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境界要素法による応力拡大係数の解析(界面き裂への 適用)

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(1)

九州大学学術情報リポジトリ

Kyushu University Institutional Repository

境界要素法による応力拡大係数の解析(界面き裂への 適用)

池田, 徹

九州大学工学化学工学

https://doi.org/10.11501/3088168

出版情報:Kyushu University, 1991, 博士(工学), 課程博士 バージョン:

権利関係:

(2)
(3)

境界要素法による応力拡大係数の解析

〈界面き裂への適用)

平成 3 年 1 2 月

池 田 徹 ー

(4)

【 も く じ 】

第 l章. 研究の目的と慨要・・・・

1.  1  研究の背景・・

1.  2  本論文の目的・・・・・・・・・

1.  3  本論文の慨要・・・・・・・・・・・・

【参考文献】

第 I部 境 界 要 素 法 と 有 限 要 素 法 の 結 合 解 法 に よ る 応 力 拡 大 係 数 の 解 析 10 

第2章. 二次元単一モード問題への適用・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11  2.  1 緒 言・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12  2.  2  解 析 方 法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13  2.  2.  1  境界要素法と有限要素法の結合解法・・・・・・・・・・・・・・・・ 13  2.  2.  2  仮想き裂進展法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15  2.  3  解析結果および考察・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17  2.  3.  1  引張りを受ける中央き裂付き帯板の解析・・・・・・・・・・・・ 17  2.  3.  2  コ ン パ ク ト 引 張 試 験 片 の 解 析 .. . .  24  2.  4  結 言・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27 

【記号表】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 28 

【参考文献】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 30 

第 3章.

3.  1  3.  2 

二次元混合モード問題への適用・・・・

緒 言・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 32  解 析 方 法・・・・・・

3.  3  解析結果および考察・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 33  3.  3.  1  中央傾斜き裂を有する平仮・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 33  3.  3.  2  中央円弧き裂を有する平板・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 39  3.  4  結 言・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 47 

【記号表】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 48 

【参考文献】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・...,...・ 49 

第 4章. 軸対称問題への適用・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 50  4.  1  緒 言・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 51  4.  2  解 析 方 法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 51  4.  3  解 析 結 果 ・ ・ ・ ・

4.  3.  1  4.  3.  2  4.  3.  3 

周形き裂を有する丸棒の引張り・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 54  内部に銅貨形き裂を有する丸棒の引張り・・・・・・・・・・・・ 58  外壁に周形き裂を有する円管の引張り・・・・・・・・・・・・・・ 59 

( 1 ) 

(5)

4.3.  4  内墜に周形き裂を有する円管の引張り・・・・・・・・・・・・・・ 62 

,1.  4  結 言・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 65 

【記号表】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 66 

【参 考 文 献】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 67 

第 H部 境 界 要 素 法 に よ る 界 面 き 裂 の 応 力 拡 大 係 数 の 解 析 と

破壊基準について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 68 

第 5章. 界面き裂の応力拡大係数の意義について・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 69  5.  1 緒 言・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・ 70  5.  2  界面き裂の応力拡大係数の定義について・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 71  5.  3  結 言・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 79 

【記号表】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 80 

【参考文献】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 81 

第6章. 境 界 要 素 法 と 有 限 要 素 法 の 結 合 解 法 に よ る

界面き裂の応力拡大係数の解析・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 82  6.  1  緒 言・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 83  6.  2  解 析 方 法 ・ ・ ・

6.  2.  1  薄い接着剤層中のき裂の応力拡大係数の解析・・・・・・・・ 84  6.  2.  2  異種材界面き裂の応力拡大係数の解析・・・・・・・・・・・・・・ 84  6.  3  解析結果および考察・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 86  6.  3.  1  薄い接着剤層中のき裂の応力拡大係数の解析・・・・・・・・ 86  6.3.  2  異種材界面き裂の応力拡大係数の解析・・・・・・・・・・・・・・ 93  6.  4  結言...・・ 103

【記号表】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・104 

【参考文献】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 106 

第 7章. 境界要素法による界面き裂の応力拡大係数の解析・・・・・・・・・・ 107 (仮想、き裂進展法の適用)

7.  1  緒 言・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・108  7.  2  解 析 方 法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 108  7.  3  解 析 結 果・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 110  7.  3.  1  均 質 体 中 の き 裂 の 応 力 拡 大 係 数 解 析 .. . . • . . . ..  110  7.  3.  2  異種材界面き裂の応力拡大係数解析・・・・・・・・・・・・・・・・ 114  7.  4  結 言・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 124 

【記号表】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 25 

【参考文献】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 26 

( 2 ) 

(6)

第 8章. 境界要素法による界面き裂の応力鉱大係数の解析・・・・・・・・・・ 127 

〈 径 路 積 分 法 の 適 用 )

8. 1 緒 言・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 128  8.  2  内点の変位・応力の精度の改善・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 129  8.  2.  1 解 析 方 法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 129  8.  2.  2  解 析 結 果・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 132  8. 3  均質体中のき裂の応力拡大係数の解析・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 36  8.  3.  1  適応的自動積分法による径路積分法・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 36  8.  3.  2  解 析 結 果・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 137  8.  4  異種材界面き裂の応力拡大係数の解析・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 141  8.  4.  1 M 1積 分 法 に よ る 界 面 き 裂 の 解 析 方 法 .. . . ..  141  8.  4.  2 解 析 結 果 .. . . ..  142  8.  5  結 言・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 51 

【記号表】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 152 

【参考文献】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 154 

第 9章. 異種材界面き裂の破壊基準・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 55  9.  1 緒 言・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 156  9.  2  実 験 方 法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 157  9.  2.  1 材料の機械的性質と破壊試験片・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 157  9.  2.  2 

9.  2.  3  9.  2.  4 

界 面 き 裂 試 験 片 の 作 成 方 法 ・ ‑ 試 験 方 法 一

応力拡大係数の解析・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 162  9.  3  実験結果と考察・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 165  9.  3.  1 破壊臨界荷重の決定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 165  9.  3.  2  破壊靭性値の測定結果と考察・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 167  9.  4  結 言・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 172 

【記号表】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 173 

【参考文献】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 174 

第 10章. 総 括 結 論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 175  1 O.  1  境 界 要 素 法 と 有 限 要 素 法 の 結 合 解 法 に 仮 想 き 裂 進 展 法 を

適用した応力拡大係数の解析・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 176  1 O.  2  境 界 要 素 法 に 仮 想 き 裂 進 展 法 を 適 用 し た 応 力 拡 大 係 数 解 析 177 1 O.  3  境 界 要 素 法 に 径 路 積 分 法 を 適 用 し た 応 力 拡 大 係 数 解 析 ・ ・ ・ ・ 177 1 O.  4  異 種 材 界 面 き 裂 の 応 力 拡 大 係 数 の 定 義 と 破 壊 基 準 へ の 適 用 178

【記号表】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 180 

︑ ︑ ︐ ︐ ︐ nU l︐ ︐

(7)

│付 録] ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・181 

1 均 質 体 中 の き 裂 の変形限式 と 応 力結大 係数の 定義・・・・・・・・・・・・ 182 A.  2  異 宿材界面き 裂のき裂先端 近 傍の応力 と 変 位・・・・・・・・・・・・・・・・ 185 

【記 号 表】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 187 

【参 考 文献】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 188 

謝辞・・・・・・・・... 

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(8)

第 i 章

研究の目的と椴

(9)

1.  t 研 究 の 汗;;t

従来, 自主地}J学 は 間jz‑物 の 服 壊 を 防 止 す る と い う 制 点 か ら 工 学 全 般 の 広 い 学 問 分 野 と 関 係 が あ る. 特 に , 破 壊 が 即T]大 な れ ; 県 を 引 き 起 こ す 航 空 工 学 , 原 子 力 ょ;学 , 造 船 工 学 , 機 械 工 学 , 土 木 ・建 築 工 学 で は 積 極 的 に 破 壊 力 学 の 研 究 が 行 わ れ, そ の 成 果 が 設 計 や 保 守 に 取 り 入 れ ら れ て い る . ま た , 主 と し て 金 属 で 到 還 さ れ る こ れ ら の 惜

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物 に 提 供 さ れ る 材 料 を 研 究 す る 学 問 で あ る 金 属 ・ 材 料 工 学 等 で も 垂 要 な 分野 と な っ て い る . 化 学 フ ラ ン ト 等 で も 機 誌 の 設 計 ・ 保 守 に 際 し て は , 破 壊 力 学 の 考 え 方 は 不 可 欠 の も の と な り つ つ あ る し , 集 積 回 路 な ど の 電 子 デ パ イ ス 等 の 故 障 防 止 技 術 と し て も 注 目 を 集 め て お り , 化 学 工 学 や 電 子 工 学 の 分 野 で も 必 要 な 分 野 に な り つ つ あ る . ま た , 金 属 材 料 に 代 わ っ て , 高 分 子 材 料 が 多 用 さ れ , 溶 接 の 代 わ り に 筏 着 剤 が い た る と こ ろ で 用 い ら れ る よ う に な っ た こ と で 応 用 化 学 等 と も 重 要 な 関 わ り を 持 ち つ つ あ る 学 問 で あ る .

構 造 物 の 破 壊 の 原 因 は 単 純 で は な い が , 多 く の 場 合 構 造 物 中 に 発 生 し た き 裂 と 見 な せ る よ う な 欠 陥 の 成 長 や 結 合 な ど に よ っ て 生 ず る こ と が 多 く , 破 壊 現 象 を 力 学 的 に 扱 う 分 野 で あ る 破 壊 力 学 は , こ の き 裂 に 関 す る 研 究 で ほ と ん ど が 占 め ら れ て い る [1]. 

応 力 拡 大 係 数 は , き 裂 を も っ 構 造 物 で の き 裂 先 端 の 応 力 の 状 態 を 記 述 す る ノ マ ラ メータ で あ り , 破 壊 力 学 に よ っ て 破 壊 現 象 を 捕 ら え る 際 の 最 も 基 礎 的 で 重 要 な パ ラ メ ー タ の 一 つ で あ る. 応 力 拡 大 係 数 な ど の 破 壊 に 関 す る パ ラ メ ータ を 計 器 に よ っ て 直 接 に 測 定 す る こ と は 不 可 能 で あ る た め , 実 験 に よ っ て 求 め る 場 合 に は 間 接 的 な 方 法 に よ っ て 測 定 し な け れ ば な ら な い.

一 方 , 計 算 機 の 発 達 に と も な っ て , 有 限 要 素 法 や 境 界 要 素 法 な ど の 数 値 解 析 に よ っ て 解 析 を 行 う 方 法 が 発 達 し て き て お り , か な り の 割 合 で 実 験 に と っ て 代 わ り つ つ あ る ( こ こ で い う 実 験 に と っ て 代 わ り つ つ あ る と い う 意 味 は,実 験 に よ っ て 求 め ら れ た 破 壊 荷 重 や,疲 労 や ク リ ー プ で の き 裂 進 展 速 度 な ど を 応 力 拡 大 係 数 な ど の 破 壊 ノ マ ラ メ ー タ に 結 び つ け た り , 実 際 の 構 造 物 を 製 作 す る 際 に , 実 物 の 破 壊 試 験 を 行 わ ず に あ ら か じ め 測 定 し た 材 料 の 破 壊 条 件 を 示 す 破 壊 ノfラメ ータ の 臨 界 値 を 使 用 し て シ ュ ミ レ ー シ ョ ン を 行 う と い う 意 味 で あ り , 材 料 固 有 の 性 質 を 数 値 計 算 に よ っ て 求 め る と い う こ と で は な い ),  数 値 計 算 に よる解 析 手 法 は , 大 が か り な 測 定 装 置 を 必 要 と し な い 手 軽 さ だ け で な く , 実 験 で は 測 定 が 困 難 な 内 部 の ひ ず み を 算 出 で き る な ど 実 験 に は な い 利 点 、 を も っ て い る. さ ら に , 現 実 の 構 造 物 を 設 計 す る 場 合 に , 実 物 の 破 壊 試 験 を 行 う こ と が 不 可 能 な 場 合 は , 破 壊 を 防 止 す る 設 計 の た め の 唯 一 の 方 法 で あ り , 今 日 の 破 壊 力 学 で は 数 値 解 析 が 実 験 と 並 ぶ 大 き な 住 と な っ て い る.

こ の 中 で も 育 限 要 素 法 の 利 用 は め ざ ま し く , 応 力 拡 大 係 数 の 解 析 手 法 も 鹿 々 考 案 さ れ て い る . 代 表 的 な も の と し て は , き 裂 先 端 付 近 の 変 位 や 応 力 か ら 直 接 応 力 鉱 大 係 数 を 求 め る 直 接 法 や , き 裂 が 進 展 す る 際 の エ ネ ル ギ ー 解 欣 唱 を 求 め , エ ネ ル ギ ー 解 放 容 と 応 力 拡 大 係 敬 の 関 係 か ら 応 力 鉱 大 係 数 を 求 め る エ ネ ル ギ 一 法 な

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(10)

どがある. エ ネ ルギ一 法は, 直援法 に比べ て 手 法 が栂 維になる欠点があるが,

解 析 精 度 の 点 で優 れ て い る た め , 簡 便 に エ ネ ル ギ 一法を 適 用す る た め の さ まざま な 方 法 が 考 え出 さ れ て 盛 ん に 利 用 さ れ て い る. こ の エ ネ ル ギ 一法 の 中 で も, 仮 想、き裂進展法[2][3]と J積 分 法[1]は 特 に 良 く 用 い られ て い る方 法 で あ る.

境 界 要 素 法 は, 近 年 有 限 要 素 法 と 並 ぶ 数 値 解 析 手法として急速に 発 展した方法 で,特 に 線 形問 題 へ の 適 用 で は , 境 界 の み の 要 素 分 割 で 解 析 が行えること から, 有 限 要 素 法と 比 べ て 要 素 分 割 の 労 力 軽 減 や , 解 析 精 度 の 向 上 な どの利点を有 して いる. き 裂 問 題 の 応 力 拡 大 係 数 の 解 析 に も 盛 ん に 利 用 さ れ て い る が , その手 法 は直接法 によ る も の が 主 流 で あ る [5].  一方,エネルギ一法は, 有限要 素 法にお ける仮想、き裂進展法の よ う な 洗 練 さ れ た 方 法 が 考 案 さ れ て い な い た め , き 裂 進 展 前 後 の 2回 の 応 力 解 析 を 必 要 と す る 点 な ど 手 法 の 複 雑 さ が 解 決 さ れ て お ら ず , 研 究 例 は 少 な い の が 現 状 で あ る [6].  著 者 も 以 前 の 研 究 で,境 界 要 素法解 析 に エ ネ

ル ギ 一 法 を 適 用 し て 応 力 拡 大 係 数 の 解 析 を 行 い , 一 定 の 成 果 を 上 げ た が こ の よ う な 欠点を 完 全 に 克 服 す る に は 至 ら な か っ た [7][8] [9J.  しかしながら, エ ネ ル ギ 一 法 は , 要 素 分 割 の 精 組 に よ り 解 析 値 が 影 響 さ れ に く い な ど , 解 析 精 度 の 点 で 直 接 法 に 対 し て 利 点 を 有 し て お り , 境 界 要 素法に つ い て も エ ネ ル ギ 一 法 に よ る 簡 便 な 解 析 手 法 が 用 意 さ れ る こ と は 有 益 で あ る と 考 え ら れ る .

一方 , 近 年 航 空 機 な ど の 構 造 物 に お い て 接着剤 が 頻 繁 に 使 用 さ れ る よ う に な っ た こ と や , 複 合 材 料 の 利 用 , 電 子 デ ノイイ ス に お け る 接 合 面 の 高 い 信 頼 性 の 要 求 な ど に よ り , 異 種 材 界 面 の 強 度 評 価 の 必 要 性 が 増 大 し て お り , 異 種 材 界 面 に 存 在 す る き 裂 に 対 し て の 破 壊 力 学 的 評 価 は , こ の よ う な 接 合 物 の 強 度 に 対 し て 重 要 な 意 味 を も っ と 思 わ れ る . 異 種 材 界 面 き 裂 の 応 力 拡 大 係 数 の 解 析 手 法 の 開 発 や , 破 壊 基 準 の 決 定 な ど 破 壊 力 学 的 評 価 の た め の 最 も 基 礎 的 な 技 術 の 確 立 が 望 ま れ て い

る.

1. 2  本 論 文 の 目 的

本 論 文 に お け る 研 究 は , 次 に 示 す よ う に 大 き く 分 け て 二 つ の 目 的 を も っ て い る .

( 1 )  境 界 要 素 法 に よ る エ ネ ル ギ 一 法 を 用 い た 応 力 拡 大 係 数 の 簡 便 で 精 度 の 良 い 解 析 手 法 を 開 発 す る .

( 2 )  そ の 応 力 拡 大 係 数 の 定 義 や 性 質 に つ い て ま だ 明 確 と な って い な い 異 思 材 界面き裂について, そ の 定 義 や 性 質 に つ い て 考 察 を 行 い , 境 界 要 素 法 を 用 い た 解 析 手法を 開 発 し , 異 檀 材 界 面 き 裂 の 破 壊 基 準 の 検 討 を 行 う .

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(11)

1.  3  ~治文の慨~

本 論 文 で は 第 I部 ( 第 21市 第,t章 ) に お い て , 崎 県 要 素 法 と 有 限 定 素 法 の 結 合併法に仮,但き裂進展法を組み込む方法ーを同案し, そ の 実 用 性 に つ い て の 検 討 を 行 っ て い る . 仮主!き裂jJf展法は,ほぼ l回 の 応 力 解 析 で エ ネ ル ギ 一 法 に 基 づ い た 制 度 の 良 い 応 力 拡 大 係 数 を 求 め る こ と が で き る 長 所 を 有 し て お り , こ れ を 境 界 要 素 法 と 有 限 要 素 法 の 結 合 解 法 と 結 び つ け る こ と に よ っ て,仮:tl=!、き裂進展法の長 所 と , 境 界 の み の 少 な い 自 由 度 の 離 散 化 に よ っ て 体 系 を 解 析 で き る 境 界 要 素 法 の 長 所 を 共 に 生 か す こ と を 可 能 と し た .

第 日 部 ( 第 5章 第 9章 ) で は , 異 種 材 界 面 き 裂 の 応 力 拡 大 係 数 の 意 義 と 解 析 手 法 に つ い て 論 じ る と と も に , 界 面 き 裂 の 破 忠 実 験 結 果 を 示 す. 異 極 材 界 面 に 存 在 す る き 裂 に 対 し て も 均 質 体 と 同 じ よ う な 応 力 拡 大 係 数 が 定 義 さ れ て い る が , そ の 物 理 的 な 意 味 は 疑 問 な 点 が 多 く , こ の 応 力 拡 大 係 数 を 用 い て 有 効 に 界 面 き 裂 の 破 壊 現 象 を 説 明 し た 研 究 も 見 あ た ら な い. 本 論 文 に お い て は , 界 面 き 裂 の 応 力 拡 大 係 数 の 意 味 を 明 確 に す る た め に , 第 5章 に お い て 界 面 き 裂 の 応 力 拡 大 係 数 の 定 義 と 意 味 に つ い て 考 察 を 行 い , 6....̲  8章 に お い て 境 界 要 素 法 を 用 い た 界 面 き 裂 の 応 力 拡 大 係 数 の 解 析 方 法 を 提 案 し , 9章 に お い て 実 際 に 破 壊 試 験 を 行 っ て 界 面 き 裂 の 応 力 拡 大 係 数 を 用 い た 界 面 き 裂 の 破 壊 基 準 を 検 討 す る.

こ こ で 論 ず る 異 種 材 界 面 き 裂 の 応 力 拡 大 係 数 は,異 種 材 に あ た る 材 料 と し て 同 種 の 材 料 を 選 択 した と き に は 均 質 体 の 応 力 拡 大 係 数 に 全 く一 致 す る も の で あ り, 6 ....̲  8章 の 界 面 き 裂 の 応 力 拡 大 係 数 の 解 析 手 法 に つ い て の 提 案 は , 第 I部 の 境 界 要 素 法 で の 応 力 拡 大 係 数 の 解 析 手 法 の 開 発 と い う 研 究 を 発 展 さ せ た 側 面 を 同 時 に

も つ も の で あ る.

‑4 ‑

(12)

以 F にみ;論文の情 IJ文と侭~のw!安を示す.

第 l章. 研究の慨~と目的

‑ 本 論 文 の 研 究 の 位 置 付 け , 目 的 , 怠 義 と 論 文 の 慨 要 に つ い て 説 明 す る .

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l部 境 界 要 素 法 と 有 限 要 素 法 の 結 合 解 法 に よ る 応 力 拡 大 係 数 の 解 析

第 2章. 二次 元

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ー モ ー ド 問題 へ の 適 用 [10][11] 

・境界 要 素 法 と 有 限 要 素 法 の 結 合 解 法 を 用 い て , 仮 想 、 き 裂 進 展 法 に よ り き 裂 問 題 の 応 力 拡 大 係 数 の 解 析 を 行 う 方 法 を 提 案 し , こ れ を 二 次 元 出 ー モ ー ド 問 題

(モード 1) に 適 用 し て 精 度 の 良 い 応 力 拡 大 係 数 の 解 析 が 行 え る こ と を 示 す.

第 3章. 二次 元 混 合 モ ー ド 問 題 へ の 適 用[11][12J

応 力 拡 大 係 数 に は , き 裂 へ の 荷 重 の 作 用 の 仕 方 に よ っ て , モ ー ド 1‑‑‑‑‑モー ド 田 の 三 つ の モ ー ド が 存 在 す る . 二 次 元 問 題 の 場 合 , し ば し ば モ ー ド Iと モ ー ドEの 応 力 拡 大 係 数 が 同 時 に 存 在 す る 混 合 モ ー ド 状 態 と な る が , 第 2章 で 示 し た 通 常 の 仮 想 、 き 裂 進 展 法 で は , 各 モ ー ド の 応 力 拡 大 係 数 に 分 離 す る こ と が で き な い . そ こ で , 本 章 で は , 石 川 が 提 案 し た 方 法 [13 

J

に よ っ て モ ー ド 1, I1の応力拡大係 数 の 分 離 を 行 う 方 法 を 試 み , モ ー ド 1, I 1 の 応 力 拡 大 係 数 の モ ー ド 分 離 が 精 度 良

く 行 え る こ と を 示 し た .

第 4章. 軸 対 称 問 題 へ の 適 用[14J[15]

実 在 の 構 造 物 の 中 に は , 軸 対 称 体 と し て 扱 え る 形 状 を し た も の も 多 い . 本 章 で は , 軸 対 称 、 の 境 界 要 素 法 と 有 限 要 素 法 の 結 合 プ ロ グ ラ ム を 作 成 し , こ れ に 仮 想 、 き 裂 進 展 法 を 適 用 し , 二 次 元 問 題 と 同 保 , 軸 対 称 問 題 に 対 し て も 本 手 法 が 有 効 に 適 用 で き る こ と を 示 す と と も に , 円 管 の 内 ・ 外 壁 に 周 形 き 裂 を 有 す る 場 合 に つ い て , 適 用 範 囲 の 広 い 実 用 上 有 用 な 応 力 拡 大 係 数 の 近 似 式 を 示 し た .

第 H部 境 界 要 素 法 に よ る 界 面 き 裂 の 応 力 拡 大 係 数 の 解 析 と 破 場 基 準

第 5章. 界 面 き 裂 の 応 力 拡 大 係 数 の 意 義 に つ い て

異 極 材 界 面 き 裂 に 対 し て も 均 質 体 の 場 合 と 同 僚 な 応 力 拡 大 係 数 が 定 義 さ れ ている. しかしながら, そ の 定 義 に は 複 数 の 異 な っ た 定 義 が 存 在 し , ま た そ の 物 理 的 な 意 味 に つ い て も 明 確 な 説 明 が な さ れ て い な い . そ こ で , 本章 で は , 異 尽 材 界 面 き 裂 の 応 力 拡 大 係 数 に つ い て の 考 察 を 行 い , 本 論 文 で 取 り 扱 う 異 極 材 界

!lliき裂の定義およびその意味について著者の考えを述べる.

FhJU 

(13)

6r;t..  境界史ょが;と {í 限盟主{}~の *ii0 解法による 県l而 き 裂 の 応)J肱 大 係 数 の 解 析

.  m 

1部 で 論 じ た 結 合 解 法 に よ る 解 析 方 法 を ,

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守 材 中 の き 裂 お よ び

7 4

限 付 界 而 き 裂 の 応 力J広 大 係 数 の 解 析 に 週 間 し た 7 l D t 材 界 面 き 裂 の 応 力t1大係数は,

単 純 な 作 用 何 屯 下 で も 混 合 モ ー ド 状 態 と な る . しかしながら, こ の モ ー ド 分 離 を 第3章 で 示 し た 均 質 体1f 1 の き 裂 に 対 す る モ ー ド 分 離 方 法 で 分 離 す る こ と は 不 可 能 で あ る た め , 重 ね 合 わ せ 法 [1 6 ] に よ り モ ー ド 分 雌 を 行 う . この方法により,

見 極 材 界 面 き 裂 の 応 力J広 大 係 数 に つ い て も , 結 合 解 法 に よ っ て 精 度 良 く 解 析 が 行 え る こ と を 示 す.

第 7̲r;t.  境 界 要 素 法 に よ る 界 面 き 裂 の 応 力 拡 大 係 数 の 解 析 [1 7]  (仮想、き裂進展法の適用)

・ ・ ・ 第2章 第4章 お よ び 第 6章 で 用 い た 手 法 を 一 歩 進 め , 仮 想 的 な 有 限 要 素 を 想 定 す る と い う 考 え 方 を 用 い て , 通 常 の 境 界 要 素 法 の 応 力 解 析 結 果 に 仮 想 、 き 裂 進 展 法 を 適 用 す る 方 法 を 促 案 す る. こ の 方 法 を 用 い る こ と に よ り , 境 界 要 素 法 と 有 限 要 素 法 の 結 合 プ ロ グ ラ ム を 用 意 し な け れ ば な ら な い と い う 以 前 の 方 法 の 欠 点 を 克 服 し , 通 常 の 境 界 要 素 法 汎 用 プ ロ グ ラ ム の 解 析 結 果 を 本 手 法 の ポ ス ト プ ロ yサ で 処 理 す る こ と に よ り 応 力 鉱 大 係 数 の 解 析 が 行 え る . 本 章 で も , 前 章 同 様 重 ね 合 わ せ の 方 法 に よ っ て 異 種 材 界 面 き 裂 の 応 力 拡 大 係 数 の モ ー ド 分 離 を 行 い , 異 種 材 界 面 き 裂 の 応 力 拡 大 係 数 の 解 析 ( 当 然 , 均 質 体 の 混 合 モ ー ド 問 題 を 含 む ) が 精 度 良 く 行 え る こ と を 示 す .

第 8章. 境 界 要 素 法 に よ る 界 面 き 裂 の 応 力 拡 大 係 数 の 解 析 [18]  ( 径 路 積 分 法 の 適 用 )

・境界 要 素 法 に よ る 解 析 で は , 境 界 上 の 変 位 や 表 面 力 の 解 析 精 度 を 確 保 す る こ と は 比 較 的 容 易 で あ る の に 対 し て ( き 裂 の 先 端 の 様 な 応 力 の 特 異 性 を 持 つ 部 分 は 別 で あ る ), 境界 に 近 い 領 域 内 部 の 変 位 や 応 力 の 値 を 求 め る 際 に は, 強 い 特異 性 を 持 っ た 関 数 の 積 分 が 必 要 と な り 解 析 精 度 を 保 つ こ と が 困 難 に な る . そこで,

著 者 は , 適 応 的 自 動 積 分 法 を こ の 特 異 積 分 に 適 用 す る こ と に よ り , 境 界 近 傍 の 内 点 、 の 解 析 精 度 を 向 上 さ せ た . さらに, こ の 適 応 的 自 動 積 分 法 を J積 分 法 に 適 用 す る プ ロ グ ラ ム を 開 発 し , こ れ に よ っ て 極 め て 高 い 精 度 で 応 力 拡 大 係 数 の 解 析 が 行 え る こ と を 示 す . 異 樫 材 界 面 き 裂 に 対 し て は, 重 ね 合 わ せ の 原 理 を 用 い て ,

J積分 法 を 改 良したMl積分 法 [1 g]を 用 い て 解 析 を 行 っ た .

9章. 界 面 き 裂 の 破 壊 基 準

・界 面 に き 裂 を も っ ア ル ミ ニ ウ ム ーエポキシ樹脂, ア ク リ ル 樹 脂 ー エ ポ キ シ 樹 脂 よ り な る 二 相 接 合 情 造 物 を 作 成 し , 引 張 り 試 験 機 に よ っ て 静 的 破 壊 試 験 を 行 った. こ の 結 果 に つ い て , 第 8章 の 方 法 に よ っ て 界 面 き 裂 の 応 力 拡 大 係 数 を 解 析し, 静 的 破 壊 時 の 臨 界 応 力

J

広 大 係 数 を 求 め , 異 極 材 界 面 き 裂 に 対 す る 静 的 破 壊 基 唱 に つ い て 検 討 し た . 均質(本中のき裂に対しては, モ ー ド 1, IIの 混 合 モ ー

tu  

(14)

ド 状 態 の き 裂 に 対 し て モ ー ド Iの 応 力 拡 大 係 数 ( K1)が よ り 支 配 的 に 働 き , モー ドHの 応 力 拡 大 係 数 (K日 ) の 増 加 に と も な っ て 徐 々 にKIが 減 少 す る と さ れ て い るが, 実 極 材 界 面 き 裂 に 対 し て は そ の よ う な 実 験 結 果 は 報 告 さ れ て お ら ず , む し ろ エ ネ ル ギ ー 解 放 率 ヲ (=β(KI2+ Ka2) は 係 数 ) に よ っ て 支 配 さ れ る と す る 研 究 結 果 が わ ず か に あ る だ け で あ る [20][21].  本 研 究 結 果 で は , 両 岳 で 材 料 定 数 ( 縦 部 性 係 数 ) の 差 が 小 さ い ア ク リ ル 樹 脂 ー エ ポ キ シ樹 脂 接合 体 に つ い て は , ヲ に よ っ て 支 配 さ れ る 傾 向 に あ り , 材 料 定 数 の 差 が 大 き い ア ル ミ ニ ウ ム ーエ ポ キ

シ 樹 脂 度 合 体 に つ い て は , KIが よ り支 配 的 で あ る と の 結 果 が 得 ら れ た .

第 10章. 総 括 結 論

・本 論 文 全 体 を 総 括 し, ど の よ う な 結 論 が 得 ら れ た か に つ い て ま と め る .

(15)

【第 l章 参身文献】

[ 1 J  岡村 . 線 形 破 壊 力学入門. ( 1 9 7 6 ).  1. 

J g

風館

[2J  Parks. D. ~.. A stiffness  derivative finite  element  techniQue for  determination of crack  tip  stress  intensity  factors..  /nt.  J. 

f r 9C t . . 1 0 ( 1 9 7 1).  4 8 5 

[3J  Hellen.  1.  K..  On  the method of  virtual  crack  extensions. ρ/t.  J.  Nu.er. Vθtllods [ρcn.E?  9(1975).187 

[4J  Rice. 1.  R.. A path  independent  integral  and  the approximate  analysis  of  strain  concentration  by  notches and  cracks.  J.  App/.  Jlecll..  35(1968).  379 

[5J  Cruse. T.  A.. An  improved boundary‑integral  eQuation  method  for  three‑dimensional  elastic  stress  analysis.  COlputers  aρd 

Structures.  4(1974).  741. 

[6J  Tan.  C.  L.  and  Fenner.  R.  T..  Elastic  fracture  mechanics  analysis  by  the  boundary  integral  eQuation  method.  froc.  R.  Soc. toρd. .  A‑369(1979).  243 

宇[7 ]  宮 崎 , 池 田 . 金 子 . 宗 像 , エ ネ ル ギ一法 を 用 い た 境 界 要 素 法 に よ る 応 力 拡 大 係 数 の 解 析 (二次 元 き 裂 問 題 に 対 す る 適 用 )• /IJ i~. 53‑492.  A (1 987) .  1590 

[8J 宮 崎 . 池 田 . 宗 像 . エ ネ ル ギ 一 法 を 用 い た 境 界 要 素 法 に よ る 応 力 拡 大 係 数 の 解 析 ( 軸 対 称 、 き 裂 問 題 に 対 す る 適 用 ).えがオダ工学実務. 61‑5(1988). 

669 

[9] Miyazaki.  N.. Ikeda.  1.  and  Munakata.  T..  COlputers  aβd  Structures.  33‑3(1989).  867 

[10] 宮 崎 , 池 田 , 宗 像 . 境 界 要 素 法 と 有 限 要 素 法 の 結 合 解 法 に よ る 応 力 拡 大 係 数 解 析 ( 二 次 元 き 裂 問 題 に 対 す る 適 用 )• III~首. 55‑509.  A(1989).  101.  [11] Miyazaki.  N..  Ikeda.  1..  Munakata.  T..  Stress  intensity  factor 

analysis  by  combination  of  boundary  element  and  finite  element  methods.  [n,~ng fract.  Vecll..  36‑1(1990).  61 

本[1 2]  宮 崎 , 池 田 , 宗 像 . 境 界 要 素 法 と 有 限 要 素 法 の 結 合 解 法 に よ る 応 力 拡 大 係 数 解 析 ( 混 合 モ ー ド き 裂 問 題 に 対 す る 適 用 )•

1 1 1  

i~. 5 5 ‑5 1 3 . A ( 1 9 8 9 ) .  1180. 

[13]  Ishikawa.  11..  A finite  element  analysis  of  stress  intensity  factors  for  combined  tensile  and  shear  loading  by  only  a virtual  crack  extension.. /nt.  J.  fract..  16(1980).  R243 

キ[1 4 ] 宮崎 , 池 田 , 伊 東 , 宗 像 , 境 界 要 素 法 と 有 限 要 素 法 の 結 合 解 法 に よ る 応 力 拡 大 係 数 解 析 ( 軸 対 称 問 題 に 対 す る 適 用 )•

1 1 1 / : .  

57‑534.  A(1991). 

373 

n nu  

(16)

[15] MiY3Z3ki, N., Ikcda, T., Mun3kat3, T., Strcss intcnsity f3ctor  analysis  by combination of boundary clemcnt and  finite element  methods  ( Application  to  axisymmctric  crack  problcms), 8ound8ry 

t/θIcnls J//, 1(1990), 255, Computational Mcchanics  Publictions [16J  Matos, P.  P. 

L .

, Mcmceking, 

R .   M .

, Charalambides, P. 

G .  

and  Drory, 

M. D., A mcthod  for  calculating  stress  intensitics  in  bimaterial  fracture, /nl. J.  fr8cl., 40(1989), 235. 

キ[1 7]  宮 崎 , 池 田 , 祖 回 . 宗 像.境 界 要 素 法 に よ る 界 面 き 裂 の 応 力 拡 大 係 数 解 析 , (第 l報 仮 想 、 き 裂 進 展 法 の 適 用 ) , ~ぷ, 57‑541, A(1991), 2063  キ[18]  宮 崎 . 池 田 . 祖 国 , 宗 像 . 境 界 要 素 法 に よ る 界 面 き 裂 の 応 力 拡 大 係 数 解 析 .

(第2報 径 路 積 分 法 の 適 用 ) , /;f 

/ 1

, 57‑5 44 , A ( 1 9 9 1) , 掲 載 予 定 . [19]  Yau, J. F.  and  Wang, S. S., An  analysis  of  interface  cracks 

between  dissimilar  isotropic  materials  using  conservation  integrals  in  elasticity., tngg f IJC l.  ,Vθcl7.,  20‑3(1984), 423  [20]  佐 藤 , 結 城 , 吉 岡 , I Cマノ yケ ー ジ の 界 面 き 裂 の 評 価, l1J !if 学会ぷ原点t~z護,

NO.900‑14, A(1990), 75. 

[21]  Muluville, D.  R.  and  Mast, P. W., Strain energy release  rate  for  interfacial  cracks  between  dissimilar  media., tngng  flact. iecl7., 

rυ

F

i u

rhJV 

hHvnnω

EE

︐ ︐

nn

( 数 字 の 前 に * 印 を 記 し た も の は 著 者 自 身 に よ り 行 わ れ た 研 究 で あ る )

‑ 9 ‑

(17)

第 I 部

境 界 要 素 法 と 有 限 要 素 法 の 結 合 解 法 に よ る

応 力 拡 大 係 数 解 析

‑10  ‑

(18)

第 2 章

境界要素法と有限要素法の結合解法による応力拡大係数解析 ( 二 次 元 単 一 モ ー ド 3 裂問題に対する適用)

11i 

(19)

2.  1 

, 

(

反fJ.!さ 裂 進 展 法[1][2]は , 有 限 定 素 法 を 用 い て き 裂li¥j}起 の 応 力 拡 大 係 数 を 求 め る た め の 肝 析 手 法 で あ る. この方法は, エ ネ ル ギ 一 法 の 一 極 で あ る が , き 裂 進 展エ ネ ル ギ ー を一 回 の応 力 解 析 で 算 出 で き , 解 の 精 度 が 良 く , か っ 仮 想 き 裂 進 展 畳の大きさに解のft'J 1支が :~3 響されにくいなどの優れた特徴を備えているため, 宵 限 要 素 法 に よ る 応 力 拡 大 係 数 の 解 析 に お い て は 広 く 用 い ら れ て い る 手 法 で あ る .

一 方, 境 界 要 素 法 も 有 限 要 素 法 と 並 ん で 椛 造 物 の 応 力 解 析 に 盛 ん に 利 用 さ れ る よ う に な っ て き て お り , 応 力J広 大 係 数 の 解 析 に も よ く 用 い ら れ て い る . 特 に 線 形 弾 性問 題 に お い て は , 境 界 の み の 分 割 で 解 析 が 行 え , 計 算 時 間 や 解 析 精 度の 点 で も 有 限 要 素 法 よ り 優 れ て い る な ど 利 点 が 多 い . 境 界 要 素 法 に よ る 応 力 拡 大 係 数 の 解 析 手 法 と し て は , 変 位 ・ 応 力 の 外 挿 法[3] や こ れ を 改 良 し た 接 続 外 挿 法[4] 

な ど が 用 い ら れ る こ と が 多 く , エ ネ ル ギ 一 法 は き 裂 進 展 前 後 の 二 回 の 解 析 が 必 要 で あ る 点 や 混 合 モー ド 問 題 へ の 適 用 が 困 難 で あ る な ど の 為 に 余 り 用 い ら れ て い な い. し か し な が ら , 変 位 ・応 力 外 挿 法 は , 高 い 精 度 を 得 る た め に は き 裂 先 端 付 近 の 十 分 な 要 素 分 割 が 必 要 で あ る な ど , 非 常 に 簡 便 な 方 法 な が ら 解 析 精 度 の 点 で は 必 ず し も 優 れ た 方 法 と は い え な い .

し た が っ て , 簡 便 な 方 法 と し て こ れ ら の 方 法 が 位 置 づ け ら れ る な ら ば , や や 複 雑 で 計 算 時 間 も 長 く な る が 精 度 と 信 頼 性 の 高 い 方 法 で あ る エ ネ ル ギ 一 法 に よ る 境 界 要 素 法 を 用 い た 解 析 方 法 が 確 立 さ れ る こ と は 無 駄 で は な い と 思 わ れ る . 特に,

計 算 機 の 急 速 な 発 展 に よ り , 二 次 元 弾 性 問 題 の 場 合 , ワ ー ク ス テ ー シ ョ ン 等 に よ っ て 解 析 し で も 計 算 時 間 は 十 分 に 短 く , 計 算 時 間 の 短 縮 は も は や あ ま り 重 要 で は な く な り つ つ あ る.

本 論 文 で は , 有 限 要 素 法 に お い て 広 く 用 い ら れ て い る 仮 想 き 裂 進 展 法 を 境 界 要 素 法 に 組 み 込 む こ と を 考 え る. こ の た め に , 境 界 要 素 法 と 有 限 要 素 法 の 結 合 解 法を用いて, き 裂 先 端 の み に 有 限 要 素 を 配 置 し , そ の 他 の 部 分 を 境 界 要 素 法 に よ って離散化し, き 裂 先 端 の 有 限 要 素 に 仮 想 、 き 裂 進 展 法 を 組 み 込 む こ と に よ っ て 応 力 拡 大 係 数 の 解 析 を 行 う 方 法 を 提 案 す る . 本 章 に お い て は , こ の 方 法 に お い て き裂端要素寸法, き 裂 進 展 量 が 解 の 精 度 に お よ ぼ す 影 響 等 の 基 礎 的 な 問 題 の 検 討 を 二 次 元 単 一 モー ド き 裂 問 題 に 対 し て 行 う. 応 力 拡 大 係 数 の 定 義 に つ い て は , 巻 末 の 付 録 [A. 1 ]を 参 照 さ れ た い.

η/u 

'hE

目 ・

(20)

2.  2  解 析 方 法 2.  2.  1  境 界 要 素 法 と 有 限 要 素 法 の 結 合 解 法

F i g.  2.  1に 本 法 の 慨 念 図 を 示 す . す な わ ち , 解 析 領 域Qを 境 界 要 素 で 離 散 化 す る 領 域QBと 有 限 要 素 で 離 散 化 す る 領 域Ql'に分割する. このとき, Q BとQ 'l が 接 す る 内 部 境界 を

r

lと し , 全 体 領 域Qの 境 界 「 の う ち QBの 境 界 の一部 を 構 成 す る 部 分 を

r

B, 領 域Ql'の境界の一部を構成する部分を

r

l'とする. すなわち,

領 域QBは「目と

r

lで 固 ま れ , 領 域Ql'は

r

P

r

lで 囲 ま れ て い る こ と と な る . ま た , 領 域Q1"は, き 裂 先 端0を 囲 む よ う に 配 置 す る も の と す る .

境 界 要 素 法 と 有 限 要 素 法 の 結 合 方 法 と し て は , 境 界 要 素 法 で 離 散 化 し た Q日の方 程 式 系 を 有 限 要 素 法 型 の 方 程 式 に 変 換 す る 等 価 有 限 要 素 法 と , 有 限 要 素 法 で 離 散 化 し た Q l ' の 方 程 式 系 を 境 界 要 素 法 型 の 方 程 式 に 変 換 す る 等 価 境 界 要 素 法 の 二 つ が 考 え ら れ る [5J[6].  本 手 法 で は , 前 者 の 等 価 有 限 要 素 法 に よ る 結 合 解 法 を 用 い

た.

領 域QBに 対 し て は 次 の よ う な 境 界 要 素 法 の 方 程 式 が 成 り 立 つ [7 ] . 

(p) u (P) 

+ I 

(P. Q) u (Q) d 

( r  

B+ 

,)  J 

r s + r

, 

= j

Bf

E︐ ︐ nJ EA E 'l

こ こ でu,pは 変 位 ベ ク ト ル お よ び 表 面 力 ベ ク ト ル を 示 す . 点Pは,領域内部,

境界上, あ る い は 領 域 外 部 の 任 意 の 点 で あ り , 点Qは , 積 分 操 作 を 行 う 際 に 境 界 上 を 領 域 を 取 り 囲 む よ う に 一 周 す る 境 界 上 の 点 で あ る . また, u:r. 

( P .   Q) 

pt (P, Q)  は , 境 界 要 素 法 の 二 次 元 線 形 弾 性 体 の 基 本 解 で あ り, P点 に 単 位 荷 重 ベ ク ト ル が 作 用 す る と き のQ点 に お い て 生 じ る 変 位 ベ ク ト ル お よ び 表 面 力 ベ ク

ト ル を 示 す

c

は , 点Pが 領 域 内 部 に あ る と き に は 単 位 マ ト リ ッ ク ス と な り , 境 界 上 に あ る と き に は そ の 点 に お け る 境 界 の 形 状 に よ っ て 決 ま る 係 数 マ ト リ ッ ク

スである. 境 界 上 の 変 位 お よ び 表 面 力 を 離 散 化 しEq.(2.1) を 基 に 系 全 体 の 境 界 要 素 法 の 方 程 式 を 作 成 す る こ と に よ り , 次 式 の よ う な マ ト リ yク ス 方 程 式 が 得 ら れる. こ の 離 散 化 の 方 法 お よ び 基 本 解 等 の 取 扱 い に つ い て は , 境 界 要 素 法 に 関 す る 入 門 書 等 ( 例 え ば 文 献[6J[7])を 参 照 さ れ た い .

ill

fi ll sJ

B l B  

p p  

ril

41 1l

t

一 一

111tpaEEEJ

B F h  

uu 

ri

J4

11

EnJ nJh 

こ こ で ,H, Cは 係 数 マ ト リ ッ ク ス , UB, PBは 境 界

r

B上 で の 節 点 変 位 ベ ク ト ル , 節 点 表 面 力 ベ ク ト ル ,

U

占,

Pk

は 内 部 境 界

r

l上 で の 節 点 変 位 ベ ク ト ル , 節 点 表 面 力 ベ ク ト ル を そ れ ぞ れ 表 す Eq.(2.2)に 左 か ら C‑'を 作 用 さ せ る と 次 式 を 得 る .

ηJV 

41A

(21)

, 

I3 

Fig.  2.1 Combination  of  boundary  and  finite elements  in  a crack  problem 

l ''

ttpfllBF

P P  

一 一

11﹄ ︐ ︾

f'tllJ

U U  

IJ

4 u

nJa

さ ら に , 節 点 表 面 力 ベ ク ト ル を 節 点 荷 重 ベ ク ト ル に 変 換 す る マ ト リ ックスMを Eq. (2.2)の 左 か ら 作 用 さ せ る こ と に よ り , 次 式 の よ う な 有 限 要 素 型 の 方 程 式が得

られる [5J[6]. 

lis111 1J

BlB 

F F  

ffflJl1i

一 一

11P51

} B

BI

U U  

fa‑B4

h 'ptt

K  ) anu

nf

こ こ で

K= M C‑

Fdn

tff '

Bf

P P  

一 一

F F  

'h u

η ι

rt  

一方 , 領 域Ql ' に 対 し て は , 次 式 の よ う な 有 限 要 素 法 の 平 衡 方 程 式 が 得 られる.

I

ll

1

44tiFfF

F F  

FI

一 一

U U  

fllJIll 

fnt

η ι

  ( 

ここ で,Kpは間IJ性 マ ト リyクス, UF, UTは 節 点 変 位 ベ ク ト ル,FF, Ftは 節点 荷重 ベ ク トルである. このう ち, Ut, Ftは , 特 に 内 部 境界

r '

上の値を示 して

14 ‑

(22)

いる. 内 部 境界

r '

上 で の迎合 条件 お よ び平衡 条 件 Uら= Ub= U

Fら

+

F b.= 0 

( 2.  8)  ( 2.  9)  を斤J~ ¥ると,Eq.  (2.1)と Eq.(2.7)は 次 式 の よ う な一 つの 宵 限 要 素 法の 苧衡 方 程 式 に ま と め ら れ る.

lili︑ ︐

11 11 11 J

B F  

F o F  

rill11111L

一 一

BEEEEEEEtF

E l l

J

B I F  

U U U  

iliJ

t

il t tL

rF 

0 K  

l B l F  

K K  

K o

 

2. 10) 

ここで, K~ , KkはKBの 部分 マ ト リ ッ ク ス,Kt, 

K

f;はKFの 部 分 マ ト リ ッ ク ス で あ る Eq.(2.10)を 全 体 剛 性 マ ト リ ッ ク ス K, 全 体 変 位 ベ ク ト ルU,全体 節 点 荷 重 ベ ク ト ルF を 用 い て 次 式 の よ う に書 き 直 す .

KU=F 

IJ

Bfム 4 ll a A   nrμz

Eq. (2.11)を 解 く こ と に よ り , 系 全 体 の 節点 変 位 が 求 め ら れ る.

2.  2.  2  仮 想 き 裂 進 展 法

F i g.  2. 2に 示 す よ う な 力 を 受 け る き 裂 を 有 す る 体 系 を 考 え る. こ の と き 系 全 体 の 領 域Qの ポ テ ン シ ャ ル エ ネ ル ギ ‑ I 1 は , 次 式 で 示 さ れ る.

I1 

=  f o

'1Y  d Q  

f r f

d f   (2.12) 

ここで,

r

は , 外 部 境 界,'1Yは ひ ず み エ ネ ル ギ ー 密 度 関 数 ,/ は 外 力 と し て 作 用 す る 表 面 力 ベ ク トル, uは 変 位 ベ ク ト ル を 示 す . 上 式 を 有 限 要 素 マ ト リ y

ス で 示 す と 次 の よ う に な る .

H = ÷ UTK U ‑ UTF  nHV  ︑ ︑ J︐ ︐

EEA 

n '

'ft

ここで, () T は , 転 置 を 表 す . I1をき裂長さ Gで 偏 微 分 す る と ,

I1 

UJ  ̲ ̲ ̲ ̲   ̲ __~

K ̲̲  __~

一τ一一σσ =一~α(KU-F) 2

一 一 一

UT

‑ ‑ a = ‑ ‑ 一 一 a   ‑. 

U

+  ‑a

UT"':::'̲

a

:̲̲̲

 

  r h nFL  1i  a n ︑ ︐ ︐ ︐

この式で, Eq. (2.11)より ,KU‑F=Oで あ る . また, き 裂 進 展 時 の エ ネ ル ギ ー 解 放宰 は, 次 の よ う に 与 え ら れ る .

H

G

ベ ぴ

司 ︒

一 一

'. p a '

FJV

nFJE

rυ

'IA 

(23)

¥ 泊。

ノ~ l 勿 勿 ‑

Ql 

¥ ム

‑‑‑、、

Fig.  2.2  A finite  element  model  for  a crack  analysis 

したがって, エ ネ ル ギ ー 解 放 率 ヲ は ,

一 一

i a K ̲̲̲ a F  

一一一UI~U

UT~

2 ‑ aα 3 α  

︑ ︑ J '

h H

‑ E ' u ‑

'ハ 'u t︐ ︐

で 与 え ら れ る. さらに, き 裂 の 進 展 に 伴 っ て 外 力 が 変 化 し た り , き 裂 の 表 面 に 外 力 が 作 用 し た り す る こ と が な い 系 に お い て は , θF/aa=O であるから, その よ う な 系 で の エ ネ ル ギ ー 解 放 率 は , 次 式 で 示 さ れ る.

1̲̲̲ a 

一 一 一UT~ ‑

2 ‑ a a 

︑ ︑ ︐ ︐

J

e af

l

J

'u

t︐ ︐

Eq.  (2.17)を 要 素 の 節 点 変 位 Uiと 要 素 の 剛 性 マ ト リ ッ ク ス kiを 用 い て 次 式 の よ う に 差 分 形 で 書 き 直 す .

ヲ ー ー ヂ

1.

:U

. T

一 一‑ ULlk

?τ~ 2 ‑‑. Ll

σ 

ηJL  n xu   ︑ ︑ ︐ ︐ ︐

ここで, Nは 全 育 限 要 素 数 を 示 す Fi g.  2.  2に 示 す 全 体 領 域Qの う ち , 微 小 き 裂 進 展 によって, き 裂 先 端 を 取 り 囲 む 部 分 領 域QI内 の 有 限 要 素 の み が 変 形 す

n hυ  

41s& 

(24)

る と す る と , 残 り の 領 域Q1で の 剛 性 マ ト リ ック ス は 変 化 し ない. よって,

ぜーム ~H

',~-一 、 一 ‑

‑ . , r ・‑‑‑ ~k i .

.

~ ‑, Llα  ( 2. 19) 

ここ で, i 

1

N

tは 領 域Q l内 の 有 限 要 素 を示す.

以 仁 の こ と は , 境 界 要 素 法 と 有 限 要 素 法 の 結 合 解 法 に つ い て も あ て は ま る . す なわち, 2. 2.  1項 に お け るFi g.  2. 1に お い て , 微 小 き 裂 進 展 を 考 え る 際 に , fの 有 限要 素 の み が 変 形 す る と す れ ば , こ の き 裂 先 端 の 周 りの 育 限 要 素

1N:;に つ い てEq.(2.19)を 適 用 す る こ と に よ り エ ネ ル ギ ー 解 放率ヲが得 ら れ る.

このこ と を 次 式 に 示 す .

ヲー=  ‑

7 . ;1..::UTiLJk‑ Ui

~ , Ll

σ 

nH

nf

i

nJ

︐ ︐ ︑ ︑

応 力拡 大 係 数Ktは エ ネ ル ギ ー 解 放 率 よ り次 式 で 求 め ら れ る.

Kt=

,jE' 亨 E' =E 

E '  =E/ ( 

1

ν2

(Plone Stress)  )  (Plone Stroin) 

41A nJ

ful

た だ し,

E

は 縦 弾 性 係 数 ( ヤ ン グ 率 ), νは ポ ア ソ ン 比 で あ る .

2.  3  解 析 結 果 お よ び 考 察

2.  2節 に 示 し た 境 界 要 素 法 と 有 限 要 素 法 の 結 合 解 法 を 実 際 の き 裂 問 題 に 適 用 した. まず, き 裂 先 端 に 配 置 す る 有 限 要 素 の 大 き さ , き 裂 進 展 量 の 大 き さ 等 の 指 針 を 得 る た め に , 引 張 り を 受 け る 中 央 き 裂 付 き 帯 板 の 解 析 を 行 っ た 結 果 に つ い て述べ, こ の 解 析 で 得 ら れ た 指 針 に 基 づ い て コ ン パ ク ト 引 張 試 験 片 の 解 析 を 行 っ た 結 果 を 示 す.

2.  3.  1  引 張 り を 受 け る 中 央 き 裂 付 き 帯 仮 の 解 析

F i g.  2. 3に 示 す 引 張 り を 受 け る 中 央 き 裂 付 き 帯 仮 の き 裂 の 応 力 拡 大 係 数 の 解 析 を行っ た. 解析は, F i g.  2. 4の よ う に , 系 の 対 称 性 を 考 慮 し た1/4領 域 を 離 散 化して 行い , 境 界 要 素 と し て 3節 点二次 の ア イ ソ パ ラ メ ト リ yク 要 素 を 用いた.

き裂先端の育限要素には, Fig.  2.4(b)に 示 す よ う に 8節 点 ア イ ソ バラメト ッリy

ク 要 素を 用い, き 裂 先 端 の 応 力 の 特 異 性 を 考 慮できる 1/4中 間 節点移 動特異 要 素

1EZ

(25)

[8 ][引を!日いたちのと (Mnlhod 1),特 j~

t

il:を考慮しない通常の肖liN要素をJfiいた もの('v1nlhod2)の 両 万 を険l汁した. また, そ の 阿 }jについて,

g.  2. Hb)に示 す よ う に, き 裂 先端の 訂 限 要 素 の 寸 法fを 変 化 さ せて 解 析 し た.

まず, き 裂 中 央 開 口 変 位 δを 上 記 の二 つ の方法で求め,同慌の!日

L W

に 対 す る Tadaら の ハ ン ド ブ ッ ク の 仙 [1 0 ]と比較した Tadaらによれば,

δ= (4σJa/E' )V(ξ)  (ξ=a/W) 

V(ξ) 

‑0. (J7)‑O.:)Xiξ+0. [69ξ2+0.0Wξ3̲1. (J7[ (1/ξ) 1 og (1一ξ) ( 2. 22) 

で あ る Tada与 の 値をδ・とし,本 解 析 結 果 δの δ・か ら の 相 対 偏 差 (o‑or)/ot x 100  (%)を, き 裂 先 端 の 有 限 要 素 の き 裂長 さ に対 す る 相 対 寸法 L/aを 横 軸 に と っ てFi g.  2. 5に 示 し た. こ こ で,

a

はFi g. 2. 3に お け る き 裂 の半 長 で あ り, fは,F i g. 2.  4の (b) に 示 し た き 裂 先 端 の 有 限 要 素 の 代 表 長 で あ る .

ま た , 問 機 の 例 に つ い て , 仮 想 き 裂 進 展 法 に よ っ て 無 次 元 化 応 力 拡 大 係 数 F(=KJ

/ σ 。 イ

na) を も と め , 中 央 き 裂 を 有 す る 無 限 長 帯 板 に 対 す る lsidaの 解 析 値 (Ffと す る )[11 ] と の 相 対 偏 差 をFi g.  2. 6に 示 し た. なお, こ の 際 の 仮 想、き 裂 進 展 量 Llaは,Lla/a=1O‑8 とした.

Fig.  2.5, Fig.  2.6より, き 裂 先 端 に 特 異 有 限 要 素 を 配 置 し た Method1の 方 法 を 用 い る と , 解 の 精 度 が き 裂 先 端 の 有 限 要 素 寸 法 に ほ と ん ど 影 響 さ れ ず ,

L/a0.2と い う よ う な 大 き な き 裂 先 端 要 素 を 配 置 し て も 解 の 精 度 が 全 く 低 下 し な い こ と が 解 る.

次 に , 仮 想 、 き 裂 進 展 法 を 適 用 す る 際 の , 仮 想 、 き 裂 進 展 量L1

a

の 大 き さ に つ い て 検 討 し た Fi g.  2.  7から Fig. 2.10に Mesh1から Mesh4の そ れ ぞ れ の 場 合 に お け る 仮 想 き 裂 進 展 量 Ll

a

を 変 え た 場 合 の 解 析 値 の 精 度 の 変 化 を 示 し た .

これより, との場合でもLla/

α= 

10‑4"'‑‑[0‑3 と い う 広 い

4 α

の 範 囲 で 解 の 精 度 が 一定 と な る こ と が わ か る L l

α/α

が10‑4よ り 大 き い 場 合 に 解 の 精 度 が 低 下 し ているが, こ れ は Eq.(2.19) に お け る (L1ki/L1a )の 差 分 近 似 が 成 り 立 た な く な る た め と 考 え ら れ る. また, Ll 

a

を 極 端 に 小 さ くと る と 計 算 機 の 有 効 桁 数 を 越 えL1k iの 差 分 が 得 ら れ な く な る L1a/aが10‑Jよ り 小 さ い と こ ろ で 解 の 精 度 が 急 激 に 低 下 す る の は こ の た め と 思 わ れ る . なお,本 計 算 は 倍 精 度 ( l Word=64bi ts)で 行 っ た が , 単 精 度 の 解 析 で は こ の 限 界 は10ー は よ り 大 き く な る と 考 え ら れ る .

‑ 18  ‑

(26)

σO  ~ X2

W  W 

σ 。

H=2.5W 

a  I  W= 0 

X1 

Fig. 2. 3 A centrally  cracked  plate  under  uniform tension 

‑19 ‑

Table  2 . 1   Stress  intensity  factor  o f   compact  tension  specim e n  
Fig. 2 . 1 3  Compariso n  between  the  present  soluti o ns  and  th e  approximate  solutions  for  a compact  t e nsion  sp e cimen 
Table  2 . 1 お よ び Fig . 2 . 1 3 より, まず a/W =  0.3 の とき に近 似 式 と の 旧 対 偏 差 が 1% を越えているが, そ も そ も EQ
Fig .  3 . 3  A  discrete  model  of  a center  slant  crack  i n   a  plate  (8 =45 0  ,。川= O .  8 ,  L / a  =  O .  2 )  . 
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参照

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