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⑵ 。 検

ドキュメント内 優越的地位の濫用︵二︶ (ページ 133-140)

討 この 事件 では

、ク リ農 水産 物公 団の 全行 為に つい て不 利益 提供 とし てい るが

、第 二、 第三 の行 為は 利益 提供 の強 要に 該当 する と考 えら れる

。 韓国 公取 委は

、ク リ農 水産 物公 団の 第三 の行 為、 すな わち 自分 所有 の店 舗や 事務 室の 賃貸 に当 たり

、そ の契 約書 に﹁ 共用 部分 管理 運営 に使 われ る諸 費用 は賃 借人 が負 担す る﹂

、﹁ 施設 使用 に伴 う機 械の 故障

、そ の他 の施 設の 補修 が必 要な 場合 は賃 借人 が負 担す る﹂ とい う賃 借人 に不 利な 内容 を記 載し

、そ して

、そ の契 約書 どお りに 補修 工事 の 工事 費を 全額

、賃 借人 らに 負担 させ たこ とに 不利 益提 供の 規定 を適 用し てい る。 すな わち

、実 際に 受け た経 済的 な利 益よ り、 最初 の契 約の 条件 が賃 借人 に不 利で あっ たこ とに 焦点 をあ わせ て不 利益 提供 を適 用し てい る。

三 建設 工事 の発 注者 によ る代 金の 支払 遅延 およ び減 額事 件 概 要

1

建設 工事 は、 製造 業に おけ る物 品の 生産 と異 なり

、そ の過 程に おい て不 測の 問題 が発 生す る余 地が 多い

。す なわ ち、 設計 変更

、資 材の 価格 変更 ある いは その 調達 の遅 延、 工事 中の 事故 の発 生、 悪天 候に よる 工事 の遅 延な ど、 そ の工 事に 伴う リス クが 大き い分 野で ある

。し かも

、そ の不 測の 諸般 事情 をあ る程 度想 定し て契 約書 に盛 り込 むこ と が他 の取 引分 野よ り難 しい

。 この よう なこ とか ら、 建設 業の 発注 者と 受注 者間 にお いて

、契 約締 結後 の事 情変 更に よる 契約 の解 釈に は意 見の 相違 が生 ずる こと も多 い。 その ため

、発 注者 と受 注者 間、 また は元 請事 業者 と下 請事 業者 間に おい て不 平等 な契 約 が締 結さ れる こと が多 く、 それ は様 々な 紛争 の原 因に なっ てい る。 韓国 では

、そ れら の紛 争の 解決 方法 の一 つと して

、下 請取 引に つい ては

、日 本に 倣い

、﹁ 下請 取引 の公 正化 に関 する 法律

﹂で 規制 して いる

。こ の法 律は 日本 の下 請法

、お よび 建設 業法 一八 条以 下に 当た るも ので あり

、一 九八 四 年に 制定 され

、製 造委 託、 修理 委託 およ び建 設委 託を 規制 対象 にし てい る。 また

、公 共事 業の 発注 の場 合は

、企 画財

( )

政府 の通 達で

﹁工 事契 約一 般

( )

条件

﹂、

﹁役 務契 約一 般

( )

条件

﹂、

﹁物 品購 買契

123

124

125

約一 般

( )

条件

﹂が 契約 書の ひな 形と して 使わ れる

。﹁ 工事 契約 一般 条件

﹂で は、 工事 のた めに 発注 機関 が用 地の 確保

126

をす るこ と、 工事 用資 材の 品質 や検 査に 関す るこ と、 工事 のた めの 労働 者の 条件

、設 計変 更の 条件

、物 価変 動に よ る契 約金 額の 調整 等が 定め られ てい る。

﹁役 務契 約一 般条 件﹂ では

、対 価支 給遅 延に 伴う 利息

、契 約解 除の 条件 な どが 定め られ てい る。 また

、﹁ 物品 購買 契約 一般 条件

﹂で は物 価変 動に よる 契約 金額 の調 整、 納入 の条 件、 検査 条 件、 物品 対価 の支 給遅 延に 伴う 遅延 利息

、契 約の 解除 の条 件な どが 定め られ てい る。

﹁工 事契 約一 般条 件﹂

、﹁ 役務 契約 一般 条件

﹂、

﹁物 品購 買契 約一 般条 件﹂ は、 契約 のた めの 一般 的な 条項 を定 めた もの にす ぎな い。 した がっ て、 紛争 解決 のた めに は依 然と して 不完 全な もの であ ると いわ れる が、 受注 者に とっ て 一方 的に 不利 な条 件を 被る 契約 では ない とい う点 にお いて 意味 があ ると 考え ら

( )

れる

。ま た、 前記 の一 般条 件に おい

127

て紛 争が 発生 した 場合 は、 協議 によ る解 決を 求め てい るが

、そ れに 至ら ない 場合 は裁 判所 の判 決に よる とし てい る

︵工 事契 約一 般条 件五 一条

、役 務契 約一 般条 件三 六条

、物 品購 買契 約一 般条 件三 一条

。︶ 以下 の事 件は

、﹁ 工事 契約 一般 条件

﹂、

﹁役 務契 約一 般条 件﹂

、そ して

﹁物 品購 買契 約一 般条 件﹂ が各 々使 用さ れた 事件 であ る。 した がっ て、 契約 の問 題と して 取り 扱っ ても よい もの であ った と思 われ るが

、韓 国公 取委 が規 制に 乗 り出 した もの であ る。 韓国

石油 公社

( )

事件

2

128

韓国 石油 公社 は韓 国唯 一の 石油 開発 専門 会社 であ り、 石油 探査 およ び開 発市 場に おい て独 占的 事業 者で ある

。 第一 に、 韓国 石油 公社 は、 J社 のほ か二 社と

﹁海 底配 管の 非破 壊検 査役 務﹂ の契 約を 締結 した

。し かし

、そ の契 約の 履行 が韓 国石 油公 社に よる 先行 工事 の遅 延に より

、一 一七 日間 停止 され た。 韓国 石油 公社 とJ 社ら の契 約に よ れば

、韓 国石 油公 社は

、自 社の 責任 によ り工 事が 六〇 日を 超過 する 場合 にそ の超 過し た期 間に 対し て遅 延補 償金 を 支払 うよ うに なっ てい た︵ 役務 契約 一般 条件 三二 条四 項︶

。そ れに もか かわ らず

、韓 国石 油公 社は その 遅延 補償 金を 支払 わな かっ た。 第二 に、 韓国 石油 公社 はS 社と

﹁ソ サン 備蓄 基地 の追 加タ ンク 建設 工事

﹂の 契約 を締 結し たが

、そ の後

、契 約時 の設 計を 変更 させ

、工 事費 を減 額さ せた

。 韓国 公取 委は

、こ れら の行 為を 優越 的地 位の 濫用 行為 とし

、二

〇〇

〇万 ウォ ンの 課徴 金を 課し た。

首都 圏埋 立地 管理 公社

( )

事件

3

129

首都 圏埋 立地 管理 公社

︵以 下﹁ 埋立 地公 社﹂ とい う。 は︶

、首 都圏 地域 で発 生し た廃 棄物 を首 都圏 埋立 地に 埋め 立 てる 事業 を営 むも ので ある

。 第一 に、 埋立 地公 社は

、U 社と

﹁自 然生 態池 の造 成工 事﹂ に関 する 契約 を締 結し た。 しか し、 埋立 地公 社は U社 に対 して 自社 の必 要に より 設計 変更 など をし

、一 一六 日間 工事 を中 断さ せた

。U 社と の契 約に は、 自社 の責 任に よ り工 事停 止期 間が 六〇 日を 超過 する 場合 はそ の超 過し た期 間に 対し て遅 延補 償金 を支 払う よう にな って いた

︵工 事 契約 一般 条件 四七 条四 項︶

。そ れに もか かわ らず

、埋 立地 公社 はそ の遅 延補 償金 を支 払わ なか った

。 また

、埋 立地 公社 はS 社と

﹁ア ナン ド遊 水池 電気 工事

﹂に 関す る契 約を 締結 した

。と ころ が、 その 工事 が埋 立地 公社 の責 任に より 一二 四日 間停 止さ れた

。両 者間 の契 約に よれ ば、 埋立 地公 社に より 工事 が遅 延さ れる 場合 は、 埋 立地 公社 がそ の遅 延補 償金 を支 払う よう にな って いた

︵工 事契 約一 般条 件四 七条 四項

︶。 それ にも かか わら ず、 埋立 地公 社は その 遅延 補償 金を 支払 わな かっ た。 第二 に、 埋立 地公 社は T社 と﹁ 首都 圏埋 立地 の計 測委 託管 理役 務﹂ 契約 を締 結す る際 に、 予算 の割 当の 理由 で役 務の 履行 を先 に命 じ、 契約 はそ の後 に締 結し た。 しか し、 契約 時に 物価 の変 動に よる 契約 金額 の調 整が 行わ れた が、 その 起算 日を 役務 の着 手日 では なく

、契 約の 締結 日と し、 役務 の着 手日 から 契約 の締 結日 間の 契約 金額 の調 整 をし なか った

。 韓国 公取 委は これ らの 行為 に対 して 優越 的地 位の 濫用 行為 とし

、一 五〇

〇万 ウォ ンの 課徴 金を 課し た。 韓国

鉄道 施設 公団

( )

事件

4

130

韓国 鉄道 施設 公団 は、 韓国 内の 鉄道 施設 の建 設事 業を 独占 的に 行っ てい る事 業者 であ る。

第一 に、 韓国 鉄道 施設 公団 は、

﹁ナ ムウ ォン 駅舎 の新 築と その 他の 工事

﹂に おい て、 H社 の責 任で はな い工 事の 遅延 が一 三六 日間 あっ たが

、そ の遅 延補 償金 を支 払わ なか った

。そ の契 約に は発 注者 であ る韓 国鉄 道施 設公 団の 責 任に より その 工事 が六

〇日 を超 過す る場 合は

、そ の超 過し た期 間に 対し て遅 延補 償金 を支 払う よう にな って いた

︵工 事契 約一 般条 件四 七条 四項

。︶ 第二 に、 韓国 鉄道 施設 公団 がS 社か ら分 岐器 を購 入す る際 に、 S社 に責 任が ない にも かか わら ず、 その 物品 代金 の支 払を 六日 間遅 延し

、ま た、 その 遅延 利息 も払 わな かっ た。 契約 では その 遅延 利息 を支 払う よう にな って いた

︵物 品購 買契 約一 般条 件二 二条 およ び二 三条

。︶ 韓国 公取 委は

、こ れら の行 為に 対し て優 越的 地位 の濫 用行 為と し、 三三

〇〇 万ウ ォン の課 徴金 を課 した

。 釜山

交通 公団

( )

事件

5

131

釜山 交通 公団 は、 釜山 市内 の都 市鉄 道建 設お よび 運営

、駅 周辺 の開 発、 駐車 場の 建設 およ び運 営等 の事 業を 独占 的に 行っ てい る事 業者 であ る。 釜山 交通 公団 は、 釜山 地下 鉄二 号線 の建 設工 事に 伴う

﹁信 号設 備の 設計 役務

﹂と いう 契約 をS 社と 締結 した が、 地下 鉄建 設工 事の 遅延 で役 務が 一時 停止 され た。 第一 に、 釜山 交通 公団 は、 前記 遅延 期間 の遅 延補 償金 を支 払う べき であ った

︵技 術役 務契 約一 般条 件三 二条

︶。 し かし

、釜 山交 通公 団は それ を支 払わ なか った

。 第二 に、 D社 と締 結し た﹁ 土木 設計 の監 理役 務﹂ 契約 も三 回に わた り、 釜山 交通 公団 の責 任に より 契約 期間 が延 長さ れた

。し かし

、そ の分 の監 理代 価お よび 諸経 費の 調整 をし なか った

。契 約で はそ の対 価お よび 諸経 費の 調整 を 行う よう にな って いた

︵役 務契 約一 般条 件一 九条 四項

。︶

審決 は、 これ らの 行為 を、 優越 的地 位の 濫用 行為 とし

、八 二〇

〇万 ウォ ンの 課徴 金を 課し た。 仁川

国際 空港 公社

( )

事件

6

132

仁川 国際 空港 公社 は、 仁川 国際 空港 工事 法に より

、仁 川国 際空 港の 建設 およ び運 営・ 管理

、周 辺地 域開 発と 係わ る事 業を 営ん でい る者 であ る。 仁川 国際 空港 の建 設は

、一 九九 四年 九月 一日 に設 立さ れた 首都 圏新 空港 建設 公団 が 担当 して きた が、 一九 九九 年二 月一 日に 仁川 国際 空港 工事 法が 制定 され てか らは

、政 府が 一〇

〇% 出資 した 仁川 国 際空 港公 社が 空港 建設 を承 継し てい る。 また

、リ ダ産 業株 式会 社︵ 以下

﹁リ ダ産 業﹂ とい う。

︶は

、一 九八 三年 設立 され たP C構 造物 の生 産専 門会 社で あ る。 また

、現 代産 業開 発株 式会 社︵ 以下

﹁現 代産 業開 発﹂ とい う。 は︶

、一 九九 六年 設立 され

、住 宅建 設事 業、 道 路・ 港湾 等、 社会 間接 資本 を含 む土 木事 業等 を主 な業 務と して いる 事業 者で ある

。 リダ 産業 と現 代産 業開 発は コン ソー シア ムを 構成 して

、仁 川国 際空 港公 社の 仁川 国際 空港 の﹁ 二段 階P C構 造物 現場 製作 設置 およ び生 産事 業﹂ とい う事 業を

、競 争入 札を 通じ て落 札し

、仁 川国 際空 港公 社と 二〇

〇三 年一

〇月 二 七日 に長 期継 続の 物品 製造 の購 買契 約を 締結 した

。 その 契約 には

、物 価変 動に よる 契約 金額 調整 と物 品購 買特 殊条 件︵ 以下

﹁特 殊条 件﹂ とい う。 一︶ 三条 が含 まれ て いる

。そ の主 な内 容は

﹁こ の契 約は

、物 価変 動に かか わら ず、 契約 金額 を調 整し ない

。た だし

、契 約の 円滑 な履 行 を確 保す るた めに 必要 な場 合に は、 物品 購買 契約 一般 条件 第一 一条 によ り、 品目 調整 率・ 指数 調整 率を 基準 にし て、 物価 変動 によ る契 約金 額を 調整 する こと がで きる

﹂と いう もの であ る。 しか し、 この 契約 は﹁ 国家 を相 手に す る契 約に 関す る法 律﹂ 一

( )

九条 に違 反す るも ので ある

。ま た、 同契 約六 四条 には

、品 目調 整率 が五

%以 上の 場合 は、

133

契約 金額 を調 整し なけ れば なら ない と定 めら れて いる

ドキュメント内 優越的地位の濫用︵二︶ (ページ 133-140)