1991年度教育学専攻(学部)カリキュラム
(*は非常勤講師)
講 義名 教員名 講 義 内 容
教 育 研 究 法 茂木俊彦 最終学年の学生を対象に卒論指導を行う。卒論
月4 4単位 の進行状況にあわせて,各学生が報告をし,そ
(通年)
れに基いて討論を行う。
外 国 教 育 史 林 康廣* ジョルジュ・スニデルスの『フランス17・18世 月5 4単位 紀の教育学』を中心にフランス近代教育学の成
(通年)
立について分析する。現代フランスの教育改革
(アビ改革,ジョスパン法など)の意義につい てもふれる。演習形式でなるべく討論し,希望 があれば,隔週ごとに,フランス教育学の原典
を読んでもよいと考えています。
教 育 社 会 学 久冨善之* 「社会と学校」・「学校の内側の社会」という観
火2 4単位 点から,「社会の中で学校をみる」というテーマ
(通年)
を考える。
1.社会の中の学校 2.競争と教育
3.階級・階層と教育 4.学校の集団過程 5.制度としての学校
6.教育社会学の歴史・性格・課題 テキストはなく,プリントを配布する。
教育学特殊講義 山住正己 4月から3〜4回,今日の日本の教育について 火3 4単位 講義を行ない,その後は演習とする。そこでは
(通年)
各自が関心のある問題をもちより,いくつかの グループにわけ,学習・報告・討論をつづけて いきたい。学年末には例年どおりレポート集を かならず刊行する。
教育心理学特殊講義 茂木俊彦 ジグラー学派の発達遅滞論を中心に検討しなが
火4 4単位 ら,発達と発達遅滞(障害)について考える。
(通年)
社会教育学特殊講義 山本清洋 本講義は,スポーツと人間と社会の係りを制度
火4ノ 4単位 や組織の視点から理解することを目的とし,次
(通年)
の内容で構成される。
1.人間と社会は,何故スポーツ文化を必要 とするのか
2.スポーツ文化を社会に組み入れる仕掛け 3.Sport for Al1の理念と現実
4.北米,欧州,日本にみる「みんなのスポー ツ」の現状と課題
社会教育概論 大串隆吉 前期は,社会教育の成立たちと歴史を中心にし 火5 2単位 ながら,現代の課題にふれる。後期は生涯学習
(前期)
(論)と社会教育の関連をさぐりながら,社会 2単位 教育の現代的課題を論ずる。学芸員の資格取得
(後期)
のためには,前期または後期のいつれかをとれ ばよい。社会教育主事資格取得のためには,前 期と後期をあわせてとること。なお,この場合 異なった年に前期あるいは後期のみをとって4 単位とすることはできない。
テキスト:社会教育推進全国協議会編『社会 教育・生涯学習ハンドブック』エイデル研究所 教育心理学特殊講義 鳴澤 實 教育相談やカウンセリングや自分の心の問題に 火5 4単位 関心のある者を対象に,合宿やロールプレーな
(通年)
どの体験的学習と心の発達やカウンセリングの 理論を通して,実感的,自己開発的に相談援助
の在り方を体得して貰うのが目的である。合宿 は9/14〜9/16である。
参考文献
出井・鳴沢編「子供の心のわかる養護教諭に」
学事出版
加藤・中里・鳴沢編「入門臨床心理学」八千 代出版
道徳教育の研究 尾花 清* 今回の学習指導要領改訂によって,学校教育に
水4 火6 おける道徳教育のあり方が実践的に問われてき 2単位 ている現状に鑑み,本講義では,今後の道徳教
(前期)
育のあり方を教師として主体的に考えることを
2単位 めざしていきたい。
(後期)
一.戦後の道徳教育政策の歴史と今日の課題に
かかわるさまざまな考え方を批判的にとり
あげて紹介しながら,学生諸君が主体的に
考えられるようにしていきたい。
講 義名 教員名 講 義 内 容
二.近代日本の公教育における道徳教育をめ ぐって,教育勅語の成立過程,大正自由教 育期,ファシズム期などの政策的な転換点
をいくつかとりあげ,そこにおける体制側 道徳教育とそれをめぐる批判・対抗の動き を整理し,一の課題を近代日本の道徳教育 の歴史のなかに位置づけていく。
三.時間的に可能ならば,今日の道徳教育をめ ぐる教育現場でのいくつかの実践をとりあ げ,教職をめざす学生諸君の実践のための 参考としたい。
社会教育学特殊講義 大串隆吉 青年期教育の諸問題をテキストを読んで考え 火6 4単位 る。まず,宮原誠一『青年期の教育』(岩波)を
(通念)
とりあげる。
教 育 原 理
1小島昌夫* 教育原理とは,そもそも教育とは何かを根本か 教 育 原 理
IIら問い直すことと考えてよいだろう。君たちは
水1 2単位 これまで教育される立場で教育を体験し続けて
(前期)
きた。この経験を大切にしながら,人類がこれ 2単位 まで創りだしてきた「教育」について学び,検
(後期)
討していくことにしよう。臨時教育審議会の教 育改革は学習指導要領改訂を通して教育内容に
も反映されようとしている今日の歴史と現実に 学びつつ教育の原理を追求したい。子どもの発 達と教育,学校の役割教育内容と方法,教育行 財政,社会教育,生涯学習について,中等教育 を軸に,なるべく具体的,実戦的に学びあって いきたい。
社会教育演習 大串隆吉 第2次大戦後の青年期教育の歴史を,高校教育,
水2 4単位 青年団を対象にして検討する。地域調査をおこ
(通年)
ないたい。
教 育 学 演 習 坂元忠芳 昨年にひきつづき,現代日本の思春期,青年前 水4 4単位 期(小学校高学年より高校まで)の発達と教育
(通年)
問題を追求する。社会的基盤,歴史的基盤,心 理的基盤をふまえて,教育実践の立場からさ
ぐっていく。なお,この時期以前と以後の連関
をとらえるようにしたい。
教育学特殊講義 西野節男* インドネシア,マレーシアを中心に東南アジア 水5 4単位 諸国のイスラム教育の構造的な変容について検
(通年)
討を行う。伝統的なイスラム教育のありかた,
植民地支配に伴う教育改革,独立後の国家形成 と教育政策等に関して,ムスリムの側に視点を 置いて据え直し,イスラム教育の「学校化」の 内実を明らかにする。
教育学特殊講義 坂元忠芳 昨年にひきつづき現代における教育実践の基本 水6 4単位 構造を子どもの発達との関連で論じる。文献は
(通年)
その都度提示する。
教育 内 容 論 小島昌夫* 義務教育としての小中学校,準義務教育といわ 木2 4単位 れるにいたった高校教育が,憲法・教育基本法
(通年)
がうたった平和・人権尊重・民主教育の主体的 実践者を育成し得ているのか。いじめ・落ちこ ぼれ・不登校が社会問題化し,多くの中・高校 生が授業を苦役と感ずるといわれる状況をどう 考えたらよいのか。長年の高校教育・教育運動
の体験をもとに,諸君の学校体験とあわせて教 育・学習内容と人間形成について共に検討・研 究していきたい。
生 活 指 導 藤本 卓* いわゆる「女子高生監禁事件」の背景を追跡し
木4 木6 たルポ『かげろうの家』(横川和夫・保坂渉共同
各2単位 通信社刊)に寄せた一文で,斉藤茂男が,いわ
(後期)
ば自己批判的に語っていることがらに注目した
いo
一「従来の,親がいて,子がいて,家族構成が こうで,親や学校が子どもとこんなふうにかか わったり,つまり,こういう方程式だとこうい
う答えが出てくるという従来の発想法では,事 件を解釈できなくなっている…」。
ここには,今日の生活指導問題を考えるうえ での焦点的論点が露頭しているように思われ る。その意味するところをいくつかの視角から 探ってみることにする。
それはおそらく,学校教育の周辺部に位置す る単なる一領域でもなく,ましてや「スクール・
ポリス」の業務でもない〈生活指導〉のあり方
講義名 教員名 講 義 内 容
を考えることにつながるだろう。
斉藤・横川両氏他,数多い教育・少年事件関 連のルポ等を読んでおくよう希望する。
教 育 相 談 横湯園子* 社会と学校・学校と家族の関係をも視野に入れ 木4 木6 つつ,現代日本における子どものストレスの内
各2単位 容・問題行動や挫折とその克服のプロセスを,
(後期)
教育相談という角度から理論的・臨床的に検討
をする。
(1)子どものスレトス。「弱者」としての子ど
も。
(2)挫折と克服のプロセス。新たなる自分。
(3)教師の感性・強迫性と脱出への試み。
(4)自己変革に信頼と希望を抱くかかわり。
教 育 原 理 1 小沢有作 授業の目的は一人ひとりが〈自分の学習原理〉
教 育 原 理 II を形成することにおかれる。
木5 各2単位 そのため,
(前期)
学ぶとはどういうことか 学校とはどういうところか 教育の歴史とはなんであったか
一三代の教育体験を綴ることをとおして 一 人が解放されるとはどういうことか
などのテーマをとりあげ,それらを共に追求 していきたい。考える素材は,教師の話や本に 求めるのでなく,自分の体験をふり返るなかに 求めていく。自分を教材にする方法をあわせて 会得したい。
社会教育学特殊講義 進藤文夫* 社会教育計画の理論と実際。
(社会教育計画) 自治体総合計画と社会教育計画の関係,行財
木5 4単位 政問題。
(通年)