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モバイル電子決済の処理パターン

ドキュメント内 Public Key Infrastruc (ページ 77-80)

携帯電話などのモバイル端末を活用した電子決済は、携帯電話網を介したネットワーク 型、店頭端末との間で処理するローカル型に分けられる。また、電子決済のパターンで分け るとクレジット、デビット、プリペイド決済に区分でき、携帯電話を活用した場合、処理 の方法も幾つかに分けられる。そこで、それぞれの概要と、メリット、デメリットなどを比 較して一覧化した。

表 5-1 クレジット型モバイル電子決済 

 

方式 概要 メリット デメリット 備考

携帯電話都度入力型 携帯電話のテンキー で、利用の都度、ク レジット番号、有効 期限等のクレジット 決済データを入力す ることにより利用。

携帯電話に手を加 えたり、メモリに クレジット決済 データを保持する ことなく、利用す ることができるの で導入が容易。

クレジット決済を 利用する都度にク レジット決済デー タをテンキーで入 力しなければなら ず、利用者にとっ ては面倒。

この方式は導入が容易なこと から、当面は導入されるケー スが多いと思われるが、利用 の都度に、クレジット決済 データをテンキーで入力しな ければならないでは、利用者 の手間となり、導入のしやす さに反して、利用者の利便性 が損なわれ広まらない可能性 もある。

ネットワーク管理型 ネットワーク上のワ レットサーバ等にク レジット決済データ を保持し、携帯電話 からID、パスワー ドを入力することに より利用。

携帯電話に手を加 えたり、メモリに クレジット決済 データを保持する ことなく、ワレッ トサーバに保持し たクレジット決済 データをリモート で利用できるので 導入が容易。

利用の都度、特定 のワレットサーバ にアクセスがかか るので、時間とコ ストを要する。

サーバワレットを 提供する事業体の ビジネスが成り立 ちにくい。

常にネットワーク経由での決 済であればよいが、携帯電話 にローカル・ワイヤレス・イ ンタフェースが搭載された場 合は、携帯電話内にクレジッ ト決済データの保持が求めら れ始めるので主流になりえる かは、まだ見えない。

携帯電話ICチップ 格納型

携帯電話のセキュア なICチップに、ク レジット決済データ を格納し、PIN コード等を入力する ことにより利用。

PINベースで利 用できるので処理 がスムーズ。また リアル店舗での決 済においてもネッ トワークアクセス なしでローカル処 理できる。

携帯電話がクレ ジットカードと同 じ機能を持つこと になり、紛失盗難 にあった場合のリ スクは高まる。

携帯電話ICチップにクレ ジット決済データを保持する 方式も、EMVベースや、ク レジット番号、有効期限等を 単に保持する方式等に分けら れるが、リアル店舗でのロー カル・ワイヤレス・インタ フェースを活用した決済を実 現する上では、この方式が主 流になる可能性がある。

クレジット、デビット決済は基本的には、利用の都度に携帯電話から決済用データを入 力する「携帯電話都度入力型」、ネットワーク上のワレット・サーバ等に決済用データを保 持する「ネットワーク管理型」、携帯電話内のセキュアICチップ内に決済用データを格納 する「携帯電話ICチップ格納型」に分けられ、プリペイドに関しては決済用データを利用 の都度、携帯電話のテンキーで入力するパターンは想定されないので「ネットワーク管理 型」、「携帯電話ICチップ格納型」で比較を行った。

 

表 5-2 デビット型モバイル電子決済 

       

方式 概要 メリット デメリット 備考

携帯電話都度入力型 携帯電話のテン キーで、利用の都 度、キャッシュ カード番号等のデ ビット決済データ を入力することに より利用。

携帯電話に手を 加えたり、メモ リにデビット決 済データを保持 することなく、

利用することが できるので導入 が容易。

デビット決済を 利用する都度に デビット決済 データをテン キーで入力しな ければならず、

利用者にとって は面倒。

利用の都度にデビット決済 データをテンキーで入力し なければならないでは、利 用者の手間となるととも に、セキュリティの面から も問題がある。

ネットワーク管理型 ネットワーク上の ワレットサーバ等 にデビット決済 データを保持し、

携帯電話からI D、パスワードを 入力することによ り利用。

携帯電話に手を 加えたり、メモ リにデビット決 済データを保持 することなく、

ワレットサーバ に保持したデ ビット決済デー タをリモートで 利用できるので 導入が容易。

利用の都度、特 定のワレット サーバにアクセ スがかかるの で、時間とコス トを要する。

サーバワレット を提供する事業 体のビジネスが 成り立ちにく い。

常にネットワーク経由での 決済であればよいが、携帯 電話にローカル・ワイヤレ ス・インタフェースが搭載 された場合は、携帯電話内 にデビット決済データの保 持が求められ始めるので主 流になりえるかは、まだ見 えない。

携帯電話ICチップ 格納型

携帯電話のセキュ アなICチップ に、デビット決済 データを格納し、

PINコード等を 入力することによ り利用。

PINベースで 利用できるので 処理がスムー ズ。またリアル 店舗での決済に おいてもネット ワークアクセス なしでローカル 処理できる。

携帯電話が キャッシュカー ドと同じ機能を 持つことにな り、紛失盗難に あった場合のリ スクは高まる。

携帯電話ICチップにデ ビット決済データを保持す る方式も、EMVベース や、キャッシュカード番号 等を単に保持する方式等に 分けられるが、リアル店舗 でのローカル・ワイヤレ ス・インタフェースを活用 した決済を実現する上で は、この方式が主流になる 可能性がある。

表 5-3 プリペイド型モバイル電子決済

表 5-4 携帯電話に搭載可能なローカル・ワイヤレス・インタフェース比較 

方式 概要 メリット デメリット 備考

ネットワーク管理型 プリペイドバリュー をネットワーク上の プリペイドバリュー 管理システムに保持 し、利用の都度、管 理システムにアクセ スしてバリューを減 額する。

携帯電話に手を 加えたりメモリ に保持すること なく、プリペイ ドバリュー管理 システムに保持 するので、改竄 などがされにく い。

利用の都度、プ リペイドバ リュー管理シス テムにアクセス しなかればなら ず、リアル店舗 での利用が面倒 となる。

常にネットワーク経由で の決済であればよいが、

携帯電話にローカル・ワ イヤレス・インタフェー スが搭載された場合は、

携帯電話内にプリペイド バリューデータが保持さ れていることが求められ 始める。

携帯電話ICチップ 格納型

携帯電話内のセキュ アーなICチップ内 にプリペイドバ リューを保持して、

利用に則して減額す る。

携帯電話内に保 持しているの で、スピィー ディな利用が可 能となる。

携帯電話内にプ リペイドバ リューが保持さ れるので、偽造 改竄が発生した 場合はリスクは ある。

携帯電話ICチップにプ リペイドバリューを保持 する方式は、ネット決済 でもリアル決済でも利用 が可能になり利便性や有 用性は高まるものと思わ れる。

方式 概要 メリット デメリット 備考

irDA

(FM)

irDAの仕様の延長線で、

決済のインターフェースとし ての仕様irFM(Financial Messaging)が発表され、VISA internationalもクレジット決 済用仕様を発表したことによ り、国内でも、irFMを活用 した実験の動きもある。

チップが安価なこ と、決済インター フェースとしての仕 様が発表されたこと により、普及が促進 する可能性がある。

赤外線なので、直進 性が強く、また直射 日光などの影響を受 けやすい。機器間通 信しかできない。

安価で消費電力も少ない ことから、国や分野に よっては、irFMの導入 が進む可能性もある。

Bluetooth Bluetooth対応端末の普及が進 展していなかったが、徐々に 市場ニーズにマッチしたモ ジュールも登場しつつあり、

2002年度中には、決済インタ フェースとしての仕様も発表 される予定。

10mなり飛距離が 求められる場での利 用には適している。

WindowsXPなど、パ ソコンOSレベルで の対応も進展しつつ ある。

モジュール間の互換 性にバラツキがあっ たり、価格が高いな どの課題があり、端 末認識に時間がかか る。また端末間通信 しかできない。

認識スピードの向上や チップ互換なども整いつ つあり、データ通信イン ターフェースとしては、

様々な機器に搭載される 可能性は高い。

非接触 ICカー

非接触ICカード仕様 ISO14443タイプA,Bは標準仕様 は決まり、Cは別の仕様として の検討がなされ始める。金融 決済系のカードも将来的には 接触型から非接触型に移行す る可能性が高い。

運輸交通での利用、

公共での利用などが 急速に進んでいる。

また端末間通信だけ でなく、携帯電話に リーダライタが搭載 された場合、各種媒 体に添付されたIC チップを読むなどの 活用も可能となる。

電波法の規制もあ り、飛距離を伸ばす ことは難しい。ま た、非接触ICチッ プ間のスペックにま だバラツキがある。

非接触ICカード・イン ターフェース搭載携帯電 話は、2002年中には登場 するものと思われ、交通 機関などでの導入が進展 する。リーダライタ間通 信や、リーダライタと非 接触メディアを組み合わ せたアプリケーションが 広がる可能性は高い。

ドキュメント内 Public Key Infrastruc (ページ 77-80)