第 8 章 仮想 L-Server 作成のための設定
8.1 仮想L-Server作成で共通に利用する定義ファイル
8.1.2 VM固有情報定義ファイル
ユーザーが、L-Serverの作成または変更(L-Serverが定義済みの状態(defined))時に、仮想マシンに設定する情報を指定するファイル です。
ユーザーグループごとに作成できます。
文字コードはUTF-8にしてください。
なお、パラメーターの優先度は、以下のとおりです。
L-ServerのXMLファイル > L-Serverテンプレート > 定義ファイル(ユーザーグループ) > 定義ファイル(システム共通) 定義ファイルの格納場所
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data\vm_prop
【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data/vm_prop
ポイント
上記の格納場所には、定義ファイルのサンプル(vm_VMTYPE.rcxprop.sample)が格納されています。サンプルを流用する場合、
ファイルの内容を変更したあと、ファイル名の"VMTYPE"をVM種別に変更し、".sample"を削除して配置してください。
定義ファイル名
定義ファイルは、ユーザーグループごとのファイルと、システム共通のファイルがあります。
ユーザーグループごとの定義ファイルとシステム共通の定義ファイルでキーが重複した場合、ユーザーグループごとの定義ファイ ルが優先されます。
- ユーザーグループ
vm_ユーザーグループ名_VM種別.rcxprop
- システム共通 vm_VM種別.rcxprop
注意
- VM種別には、VMware、Hyper-V、Oracle VM、RHEL-KVMなど、L-Server作成時に指定するVM種別の文字列を指定しま
す。なお、英字の大文字と小文字は区別されません。
- VM種別部分を英字の小文字に変換し、同じ名前のファイルが複数該当した場合、VM種別を文字コードの昇順で並び変え、
先頭のファイルが選択されます。
例
usergroup1_VMware
usergroup1_VMWARE -> このファイルが選択されます。
usergroup1_vmware
- VM種別に含まれる空白は、取り除いてください。
例
Oracle VM -> OracleVM
定義ファイルの形式
定義ファイルでは、1行ごとに定義する項目を記述します。各行は、以下の形式で記述します。
キー= 値
定義ファイルの指定項目 以下の項目を指定します。
表8.4 パラメーター一覧
キー 説明
processor_reserve_spec
最小割当てCPUリソース量を指定します。
0~CPU性能の範囲の値を、ギガヘルツを単位として、小数第一位までで設定します。
L-ServerやL-ServerテンプレートのXMLファイルでは、"CPUReserve"で設定します。
processor_share
【VMware】
CPUリソースの配分を決める相対的な配分比を指定します。
1以上の整数を設定します。
L-ServerやL-ServerテンプレートのXMLファイルでは、"CPUShare"で設定します。
VM種別が"VMware"の場合に有効です。
memory_reserve_size
【VMware】【Citrix-Xen】
最小割当てメモリリソース量を指定します。
0~メモリ容量の範囲の値を、ギガバイトを単位として、小数第一位までで設定します。
L-ServerやL-ServerテンプレートのXMLファイルでは、"MemoryReserve"で設定します。
VM種別が"VMware"、"Citrix-Xen"の場合に有効です。
memory_share
【VMware】
メモリリソースの配分を決める相対的な配分比を指定します。
0以上の整数を設定します。
L-ServerやL-ServerテンプレートのXMLファイルでは、"MemoryShare"で設定します。
VM種別が"VMware"の場合に有効です。
processor_weight
CPUの割当て優先度を指定します。
【Hyper-V】
1~10000の範囲の整数で設定します。
【Citrix-Xen】
1~65535の範囲の整数で設定します。
L-ServerやL-ServerテンプレートのXMLファイルでは、"CPUWeight"で設定します。
VM種別が"Hyper-V"、"Citrix-Xen"の場合に有効です。
dynamic_memory 【Hyper-V】
動的メモリの設定を指定します。
キー 説明
・ 動的メモリを有効にする場合
"true"を指定します。
・ 動的メモリを無効にする場合
"false"を指定します。
省略時は、L-Server作成時に指定されている初期メモリ量とメモリバッファーの設定値に より値が異なります。
・ 初期メモリ量またはメモリバッファーを設定した場合 動的メモリが有効
・ 初期メモリ量とメモリバッファーが未設定の場合 動的メモリが無効
動的メモリを無効にした場合、memory_startup_sizeとmemory_buffer_rateに指定した値 は無視されます。
VM種別が"Hyper-V"の場合に有効です。
memory_startup_size
【Hyper-V】
起動時に割り当てる初期メモリ量を指定します。
0.1~メモリ容量を設定します。
L-ServerやL-ServerテンプレートのXMLファイルでは、"StartupRAM"で設定します。
この値を仮想マシンへ設定する場合、L-ServerテンプレートまたはL-Server作成時に指 定するXMLファイルで動的メモリを有効にするか、または動的メモリを指定しないでくだ さい。
L-Serverテンプレートが使用されておらず、L-Server作成時に指定するXMLファイルで 動的メモリが指定されていない場合、本設定値とmemory_buffer_rateの設定値の有無に 応じて動的メモリの設定が有効/無効になります。
・ 本設定値またはmemory_buffer_rateの設定値がある 動的メモリが有効
・ 本設定値とmemory_buffer_rateの設定値がない 動的メモリが無効
動的メモリを無効にした場合、本設定値は無視されます。
VM種別が"Hyper-V"の場合に有効です。
memory_buffer_rate
【Hyper-V】
バッファーとして予約するメモリの割合を指定します。
5~2000の範囲の整数を、パーセントを単位として、設定します。
L-ServerやL-ServerテンプレートのXMLファイルでは、"MemoryBuffer"で設定します。
この値を仮想マシンへ設定する場合、L-ServerテンプレートまたはL-Server作成時に指 定するXMLファイルで動的メモリを有効にするか、または指定しないでください。
L-Serverテンプレートが使用されておらず、L-Server作成時に指定するXMLファイルで
動的メモリが指定されていない場合、本設定値とmemory_startup_sizeの設定値の有無 に応じて動的メモリの設定が有効/無効になります。
・ 本設定値またはmemory_startup_sizeの設定値がある 動的メモリが有効
・ 本設定値とmemory_startup_sizeの設定値がない 動的メモリが無効
動的メモリを無効にした場合、本設定値は無視されます。
VM種別が"Hyper-V"の場合に有効です。
キー 説明
memory_weight
【Hyper-V】
メモリの割当て優先度を指定します。
0~10000の整数を設定します。
L-ServerやL-ServerテンプレートのXMLファイルでは、"MemoryWeight"で設定します。
VM種別が"Hyper-V"の場合に有効です。
max_definable_memory_size
【KVM】
動的メモリで、KVMのVMゲストに設定できる最大メモリ量を指定します。
メモリ容量から物理サーバのメモリ容量までの範囲の値を、ギガバイトを単位として、小数 第一位まで設定します。
VMゲストのメモリ容量は、本値を上限に変動させることができます。
省略した場合には、VMホストの物理メモリ容量と同じ値になります。
VMプール内に登録されているVMホストに搭載されているメモリ容量が不均一で、本項 目を設定する場合、メモリ容量が最も小さいVMホストの値以下となるように指定してくだ さい。
なお、物理メモリ容量を超えた値を指定した場合、L-Serverの起動が失敗します。
VM種別が"RHEL-KVM"の場合に有効です。
memory_hotplug
【KVM】
VMゲストに対するmemory hotplug機能の有効/無効を指定します。
・ memory hotplug機能を有効にする場合
"true"を指定します。
・ memory hotplug機能を無効にする場合
"false"を指定します。
省略時は、"true"が設定されます。なお、デフォルトは"true"です。
memory_hotplugとmax_definable_memory_sizeの設定の関係を「表8.5 memory_hotplug とmax_definable_memory_sizeの設定の関係【KVM】」に示します。
VM種別が"RHEL-KVM"の場合に有効です。
clock_offset
【KVM】
仮想マシンの仮想ハードウェアクロック(仮想CMOS)のオフセットに対して、"UTC"また は"LOCAL"を指定します。
省略時は、"LOCAL"が設定されます。なお、デフォルトは"LOCAL"です。
VM種別が"RHEL-KVM"の場合に有効です。
表8.5 memory_hotplugとmax_definable_memory_sizeの設定の関係【KVM】
memory_hotplugの設定値 max_definable_memory_sizeの設定値
値を設定した場合 省略した場合
"true"、または設定を省略した 場合
最大メモリ量の値を
max_definable_memory_sizeの値としま す。
最大メモリ量にホストの物理メモリ総量を 設定します。
"false"
最大メモリ量の値をメモリサイズの値とし ます。
ただし、L-Serverの操作によっては、
max_definable_memory_sizeの設定値が 有効になります。
・ L-Serverの作成時: 有効
最大メモリ量の値をメモリサイズの値とし ます。
memory_hotplugの設定値 max_definable_memory_sizeの設定値
値を設定した場合 省略した場合
・ L-Serverの仕様変更時: 無効
参照
VM固有情報定義ファイルにパラメーターを記載しなかった場合、L-Serverに対して設定される値については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.3.2 仮想L-Server向け定義情報(XML)」の各要素名を参照してください。
注意
リソースを割り当てたL-Serverの仕様変更を行うときは、L-Serverに設定済の値が優先されるため、本定義ファイルの設定値は反映 されません。そのようなL-Serverの仕様変更は、XMLファイルに変更する値を記載し、コマンドを実行して変更してください。
L-ServerテンプレートやL-Server作成時に各設定値を指定した場合、本定義ファイルの設定値よりも優先されます。
8.1.3 シン・プロビジョニングにおけるリソース選択の優先順定義ファイル
シン・プロビジョニングの属性が設定されたストレージプールと設定されていないストレージプールが、同じ優先度で存在する状況下 で、L-Server作成時またはディスク増設時のリソース選択で自動選択を指定した場合、どちらのストレージプールのリソースを優先する かを設定できます。
定義ファイルを編集した場合、マネージャーを再起動してください。
定義ファイルの格納先
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data
【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data 定義ファイル名
storage.rcxprop 定義ファイルの形式
定義ファイルでは、1行に1つの設定項目を記述します。各行は、以下の形式で記述します。
指定項目 = 指定値 定義ファイルの指定項目
- SELECT_THIN_PROVISIONING_POOL_FIRST
シン・プロビジョニングの属性が設定されたストレージプールと設定されていないストレージプールが同じ優先度で存在する場 合、ストレージリソースの自動選択で、どちらのストレージプールのリソースを優先するかを指定します。
- 指定値に"true"を指定した場合
シン・プロビジョニングの属性が設定されたストレージプールを優先します。
- 指定値に"false"を指定した場合
シン・プロビジョニングの属性が設定されていないストレージプールを優先します。
- 指定しない場合
"false"が設定されます。