9.1 SQL Apply アーキテクチャの概要 アーキテクチャの概要 アーキテクチャの概要 アーキテクチャの概要
9.6.4 LCR キャッシュ用メモリーの調整 キャッシュ用メモリーの調整 キャッシュ用メモリーの調整 キャッシュ用メモリーの調整
ある程度のワークロードの場合、SQL Applyは多数のページアウト操作を使用することがある ため、システム全体のスループットが低下します。 LCRキャッシュに割当済のメモリーを増や した場合にスループットを改善できるかどうかを判断する手順は、次のとおりです。
1. 次の問合せを発行して、ページアウト・アクティビティのスナップショットを取得します。
SQL> SELECT NAME, VALUE FROM V$LOGSTDBY_STATS WHERE NAME LIKE '%PAGE%' OR
NAME LIKE '%UPTIME%' OR NAME LIKE '%idle%';
NAME VALUE
---
---coordinator uptime in secs 894856
bytes paged out 20000
microsecs spent in pageout 2
system idle time in secs 1000
2. この問合せを5分以内に再発行します。 SQL> SELECT NAME, VALUE FROM V$LOGSTDBY_STATS WHERE NAME LIKE '%PAGE%' OR NAME LIKE '%UPTIME%' OR NAME LIKE '%idle%'; NAME VALUE --- ---coordinator uptime in secs 895156
bytes paged out 1020000
secs spent in pageout 100
system idle time in secs 1000
3. 正規化されたページアウト・アクティビティを計算します。次に例を示します。
Change in coordinator uptime (C)= (895156 – 894856) = 300 secs Amount of additional idle time (I)= (1000 – 1000) = 0
Change in time spent in pageout (P) = (100 – 2) = 98 secs Pageout time in comparison to uptime = P/(C-I) = 98/300 ~ 32.67%
ロジカル・スタンバイ・データベースのチューニング
ロジカル・スタンバイ・データベースの管理 9-27 ページアウト・アクティビティによる消費量が稼働時間全体の5%以下であれば理想的です。間 隔を長くして引き続きスナップショットを取得し、ページアウト・アクティビティが引き続き 適用時間の大部分を占めていることがわかった場合は、メモリー・サイズを大きくするとス ループットが改善される可能性があります。 SQL Applyに割当済のメモリーを増やす手順は、
次のとおりです。
1. SQL Applyを停止します。
SQL> ALTER DATABASE STOP LOGICAL STANDBY APPLY;
Database altered
2. LCRキャッシュに割当済のメモリーを設定します(この例では、SGAは1GBに設定され ています)。
SQL> EXECUTE DBMS_LOGSTDBY.APPLY_SET('MAX_SGA', 1024);
PL/SQL procedure successfully completed
MAX_SGAはMB単位で指定されているため、この例ではメモリーを1GBに増やすために 1024(MB)と指定しています。
3. SQL Applyを開始します。
SQL> ALTER DATABASE START LOGICAL STANDBY APPLY IMMEDIATE;
Database altered
9.6.5 ロジカル・スタンバイ・データベースにおけるトランザクションの ロジカル・スタンバイ・データベースにおけるトランザクションの ロジカル・スタンバイ・データベースにおけるトランザクションの ロジカル・スタンバイ・データベースにおけるトランザクションの 適用方法の調整
適用方法の調整 適用方法の調整 適用方法の調整
デフォルトでは、トランザクションは、プライマリ・データベースでコミットされた順序に正 確に従って、ロジカル・スタンバイ・データベースに適用されます。トランザクションのデ フォルトのコミット順序では、レポート・アプリケーションをロジカル・スタンバイ・データ ベースで透過的に実行できます。ただし、ロジカル・スタンバイ・データベースをプライマリ・
データベースと一致させる必要があり、しばらくはレポート・アプリケーションを実行しなく てもよい場合があります(ハードウェア障害やアップグレードが原因でロジカル・スタンバ イ・データベースの停止が長引いた後など)。この場合は、次の手順でデフォルトの適用モード を変更できます。
1. SQL Applyを停止します。
SQL> ALTER DATABASE STOP LOGICAL STANDBY APPLY;
Database altered
2. PRESERVE_COMMIT_ORDERをFALSEに設定します。
SQL> EXECUTE DBMS_LOGSTDBY.APPLY_SET('PRESERVE_COMMIT_ORDER', 'FALSE');
PL/SQL procedure successfully completed
3. SQL Applyを開始します。
SQL> ALTER DATABASE START LOGICAL STANDBY APPLY IMMEDIATE;
Database altered
プライマリ・データベースと一致し(V$LOGSTDBY_STATSビューを問い合せて確認し)、ロジ カル・スタンバイ・データベースをレポート・アプリケーションに対してオープンする準備が 完了した時点で、次のように適用モードを変更できます。
1. SQL Applyを停止します。
SQL> ALTER DATABASE STOP LOGICAL STANDBY APPLY;
Database altered
2. PRESERVE_COMMIT_ORDERパラメータのデフォルト値をリストアします。
SQL> EXECUTE DBMS_LOGSTDBY.APPLY_UNSET('PRESERVE_COMMIT_ORDER');
PL/SQL procedure successfully completed
ロジカル・スタンバイ・データベースのチューニング
3. SQL Applyを開始します。
SQL> ALTER DATABASE START LOGICAL STANDBY APPLY IMMEDIATE;
Database altered
一般的なオンライン・トランザクション処理(OLTP)のワークロードでは、デフォルト以外の モードにすると、デフォルトの適用モードに比べてスループットを50%以上改善できます。
Recovery Managerを使用したファイルのバックアップおよびリストア 10-1
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Recovery Manager を使用したファイルの を使用したファイルの を使用したファイルの を使用したファイルの バックアップおよびリストア バックアップおよびリストア バックアップおよびリストア バックアップおよびリストア
この章では、Data Guardおよびスタンバイ・データベースとともにOracle Recovery Manager ユーティリティ(RMAN)を使用するバックアップ対策について説明します。 Recovery
Managerを使用すると、最小限の労力でプライマリ・データベースのバックアップを実行し、
個々のデータファイルの消失から、またはデータベース全体をすばやくリカバリできます。
Recovery ManagerとData Guardを併用すると、Data Guard構成の管理作業を簡素化できま
す。
この章は、次の項目で構成されています。
■ バックアップ処理
■ スイッチオーバー、フェイルオーバーおよび制御ファイル作成がバックアップに与える 影響
■ その他のバックアップ状況
注意 注意 注意
注意: ロジカル・スタンバイ・データベースはプライマリ・データベー スのブロック単位のコピーではないため、ロジカル・スタンバイ・データ ベースを使用してプライマリ・データベースをバックアップすることはで きません。
バックアップ処理