• 検索結果がありません。

⑶ 従 業

ドキュメント内 優越的地位の濫用︵二︶ (ページ 195-198)

員等 派遣 要請

M

従業 員等 の派 遣の 要請 につ いて は、 以下 のよ うな 行為 が、 本質 的に 抑圧 的・ 恣意 的な 濫用 行為 に該 当す ると 考え られ る。 a 優越 的地 位濫 用ガ イド ライ ン︵ 第四

、二

︵二

︶︶ は、 つぎ のよ うな 場合 を挙 げて いる

﹁ど のよ うな 場合 に、 どの よう な条 件で 従業 員等 を派 遣す るか につ いて

、当 該取 引の 相手 方と の間 で明 確に なっ てお らず

、当 該取 引の 相手 方に あら かじ め計 算で きな い不 利益 を与 える こと とな る場 合﹂ b 大規 模小 売業 特殊 指定 七項 は、 次の よう に定 めて いる

﹁大 規模 小売 業者 が、 次の 各号 のい ずれ かに 該当 する 場合 を除 き、 自己 等の 業務 に従 事さ せる ため

﹂、 従業 員等 派 遣要 請を する こと を違 法と する

﹁一

あら かじ め納 入業 者の 同意 を得 て、 その 従業 員等 を当 該納 入業 者の 納入 に係 る商 品の 販売 業務

︵そ の従 業 員等 が大 規模 小売 業者 の店 舗に 常駐 して いる 場合 にあ って は、 当該 商品 の販 売業 務及 び棚 卸業 務︶ のみ に従 事さ せる 場合

︵そ の従 業員 等が 有す る販 売に 関す る技 術又 は能 力が 当該 業務 に有 効に 活用 され るこ とに より

、当 該納 入業 者の 直接 の利 益 とな る場 合に 限る

。︶

﹁二

派遣 を受 ける 従業 員等 の業 務内 容、 労働 時間

、派 遣期 間等 の派 遣の 条件 につ いて あら かじ め納 入業 者と 合 意し

、か つ、 その 従業 員等 の派 遣の ため に通 常必 要な 費用 を大 規模 小売 業者 が負 担す る場 合﹂

N

先の a・ bの いず れか に該 当す る従 業員 等派 遣要 請が 行わ れれ ば、 それ 自体 で本 質的 に抑 圧的

・恣 意的 な力 の濫 用行 為で ある と解 され る。 前記 aに つい ては

、あ らか じめ 細か い条 件等 につ いて 納入 業者 の同 意を 得て いる こと が、 正当 な従 業員 等派 遣要 請の 必須 の第 一歩 であ る。

しか し、 それ だけ では なく

、﹁ その 従業 員等 の派 遣の ため に通 常必 要な 費用 を大 規模 小売 業者 が負 担す る﹂ こと が必 要で ある

︵前 記b 大規 模小 売業 特殊 指定 七項 二号

。︶ ある いは

、﹁ その 従業 員等 を当 該納 入業 者の 納入 に係 る商 品の 販売 業務

︵中 略︶ のみ に従 事さ せる 場合

﹂で あっ て、

﹁そ の従 業員 等が 有す る販 売に 関す る技 術又 は能 力が 当該 業務 に有 効に 活用 され るこ とに より

、当 該納 入業 者 の直 接の 利益 とな る場 合﹂ に、 よう やく 正当 な従 業員 等派 遣要 請と なる

O

前出 の山 陽マ ルナ カ事 件で は、 山陽 マル ナカ が自 社の 店舗 の新 規オ ープ ンお よび 改装 オー プン 時の オー プン セー ルに 際し

、自 社の 販売 業務 のた めに

、納 入業 者が 納入 した 商品 の陳 列補 充等 の作 業を 納入 業者 に行 わせ るこ と とし

、あ らか じめ 納入 業者 との 間で その 従業 員等 の派 遣の 条件 につ いて 合意 する こと なく

、納 入業 者と の間 の納 入 取引 に影 響を 及ぼ し得 る仕 入担 当者 から

、納 入業 者に 対し

、自 社が 派遣 を受 ける こと を必 要と する 店舗

、派 遣日

、 人数 等を 連絡 する こと のみ で、 納入 業者 の従 業員 等を 派遣 する よう 要請 して いる こと が不 当な 従業 員の 使用 と認 定 され てい る。 この 事件 では

、﹁ 納入 業者 が納 入し た商 品の 陳列 補充 等の 作業

﹂が

、﹁ 当該 納入 業者 の納 入に 係る 商品 の販 売業 務

︵中 略︶ のみ に従 事さ せる 場合

﹂︵ 本指 定七 項一 号︶ に当 たる か否 かの 事実 認定 はな い。 それ より は、 納入 業者 との 合意 なく 一方 的に 従業 員等 の派 遣を 要請 して いる こと を問 題に して いる ので

、本 指定 七項 二号 が適 用さ れた もの と 解さ れる

。 その 他、 ミス ター マッ クス 事件

、コ ーナ ン商 事事 件、 ユニ ー事 件、 フジ 事件

、ド ン・ キホ ーテ 事件

、バ ロー 事 件、 ニシ ムタ 事件

、マ ルキ

ウ 事件

、エ コス 事件

、ヤ マダ 電機 事件

、大 和事 件、 島忠 事件 にお いて も山 陽マ ルナ カ 事件 とほ ぼ同 様な 判断 がな され てい る。 これ らの 従業 員等 派遣 事案 にお いて は、 あら かじ め当 該納 入業 者と の間 でそ の従 業員 等の 派遣 の条 件に つい て合

意す るこ とな く派 遣を 要請 した とし てい るの で、 本指 定七 項二 号に 該当 する とさ れ、 その 要請 自体 で濫 用に 該当 す ると 判断 され てい る。 三 本質 的に 抑圧 的・ 恣意 的と はい えな い力 の濫 用 契約 の本 体に つい ての 濫用

1

概 説 本質 的に 抑圧 的・ 恣意 的な 力の 濫用 行為 以外 の行 為に つい ては

、行 為ご とに 個別 具体 的に

、当 該納 入業 者が 得る 利益 との 均衡 等を 勘案 して 合理 的で ある と認 めら れる 範囲 を超 える か否 かを 判断 する ほか はな い。 その 際に は、 契約 の本 体に つい ての 取決 めに 係る 行為 類型 と、 契約 の本 体で はな いが

、協 賛金 のよ うに 契約 に付 随し た行 為類 型を 区別 する こと が有 益で ある と考 えら れる

。 以下 では

、ま ず、 契約 の本 体に つい ての 取決 めに 係る 行為 類型 とし て、 価格 に関 する 買い たた きを 取り 上げ る。 購入 者側 から の買 いた たき と同 様の 行為 とし て、 購買 量に 関す る不 当大 量買 取り 要請

︵﹁ 押し 込み 販売

﹂と も呼 ばれ る。 新聞 業に おけ る﹁ 押し 紙﹂ も、 これ に当 たる

︶な どが ある が、 これ らは 実際 の適 用例 も少 ない こと もあ って 検討 する こと はで きな かっ た。 受領 拒否

、不 当な 返品

、不 当な 値引 きは

、い った ん契 約が 成立 した 後に

、行 為者 側が 一方 的に その 条件 等を 自己 に有 利に 変更 する 行為 であ り、

﹁契 約の 本体 につ いて の濫 用﹂ のカ テゴ リー に入 れて 検討 する

。し かし

、こ れら は、 契約 の履 行︵ ない し実 施︶ の段 階で の濫 用で あり

、本 来は

﹁契 約の 本体 につ いて の濫 用﹂ とは 区別 し、 より 不当 性 の強 い類 型と すべ きも ので あろ う。

ドキュメント内 優越的地位の濫用︵二︶ (ページ 195-198)