サンジャッテぺ統合ヘルスキャンパス案件 3-1.
保健省への確認によると、サンジャッテペ統合ヘルスキャンパスは新設としての整備を予 定もしくは、統廃合する病院については検討中で決まっていないとのことであった。そのた め、ターゲット案件に関する既存病院は特定できておらず、対象となるような病院の調査は 実施していない。
アンタルヤ市病院案件 3-2.
(1) 訪問病院
アンタルヤ・アタチュルク国立病院、ケメル国立病院、アンタルヤ国立教育研究病院、
アクデニス大学病院を訪問調査した。
(2) 調査概要
① アンタルヤ・アタチュルク国立病院
1960 年代の設立でかなり老朽化しており、病室の広さ、廊下の自然採光等、現行の 保健省の基準に合致していない。2004 年までは SSK 立の病院であったことも質の低下 に影響を与えているとのことである。
1床当たりの床面積は44㎡である。総病床数502床で153室あり、その内46室が特 殊病室となっている。手術室は11室、日帰り手術室が2室あり、日帰り手術以外では1 日約70件の手術を行っている。
中央予約システムが使われているが、混雑が見られ、また自動分包機は導入されてい ても使用されていないなど、自動化システムを活用しきれていない状況であった。
また、近くに病院PPP事業とは異なる新しい300床の公立病院の建設計画があるとの
ことであった。
② アンタルヤ国立教育・研究病院
1985年に設立され2007年に改修、増築されている。総病床数904床、193㎡/床であ り、病室数は371室で全て特殊病室となっている。病院スタッフのヒアリングによれば、
常に満床の状態であるとのことであった。
また、病室や廊下、待合には十分な広さが確保されている印象である。
教育研究病院でありながら、多くの外来患者を抱え、また慢性期医療にも力を入れて おり、26室の透析ベッドを擁し、緩和ケアも行っている。
滅菌部門では設計の不備により清潔エリアと不潔エリアが混在している状況であった が、運営面でカバーしようとして いるなどの工夫が見られた。 また給食部門では
HACCP の基準を導入し、委託業者は ISO も取得するなど、地域の中核となる病院とし
て運営面に力を入れていることがうかがえる。
地中海性貧血(Talasemi)という当地独特の病気があり、その治療のための専門の部 門が設けられている。また、骨髄移植に併せて、血液浄化のためのアフレーシス治療も 行っており、このような治療施設の病院はトルコ内に 3つしかなく、PPPでの計画病院 も地域で中核となる病院として、このような機能を求められることが予想され、参考と なる。
③ ケメル国立病院
50 床で今年開院した新しい病院であり、現行の保健省の基準を満たしており、各室 廊下等十分な自然採光が取り込める設計となっている。また、各部屋や廊下等、十分な 広さが確保されており、最近の病院の一つの典型が確認できた。
地域性からロシア人観光客が多く、英語、ロシア語対応のスタッフを揃え、院内表示 にもロシア語が見られた。
市街地からは離れ、訪問時には患者も非常に少ない状況であった。
④ アクデニス大学病院
1100床を有する教育病院であり、全体の規模は大きく地中海エリアでは最大の病院と なっている。但し、一つの敷地内に複数の棟から構成され、スタッフ動線、患者動線が 長く複雑な点が問題である。
一つの棟は日本の建設会社が設計したものであるが、老朽化が進んでいる。教育病院 として、専門医の育成に力を入れており、欧米の大学病院とも協定を結んでいる。がん 科や臓器移植等は世界的な実績がある。
IMRTを含む3台のリニアック、PET CT等を備えており、ICUは全室個室で最新設備 を備えている。地域の中で、最新設備を備えた大型教育病院であり、PPP での計画病院 とも連携できる可能性がある。
15.07.07 アンタルヤ・アタチュルク病院 15.07.07 アンタルヤ・アタチュルク病院
15.07.07 アンタルヤ・アタチュルク病院 15.07.07 アンタルヤ・ケマル国立病院
15.07.07 アンタルヤ・ケマル国立病院 15.07.07 アンタルヤ・ケマル国立病院
15.07.07 アンタルヤ・教育研究病院 15.07.07 アンタルヤ・教育研究病院
15.07.07 アンタルヤ・教育研究病院 15.07.07 アンタルヤ・教育研究病院
15.07.07 アンタルヤ・アクデニス大学病院 15.07.07 アンタルヤ・アクデニス大学病院
15.07.07 アンタルヤ・アクデニス大学病院 15.07.07 アンタルヤ・アクデニス大学病院
出典:調査団撮影 図54 アンタルヤにおける病院事例
ブルサ・チェキルゲ公立病院案件 3-3.
(1) 訪問病院
チェキルゲ国立病院、チェキルゲ周産期国立病院、ムダンヤ国立病院、セブケット・イ ルマス教育研究病院、ブルサ国立病院を訪問調査した。
(2) 調査概要
① チェキルゲ国立病院
同病院は525床で建設後40年を経ている。163床のチェキルゲ周産期国立病院から数 百メートル離れた敷地にあるが、両病院の情報システムは既に統合されており、システ ムはブルサを拠点とするPrestijiという企業が導入している。情報システムは全部門に導 入されているようであるが、マニュアル的な運用が多く見られた。特徴的な機能として は、ICU 患者に対し、生体情報から治療支援、死亡予測も行うアルゴリズムを導入した 管理を実施している点がある。
薬剤部門や倉庫部門などにおいては、在庫を廊下に山積みにするといった運営が見ら れ、配管もむき出しになるなど、地震地域でありながら防災対策をしているとは言い難 い状況であった。周産期国立病院では、帝王切開が中心となりLDR室は整備されていな い。
② ムダンヤ国立病院
2014年に開院した150床の病院であり、現行の保健省の基準を満たした計画で十分な 広さと採光が確保されている。広い病室とナースステーションが整備されているが、外 来患者は少なく療養施設としての位置付けと見受けられた。
③ セブケット・イルマス教育研究病院
総病床数1,050床で2000年に開院し2005年に教育研究病院として認定された。スタ
ッフ数約3,500人、外来患者数約7,500人/日、内1,500人が救急の大規模病院である。付
き添いも併せて1日に3万人の来客がある。
外傷センターは、ブルサではこの病院とウルダー大学病院のみであり、バリアフリー や、災害対策としての災害時エリア分け計画などを行っている。
併設した小児産婦人科病院は251床である。また、少し離れた場所に240床の精神病 院も有している。
放射線部に関し、全スタッフ、機器、読影まで全て Burtom という企業が実施してお り、ブルサの多くの他の病院でも画像検査の委託をBurtomに行っている。
ウルダー大学病院と共にブルサの基幹病院となっており、ブルサの中で地理的にそれ ぞれ西と東に位置している。
④ ブルサ国立病院
50年以上前にドイツの設計により建てられた病院である。病床数650床、ICU65床(7 室)、手術室16室、日帰り手術1室、手術100件/日、日帰り手術20件/日で日帰り手術 の例としては美容整形、皮膚科、割礼などである。
今後、検査も業務委託にすることが予定されている。
ブルサの中でも古い病院であり、PPPで計画される新病院とも連携が期待される。
15.07.09 ブルサ・チェキルゲ国立病院 15.07.09 ブルサ・チェキルゲ国立病院
15.07.09 ブルサ・チェキルゲ国立病院 15.07.09 ブルサ・チェキルゲ国立病院
15.07.09 ブルサ・チェキルゲ周産期国立病院 15.07.09 ブルサ・チェキルゲ周産期国立病院
15.07.09 ブルサ・ムダンヤ国立病院 15.07.09 ブルサ・ムダンヤ国立病院
15.07.24 セブケット・イルマス教育研究病院 15.07.24 ブルサ国立病院_
出典:調査団撮影 図55 ブルサにおける病院事例
オルドゥ市病院案件 3-4.
(1) 訪問病院
オルドゥ国立病院、オルドゥ大学教育研究病院(産科及び小児科病院、オルドゥ・ボズ テペ国立病院)にて訪問調査を行った。
(2) 調査概要
① オルドゥ国立病院
オルドゥ国立病院(480床)は1975年に設立され、老朽化が進んでいる。病床利用率
は74.94%と高くはないものの、外来は非常に混雑しており、年間外来患者数は延べ150
万人を超える。1床当たりの延床面積は83㎡であり、保健省が定めるPPP病院の基準を 満たしていない。また、病棟においては、3床室以上の病室が約8割を占める。
② オルドゥ大学教育研究病院
オルドゥ大学教育研究病院は1982年に設立され、2012年に産科及び小児科病院(125 床)とオルドゥ・ボズテペ病院(148床)が統合された。これらも老朽化が進んでいる。
とりわけ1床当たりの延床面積は29㎡と非常に狭く、保健省が定める基準に合致してい ない。また、外来は非常に混雑していた。
病 床 利 用 率 :73.9%
1床あたりの延床面積 :29㎡
I C U の 病 床 数:47床
16.01.12 オルドゥ国立病院 16.01.12 オルドゥ国立病院
16.01.12 オルドゥ国立病院 16.01.12 オルドゥ国立病院
16.01.12 オルドゥ国立病院 16.01.12 オルドゥ国立病院
16.01.12 大学教育研究病院(ホズテペ国立病院) 16.01.12 大学教育研究病院(ホズテペ国立病院)