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ジョセフ・スミスは自らの証のために喜んで命をささげた

 かつて主が立てられた預言者たちの場合と同様,現代においても,主の僕の 証はその僕の血をもって確かなものとする必要があったようです。世界の歴史 上書き記されたどのページであれ,心に強く訴えるという点において,愛する預 言者ジョセフ・スミスの最後の言葉が記されたページに匹敵するものはありませ ん。彼は自分の時が間近に迫っていることを知っていました。自分の人生におけ る使命を果たし終えたことを悟ったのです。……そして死と向き合うその時にな り,こう語っています。「わたしはほふり場に引かれて行く小羊のように行く。し かし,わたしは夏の朝のように心穏やかである。わたしの良心は,神に対してもす べての人に対しても,責められることがない。わたしは罪のないまま死に,やがて

『彼は冷酷に殺害された』と言われるだろう。」〔教義と聖約 135:4 参照〕

第 4 章

 ジョセフ・スミスは楽しい法廷に立ち……肉体にあってなした行いに責任を 負うことを恐れませんでした。人々を欺き不当に扱ったとされてきた告発に応じ ることを恐れませんでした。自分の生涯の使命が導く結末を恐れませんでした。

わざの最終的な勝利が導く結末を恐れませんでした。その御業が神聖な起源を 有すると知っており,そのために自分の命をささげました。しかし世の人々は,昔 と同様,この業を人間的な考えで裁きます。それが天の御父から出ているという ことを理解させる神の御霊を持ちません。19

「わたしはあらゆる地のすべて人に申し上げます。預言者ジョセフ・スミスに 明らかにされた主の福音の教えを吟味し,よく祈って調べてください。」

第 4 章

 この若者は,自分が受けた啓示を心から確信し,御父のすべての子供たちに 真理を知ってほしいと心から願っていました。ですから,天使モロナイからモル モン書の版を受けて以来,全生涯をささげて教会を組織し,真理を広めました。

……彼の魂には知識が燃えていました。ステパノ〔使徒 7:54 - 60 参照〕が 持っていたような,贖い主が持っておられたような知識,すなわち,天の御父が統 治しておられること,御父の業が地上で行われていること,御父の力が最後には 支配すること,現世は永遠の一部にすぎないこと,このような知識です。彼は,

必要であれば,この地上における自分の人生の一部を捨てる覚悟ができていまし た。それは,彼が心から大切にしていた交わりを永遠に享受するため,地上にか つてあるいは今暮らし,地球が日の栄えの王国となるときに再び地上に住むこと になる善良な人々とのつながりを永遠に享受するためでした。20

 ジョセフ・スミスは来世があることを知っていると語っています。また神が生 きておられることを自分は知っており,神が生きておられると自分が知っているこ とを神は御存じであると語っています。兄弟姉妹の皆さん,ジョセフ・スミスは,

皆さんの信仰が強められるように,また,神に対する皆さんの確信が揺らがない ように,喜んで自分の命を差し出したのです。彼は現世の目的を知っていました。

わたしたちがこの地上にいる目的は,将来に向けて,また,より輝かしい生活に向 けて備えることであると知っていました。ただ単に失うのではなく,わたしたちの 益のために,必要であれば自分の命を差し出すのをいといませんでした。それと いうのも,自分の命を救おうと思う者はそれを失い,主のために命を失うものは,

自分の命だけでなく永遠の命すら見いだすであろうと御父が言われたことを知っ ていたからです〔マタイ 16:25 参照〕。この知識があったからこそ,教会初期の 時代において預言者と教会の祝福師〔ハイラム・スミス〕は愛する者を〔後に残 し〕,投獄され,この地上で持っていたすべてのもの,人がその兄弟に与えられる すべてのもの,すなわち命を与えることができたのです。21

 1830 年に,教会は 6 人の会員で組織されました。あらゆる義の敵であるサタ ンは,その日から現在に至るまで,教会の発展を妨げ,教会を滅ぼそうとしていま す。わたしは次のように考えるのです。教会が主の意図されたとおりに組織され 発展し続けるように命をささげたこの偉大な人物ジョセフ・スミスは,支部が世界 中の至る所に設立されている現在の教会を見て,自分が殉教して以来,すなわち 命を捨てて血をもって証を確かなものとして以来,教会は以前よりも日ごとに強く なっていると思うだろうか,と22 〔42 ページの提案 5 参照〕。

第 4 章

研究とレッスンのための提案

 この章を研究する際,またはレッスンの準備をする際に,以下の項目について深 く考える。そのほかの提案については,v - vii ページを参照する。

1. 「ジョージ・アルバート・スミスの生涯から」の最初の 3 つの段落(33

- 34 ページ)でスミス大管長が語っている経験について考えてくださ い。これまでのどのような経験を通してジョセフ・スミスについてのあな たの証が強まったでしょうか。この章を読み,スミス大管長の教えから あなたの証を強める言葉を見つけ,家族,神権定員会,あるいは扶助協 会の会員と分かち合うことについて検討してください。

2. 教えの最初の項(34 - 36 ページ)と,ジョセフ・スミス自身が書いた 最初の示現に関する記録(ジョセフ・スミス―歴史 1:10 -19 参照)

を復習してください。最初の示現は神を信じるあなたの信仰にどのよう な影響を与えてきたでしょうか。ほかの人々の信仰にどのような影響を 与えるのを見てきたでしょうか。

3. 36 ページから始まる項を研究し,教義と聖約 1:17-19 を読んでくださ い。ジョセフ・スミスの模範から教会における奉仕についてどのような ことを学べるでしょうか。主から何らかの責任を与えられて,自分はふさ わしくないと思ったときのことについて考えてください。主はどのように 助けてくださったでしょうか。

4. 主はジョセフ・スミスを通してどのような真理を明らかにされたでしょう か。(これらの真理の例について,38 ページから始まる項を参照する。)

あなたはこれらの真理を知っていることで,これまでの生活でどのよう な祝福を受けてきたでしょうか。

5. 教えの最後の段落(41 ページ)について熟考し,教会がさらに強くなる ためにあなたは何ができるかを考えてください。

関連聖句―イザヤ 29:13 -14;1コリント1:26 -27;2 ニーファイ 3:5 - 9,11-15;教義と聖約 135 章

教える際のヒント―「話し合いを促すために,章の最後にある質問を利用す る。……また,自分が教える人々のために特別に自分自身で質問を用意してもよ い。例えばスミス大管長の教えを,親としての責任,またはホームティーチャーや

第 4 章

訪問教師としての責任においてどのように応用できるかを参加者に尋ねることが できる。」(本書の vi - vii ページから)

1. Conference Report ,1906 年 4 月 , 54 2. 1905 年 12 月 23 日の日記,George

Al-bert Smith Family Papers ,ユタ大学,

box 73 ,book 2 ,160 ページ 3. Conference Report ,1906 年 4 月 , 56 4. Conference Report ,1906 年 4 月 , 57

- 58

5. Conference Report ,1946 年 4 月,181

-182

6. ハロルド・B・リー,Conference Report,

1947 年 10 月 , 67

7. Conference Report ,1921 年 10 月 , 158 -159

8. “ The Latter-day Prophet,” Millen-nial Star, 1905 年 12 月 7 日付,822 9. Conference Report ,1921 年 10 月,

159 -160

10. Conference Report ,1917 年 4 月,

37

11. Conference Report ,1921 年 10 月,

159 -160

12. Conference Report ,1927 年 4 月,

83

13. “ The Latter-day Prophet,” 823 14. Conference Report ,1921 年 10 月,

160

15. Conference Report ,1934 年 4 月,

26

16. “ The Latter-day Prophet,” 823 17. Conference Report ,1916 年 10 月,

46 - 47

18. Conference Report ,1931 年 10 月,

121

19. Conference Report ,1904 年 4 月,

63 - 64

20. Conference Report ,1927 年 10 月,

48

21. Conference Report ,1905 年 4 月,

62 - 63

22. Conference Report ,1945 年 10 月,

18

第 5 章

神の子供たちに祝福を

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