4.12.1 [ジョブネットの監視]ウィンドウで、ジョブのプロパティを参照すると画面に「シス テムエラー」と表示される【UNIX版】
4.13 ジョブスケジューラの動作がおかしい
4.13.1 システムの時刻を変更した後、ジョブネットがスケジュールどおりに起動しない
対象バージョンレベル
・ Windows版:V5.0L10以降
・ Solaris版:5.0以降
・ Linux版:5.2、V10.0L10以降
・ Linux for Itanium版:V12.0L10以降
・ HP-UX版:5.1以降
・ AIX版:5.1以降
・ DS版:V20L10
対処
確認ポイント
ジョブスケジューラのサービス/デーモンを停止した後でシステム時刻を変更していますか
原因
ジョブスケジューラはシステムの現在時刻をベースにしてスケジューリング処理を行っているため、運用中にシステム時刻を変更すると、
ジョブネットがスケジュールどおりに起動しなくなったり、サービスの動作に異常をきたしたりすることがあります。
対処方法
“4.2.1 意図しない時間にジョブネットが起動した”の対処2を参照してください。
4.13.2 システムの時刻を変更した後、履歴情報が正しく表示できない
対象バージョンレベル
・ Windows版:V5.0L10以降
・ Solaris版:5.0以降
・ Linux版:5.2、V10.0L10以降
・ Linux for Itanium版:V12.0L10以降
・ HP-UX版:5.1以降
・ AIX版:5.1以降
・ DS版:V20L10
対処
原因
システムの時刻や日付を過去に戻した場合は、ジョブスケジューラのログファイルへの出力順序が時間的に前後してしまうため、ジョブ スケジューラの履歴情報が正しく表示できなかったり、メッセージ待ち合わせが正しく動作しなくなったりといった問題が発生します。
対処方法
システムの時刻や日付を過去に戻した場合は、上記のような時系列に出力されるログ情報をすべてクリアして、システムを再起動して ください。
具体的には以下のログファイルをクリアしてください。
・ ジョブスケジューラのデータベースディレクトリのjobdb1.log、jobdb2.log、jobdb3.logファイルの削除
・ ジョブスケジューラのデータベースディレクトリのnet.spoolサブディレクトリ配下のすべてのファイル
・ イベントログ(Windows版の場合)
システム時刻を変更する場合の注意事項については、以下に示すマニュアルを参照してください。
・ V10.0L10/10.0以降の場合
“使用手引書”の“時刻の変更に関する注意事項”
・ V5.0L10/5.0/V5.0L20/5.1/V5.0L30/5.2の場合
“解説書”の“システムの時刻補正を行う場合”
参考
以下の説明も併せて参照してください。
“4.5 ガントチャートの表示がおかしい”の
“4.5.3 実行待ちのジョブネットの後に短い正常終了(または、異常終了、強制終了、疑似正常終了)の帯が表示される”
4.13.3 ファイル名ジョブ名.o~、ジョブ名.e~(~はジョブ番号)がホームディレクトリ上 に多数生成されてしまう【UNIX版】
対象バージョンレベル
・ Solaris版:5.0以降
・ Linux版:5.2、V10.0L10以降
・ Linux for Itanium版:V12.0L10以降
・ HP-UX版:5.1以降
・ AIX版:5.1以降
・ DS版:V20L10
対処
原因
Systemwalker Operation Managerのジョブ実行制御機能上で実行されたジョブの実行結果を保存する仕様のため、残存しているファ イルです。
ジョブスケジューラから起動したジョブが出力する標準出力(stdout)、標準エラー出力(stderr)ファイルは、ホームディレクトリ上に生成さ れます。ファイル名はジョブ名.o~、ジョブ名.e~(~はジョブ番号)です。また、ジョブリストを出力する条件がそろった場合、ジョブ名.l
~(~はジョブ番号)のファイル名でジョブリストファイルが作成されます。
対処方法
ジョブスケジューラから起動したジョブの実行結果を残さないように変更するには、[Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィン ドウで、[起動パラメタ]をクリックすると表示される[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウ-[出力ファイル]シートで、[ジョブの 出力ファイルを削除する]チェックボックスをチェックしてください。
定義を有効にするためには、ジョブスケジューラデーモンの再起動が必要です。
4.13.4 ジョブスケジューラサーバの処理がハングアップしてしまう【UNIX版】
対象バージョンレベル
・ Solaris版:5.0以降
・ Linux版:5.2、V10.0L10以降
・ Linux for Itanium版:V12.0L10以降
・ HP-UX版:5.1以降
対処
原因
同時実行するジョブネットおよびジョブが多い場合や、メッセージ起動のジョブネットが多い場合、ジョブネットおよびジョブの起動が遅 れたり、ジョブ実行制御属性のジョブの状態が、ジョブスケジューラで正しく認識できなくなったりすることがあります。
対処方法
以下に示す方法で、メッセージキューを拡張してください。
Solaris 7/8/9の場合:
/etc/systemファイルに以下の設定を追加し、ファイルの編集後にシステムを再起動してください。
set msgsys:msginfo_msgtql=同時起動ジョブネット数(注1) × 4
set msgsys:msginfo_msgmnb=同時起動ジョブネット数(注1) × 200(注2) set msgsys:msginfo_msgseg(注3)=同時起動ジョブネット数(注1) × 200(注2) ÷ msginfo_msgssz値
set msgsys:msginfo_msgmap(注3)=msginfo_msgtql値 + 2(注4) set msgsys:msginfo_msgmni=4×利用サブシステム数(注5) 注1)
ジョブ実行制御属性およびInterstage属性のジョブネットを利用する場合は、同時起動ジョブ数も足して計算してください。
注2)
“200”は標準的な値であり、ホスト名や出力ファイルへのパスの長さに依存して変化します。十分に検証を行って、適切な値を設定 してください。
注3)
Solaris8以降では、“msgsys:msginfo_msgseg” および“msgsys:msginfo_msgmap”の値を設定する必要はありません。
注4)
先にmsgsys:msginfo_msgtqlの値を求め、その値をもとに計算してください。
注5)
EE版の場合です。SE版の場合は、利用サブシステム数を1としてください。
備考.
msgsys:msginfo_msgmnbとmsgsys:msginfo_msgmapは、最大値を指定するパラメタのため、現在の値が上記より小さい場合に修正
してください。それ以外のパラメタについては、現在の値に上記の設定値を加算してください。
Solaris 10の場合
/etc/projectファイルの設定値を、以下の値にしてください。
process.max-msg-qbytes=(privileged,同時起動ジョブネット数(注1)×200(注2),deny) project.max-msg-ids=(privileged,4×利用サブシステム数(注3),deny)
注1)
ジョブ実行制御属性のジョブを利用する場合は、同時起動ジョブ数も足して計算してください。
注2)
“200”は標準的な値であり、ホスト名や出力ファイルへのパスの長さに依存して変化します。十分に検証を行って、適切な値を設定 してください。
注3)
EE/GEE版の場合です。SE版の場合は、利用サブシステム数を1としてください。
備考.
max-msg-qbytesとmax-msg-idsのOSのデフォルト値は、以下のとおりです。
- max-msg-qbytes:64KB
- max-msg-ids:128 HP-UX版の場合:
システムの管理マネージャなどを使用して、以下のカーネルパラメタを変更し、カーネルを再作成してください。
msgtql 同時起動ジョブネット数(注1) × 4
msgmnb 同時起動ジョブネット数(注1) × 200(注2)
msgseg 同時起動ジョブネット数(注1) × 200(注2) ÷ msgssz値 msgmap msgtql値+2(注3)
msgmni 4×利用サブシステム数(注4) 注1)
ジョブ実行制御属性のジョブを利用する場合は、同時起動ジョブ数も足して計算してください。
注2)
“200”は標準的な値であり、ホスト名や出力ファイルへのパスの長さに依存して変化します。十分に検証を行って、適切な値を設定 してください。
注3)
先にmsgtqlの値を求め、その値をもとに計算してください。
注4)
EE版の場合です。SE版の場合は、利用サブシステム数を1としてください。
備考.
msgmnbとmsgmapは、最大値を指定するパラメタのため、現在の値が上記より小さい場合に修正してください。それ以外のパラメタ については、現在の値に上記の設定値を加算してください。
Linux版の場合:
/etc/sysctl.confファイルに以下の設定を追加し、ファイルの編集後にシステムを再起動してください。
kernel.msgmnb = 同時起動ジョブネット数(注1) × 200(注2) kernel.msgmni = 4×利用サブシステム数(注3)
注1)
ジョブ実行制御属性のジョブを利用する場合は、同時起動ジョブ数も足して計算してください。
注2)
“200”は標準的な値であり、ホスト名や出力ファイルへのパスの長さに依存して変化します。十分に検証を行って、適切な値を設定 してください。
注3)
EE版の場合です。SE版の場合は、利用サブシステム数を1としてください。
備考.
kernel.msgmnbは、最大値を指定するパラメタのため、現在の値が上記より小さい場合に修正してください。それ以外のパラメタに ついては、現在の値に上記の設定値を加算してください。
(EE版のみ)
Linux版で複数サブシステム運用を行う場合、使用されるメッセージキューの数は、サブシステム数の4倍になります。そのため、使用
可能なメッセージキューの最大数をオーバーしてしまい、サブシステムの起動ができなくなることがあります。
この場合は、/etc/sysctl.confファイルに以下の設定を追加し、システムで使用可能なメッセージキューの最大数を拡張してください。ファ イルの編集後にはシステムを再起動してください。
kernel.msgmni(使用可能なメッセージキューの最大数)=4×利用サブシステム数