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3.13 プロジェクトの転送
3.13.1 転送操作の基本原理
転送
転送操作とは、プロジェクトを実行する HMI デバイスに完全なプロジェクトファイルを転 送することを言います。
[プロジェクト]>[コンパイラ]>[コンパイル]または[プロジェクト]>[コンパイラ]>[すべての再 構築]メニューコマンドを選択して、設定後のプロジェクトの整合性を確認します。
注記
すべての再構築
商用プロセスにプロジェクトをリリースする前に[すべての再構築]コマンドを実行して、プ ロジェクト全体を再コンパイルします。
また、現在のエンジニアリングセッションでの差分データのコンパイル所要時間を削減する ために、適切な周期で[すべての再構築]コマンドを実行することをお勧めします。
[プロジェクト]>[コンパイラ]>[すべての再構築]メニューコマンドを選択して、フルコンパイ ルを実行してください。
複数の HMI デバイスを設定している場合、[すべての再構築]コマンドを実行すると、[生成 する HMI デバイスの選択]ダイアログが開きます。
このダイアログから生成する HMI デバイスを選択します。 複数選択も可能です。
一貫性チェックの完了後に、システムはコンパイル済みのプロジェクトファイルを生成しま す。 このプロジェクトファイルにはプロジェクトと同じ名前が割り付けられますが、拡張 子は"*.fwx"になります。 コンパイルされたプロジェクトファイルを、設定した HMI デバイ スに転送します。
注記
診断メッセージのために fwx ファイルのサイズはかなり大きくなる場合があります。 fwx フ ァイルのサイズが大きすぎて HMI デバイスへ転送できない場合、アラーム設定で診断メッ セージを無効にしてください。
プロジェクトデータを転送するには、HMI デバイスを設定コンピュータに接続する必要があ ります。 HMI デバイスが PC の場合、ディスケットなどのデータ媒体を使用しても転送操 作を実行できます。
*.pwx が見つからない場合にプロジェクトを再コンパイルすると、データの転送中にエラー メッセージが受信されます。
WinCC flexible 2008 Compact / Standard / Advanced
システムマニュアル, 07/2008 123
基本的な手順
1. WinCC flexible プロジェクトに、個々の HMI デバイスに応じた転送設定を入力します。
2. プロジェクトを転送する HMI デバイスで転送モードを入力します。
3. 設定コンピュータから HMI デバイスに、コンパイルしたプロジェクトファイルを転送し ます。 プロジェクトファイルは、転送設定で選択されている各チェックボックスに対応 する HMI デバイスすべてに転送されます。
転送モード
転送操作中、HMI デバイスは"転送モード"になっている必要があります。 HMI デバイスの タイプに基づいて、転送モードは次のように有効になります。
● Windows CE システム
初めて作動するとき、HMI デバイスは自動的に転送モードで起動します。
HMI デバイスの設定メニューでこの転送オプションが有効になっている場合、転送操作 を追加起動するたびに HMI デバイスが転送モードに切り替わります。
転送オプションが無効になっている場合、HMI デバイスを再起動して、[スタート]メニュ ーで転送アプレットを呼び出します。または、プロジェクト内の Change Operating Mode システムファンクションを設定します。
● PC
HMI デバイスが、プロジェクトがまだ格納されていない PC の場合、最初の転送操作の 前に"RT Loader"で転送モードを手動で有効にする必要があります。
HMI デバイスで転送モードを設定する方法の詳細については、マニュアルを参照してくださ い。
注記
PROFIBUS 上での MP 377 を使ったオペレーティングシステムの転送
PROFIBUS で使用できる画像サイズとボーレートのため、PROFIBUS を使った MP 377 で の画像転送には 1 時間かかることがあります。
USB またはイーサネット経由でオペレーティングシステムまたはイメージを転送します。
HMI デバイスバージョン
プロジェクトをオペレータデバイスに転送すると、設定したオペレーティングシステムバー ジョンが、HMI デバイス上のバージョンに対応しているかどうかチェックされます。 バー ジョンが違うと、転送が中止されて、メッセージが表示されます。 WinCC flexible プロジェ クトまたは HMI デバイスのオペレーティングシステムバージョンが異なる場合、次の可能 性が考えられます。
● HMI デバイス上のオペレーティングシステムの更新。
詳細については、「Operating System Transfer (オペレーティングシステム転送)」章を 参照してください。
3.13.2 プロジェクトのバック転送
はじめに
転送時、圧縮ソースデータファイルを、コンパイルしたプロジェクトファイルと一緒に HMI デバイスに転送できます。 HMI デバイスからコンフィグレーションコンピュータにプロジ ェクトをバック転送するには、このソースデータファイルが必要になります。 統合された プロジェクトのアップロードは、サポートされていません。
バック転送の用途
通常、転送操作中、HMI デバイスに転送されるのは実行可能プロジェクトだけです。 オリ ジナルのプロジェクトデータは設定デバイス上に残り、プロジェクトを将来さらに開発した り、エラーの分析に使用できます。
ただし、外部記憶媒体付きの Windows CE デバイス上及び PC 上には、コンパイルされた プロジェクトファイルだけでなく、プロジェクトの圧縮されたソースデータファイルも保存 できます。 このデータファイルを後ほど使用して、設定コンピュータにソースデータファ イルをバック転送すれば、HMI デバイスまたはデバイスからプロジェクトを復旧できます。
利点:
オリジナルの組込みデバイスが使用できない、または組込みデバイスのプロジェクト用のソ ースファイル(*.hmi)が使用できない場合でも、バック転送操作によって既存プロジェクトを 分析、変更することができます。
注記
WinCC flexible を使用しても、HMI デバイスからコンフィグレーションコンピュータ上に ProTool プロジェクトのソースデータファイルをバック転送できます。 その後で、ProTool プロジェクトを WinCC flexible プロジェクトに移行できます。
WinCC flexible でサポートされていないオペレーティングデバイス用に作成された ProTool プロジェクトのソースデータは、ProTool を使ってコンフィグレーションコンピュータにバ ック転送する必要があります。 ProTool プロジェクトを保存します。 それから、WinCC flexible を使って移行を実行します。
WinCC flexible 2008 Compact / Standard / Advanced
システムマニュアル, 07/2008 125
バック転送の必要条件
● ソースデータファイルを HMI デバイスに転送できるのは、コンパイルしたプロジェクト ファイルの転送操作の一部としてだけです。 各 HMI デバイスの転送設定で[バック転送 を有効にする]チェックボックスを選択しておくと、ソースデータファイルが、コンパイ ルしたプロジェクトファイルと一緒に HMI デバイスに転送されます。
● 圧縮ソースデータファイルを保存するには、HMI デバイス上に、十分な記憶容量のメモ リが装備されている必要があります。 バック転送操作のためのソースデータファイルを Windows CE デバイス上に供給するには、このデバイスに外部メモリカードを実装する 必要があります。 HMI デバイスにメモリカードが実装されていない場合、またはメモリ 容量が不十分な場合には、転送が中断します。 ただし、コンパイルされたプロジェクト ファイルは事前にその全体が転送されるため、そのデータでランタイムを起動すること ができます。
オペレーティングデバイスに対してイーサネット接続が利用可能で、大きなプロジェク トのソースデータをバック転送用に保存しなければならない場合は、オペレータデバイ スのメモリカード以外の保存場所としてネットワークドライブを選択することができま す。 これによって、保存場所の問題が解消されます。
● WinCC flexible 内でプロジェクトが開いていない場合、バック転送操作を実行する前に、
[通信設定]ダイアログで、バック転送用ソースデータファイルを割付ける HMI デバイス とロード方法を選択する必要があります。
WinCC flexible でプロジェクトが開いている場合、選択した HMI デバイスからバック転 送操作が実行されます。 この場合、WinCC flexible の[転送設定]ダイアログで、HMI デ バイスに選択した転送モードが適用されます。
転送とバック転送
転送操作にソースファイルが指定されている場合、プロジェクトはソースフォーマット (*.hmi)から圧縮され、*.pdz ファイルとして HMI デバイスの外部記憶媒体に転送されるか、
PC に直接転送されます。
バック転送操作では、*.pdz ファイルが設定コンピュータに保存されます。 バック転送中に WinCC flexible でプロジェクトが開いていた場合は、そのプロジェクトを保存して閉じるよ うに要求されます。 その後で、バック転送されたプロジェクトが WinCC flexible の中で解 凍されて開きます。 バック転送されたプロジェクトを保存するときに、名前を付ける必要 があります。
注意
WinCC flexible は、オペレーティングユニット上のソースデータファイルが、そのデバ イス上で実行しているプロジェクトに実際に所属しているかどうかチェックできません。
その間、ソースデータファイルを組み込まない転送操作を実行すると、旧プロジェクトデ ータがまだ HMI デバイス上に存在している可能性があります。 状況によっては、現在動 作中のプロジェクトにデータが一致しない状態になる可能性があります。
注記
転送時間を出来るだけ短くするためには、出来れば小さな及び中くらいのサイズの設定に対 してバック転送プロセスを使用してください。
大型のプロジェクトファイルには、次のオプションがあります: たとえば、プロジェクトマ ネージャの backup ファンクションを使用して、圧縮*.arj ファイルとしてプロジェクトファ イルを CF カード上に転送します。