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研 究 代 表 者 (2015 年 3 月 現 在

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Academic year: 2022

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(1)※ ホームページ等で公表します. (様式1) 立教SFR-院生-報告. 立教大学学術推進特別重点資金(立教SFR) 大学院生研究 2014年度研究成果報告書. 研究科名. 立教大学大学院. のものを記入). 指導教員. 自然・人文 ・社会の別. 研究科. 臨床心理学. 在籍研究科・専攻・学年. 研 究 代 表 者 (2015 年 3 月 現 在. 現代心理学. 氏 名. 立教大学大学院現代心理学研究科臨 床心理学専攻博士後期課程3年. 岸. 所属・職名 立教大学大学院現代心理学研究科・ 教授 自然. ・. 人文. ・. 社会. 専攻. 竜馬. 印. 氏 名 塚本 個人・共同の別. 伸一 個人. 印 ・. 共同. 名. 弁証法的行動療法による人格障害圏患者の治療効果測定 ―衝動性と自傷行為の視点から―. 研究課題. 在籍研究科・専攻・学年. 氏 名. 立教大学大学院現代心理学研究科臨 床心理学専攻博士後期課程3年. 岸. 竜馬. 研 究 組 織 (2015 年 3 月 現 在 のものを記入). 研 究 期 間. 2014. 研 究 経 費 (支出金額). 年度. 190,928円/(採択金額). 200,000円. 研究の概要(200~300 字で記入,図・グラフ等は使用しないこと.) 本 研 究 は , 弁 証 法 的 行 動 療 法 ( 以 下 , DBT) と い う 「 弁 証 法 」 の 概 念 を 導 入 し た 認 知 行動療法および集団療法のプログラムを半年から1年の間施行し,その効果を測定し, 衝動性からくる問題行動や自傷行為を抱える精神疾患患者の問題行動の減少を確認する こ と を 目 的 と す る . DBT は , ア メ リ カ に お い て , 境 界 性 パ ー ソ ナ リ テ ィ 障 害 な ど の 感 情 の調節障害の治療法として,入院頻度,自殺行動の減少などのエビデンスを持つ効果的 な 治 療 法 で あ る が ,日 本 に お い て は ,精 神 科 医 療 領 域 に て 実 施 し て い る 機 関 は 殆 ど な く , その効果の実証は未だ十分ではないため,この効果確認は,現在の臨床心理学領域,精 神科医療領域において重要な課題であると思われる.. キーワード(研究内容をよく表しているものを3項目以内で記入.) 〔. 認知行動療法. 〕 〔 境界性パーソナリティ障害. 〕〔. マインドフルネス. 〕.

(2) ※ ホームページ等で公表します. (様式2-1) 立教SFR-院生-報告. 研究成果の概要(図・グラフ等は使用しないこと.) 研究Ⅰ Ⅰ 目的 本 研 究 の 目 的 は , 客 観 的 デ ー タ に 基 い て DBT の 効 果 を 把 握 す る こ と , ま た そ の 結 果 に 基 き , 日 本 に お け る 準 標 準 型 DBT の 有 用 性 と , そ の 実 践 の 可 能 性 を 検 証 す る こ と , と し た . Ⅱ 方法 1 . 期 間 : 期 間 は , X 年 Y 月 か ら X+3 年 Y+4 月 で あ っ た . 2 . 対 象 : 上 記 期 間 に , DBT に 1 ク ー ル ( 半 年 間 ) 参 加 し , グ ル ー プ 導 入 時 ( イ ン テ ー ク 時 ) と 1 ク ー ル 終 了 後 ( 半 年 後 ) に 自 己 評 定 式 ア ン ケ ー ト に 回 答 し た 患 者 10 名 ( 女 性 9 名,男性1名)を対象とした. 3 .手 続 き:イ ン テ ー ク 時 と 1 ク ー ル 終 了 時 に パ ー ソ ナ リ テ ィ 障 害 的 特 徴 に つ い て の 自 己 記 入 式 質 問 紙 と し て ,日 本 語 版 P D Q - R( P e r s o n a l i t y D i a g n o s t i c Q u e s t i o n n a i r e – R e v i s e d ) の B o r d e r l i n e P e r s o n a l i t y D i s o r d e r に 関 す る 項 目 を 用 い た .P D Q - R は ,P D Q - R 1 3 項 目 の 尺度合計得点,対人関係トラブル,感情の激しさ,自傷・自殺念慮,自己感覚の希薄さ, の各質問項目毎に合計し,インテーク時と 1 クール修了時の各得点の差の検定を行った. 4.分析 方法:ス キ ルアップ グルー プの スキル習 得効果 を検 証のため ,サン プル サイズを 考 慮 し , w i l c o x o n の 符 号 和 検 定 を 行 っ た .( 統 計 処 理 ソ フ ト は S P S S 1 9 を 使 用 し た ) Ⅲ 結果 全てにおいて平均得点の減少が認められるが,有意な差は認められなかった. PDQ-R 尺 度 合 計 得 点 38.00→ 36.20 対 人 関 係 ト ラ ブ ル 2.73→ 2.55 感 情 の 激 し さ 3.07→ 3.03 自 傷 ・ 自 殺 念 慮 2.80→ 2.67 マ イ ン ド レ ス 状 態 3.17→ 2.97 研究2 Ⅴ 目的 本 研 究 の 目 的 は ,サ ン プ ル 数 を 増 や し ,再 度 治 療 効 果 を 客 観 的 デ ー タ を 用 い て 検 討 す る こと,とした. Ⅵ 方法 1 . 期 間 : 期 間 は , X 年 Y 月 か ら X+4 年 Y+2 月 で あ っ た . 2 . 対 象 : 上 記 期 間 に , DBT に 1 ク ー ル ( 半 年 間 ) 参 加 し , グ ル ー プ 導 入 時 ( イ ン テ ー ク 時 ) と 1 ク ー ル 終 了 後 ( 半 年 後 ) に 自 己 評 定 式 ア ン ケ ー ト に 回 答 し た 患 者 13 名 ( 女 性 10 名,男性 3 名)を対象とした. 3 .手 続 き:イ ン テ ー ク 時 と 1 ク ー ル 終 了 時 に パ ー ソ ナ リ テ ィ 障 害 的 特 徴 に つ い て の 自 己 記 入 式 質 問 紙 と し て ,日 本 語 版 P D Q - R( P e r s o n a l i t y D i a g n o s t i c Q u e s t i o n n a i r e – R e v i s e d ) の Borderline Personality Disorder に 関 す る 項 目 を 用 い た . 4.分析 方法:ス キ ルアップ グルー プの スキル習 得効果 を検 証のため ,サン プル サイズを 考 慮 し , w i l c o x o n の 符 号 和 検 定 を 行 っ た .( 統 計 処 理 ソ フ ト は S P S S 1 9 を 使 用 し た ) Ⅶ 結果 平均得点の減少は全てにおいて認められた. PDQ-R 尺 度 合 計 得 点 38.00→ 34.85 対 人 関 係 ト ラ ブ ル 2.65→ 2.37 感 情 の 激 し さ 3.10→ 2.97 自 傷 ・ 自 殺 念 慮 2.74→ 2.51 マ イ ン ド レ ス 状 態 3.28→ 2.97 ま た , PDQ-R 合 計 点 と , 対 人 ト ラ ブ ル , 自 傷 ・ 自 殺 念 慮 の 項 目 に お い て ,10% 水 準 の 有 意 傾 向 が 認 め ら れ た . 自 己 感 覚 の 希 薄 さ の 項 目 に お い て は 5% 水 準 の 有 意 差 が 認 め ら れ た ..

(3) ※ ホームページ等で公表します. (様式2-2) 立教SFR-院生-報告. 研究成果の概要 つ づ き Ⅶ 考察 自 由 記 述 式 ア ン ケ ー ト の 内 容 を 検 討 す る と ,「 以 前 よ り は , 相 手 に 怒 っ た り , キ レ た り せ ず ,何 も 相 手 に 言 わ な い で 距 離 を 置 く こ と が で き る よ う に な っ た 」 「相手の反応は様々 だが,自分の振り返りの中で『私もOK,相手もOKだったからこれでいいんだ!』と 自分に言い聞かせ気持ちの切り替えがしやすくなった」 「 ネ ガ テ ィ ブ な 感 情 ,マ イ ナ ス な 感情をヒートアップしすぎなかったと思う.冷静に必ずなれた訳ではないが,気持ちを 相手や自分にちゃんと分析し説明できるようになったし,事前に対策を家族と立てたり と ,特 に 怒 り の 持 続 時 間 は 短 く な っ た と 思 う 」 「ちょうど色々あって感情や気持ちが激し か っ た .多 分 ,ま だ 続 く と 思 う .で も ,進 歩 も し て い る の で ,こ れ か ら も 強 く 頑 張 っ て , もっと良く変わりたい」等の感想が1クール修了時に聞かれた.このように,1クール 修了時と比較すると,2クール修了時には対人トラブルの改善が確認された.このこと か ら ,2 ク ー ル 実 施 す る こ と に よ っ て ,1 ク ー ル よ り も 治 療 効 果 が 拡 大 す る と 思 わ れ た . また,自分で考え,感じ,行動し,困難な状況に対処する中で,自己感覚の希薄さが 減少しており,マインドフルネスの獲得に貢献していると考えられた. アンケートからは,2 クール修了時には,衝動的行動に陥らなかった実感や,激しい 感 情 に 任 せ て 事 態 を 悪 化 さ せ な か っ た 実 感 ,ま た ,自 分 に つ い て 肯 定 的 に 内 省 で き た り , 自分自身が以前より変化してきている実感などを,参加者自身が感じていると思われ, こ う し た 実 感 が , 対 人 ト ラ ブ ル や 自 傷 ・ 自 殺 念 慮 , 自 己 感 覚 の 希 薄 さ , PDQ‐ R の 項 目 得点の減少に表れているのかもしれないと考えられた. Ⅷ 総合考察 研究1では,抄録時のサンプル数では治療効果の有意差が認められなかった.しかし, 研究2では,サンプル数の増加により,治療効果に有意差が認められ,自己感覚の希薄 が 減 少 し ,「 自 分 で あ る 」 と い う 自 己 感 覚 を 実 感 し て い る と 思 わ れ た . ス キ ル を 自 分 の も の と し て 使 う こ と に は ま だ 難 し さ が あ る よ う だ が ,そ れ も ま た , 「まだ上手く対処できな い自分である」という自己感覚を実感しているのかもしれない.そのため,弁証法的行 動療法は,標準型同様,2クール,つまり1年間実施する意義があると言えると思われ る. 研究2では,サンプル数の増加によって,研究1時時には確認できなかった,参加者の 自己記述からの効果の実感を,客観的データによって,その効果として確認することが できた.今後は,サンプル数を更に確保し,安定した結果を確認する必要があると思わ れる.また,今後は,1クール修了時と2クール修了時とを比較研究し,その間にどの ような変化が認められるか確認する必要もあるだろう. 更 に ,ス キ ル ア ッ プ グ ル ー プ の 各 ス キ ル の 学 習 効 果 と ,今 回 の 治 療 効 果 の 関 連 ,そ し て , 実際の臨床面における治療的効果との関連性の検証,も必要である.. ※この(様式2)に記入の成果の公表を見合わせる必要がある場合は,その理由及び差し控え期間等 を記入した調書(A4縦型横書き1枚・自由様式)を添付すること..

(4) ※ ホームページ等で公表します. (様式3) 立教SFR-院生-報告. 研究発表 (研究によって得られた研究経過・成果を発表した①~④について,該当するものを記入してください.該当するものが多い 場合は主要なものを抜粋してください. ) ①雑誌論文(著者名,論文標題,雑誌名,巻号,発行年,ページ) ②図書(著者名,出版社,書名,発行年,総ページ数) ③シンポジウム・公開講演会等の開催(会名,開催日,開催場所) ④その他(学会発表,研究報告書の印刷等). ④学会発表 『 空 白 反 応 の 解 釈 仮 説 の 明 確 化 の 試 み ( 3) ― 非 臨 床 群 デ ー タ を 用 い た 分 析 ― 』 発 表 の 年 月 : 平 成 26 年 5 月 発 表 学 会 : 包 括 シ ス テ ム に よ る 日 本 ロ ー ル シ ャ ッ ハ 学 会 第 20 回 記 念 大 会 概要: 非臨床群においては,空白反応を明らかな攻撃的傾向に結びつけて解釈することは適切 とはいえず,負けず嫌いの傾向や向上心の強さとして解釈する方が適切である可能性があ ると思われた.加えて,空白反応が多い場合のみならず,少ない場合にも何らかの特徴が 見られる可能性があることが示された. 共著者:馬淵聖二,岸竜馬,和田多佳子,山田聡子 『 日 本 に お け る 弁 証 法 的 行 動 療 法 実 践 と 効 果 測 定 の 試 み ③ ― ス キ ル ア ッ プ グ ル ー プ (準 標 準 型 弁 証 法 的 行 動 療 法 )に お け る 衝 動 性 の 減 少 の 検 討 か ら ― 』 発 表 の 年 月 : 平 成 26 年 8 月 発 表 学 会 : 日 本 心 理 臨 床 学 会 第 33 回 秋 季 大 会 シ ン ポ ジ ウ ム 発 表 ( 調 査 研 究 ) 概要: 本 研 究 で は ,弁 証 法 的 行 動 療 法 に お け る 治 療 効 果 と し て の 衝 動 性 の 減 少 の 検 証 を 行 っ た . 弁証法的行動療法を 1 クール(半年間)修了すると,境界性パーソナリティ障害的特徴, および自傷・自殺念慮の減少において有意傾向が認められ,自己感覚の希薄さの減少にお いて有意差が認められた.2クール(1年間)修了すると境界性パーソナリティ障害的特 徴と,対人トラブル,自傷・自殺念慮の減少において,有意傾向が認められ,自己感覚の 希薄さの減少において有意差が認められた. 共著者:岸竜馬,杉山明子,紺野麻希.

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