QQYa
例題 15. a ニューマークβ法
竹名 興英
温留漢 共著 亀岡 裕行
式
(15.43)・
(15.44)を
∆xiと
∆xiについて解くと下式となる。
1 1 1
2 2 1 4
i i i i
x x x x t
β
tβ β
⎛ ⎞
∆ = ∆ ∆ − + −⎜⎝ ⎟⎠ ∆ (15.45)
2
1 1 1
i i i 2 i
x x x x
t t
β β β
∆ = ∆ − −
∆ ∆ (15.46)
式
(15.45)・(15.46)を(15.14)に代入して,∆xiについて解くと
i fix k
∆ =∆ (15.47)
2
2
m c
k k
t t
β β
= + +
∆ ∆ (15.48)
1 1
2 2 4
i i i i
m c m
f f x c t x
β
tβ β β
⎧ ⎫
⎧ ⎫ ⎛ ⎞
∆ = ∆ +⎨⎩ ∆ + ⎬⎭ +⎨⎩ − ∆ ⎜⎝ − ⎟⎠⎬⎭ (15.49)
となる。
時刻
ti+1の変位,速度と加速度の求め方は,線形加速度法と同じである。
ニューマークは 1/ 6
≤ ≤β 1/ 2 を推奨している。 β の小さい方が計算精度は高 い。中規模の地震を想定した線形解析では,通常,積分時間間隔
∆ =t 0.01sが 用いられる。しかし,大地震を想定した非線形応答解析では,地震加速度の変 化が大きいために, β が小さいと,安定解が得られず計算が発散してしまうこ とが多い。 β
=1/ 6 の線形加速度法の場合,積分時間間隔
∆tと最小固有周期
Tminとの比が
1/1.8より大きいと発散するといわれており,一般に安定解を得る目安
としてその比を
1/10より小さくする必要がある。通常, β
=1/ 4 あるいは
1/ 3,
積分時間間隔
∆ =t 0.005 0.001s∼ (橋梁・建築では
0.002s)が用いられる。
竹名 興英
温留漢 共著 亀岡 裕行
( ) { }
0 0 0 0
0 1 0
x x f cx kx
= =
m
− − = (b)である。
まず,厳密解を求めよう。式
(a)を積分して,
x(0)=x0 =10 m sより ( )
2 102
x t =t + (c)
である。これを積分して,
x(0)=x0 =0より ( )
3 106
x t =t + t (d)
である。したがって,
t t= =1 0.01sの変位の厳密解は以下のとおりである。
3 1
0.01 10 0.01 0.100000166m
x = 6 + × = (e)
β
=1/ 6 すなわち線形加速度法の場合,式
(15.48)・
(15.49)より 6
2 260000 kg s k
=0.01
=2 0
0.01 6 10 6000.01kg m s f 0.01
∆ = + × = ⋅
である。これらを式
(15.47)に代入すると,
0 0 6000.01
0.100000166m 60000
x f k
∆ =∆ = =
となる。ゆえに,
t1 =0.01sの変位は,式(15.19)より
1 0 0 0.100000166m
x =x + ∆ =x (f)
となる。これが厳密解
(e)と一致するのは,加速度が式
(a)からわかるように,線 形に変化しており,線形加速度法の仮定と一致するからである。
β
=1/ 4 すなわち平均加速度法の場合,式
(15.48)・
(15.49)より
22
4 40000 kg s k
=0.01
=2 0
0.01 4 10 4000.01kg m s f 0.01
∆ = + × = ⋅
である。これらを式
(15.47)に代入すると,
竹名 興英
温留漢 共著 亀岡 裕行
0 0 4000.01
0.10000025m 40000
x f k
∆ =∆ = =
となる。ゆえに,
t1 =0.01sの変位は,式
(15.19)より以下のとおりである。
1 0 0 0.10000025m
x =x + ∆ =x (g)
β
=1/ 2 の場合,式
(15.48)・
(15.49)より
22
2 20000 kg s k
=0.01
=2 0
0.01 2 10 2000.01kg m s f 0.01
∆ = + × = ⋅
である。これらを式
(15.47)に代入すると,
0 0 2000.01
0.1000005m 20000
x f k
∆ =∆ = =
となる。ゆえに,
t1 =0.01sの変位は,式
(15.19)より以下のとおりである。
1 0 0 0.1000005m
x =x + ∆ =x (h)
以上のことから, β が大きくなるにしたがって,精度が落ちることがわかる。
15.4
要約
加速度法によって,振動状態
(変位,速度と加速度
)を求める手順は,①時刻
0t=
の振動状態を計算する,②微小時間を
∆tとすると,
0< < ∆t tの加速度の 変化を仮定し,
t= ∆tの振動状態を計算する,③それ以降は,同様に,等時間 間隔
∆tで順次に振動状態を計算する。線形加速度法では加速度が線形に変化す ると仮定し,平均加速度法では加速度が一定で,両端の加速度の平均値に等し いと仮定する。各種の加速度法をパラメータ β で統合したのがニューマーク β
法である。
竹名 興英
温留漢 共著 亀岡 裕行
第 16 章 非線形解析
この章では,
1自由度系の非線形応答解析の手順を説明するともに,それに 用いられる復元力の非線形履歴モデルを解説する。
16.1
非線形解析の手順
復元力 Q が“変位の履歴”に依存する場合,
1自由度系の運動方程式は
mx t
( )
+cx t( )
+ =Q f t( )
(16.1)と表せる。したがって,時刻
tiと
ti+1に対して,下式が成り立つ。
mxi+cxi+Qi = fi (16.2)
mxi+1+cxi+1+Qi+1= fi+1 (16.3)
式
(16.3)から
(16.2)を引いて,増分形式にすると
m x∆ + ∆ +i c xi
(
Qi+1−Qi)
= ∆fi (16.4)となる。
速度と加速度の増分は,ニューマーク β 法を用いと,式
(15.45)・
(15.46)より
1 1 12 2 1 4
i i i i
x x x x t
β
tβ β
⎛ ⎞
∆ = ∆ ∆ − + −⎜⎝ ⎟⎠ ∆ (16.5)
2
1 1 1
i i i 2 i
x x x x
t t
β β β
∆ = ∆ − −
∆ ∆ (16.6)
である。
時 刻
tiの 振 動 状 態
( , , )x x xi i iが 既 知 で あ る 場 合 ,
ti+1の 未 知 の 振 動 状 態
1 1 1
(xi+ ,xi+ ,xi+ )
を求めるためには,未知数
∆ ∆ ∆xi, xi, xiに関する連立
1次方程式
(16.4)・
(16.5)・
(16.6)を解けばよい。しかし,
Qi+1が未知であるので,それを 仮定する必要がある。
1
i i
t < ≤t t+
における復元力 Q の増加は,図
16.1に示すように,
xiにおける接 線剛性
kiに比例する仮定すると,
ti+1における復元力の仮定値
(Qi+1)aは
(
Qi+1)
a =Qi+ ∆k xi i (16.7)となる。式(16.7)を
(16.4)に代入するとm x∆ + ∆ + ∆ = ∆i c xi k xi i fi (16.8)
となる。
竹名 興英
温留漢 共著 亀岡 裕行
0
i
x Q
x xi+1
k Δxi
Δ x
復元力