・システム上のアーカイブREDOログ・ファイルのリストを表示するには、スタン バイ・データベースでV$ARCHIVED_LOGビューを問い合せます。

SQL> SELECT NAME FROM V$ARCHIVED_LOG;

NAME ---/arc_dest/log_1_771.arc

/arc_dest/log_1_772.arc /arc_dest/log_1_773.arc /arc_dest/log_1_774.arc /arc_dest/log_1_775.arc

5.7.2 オンライン オンライン オンライン オンライン REDO ログ・ファイルの再利用 ログ・ファイルの再利用 ログ・ファイルの再利用 ログ・ファイルの再利用

LOG_ARCHIVE_DEST_nパラメータのOPTIONALまたはMANDATORY属性を設定して、オンラ インREDOログ・ファイルを再利用するためのポリシーを指定できます。デフォルトで、リ モートの宛先はOPTIONALに設定されます。OPTIONALの宛先のアーカイブ操作に障害が発 生した場合、REDOデータの転送とログの内容の書込みが失敗した場合にも、オンライン REDOログ・ファイルを再利用できます。MANDATORYの宛先へのアーカイブ操作に障害が 発生した場合は、その宛先への失敗したアーカイブが完了するまで、オンラインREDOログ・

ファイルは上書きできません。

デフォルトでは、すべてのローカル宛先をOPTIONALに指定しても、1つの宛先は

MANDATORYになります。

例5-8に、必須のローカル・アーカイブ先を設定してその宛先を使用可能にする方法を示しま す。MANDATORY属性を指定する場合は、障害条件を処理するために、5.5項の説明に従って REOPENおよびMAX_FAILURE属性を指定することも考慮してください。

例例

例例 5-8 必須のアーカイブ先の設定必須のアーカイブ先の設定必須のアーカイブ先の設定必須のアーカイブ先の設定

LOG_ARCHIVE_DEST_3 = 'LOCATION=/arc_dest MANDATORY' 注意注意

注意注意: LOG_ARCHIVE_DEST_nパラメータのTEMPLATE属性を指定する と、STANDBY_ARCHIVE_DESTおよびLOG_ARCHIVE_FORMATパラメー タで生成されるファイル名は無視されます。TEMPLATE属性の詳細は、

第14章を参照してください。

ログ・ファイルの管理

REDO転送サービス 5-25

5.7.3 スタンバイ スタンバイ スタンバイ スタンバイ REDO ログ・ファイルの管理 ログ・ファイルの管理 ログ・ファイルの管理 ログ・ファイルの管理

この項は、次の項目で構成されています。

スタンバイREDOログ・ファイル・グループの構成が適切であるかの判断

スタンバイREDOログ・メンバーを既存のグループに追加

5.7.3.1 スタンバイ スタンバイ スタンバイ スタンバイ REDO ログ・ファイル・グループの構成が適切であるか ログ・ファイル・グループの構成が適切であるか ログ・ファイル・グループの構成が適切であるか ログ・ファイル・グループの構成が適切であるか の判断

の判断 の判断 の判断

スタンバイREDOログのログ・ファイル・グループ数が適切かどうかを確認する最も容易な方 法は、RFSプロセスのトレース・ファイルとデータベースのアラート・ログを検討することで す。アーカイブが完了しないためにRFSプロセスが頻繁にグループを待つ必要があることを示 すメッセージがいずれかのログに含まれている場合は、スタンバイREDOログにログ・ファイ ル・グループを追加します。スタンバイREDOログ・ファイル・グループを追加することによ り、スタンバイREDOログ・ファイルがRFSプロセスで再利用される前に、アーカイブ操作を 完了する時間が確保されます。

5.7.3.2 スタンバイ スタンバイ スタンバイ スタンバイ REDO ログ・メンバーを既存のグループに追加 ログ・メンバーを既存のグループに追加 ログ・メンバーを既存のグループに追加 ログ・メンバーを既存のグループに追加

スタンバイREDOログ・ファイルの完全なグループを作成する必要がない場合もあります。グ ループがすでに存在するものの、1つ以上のメンバーが削除されているため完全ではないこと があります(たとえば、ディスク障害のために)。この場合には、新しいメンバーを既存のグ ループに追加できます。

スタンバイREDOログ・ファイル・グループに新しいメンバーを追加するには、ALTER DATABASE文とADD STANDBY LOGFILE MEMBER句を使用します。次の文は、新しいメン バーをスタンバイREDOログ・ファイル・グループの番号2に追加します。

SQL> ALTER DATABASE ADD STANDBY LOGFILE MEMBER '/disk1/oracle/dbs/log2b.rdo' 2> TO GROUP 2;

ファイルの作成場所を示すために新しいメンバーの完全修飾されたファイル名を使用します。

完全修飾されたファイル名を使用しないと、データベースのデフォルト・ディレクトリまたは カレント・ディレクトリのいずれかにファイルが作成されます。

注意注意

注意注意: オンラインREDOログ・ファイル・グループをプライマリ・デー タベースに追加した場合は、対応するスタンバイREDOログ・ファイル・

グループをスタンバイ・データベースに追加する必要があります。スタン バイREDOログ・ファイル・グループの数が不十分な場合、プライマリ・

データベースが最大保護モードで作動しているときは停止し、最大可用性 モードで作動しているときは最大パフォーマンス・モードに切り替わりま す。

ログ・ファイルの管理

5.7.4 制御ファイルのサイズ拡大と再利用の計画 制御ファイルのサイズ拡大と再利用の計画 制御ファイルのサイズ拡大と再利用の計画 制御ファイルのサイズ拡大と再利用の計画

この項は、次の項目で構成されています。

制御ファイルを含むディスク・ボリュームのサイズ設定

制御ファイル内のレコードの再利用の指定

5.7.4.1 制御ファイルを含むディスク・ボリュームのサイズ設定 制御ファイルを含むディスク・ボリュームのサイズ設定 制御ファイルを含むディスク・ボリュームのサイズ設定 制御ファイルを含むディスク・ボリュームのサイズ設定

アーカイブREDOログ・ファイルが生成され、Recovery Managerのバックアップが作成され ると、制御ファイルの再利用可能セクションに新規レコードが追加されます。再利用可能なレ コードがない場合(すべてのレコードがCONTROL_FILE_RECORD_KEEP_TIMEで指定された 日数の範囲内にあるためなど)、制御ファイルが拡張され、新規レコードが追加されます。

制御ファイルの最大サイズは20000データベース・ブロックです。DB_BLOCK_SIZEが8192の 場合、制御ファイルの最大サイズは156 MBです。制御ファイルが事前作成済ボリュームに格 納される場合は、プライマリおよびスタンバイ制御ファイルを含むボリュームのサイズを最大 サイズの制御ファイルが収まるように設定する必要があります。制御ファイルのボリュームが 小さすぎ、拡張できない場合は、意図した再利用の前に制御ファイル内の既存のレコードが上 書きされます。この動作は、アラート・ログの次のメッセージで示されます。

krcpwnc: following controlfile record written over:

5.7.4.2 制御ファイル内のレコードの再利用の指定 制御ファイル内のレコードの再利用の指定 制御ファイル内のレコードの再利用の指定 制御ファイル内のレコードの再利用の指定

CONTROL_FILE_RECORD_KEEP_TIME初期化パラメータは、制御ファイル内の再使用可能レ コードが再使用可能になるまでの最小日数を指定します。このパラメータを適切に設定すると、

REDO転送サービスでは制御ファイル内の再利用可能なレコードが上書きされなくなり、

REDO情報はスタンバイ・データベースで常に使用可能になります。

CONTROL_FILE_RECORD_KEEP_TIMEを、ディスク上のすべてのバックアップ情報を制御 ファイルに保持できる値に設定します。CONTROL_FILE_RECORD_KEEP_TIMEでは、レ コードが再利用候補となるまでに制御ファイルに保持されている日数を指定します。

CONTROL_FILE_RECORD_KEEP_TIMEを、バックアップ領域のサイズに基づいて最も古い バックアップ・ファイルをディスク上に保存する期間として判断したよりも少し長い値に 設定します。

たとえば、7日ごとに作成される2つの完全バックアップと毎日の増分バックアップおよ びアーカイブREDOログ・ファイルを維持するようにバックアップ領域がサイズ設定され ている場合は、CONTROL_FILE_RECORD_KEEP_TIMEを値21または30に設定します。こ の期間よりも古いレコードが再利用されます。ただし、バックアップ・メタデータは、

RMAN Recovery Catalogで引き続き使用可能です。

スタンバイ・データベースについて適用遅延も設定されている場合は(6.2.2項を参照)、十分 に大きい値を指定してください。このパラメータの値の範囲は0~365日です。デフォルト値 は7日です。

CONTROL_FILE_RECORD_KEEP_TIME初期化パラメータの詳細は、『Oracle Databaseリファレ ンス』を参照してください。また、『Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・アドバン スト・ユーザーズ・ガイド』も参照してください。

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