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在籍研究科・専攻・学年

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Academic year: 2022

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(1)※ ホームページ等で公表します。 (様式1) 立教SFR-院生-報告. 立教大学学術推進特別重点資金(立教SFR) 大学院生研究 2014年度研究成果報告書. 研究科名. 立教大学大学院. のものを記入). 研究科. 映像身体学. 在籍研究科・専攻・学年. 研 究 代 表 者 (2015 年 3 月 現 在. 現代心理学. 現代心理学研究科・映像身体学専攻 博士後期課程4年. 氏 名 河野. 真理江. 所属・職名 指導教員. 研究課題. 自然. ・. 人文. 印. 氏 名. 現代心理学部・映像身体学科・教授. 自然・人文 ・社会の別. 専攻. ・. 社会. 中村 個人・共同の別. 秀之 個人. 印 ・. 共同. 名. 日 本 映 画 に お け る メ ロ ド ラ マ の 研 究 ― ― 昭 和 30 年 代 に お け る 三 つ の サ ブ ジ ャンルを中心に 在籍研究科・専攻・学年 現代心理学研究科・映像身体学専 攻・博士課程後期課程4年. 氏 名 河野真理江. 研 究 組 織 (2015 年 3 月 現 在 のものを記入). 研 究 期 間. 2014. 研 究 経 費 (支出金額). 199,417. 年度 円/(採択金額). 200,000. 円. 研究の概要(200~300 字で記入、図・グラフ等は使用しないこと。) 1950 年 代 か ら 1960 年 代 の 日 本 映 画 に お い て 、 「 メ ロ ド ラ マ 」と 呼 ば れ る ジ ャ ン ル が ど の よ う な 展 開 を 辿 っ た か を 、 歴 史 的 に 検 証 し た 。 と り わ け 、「 す れ 違 い 映 画 」、「 文 芸 メ ロ ド ラ マ 」、「 リ バ イ バ ル ・ メ ロ ド ラ マ 」 と い う 三 つ の サ ブ ジ ャ ン ル を 中 心 に 、 こ れ ら の カ テ ゴ リ ー に 属 す る 映 画 群 が 、産 業 的 ・ 批 評 的 に ど の よ う な 意 義 を 持 っ て い た か を 考 察 し た 。 また、それぞれのジャンルの中から、とくに範例的な性質を持つ作品を一つずつ取り上 げて、テクスト分析を行うことで、顕著な映画的達成や、表象と歴史的コンテクストと の関係、観客に対するアプローチ等を明らかにした。この結果、本研究は、日本映画の 「 メ ロ ド ラ マ 」の 変 遷 を 実 証 的 に 整 理 す る ば か り で な く 、美 学 的 ・ 表 象 文 化 的 側 面 か ら 、 このジャンルを再評価することにかんして一定の成果を上げることができた。. キーワード(研究内容をよく表しているものを3項目以内で記入。) 〔. 日本映画. 〕 〔. メロドラマ. 〕〔. 映画ジャンル. 〕.

(2) ※ ホームページ等で公表します。 (様式2-1) 立教SFR-院生-報告. 研究成果の概要(図・グラフ等は使用しないこと。) 本 研 究 が 対 象 と す る 三 つ の ジ ャ ン ル の う ち 、「 す れ 違 い 映 画 」 及 び 「 リ バ イ バ ル ・ メ ロ ドラマ」にかん して 、研究成 果をと りま とめ、学 術論文 と研 究会での 口頭発 表と いうかた ち で 報 告 の 機 会 を 得 た 。 な お 、「 文 芸 メ ロ ド ラ マ 」 に か ん す る 研 究 に つ い て は 、 2 0 1 2 年 度 に お け る SFR プ ロ ジ ェ ク ト 研 究 採 用 時 に 、 既 に 二 つ の 学 術 論 文 を 通 じ て 成 果 が 挙 っ て い る 。 し た が っ て 、 今 年 度 の 当 該 SFR 研 究 は 相 当 に 充 実 し た 内 容 で 完 了 に 至 っ た と 言 え る 。 以 下 、「 す れ 違 い 映 画 」 及 び 「 リ バ イ バ ル ・ メ ロ ド ラ マ 」 の 研 究 に つ い て の 経 過 と 成 果 に ついてそれぞれ詳述する。 【「 す れ 違 い 映 画 」 の 研 究 】 ①ジャンルの概要にかんして 1953 年 の 松 竹 映 画 『 君 の 名 は 』 の 大 ヒ ッ ト に よ り 、 日 本 映 画 界 で は 、 こ の 映 画 と 類 似 の 内 容 を 持 つ 恋 愛 映 画 が 、 1960 年 代 半 ば ま で 量 産 さ れ た 。 こ の よ う な 映 画 は 、 同 時 代 の 言説のなかで、しばしば「すれ違い映画」と呼称され、日本におけるメロドラマ映画のメ インストリームとみなされていた。本研究では、この「すれ違い映画」というジャンルの 特質を、その成立と受容のプロセスや、産業・表象上の植民地主義的な政治力学、同時代 における芸術と階級めぐる議論との関連といった視点から考察した。 そ の 結 果 、こ の ジ ャ ン ル 映 画 に か ん し て 次 の よ う な 傾 向 が 顕 著 に 認 め ら れ る こ と が 明 ら かになった。すなわち、⑴この映画群は、日本各地、時には日本と海外で引き裂かれた恋 人 た ち の 、誤 解 や 不 運 な 偶 然 に 妨 げ ら れ る 困 難 な 恋 の 行 方 を 描 く 。⑵ し ば し ば 物 語 は 長 大 で、それ ゆえ連 続作 品として 構成さ れる 傾向があ り、同 名の 大衆小説 やラジ オド ラマ、テ レ ビ ド ラ マ を 原 作 に 採 り 、映 画 は 同 名 の 主 題 歌 を 伴 っ て 公 開 さ れ る 。⑶ 同 時 代 の 言 説 上 で は、非常に通俗的で、かつ芸術的にはほぼ反価値的な性格を持つ作品群と認識されたが、 大衆文化と階級をめぐる興味深い議論も引き出した。 本 研 究 に お け る と く に 重 要 な 論 点 は 、「 す れ 違 い 映 画 」 に お け る 「 す れ 違 い 」 と い う 言 葉 が 何 を 意 味 し て い た か と い う こ と に あ っ た 。 こ の 言 葉 は 、 通 常 、「 出 会 い 損 な う こ と 」 を 指 し て 用 い ら れ る こ と が 多 い が 、こ れ ら の 映 画 に お い て は 、む し ろ 登 場 人 物 ど う し の 感 情面での齟齬(誤解や早とちり、認識不足、取り返しのつかない誤った選択など)や、波 瀾に満ちた運命、不条理な物事の成り行きといったものを意味していると考えたほうが、 より適切である。この「すれ違い」は、待つことを知らない交通機関の進行や地理的な距 離の隔たりへと悉く還元するプロット上の仕掛け、ないし論理と言い換えることもでき る 。「 す れ 違 い 映 画 」 に お け る 「 す れ 違 い 」 の ほ ぼ す べ て は 、 日 本 を 横 断 し て 起 こ り 、 さ らには外国にまでその範囲を拡げていった。本研究は、この「すれ違い映画」の舞台の拡 張 現 象 に 着 目 し 、「 す れ 違 い 」 が 、 単 に 物 語 上 の 要 請 を 超 え て 、 日 本 の 映 画 産 業 の 輸 出 政 策 と 連 動 し 、さ ら に は 当 時 の 大 衆 の 帝 国 と 植 民 地 へ の ノ ス タ ル ジ ッ ク な 記 憶 と 結 び つ い て い た こ と を 明 ら か に し た 。 上 記 の 内 容 を 詳 述 し た 学 術 論 文 を 、『 映 画 学 』 で 発 表 し た 。 ② ケ ー ス ・ ス タ デ ィ ー :『 君 の 名 は 』 三 部 作 ( 1 9 5 3 〜 1 9 5 4 年 ) に つ い て 本 研 究 で は 、「 す れ 違 い 映 画 」 の 範 例 的 特 質 を 明 ら か に す る た め に 、 ケ ー ス ・ ス タ デ ィ ー と し て 『 君 の 名 は 』 を 取 り 上 げ 、 作 品 分 析 を 行 っ た 。 こ の 作 品 は 、 公 開 当 時 、「 感 傷 的 すぎる」という理由で、しばしば「通俗的」とのレッテルを貼られ、厳しい批評的非難に さらされた。いっぽうで、多くの一般の観客を魅了したことで知られる。そこで、本研究 では、この作品の感傷性を生み出すメロドラマ的葛藤の所在と特質を、テクストの様々な局 面で主題化される「すれ違い」の過程と観客性との関係から読み解くことを試みた。 そ の 結 果 、 明 ら か に な っ た の は 、『 君 の 名 は 』 に お い て は 、 感 傷 性 を 生 み 出 す と 考 え ら れ る メロドラマ的葛藤は、善と悪のような明確な二項対立としてではなく、宙吊り、マゾヒズム、 パ ラ ド ク ス と い う よ う な つ ね に 倒 錯 的 な 撞 着 か ら 、「 過 剰 」 と し て 生 み 出 さ れ る と い う こ と で あった。このような倒錯的な葛藤の状態に対する感傷性の可能性は、いっぽうでは『君の名 は』公開当時の世相、とりわけこの時代に特有の大衆のメンタリティーと関与している。.

(3) ※ ホームページ等で公表します。 (様式2-2) 立教SFR-院生-報告. 研究成果の概要 つ づ き そこで本研究は、敗戦後に日本人が集団的に経験したとされる「虚脱」というメンタ リティーに注目し、これと『君の名は』の倒錯的なメロドラマ的想像力との関連性とを 論じた。すなわち、敗戦後のイデオロギー的及び道徳的価値観の決定的な顛倒から生じた 「虚脱」は、おそらく『君の名は』という作品に対しては、そのメロドラマ的想像力を生み 出すに十分な壌土を提供したと考えられるのである。 結 論 と し て は 、『 君 の 名 は 』 の 強 烈 な 感 傷 性 は 、 安 易 な 共 感 や 同 一 化 の 可 能 性 に 託 さ れ て い る と い う よ り は 、む し ろ こ の 映 画 が 、物 語 世 界 に 内 在 化 さ れ た 観 客 性 と 実 際 の 観 客 が 属 す 現 実 世 界 、イ メ ー ジ と 語 り の 構 造 、観 客 性 と 歴 史 の 時 間 と を 、悉 く す れ 違 わ せ て し ま う こ と の結果として捉えることができるものである。 上 記 の 内 容 は 、「 日 本 映 像 学 会 東 部 支 部 2 0 1 4 年 度 第 一 回 映 像 テ ク ス ト 研 究 会 」 及 び 「 第 40 回 日 本 映 像 学 会 全 国 大 会 」 で 口 頭 発 表 し た 。. 【 「リバイバル・メロドラマ」の研究】 ①ジャンルの概要にかんして 「 リ バ イ バ ル ・ メ ロ ド ラ マ 」 は 、 1954 年 頃 か ら 1960 年 代 後 半 に か け て 、 日 本 映 画 界 で量産された再映画化によるメロドラマの作品群を指す。これらの映画は、同時代にお いて必ずしも「すれ違い映画」のような、統一的な呼称を持たなかったが、日本映画が 二本立て興行を前提とする量産制の時代へと突入していくなかで、ジャンル・カテゴリ ーとしてのまとまりを持つようになった。研究の結果、このジャンルについては次のよ う な 共 通 の 傾 向 が 認 め ら れ た 。す な わ ち 、⑴ 戦 前 期 、と く に 1 9 2 0 年 代 と 1 9 3 0 年 代 の「 メ ロドラマ」及び「新派悲劇」と呼ばれていた作品群の再映画化を中心とする。⑵『君の 名は』の大ヒットにともなう「メロドラマ」映画の需要の高まり、及び二本立て興行の ための安定的な企画の必要性という二つの産業的要請から、ジャンルの制度化がすすめ ら れ た 。⑶ こ の ジ ャ ン ル の 成 立 と 製 作 に か か る 経 過 は 、映 画 産 業 に お け る メ ロ ド ラ マ ・ コ ン テンツの飽和状態とテレビ受像機の普及にともなう映画業界全体の斜陽化を背景としてい る 。 ⑷ こ の ジ ャ ン ル に 属 す る 作 品 は 、「 す れ 違 い 」 や 「 文 芸 メ ロ ド ラ マ 」 の よ う に 題 材 や 内 容 に 強 い 魅 力 を 持 っ て い た と い う よ り は 、海 外 輸 出 向 け に 装 飾 さ れ た「 日 本 趣 味 」や 、メロ ド ラ マ 的 な プ ロ ッ ト の 戯 画 化 、特 定 の ス タ ー に か ん す る ゴ シ ッ プ に 作 品 な い し 商 品 と し て の 価値を持っていた。. ②ケ ー ス ・ ス タ デ ィ ー :『 続 ・ 愛 染 か つ ら 』( 1 9 6 2 年 ) に つ い て 「リバイバル・メロドラマ」の範例的特質を明らかにするためのケース・スタディー と し て『 続 ・ 愛 染 か つ ら 』を 扱 い 、テ ク ス ト 分 析 を 行 っ た 。「 メ ロ ド ラ マ 」 と 呼 ば れ る 数 々 の 映 画 が 量 産 さ れ た 1 9 5 0 年 代 後 半 を 通 じ て 、こ の ジ ャ ン ル の 発 達 は 飽 和 状 態 へ と 達 し 、1 9 6 0 年 代 前 半 に は 、 新 奇 な 趣 向 と い う も の は ほ と ん ど み ら れ な く な っ た 。『 続 ・ 愛 染 か つ ら 』 は 、 「 リ バ イ バ ル 」と い う 映 画 ジ ャ ン ル が 終 焉 へ と 向 か う そ の よ う な 時 代 に 、オ リ ジ ナ ル の 物 語 内 容 を 踏 襲 し つ つ 、バ ッ ク ス テ ー ジ・メ ロ ド ラ マ の 体 裁 を 取 る こ と で 、ス タ ー ダ ム の 虚 と 実 と い っ た よ り 現 代 的 で 、か つ 当 時「 メ ロ ド ラ マ 」と い う ジ ャ ン ル を 取 り 巻 い て い た 現 実 的 な 問 題 を 主 題 化 し た 。こ の こ と に よ り 、本 作 は 、自 己 言 及 的 な リ メ イ ク な い し メ ロ ド ラ マ に つ いてのメロドラマという特異な性格を持った映画になっている。 ① ② の 内 容 は 、 国 際 日 本 文 化 研 究 セ ン タ ー で の 協 同 研 究 会 (「 昭 和 戦 後 期 に お け る 日 本 映. 画 の 再 構 築 」) で 口 頭 発 表 し た 。. ※この(様式2)に記入の成果の公表を見合わせる必要がある場合は、その理由及び差し控え期間等を 記入した調書(A4縦型横書き1枚・自由様式)を添付すること。.

(4) ※ ホームページ等で公表します。 (様式3) 立教SFR-院生-報告. 研究発表 (研究によって得られた研究経過・成果を発表した①~④について、該当するものを記入してください。該当するものが多い 場合は主要なものを抜粋してください。 ) ①雑誌論文(著者名、論文標題、雑誌名、巻号、発行年、ページ) ②図書(著者名、出版社、書名、発行年、総ページ数) ③シンポジウム・公開講演会等の開催(会名、開催日、開催場所) ④その他(学会発表、研究報告書の印刷等). ① 雑誌論文 河 野 真 理 江 、「『 君 の 名 は 』 と 戦 後 日 本 の 「 す れ 違 い 映 画 」」、『 映 画 学 』、 2 8 号 、 2 0 1 5 年 、 3 6 —55 頁 。 ② 該当なし. ③ シンポジウム・公開講演会等の開催 ⑴ 河 野 真 理 江 、「『 君 の 名 は 』論 ― ―「 す れ 違 い 」メ ロ ド ラ マ の 通 俗 性 と マ ゾ ヒ ズ ム に つ い て 」 日 本 映 像 学 会 東 部 支 部 2014 年 度 第 一 回 映 像 テ ク ス ト 研 究 会 、 立 教 大 学 池 袋 キ ャ ン パ ス 、 2014 年 4 月 12 日 ⑵ 河 野 真 理 江 、「 リ バ イ バ ル も の ― ― リ メ イ ク 、 ア ダ プ テ ー シ ョ ン 、「 看 護 婦 」 」 国 際 日 本 文 化 研 究 セ ン タ ー 共 同 研 究 会( 昭 和 戦 後 期 に お け る 日 本 映 画 史 の 再 構 築 )、国 際 日 本 文 化 研 究 セ ン タ ー 、 2014 年 8 月 31 日. ④ 学会発表 ⑴ 河 野 真 理 江 、「 『 君 の 名 は 』 論 ― ― 「 す れ 違 い 」 メ ロ ド ラ マ の 通 俗 性 と マ ゾ ヒ ズ ム に つ い て 」 第 40 回 日 本 映 像 学 会 全 国 大 会 、 沖 縄 県 立 芸 術 大 学 、 2014 年 6 月 7 日.

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