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異文化コミュニケーション研究科

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Academic year: 2022

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(1)※ ホームページ等で公表します。 (様式1) 立教SFR-院生-報告. 立教大学学術推進特別重点資金(立教SFR) 大学院生研究 2014年度研究成果報告書. 研究科名. 立教大学大学院. 異文化コミュニケーション研究科. 異文化コミュニケーション専攻. 在籍研究科・専攻・学年 異文化コミュニケーション研究科・ (2015 年 3 月 現 在 異文化コミュニケーション専攻・博 のものを記入) 士課程後期課程 1 年次. 氏 名. 研 究 代 表 者. 指導教員. 自然・人文 ・社会の別 研究課題. 瀧戸 彩花. 所属・職名 異文化コミュニケーション研究科・ 教授 自然. ・人文. ・. 社会. 印. 氏 名 野田 研一 個人・共同の別. 個人. ・. 印 共同. 名. カバー音楽における身体・声・象徴:音楽著作権とパフォーマンスの観点から. 在籍研究科・専攻・学年. 氏 名. 研 究 組 織 異文化コミュニケーション研究科・ (2015 年 3 月 現 在 異 文 化 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 専 攻 ・ 博 のものを記入) 士課程後期課程 1 年次. 研 究 期 間. 2014. 研 究 経 費 (支出金額). 瀧戸 彩花. 年度 200,000. 円/(採択金額). 200,000. 円. 研究の概要(200~300 字で記入、図・グラフ等は使用しないこと。) 本 研 究 は 、 現 代 の 音 楽 に 関 わ る 人 間 ( ア ー テ ィ ス ト 及 び 制 作 者 、 聴 衆 他 )、 特 に 音 楽 活 動経験者に焦点を当て、カバー音楽に関連する諸活動の体系を明らかにし、楽曲全体に おける声や身体を用いた表現及び技法、楽曲を演奏する際のパフォーマンス(しぐさ・ 表 情 ・ ボ デ ィ ラ ン ゲ ー ジ や 演 出 )に 対 す る 人 び と の 認 識 を 検 証 す る 。 1990 年 代 後 半 か ら 2000 年 代 に か け て 潮 流 と な っ た ポ ピ ュ ラ ー 音 楽 に お け る カ バ ー 音 楽 を 調 査 範 囲 の 中 心 とする一方で、古来からのカバー行為自体が如何にして音楽を伝達、表現してきたかに も着眼して研究を行う。主な研究方法は、①文献調査、②ライブ及びイベントのフィー ル ド ワ ー ク 、 ③ ア ー テ ィ ス ト へ の 半 構 造 化 イ ン タ ビ ュ ー 調 査 、 ④ Yo u Tu b e や ニ コ ニ コ 動 画等を始めとする動画投稿サイトの楽曲及び映像の分析である。. キーワード(研究内容をよく表しているものを3項目以内で記入。) 〔. カバー音楽と文化. 〕 〔. パフォーマンス. 〕〔. 音楽と映像の著作権. 〕.

(2) ※ ホームページ等で公表します。 (様式2-1) 立教SFR-院生-報告. 研究成果の概要(図・グラフ等は使用しないこと。) 「ポピュラー音 楽 とは何 か」という問 いを明 らかにするべく、 2010 年 以 降 より調 査 者 の研 究 題 材 として挙 げられる、 歌 詞 、パフォーマンス、映 像 、音 楽 著 作 権 に焦 点 を当 て、音 楽 における言 語 ・非 言 語 コミュニケーションの研 究 の一 環 として本 研 究 を行 った。詳 細 は、2013 年 度 立 教 大 学 学 術 推 進 特 別 重 点 資 金 (立 教 SFR)大 学 院 生 研 究 2013 年 度 研 究 成 果 報 告 書 「カバー音 楽 から見 る現 代 の音 楽 アーティスト像 の変 容 」を参 照 されたい。一 部 の文 献 につ いても上 記 で言 及 している。近 年 顕 著 であるニコニコ動 画 における「歌 ってみた」や「踊 ってみた」を始 めとする諸 楽 曲 や映 像 もカバー音 楽 の一 類 とし、人 と音 楽 のコミュニケーションを検 証 することで模 倣 とカバーの関 連 性 と相 違 を 明 示 するために、本 特 別 重 点 資 金 に採 択 された 2014 年 6 月 初 旬 から 2014 年 3 月 下 旬 まで資 金 を活 用 し、2014 年 9 月 よりフィールドワークを行 った。. 1.研 究 目 的 と意 義 研 究 目 的 については、研 究 の概 要 でも述 べたとおりである。現 代 の顕 著 な現 象 として挙 げられるカバーで あるが、未 だに本 ジャンル、それら事 象 に関 して、学 術 的 な整 理 がされていないことからも研 究 の必 要 性 は 明 確 である。 2.各 調 査 方 法 と成 果 内 容 本 研 究 では、調 査 事 項 とそれに対 する調 査 方 法 が多 岐 に渡 ること、また紙 幅 の都 合 上 、調 査 の概 要 や 調 査 結 果 において主 要 な部 分 を記 載 することとする。 ①カバー音 楽 と日 本 国 内 における模 倣 と音 楽 の歴 史 的 調 査 (文 献 調 査 ) カバー音 楽 の狭 義 の定 義 は、ある演 奏 者 により録 音 された特 定 の曲 において、別 の演 奏 者 による演 奏 ま たは再 録 音 である。先 行 研 究 として、 Magnus, Magnus & Uidhi r (2013)、Plasketes(2010)が挙 げられる。 音 楽 を用 いたコミュニケーションについては、ハーグリーヴズ,マクドナルド&ミール( 2013)を参 照 した。 カバー音 楽 について調 査 を進 めたところ、カバーすること、その行 為 が、日 本 人 の模 倣 の文 化 と深 く通 じ ていることが分 かった(柴 田 ,2014;山 田 ,2002 他 )。録 音 文 化 が始 まり、著 作 権 により音 楽 が守 られる時 代 となったことは、ここ 100 年 程 でまだ歴 史 が浅 い。柴 田 (2014)によれば、日 本 における音 楽 の歴 史 の胎 動 期 は平 安 時 代 からとされており、筆 者 の調 査 結 果 からも同 様 のことがいえる(調 査 結 果 は 2013 年 の日 本 ポピュラー音 楽 学 会 大 会 にて個 人 発 表 した)。具 体 的 には催 馬 楽 や朗 詠 、今 様 等 が挙 げられる。 カバーと類 似 するジャンルについては瀧 戸 (2013)にて論 じているが、ニコニコ動 画 における「歌 ってみた」 「演 奏 してみた」は勿 論 のこと、「踊 ってみた」等 の一 種 のカバー形 態 の出 現 は、音 楽 が聴 覚 のみならず視 覚 による認 識 によって形 作 られているものであることを明 示 している。筆 者 の調 査 では、ラジオ番 組 を持 つ アーティストやライブでの活 動 を主 とするアーティストの場 合 は、カバーを多 用 す る傾 向 にあることが明 らかと なっており、②で後 述 する UNCHAIN にも同 様 のことがいえる。 音 楽 を媒 介 としたコミュニケーションについて書 かれた著 書 『音 楽 的 コミュニケーション――心 理 ・教 育 ・ 文 化 ・脳 と臨 床 からのアプローチ』の第 12 章 「音 楽 的 コミュニケーションと子 どもたちの音 楽 実 践 コミュニテ ィ」において、バレット( 2012)は、ポピュラー・ミュージシャンの学 習 環 境 について論 じている。バレットによれ ば、若 手 のミュージシャンがコピーやカバーを用 い、ポピュラー・ミュージックの演 奏 方 法 を学 習 することは、 私 たちがたくさんの音 楽 実 践 のコミュニティに参 加 していることを示 しているという。そして、それら音 楽 実 践 は録 音 という文 化 的 なツールを基 盤 としており、時 に他 の見 習 い演 奏 者 のコメントを通 して媒 介 されている と述 べている。録 音 と映 像 が誕 生 する以 前 にもカバーやコピーと類 似 した行 為 は存 在 していたが、著 作 権 の誕 生 により、音 楽 の模 倣 やアレンジ等 、楽 曲 に直 接 影 響 する内 容 よりも、映 像 等 による視 覚 効 果 に楽 曲 の魅 力 を感 じる聴 衆 が多 くなっており、アーティストもそれに答 えるようにパフォーマンスを重 視 しているこ とは明 白 である。しかしながら、カバー、アレンジ という手 法 により、楽 曲 の魅 力 を伝 えようとする動 きもある。 ②ライブ及 びイベントのフィールドワーク ライブイベント、コンサート、その他 音 楽 書 評 会 や学 会 における講 演 の聴 講 に本 助 成 金 を用 いた。特 に、 ライブにおけるフィールド調 査 では、現 在 、カバー音 楽 をアルバムで発 売 し、ライブにおいても活 発 にカバー 曲 を 演 奏 する バンド「 UNCHAIN」に 焦 点 を 当 て 、参 与 観 察 を 行 っ た。また、上 記 の 他 に 複 数 のイ ベント に 参 加 し、人 びとの音 楽 聴 取 の形 態 、非 言 語 コミュニケーションによるアーティストのパフォーマンスを調 査 し 分 析 した。分 析 には、増 田 (2006,pp.95-116)を用 いた。 ③アーティストへの半 構 造 化 インタビュー調 査 本 研 究 では、音 楽 制 作 者 (作 編 曲 、楽 器 演 奏 経 験 あり) 3 名 にインタビューを行 い、内 2 名 へのインタビ ュー調 査 実 施 に本 助 成 金 を用 いた。ここでは紙 幅 の都 合 上 、上 記 より 1 名 のインタビュー調 査 の内 容 を、 後 述 する④楽 曲 の分 析 とともに記 載 する。.

(3) ※ ホームページ等で公表します。 (様式2-2) 立教SFR-院生-報告. ④楽 曲 及 び映 像 の分 析 ④-1.YouTube やニコニコ動 画 等 を始 めとする動 画 投 稿 サイトにおけるカバー 2014 年 11 月 23 日 に都 内 にて行 われた楽 器 フェア 2014 の「G.O.D.カバーコンテスト 2014 決 勝 大 会 」 のフィールドワーク調 査 の後 、本 イベントの主 催 者 でもあり演 奏 者 でもある Godspeed 氏 にインタビュー調 査 に協 力 いただきお話 を伺 った。また、本 研 究 の遂 行 にあたり、当 日 の映 像 が必 要 であったため、動 画 を株 式 会 社 HOT LINE MUSIC 様 より拝 借 した。フィールドワークでは、会 場 の様 子 、観 客 の様 子 を観 察 するとともに、現 場 スタッフの方 にもお話 を伺 った。 演 奏 者 :9 名 (男 性 )、観 客 の傾 向 :10 代 後 半 ~20 代 後 半 、性 別 比 率 :9 割 以 上 男 性 コンテストの参 加 方 法 :既 存 楽 曲 (CD 音 源 及 びニコニコ動 画 音 源 )を ニコニコ動 画 サイトに投 稿 。 イベントの内 容 :カバー・コンテスト。主 催 者 (演 奏 者 9 名 )が、応 募 者 の中 からファイナリストを事 前 に選 抜 する。「楽 器 フェア 2014」で行 われ たカバーコンテストでは、応 募 者 からファイナリストを 3 名 選 び、当 日 の ブース内 にて①原 曲 者 ②ファイナリストの順 に演 奏 を行 った。今 回 は 全 てギター演 奏 による。インストゥルメンタル曲 であり、言 語 (日 本 語 )に よる歌 詞 はない。本 報 告 においては、紙 幅 の都 合 より詳 細 は省 くが、本 調 査 により、観 客 が歌 詞 の付 い ていない曲 でも奏 者 のパフォーマンスに注 目 していることが分 かった。技 法 についての指 摘 やコメントがニ コニコ動 画 上 に寄 せられていた。画 像 は Godspeed 氏 の演 奏 場 面 の一 部 である。 ④-2.CD 音 源 による原 曲 とカバー曲 の楽 曲 分 析 図 1.「This Love」のサビリズム譜 今 回 は原 曲 とカバー曲 の分 析 に STEINBERG 社 の CUBASE Pro8 を用 いた。楽 曲 は何 らかの音 楽 的 ファクターによって、原 曲 との参 照 関 係 を保 ってい る。聴 衆 の楽 曲 に対 する認 識 は、ほぼアーティストの声 や楽 器 演 奏 における メロディによるところが大 き い。動 画 やライブ上 での感 想 には、聴 覚 的 な要 素 よりも視 覚 的 な要 素 、つまりボディランゲージ等 の身 体 動 作 やパフォーマンスにおけるアクション、PV 映 像 における視 覚 効 果 がある。また、ごく少 数 ではあるが、 服 装 や髪 型 に着 目 するものもいる。ここでは、フィールド調 査 及 び CD 音 源 において視 聴 した UNCHAIN のカバー「This Love」とその原 曲 MALOON5 の「This Love」について簡 易 的 に記 載 する。上 記 図 .1 は 「This Love」のサビ導 入 部 分 である。図 を見 れば分 かるように、本 曲 について は、大 変 興 味 深 いことに、 楽 器 編 成 、メロディーラインも変 わらないため、楽 曲 の基 本 構 造 は原 曲 とほぼ同 一 であるが、原 曲 のアレ ンジにより、楽 曲 の同 一 性 を崩 すことに成 功 している。鍵 盤 楽 器 などのアレンジや、ギターによるフレーズ の即 興 的 変 化 は、バレット(2012)からも分 かるように、オリジナリティを出 す方 法 であるといえる。 3.得 られた成 果 と今 後 の展 望 本 研 究 では、カバー音 楽 におけるカバーすること、その行 為 に着 眼 して研 究 を行 ったが、模 倣 やカバー という現 象 は人 が誕 生 し、今 日 に至 るまでに繰 り返 し行 ってきた行 為 で、日 常 に根 付 くものであり、文 化 形 成 において重 要 な役 割 を担 っていることが分 かった。本 研 究 において、歌 詞 があるものとないものを分 析 対 象 として選 んだが、歌 詞 があるもの、ないもの、どちらもパフォーマンスを重 視 しており、その傾 向 には 著 作 権 の存 在 が関 係 している。日 本 におけるカヴァーの歴 史 からも明 確 なように、「模 倣 &加 工 なくして、 オリジナルは生 まれない」(保 母 , 2004,p.4)ことから、模 倣 は常 に日 本 人 の文 化 に存 在 するものである と考 えられる。今 後 は、歌 うことと詠 うことの相 違 などについても詳 細 に調 査 していきたい。 参考文献一部抜粋 バレット, M(2012).「第 12 章 音 楽 的 コミュニケーションと子 どもたちの音 楽 実 践 コミュニティ」(星 野 悦 子 ・編 )(佐 藤 典 子 ・ 訳) 『音 楽 的 コミュニケーション――心 理 ・教 育 ・文 化 ・脳 と臨 床 からのアプローチ』誠 信 書 房 . 保 母 大 三 郎 (2004).「日 本 におけるカヴァーの歴 史 :番 外 編 」pp.4-5,柴 田 修 平 (編 )『カヴァー&トリビュート:A 級 傑 盤 セレ クト 100』音 楽 出 版 社 . 増 田 聡 (2005).『聴 衆 をつくる:音 楽 批 評 の解 体 文 法 』青 弓 社 . 柴 田 南 雄 (2014).『音 楽 史 と音 楽 論 』岩 波 書 店 . 柴 田 修 平 (編 )(2004).『カヴァー&トリビュート:A 級 傑 盤 セレクト 100』音 楽 出 版 社 . 山 田 奨 治 (2002).『日 本 文 化 の模 倣 と創 造 :オリジナリティとは何 か』角 川 書 店 .. ※この(様式2)に記入の成果の公表を見合わせる必要がある場合は、その理由及び差し控え期間等 を記入した調書(A4縦型横書き1枚・自由様式)を添付すること。.

(4) ※ ホームページ等で公表します。 (様式3) 立教SFR-院生-報告. 研究発表 (研究によって得られた研究経過・成果を発表した①~④について、該当するものを記入してください。該当するものが多い 場合は主要なものを抜粋してください。 ) ①雑誌論文(著者名、論文標題、雑誌名、巻号、発行年、ページ) ②図書(著者名、出版社、書名、発行年、総ページ数) ③シンポジウム・公開講演会等の開催(会名、開催日、開催場所) ④その他(学会発表、研究報告書の印刷等). ①[雑誌論文] 〈投稿を予定している学術雑誌〉 R I C S 異 文 化 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 学 会『 異 文 化 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 論 集 』立 教 大 学 大 学 院 異 文 化 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 研 究 科 ( 2016) に 論 文 投 稿 を 予 定 。 ④[学会発表] 〈発表を行った学会〉 日 本 ポ ピ ュ ラ ー 音 楽 学 会 ( JASPM) 第 26 回 年 次 大 会 12 月 6 日 、 個 人 発 表 〈発表が決定している学会〉 日 本 ポ ピ ュ ラ ー 音 楽 学 会 ( J A S P M ) 2 0 1 5 年 度 関 東 地 区 例 会 ( 日 付 未 定 )、 口 頭 発 表. [研究報告書] 日 本 ポ ピ ュ ラ ー 音 楽 学 会 ( JASPM) 第 26 回 年 次 大 会 12 月 、 大 会 論 集 RISC 異 文 化 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 学 会 2014 年 6 月 、 大 会 論 集 〈ニューズレター投稿掲載〉 日 本 ポ ピ ュ ラ ー 音 楽 学 会 ( JASPM) 第 26 回 年 次 大 会 、 大 会 発 表 研 究 報 告 書 、 3 月 号 掲 載.

(5)

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