2006年度(教育学専攻)大学院カリキュラム
(*は非常勤講師)
講義 名 教員名 講義 内 容
学校教育学研究第二 小国喜弘 ①授業テーマ:各自の研究テーマに則して,特
(学校教育学特論第二) に歴史的方法に焦点をあて,教育学研究の素 月1 4単位 養と技法を習得することを目的としている。
(通年) ②授業の目標:修士論文,博士論文の執筆に必 要な基礎的教養と研究手法を獲得すること。
③授業内容:各自の研究テーマに則して,レ
ポート発表を行う。受講者の人数に応じて, ρ
共通文献の購読を行う。
④テキスト:適宜指示する。
⑤評価方法:レポート発表によって行う。
⑥特記:開講時間は,受講者の意向によって変 更する可能性がある。
学校教育学研究第一 乾 彰夫 若者の〈学校から仕事へ〉〈子どもから大人
(学校教育学特論第一) へ〉の移行をめぐっては,近年,急激な変容が 月3 4単位 生じている。移行過程(transition)変容は,
(通年) 1980年代以降,ヨーロッパなど先進諸国に共通 に生じている問題である。本科目では,この間 題にっいて継続的に内外の文献・諸調査の検討 と,東京の若者(2003年3月高校卒業生)の移 行過程にっいての追跡調査を行っている。本年 は,昨年度実施した第3回目調査(卒業3年目)
の結果にっいての分析を中心に進める。3年 行った卒業1年目調査では,.高校卒業篠1年足
らずであるにもかかわらず,就職者やフリー ター,専門学校進学者らを中心に,大きな変化 や困難への直面などが明らかになるとともに,
長期化複雑化不安定化する移行過程を生きる今
ノ
日の若者たちにとっての,いわば「仮のアイデ ンティティ」を確保する「表出的な場」の重要 性など,興味深い問題が浮かび上がってきた。
3年目調査結果に基づき,これらの課題ならび に新たに浮かび上がる課題について,理論的検 討を含め掘り下げを行う。
〔第1回・第2回調査報告〕
「共同研究:『世界都市』東京の若者のく学校か
講義 名 教員名 講義 内 容
ら雇用へ〉の移行過程に関する研究」東京都立 大学教育学研究室『教育科学研究』20号,2003 年12月。
「 高校卒業1年目 を生きぬく若者たち一『世 界都市』東京における若者の〈学校から雇用へ〉
の移行過程に関する研究U−」東京都立大学人 文学部『人文学報』359号,2005年3月。
教育心理学研究演習 濱谷直人 ①授業テーマ:軽度発達障害児やmaltreatment
(教育心理学特論演習) を受けた子どもを教育・保護する各種機関
月3〜4 4単位 (学校・保育園・幼稚園など)や家庭・子育て
(通年・隔週) 相談センターなどにおける育児を支援するコ
ンサルテーションについて,実践的・理論的 に検討する。今年度も,学校や園において子 どもが「参加」している状態をアセスメント することに取り組む。
②授業の目標:現場での発達臨床支援のための 基礎的な力量の獲得と,臨床実践を理論化す
る力量の形成をめざす。
③授業内容:
1.保育・教育の現場からみた発達
1−1 現場から発達をみなおす臨床的意味 1−2 現場のなかでの発達とその今日的問
題 2.現場での支援
2−1 現場での支援の考え方 2−2 支援の基本的姿勢
3.保育・教育現場でのアセスメント
軽度発達障害児とmaltreatmentを受けた子 どもの発達と保育のアセスメント
4.保育・教育現場でのコンサルテーション 5.保育現場での支援
5−1 保育現場での支援の考え方 5−2 保育者への支援
5−3 子どもへの支援 5−4 支援の実際
軽度発達障害児とmaltreatment を受けた子どもの保育・教育へのコ
ンサルテーションの事例研究
講 義 名 教員名 講 義 内 容
6.育児現場での支援
@6−1 育児の現場での支援の考え方
@6−2 親と育児相談員への支援
@6−3 子どもへの支援
Cテキスト:参考書:東京発達相談研究会・濱
@谷直人 保育を支援する発達臨床コンサル
@テーション ミネルヴァ書房
D評価方法:出席状況とレポートをもとに評価
@する 学校教育学研究演習
i学校教育学特論演習)
@月4 4単位
@ (通年)
乾 彰夫 学校教育の制度:システムとその機能にっい1て,社会的な側面から分析・解明することを目
Wとする。具体的には,雇用や階層・生活をあ ョる社会構造と学校システムとの関係をめぐる
。日的変容と課題,学校システムと階層再生産 めぐる今日的状況などに焦点を当てる。これ 轤フ問題に関する基礎文献の講読,国際比較を ワむ諸調査データの検討などを中心に理論と方
@論の検討を行う。またあわせて,これらの課 閧ノ関係する受講者一人ひとりの研究成果・研
?v画等の検討を行う。
教育学研究第一
@(教育学特論第一)
@火2 4単位
@ (通年)
茂木俊彦*
f
①授業テーマ:インクルージョンの考え方の普
@及,それに伴う学校改革の動きは世界各国で
@見られる。本年度は,わが国における特別支
@援教育の動向もにらみながら,アメリカにお
@けるインクルーシブ・エデュケーション推進
@論者の論議を検討する。適宜,わが国の文献,
@諸資料も扱う。
@ 著者2人はニューヨーク市立大学において
@精力的に研究を進めてきた人物。一貫して通
@常教育と特殊教育のデュアルシステムを批判
@し,メインストリーミング,インテグレー
@ション,インクルージョン推進の流れを強化
@する方向で自説を展開してきた。
@ テキストは著者2人の論稿が3分の2を占
@あ,内容的には分離教育の考え方とその結果,
@インクルージョンの考え方と学校改革,財政
@問題等々を扱っている。他に別の論者の論文
講 義 名
比較教育学研究 (比較教育学特論)
水2 4単位
(通年)
教員名
岩崎正吾
講 義 内 容
が数本含まれているが,本ゼミでは著者によ る部分を扱う。わが国の現状・課題に照らし て批判的に読み込む。
②授業の目標:ゼミ参加者はアメリカの特殊教 育の歴史と現状,その批判について知識を得 るとともに,主体的な読みの進め方を身にっ ける機会にもなろう。
④テキスト:
Dorothy Kerzner Lipsky and Alan Gartner Inclusion and School Reform;Transforming America s Classrooms
Pau1.H.Brooks Publishing Co.1999
①授業テーマ:比較教育学の方法論を踏まえっ っ,院生各自が研究対象とする国の教育制度 及び教育改革の動向と課題について,日本及 び各国の改革課題等の視点から分析し,比較・
考察する。
②授業の目標:上記方針を踏まえて,各自の研 究対象を広い視野から総合的に捉え,深める ことを目標とする。
③授業内容:担当教員の専門は,ロシアの教育 改革なので,担当教員側からの報告は,転換 期ロシアにおける教育改革の現状と特質及び その課題にっいて,プレペレストロイカ期と ペレストロイカ期の歴史的検討を踏まえっっ,
エリッィン時代からプーチン時代に至る今日 的状況を概観する。また,多民族・多言語・
多文化社会としてのロシアの教育制度の特質 を,連邦中央の教育政策と連邦構成主体(具 体的には,モスクワ市,サンクトペテルブル ク市,ヤロスラブリ州,タタールスタン共和 国,沿海地方,サハリン州など)の教育政策,
及び地方自治体レベルの取り組みの各位相か
ら比較・分析することにより,課題としての
「多文化共生社会」における教育の在り方につ
いて考察する。院生は,各自が研究対象とす
る国の教育制度及び教育改革の動向にっいて
調べ,報告する。
講義 名 教員名 講義 内 容
④テキスト:特に指定しない。拙著『転換期ロ シアにおける教育改革の現状』(近代文芸社)
を使用するが,購入する必要はない。
⑤評価方法:出席,報告及び授業への参加度に よって統合的に判定する。
⑥特記:特になし。
教育行政学研究 大田直子 ①授業テーマ:日本の現代教育行政学研究の最
(教育行政学特論) 先端の理論を批判的に検討する
水3 4単位 ②授業の目標:関連する社会科学理論への関心
(通年) を育てる
③授業内容:日本教育行政学会年報40周年記念 企画論文7本の検討から始める(レポーター 形式)。その後,関連する領域を確定し,その 領域の文献を講読する。内外の文献を対象と
する。
④テキスト:日本教育行政学会『年報31』企画 論文,その後の文献は相談の上決定する
⑤評価方法:ゼミでの報告,出席
⑥特記:希望に応じて院生の執筆した論文検討 をゼミで行う
教育行政学研究演習 大田直子 ①授業テーマ:現代教育政策論議を行う上での
(教育行政学特論演習) キーワードとして2006年は自由,平等,能力
水4 4単位 主義を選び,これらに関連する古典を含む基
(通年) 本的文献の講読,論文執筆の奨励
②授業の目標:関連する社会科学理論の批判的 検討と英文文献の講読力を高める
③授業内容:Barber, B.J., Strong Democracy,
苅谷剛彦,山田昌弘らの文献などを今のとこ ろ予定しているが,参加者の希望を入れて変 更することもある。レポーターによる発表形
式を取る。
④テキスト:上記参照
⑤評価方法:ゼミでの報告,出席
⑥特記:希望に応じて院生の執筆した論文検討
をゼミで行う
資料・研究室活動153
講義 名 教員名 講義 内 容
教育学総合研究演習第一 全教員 院生全員参加の合同ゼミとする。内容は,相
(教育学総合演習) 談の上,決定する。
木3 4単位
(通年)
○身体教育学研究 舛本直文 ①授業テーマ:文化的・社会的・歴史的なスポー
木3 2単位 ツ現象をもとにした映像文化およびそれに関す
(後期) る著作を教材として,そρ中に表現されている スポーッや身体の教育的事象に関わる内容を記 述・解釈し,そこに内在する問題を明確にする
とともに問題解決への方向を探る。
②授業の目標:その際,自分たちの生活や現代の 社会状況と関連づけて,分析的かっ総合的に
「幅広く深く知る」ことを目的とする。併せて,
文献などのテキストを批判的に解釈する能力も 身にっける。
③授業内容:スポーッ映画において描かれている スポーッ像を通してスポーッや身体という文化 の意味や教育的機能に関して,セミナー形式で 発表・討議し皆で考える。制作者の目を通して 考えるために,順番に映像を編集して20分以
(ノ
内のプレゼンテーションを行う。教材として,
オリンピック映像(例えば,『オリンピア』『炎 のランナー』『東京オリンピック』『クールラン ニング』等),大リーグ・べ一スボール映像
(『ナチュラル』『フィールド・オブ・ドリーム ス』等),スポーッ教育関連映像(『遙かなる甲 子園』『フィニッシュライン』等),スポーッと 身体の比較文化論的映像(『シコふんじゃった』
、
等)を取り上げるが,AVライブラリーにある 映像教材を主に用い,スポーツと身体文化の理 解を目指す。発表者は発表用VTRを編集し補 足資料を作成することが必要となる。討議者は 授業までに発表者が取り上げる映画を観ておき 討議材料の準備をしておくことが必要となる。
受講者全員で調べてきたテキストや配付資料の 批判的検討をすることも授業内容となる。
〈受講者の希望によって,取り上げる教材と時
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