付け 販売 とい う事 実だ けで 公正 競争 阻害 性が 事実 上推 定さ れる と解 して よい と思 われ る。
⑷
この こと は、 より 具体 的に、優 越的 地位 濫用 ガイ ドラ イン が挙 げる 次の よう な想 定例 から も明 らか であ ろ う。
①購 入し なけ れば 相手 方と の取 引を 打ち 切る
、取 引数 量を 削減 する など
、今 後の 取引 に影 響す ると 受け 取ら れる よう な要 請を する こと によ り、 購入 させ るこ と
②購 買担 当者 等取 引の 相手 方と の取 引関 係に 影響 を及 ぼし 得る 者が 購入 を要 請す るこ とに より
、購 入さ せる こと
③取 引の 相手 方に 対し て、 組織 的ま たは 計画 的に 購入 を要 請す るこ とに より
、購 入さ せる こと
④取 引の 相手 方か ら購 入す る意 思が ない との 表明 があ った 場合
、ま たは その 表明 がな くと も明 らか に購 入す る意 思が ない と認 めら れる 場合 に、 重ね て購 入を 要請 する こと によ り、 また は商 品を 一方 的に 送付 する こと によ り、 購入 させ るこ と
⑸
押し 付け 販売 が、 初め て問 題に なっ たの は、 三越 事件 であ り、 そこ では 三越 が納 入業 者に 対し て商 品や 役務 の購 入お よび 映画 の前 売り 入場 券の 購入 を要 請し たこ とが、こ の押 し付 け販 売に 当た ると され た。 カラ カミ 観光 事件 では
、カ ラカ ミが 宿泊 券の 購入 を拒 否し てい る納 入業 者に 対し て、 文書 で宿 泊券 の購 入を 要請 し、 購入 の申 込み が無 いな どの 場合 には
、事 業部 長ら 納入 取引 等に 影響 を及 ぼし 得る 者か ら購 入す るよ う重 ねて 要 請す るこ とな どが 濫用 行為 とし て認 定さ れて いる
。 ここ では
、前 記の 優越 的地 位濫 用ガ イド ライ ン︵ 第四
、一 の想 定例 に︶ ある よう に、 第一 に、 事業 部長 ら納 入取
引等 に影 響を 及ぼ し得 る者 が行 った 行為 であ るこ と、 第二 に、
﹁重 ねて 要請 する
﹂と いう 行為 が、 特に 濫用 とさ れ る根 拠と して 明示 され たの であ ろう
。 三井 住友 銀行 事件 では
、三 井住 友銀 行が 融資 先事 業者 に対 して
、金 利ス ワッ プの 購入 が融 資を 行う こと の条 件で ある 旨、 また は金 利ス ワッ プを 購入 しな けれ ば融 資に 関し て通 常設 定さ れる 融資 の条 件よ りも 不利 な取 扱い をす る 旨明 示し
、担 当者 に管 理職 であ る上 司を 帯同 させ て重 ねて 購入 を要 請す るな どに より
、金 利ス ワッ プの 購入 を要 請 した こ 。 こで も、 前記 と同 様に
、﹁ 重ね て購 入を 要請
﹂と 明示 され てい る。 また
、こ こで
﹁融 資先 事業 者﹂ とは
、前 記
︵第 四章 第二 節二
︶の よう に、 取引 上劣 位に ある 事業 者だ けを 指す とい うこ とを 前提 に、 当時 の状 況で は、 これ らの 融資 先事 業者 にと って
、金 利ス ワッ プの 購入 は全 く経 済合 理性 のな い、 不要 な金 融商 品で ある とい う実 態判 断も あ った と思 わ
( )
れる
。
165
大規 模小 売業 特殊 指定 六項 の事 案と して は、 以下 のも のが ある
。
①山 陽マ ルナ カ事 件で 山陽 マル ナカ が、 紳士 服お よび 婦人 服の 展示 販売 会に 際し
、納 入業 者に 対し
、紳 士服 また は婦 人服 を購 入す るよ う要 請し てい たこ と、
②バ ロー 事件 にお いて は、 バロ ーが 食料 品ス ーパ ー納 入業 者に 対し
、 自己 の指 定す る商 品を 購入 させ てい たこ と、
③大 和事 件で は、 大和 が納 入業 者に 対し て自 己の 指定 する 商品 を購 入 させ てい たこ とが
、各 々押 し付 け販 売と され た。 取引
に関 連し ない 協賛 金・ 従業 員等 派遣 要請
︵独 占禁 止法 二条 九項 五号 ロ︶
2
⑴
その 意味 と性 格M
独占 禁止 法二 条九 項五 号ロ は、 優越 的地 位に ある 事業 者が 自己 のた めに 金銭、役 務そ の他 の経 済上 の利 益を
提供 させ るこ とを 禁止 して いる
。こ の行 為は いわ ゆる 協賛 金の 要請 が代 表的 であ るが
、そ れ以 外に 優越 的地 位に あ る事 業者 が自 己の ため に従 業員 等の 派遣 を要 請す るこ とが 含ま れる
。 協賛 金、 また は従 業員 等の 派遣 の要 請の よう なも のに は、 多様 な形 態が ある から
、一 律に その 要請 が濫 用行 為に 当た ると はい えな い。 この 点に つい ての 類型 化に とっ て参 考と なる のは
、﹁ 不当 な経 済上 の利 益の 収受 等﹂︵ 協賛 金等 を︶ 定め てい る大 規模 小売 業特 殊指 定八 項の 規定 ぶり であ る。 そこ では
、以 下の 二つ が違 法な 協賛 金に 当た ると 定め られ てい る︵ 以 下の 記述 につ いて は、 同特 殊指 定の 運用 基準 も参 考と した
。︶ 第一 は、
﹁大 規模 小売 業者 が、 自己 等の ため に、 納入 業者 に本 来当 該納 入業 者が 提供 する 必要 のな い金 銭、 役務 その 他の 経済 上の 利益 を提 供さ せ﹂ るこ とで あり
、第 二は
、﹁ 当該 納入 業者 が得 る利 益等 を勘 案し て合 理的 であ る と認 めら れる 範囲 を超 えて 金銭
、役 務そ の他 の経 済上 の利 益を 提供 させ るこ と﹂ であ る。
N
これ を下 敷き にし て、 広く 協賛 金・ 従業 員等 派遣 要請 に関 して、以 下の 二つ のタ イプ に分 けて 考え るこ とが でき ると 思わ れる
。 第一 のタ イプ
︵以 下﹁ 取引 に関 連し ない 協賛 金・ 従業 員等 派遣 要請
﹂と いう
。︶ は、 行為 者が 納入 業者 等の 取引 の相 手方 に対 し、 本来 当該 相手 方事 業者 が提 供す る必 要の ない 金銭
、役 務そ の他 の経 済上 の利 益を 提供 させ るも ので あ る。 すな わち
、当 該取 引と 関係 のな い経 済上 の利 益提 供が その 対象 にな る。 この タイ プは
、前 記の 押し 付け 販売 と 同様 に本 質的 に抑 圧的
・恣 意的 な力 の濫 用に 該当 する
。 第二 のタ イプ
︵以 下﹁ 取引 に関 連す る協 賛金
・従 業員 等派 遣要 請﹂ とい う。
︶は
、行 為者 が取 引の 相手 方に 対し
、当 該相 手方 事業 者が 得る 利益 等を 勘案 して 合理 的で ある と認 めら れる 範囲 を超 えて 金銭
、役 務そ の他 の経 済上 の利 益 を提 供さ せる もの であ る。
以下 では
、第 一の タイ プに つい て検 討し
、第 二の タイ プの 濫用 行為 につ いて は項 を別 にし て後 述す る︵ 本節 三参 照︶