第 2 章 インストール
2.1 マネージャーのインストール
2.1.2 マネージャーのインストール【Linuxマネージャー】
2.1.2.1 事前準備
ここでは、インストールする前に、準備と確認が必要な事項について説明します。
・ ホスト名の確認
・ システム時刻の確認
・ 排他ソフトウェアの確認
・ 必須ソフトウェアの準備と確認
・ 必須パッチの確認
・ 必須パッケージの確認
・ 必要な情報の収集と確認
・ 使用ポートの確認
・ 構築条件の確認
・ アンインストール後の作業
本製品をアンインストールした環境に、本製品をインストールする場合は、アンインストール後の作業が必要です。
「11.1.4 アンインストール後の作業」を参照してください。
2.1.2.2 ソフトウェアの準備と確認
ここでは、ソフトウェアの準備と確認について説明します。
本製品をインストールする前に準備と確認が必要な項目について説明します。
ホスト名の確認
管理サーバが正しく動作するためには、ホスト名(FQDN)の設定が必要です。256文字以内のホスト名をhostsファイルに記述してくださ い。hostsファイルには、管理サーバのIPアドレスに対して、ホスト名(FQDN)、コンピュータ名の順番で設定してください。
hostsファイル /etc/hosts
注意
hostsファイル設定時には以下に注意してください。
・ "127.0.0.1"にホスト名(FQDN)およびコンピュータ名を設定しないでください。
・ "localhost"がIPv4形式(127.0.0.1)で設定されていることを確認してください。
なお、IPv6形式は設定しないでください。
例
IPアドレスが"10.10.10.10"、ホスト名(FQDN)が"remote1.example.com"、コンピュータ名が"remote1"である管理サーバを設定した場 合
10.10.10.10 remote1.example.com remote1 127.0.0.1 localhost.localdomain localhost
管理クライアントについても、管理サーバにホスト名(FQDN)でアクセスできるようにhostsファイル、またはDNSサーバによる名前解決の 設定を行ってください。
なお、本設定は、シングルサインオンを設定している場合は必須です。
システム時刻の確認
管理サーバと管理対象サーバのシステム時刻は、同じ時刻に設定してください。
時刻が異なる場合、RORコンソールの[稼動状況]タブで正しい値を確認できません。
排他ソフトウェアの確認
本製品をインストールする前に、排他ソフトウェアをアンインストールしてください。
排他ソフトウェアについては、「解説書」の「6.1.2.5 排他ソフトウェア」を参照してください。
注意
・ 排他ソフトウェアをアンインストールする場合、ほかのシステム運用管理者がそのソフトウェアをインストールしていることがあるた め、削除しても問題ないことを事前に確認してください。
必須ソフトウェアの準備と確認
本製品をインストールする前に、下記の作業を行ってください。
さらに、「解説書」の「6.1.2.4 必須ソフトウェア」に記載されているServerView Operations Managerなどのソフトウェアが、システムにイン ストールされているか確認してください。インストールされていない場合、事前にインストールしてください。
ServerView Deployment Managerをインストールしてある環境に本製品をインストールする場合、Microsoft LAN Managerモジュールを
入手する必要はありません。
・ Microsoft LAN Managerモジュール
本製品をインストールする前に、Microsoft LAN Managerモジュールを以下のFTPサイトから入手してください。
なお、Microsoft LAN ManagerモジュールはCPUアーキテクチャー(x86, x64)に関係なく利用できます。
URL: ftp://ftp.microsoft.com/bussys/clients/msclient/dsk3-1.exe
入手したモジュールを、CPUアーキテクチャー(x86)のWindows上で、事前にExpandコマンドにより展開しておく必要があります。
展開方法については、以下の例を参照してください。
例
c:\tempにdsk3-1.exeを配置した場合
>cd /d c:\temp <RETURN>
>dsk3-1.exe <RETURN>
>Expand c:\temp\protman.do_ /r <RETURN>
>Expand c:\temp\protman.ex_ /r <RETURN>
フォルダー名やファイル名はWindowsの8.3形式(注)にしてください。
なお、展開したMicrosoft LAN Managerモジュールはマネージャーのインストール後は必要ありません。
注) ファイル名部分が最大で8文字、拡張子部分が最大で3文字とする規則です。
展開が完了した以下のモジュールを、インストールするシステムの/tmpに配置してください。
- PROTMAN.DOS
- PROTMAN.EXE
- NETBIND.COM
・ ServerView Operations Managerの設定
管理対象サーバのコンソール画面を起動するために、リモートマネジメントコントローラーのアカウントをServerView Operations Managerに登録してください。
設定方法については、ServerView Operations Managerのマニュアルを参照してください。
・ SNMPトラップデーモンの設定
本製品が正しく動作するために、net-snmpパッケージのインストールと共に、/etc/snmp/snmptrapd.confファイルに以下の設定を追 記してください。ファイルが存在しない場合、ファイルを作成したあと、以下の設定を追記してください。
disableAuthorization yes
なお、snmptrapdを自動起動するよう設定する必要があります。
・ DHCPサーバの導入
管理サーバと異なるサブネットに属する管理対象サーバを管理する場合、Linux標準のDHCPサーバを導入する必要があります。
利用する機能によっては、ルータの設定が必要です。詳細は、「設計ガイド CE」の「9.2.4.2 管理LANの設定情報」を参照してくだ さい。
管理サーバと異なるサブネットに属する管理対象サーバを登録する場合、事前に管理LANサブネットの登録が必要です。
詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.11 管理LANサブネットの登録」を参照してください。
以下の手順で、DHCPサーバを導入します。
1. dhcpパッケージをインストールします。
2. 以下のコマンドを実行し、DHCPサーバのサービス(dhcpd)の起動設定を、自動起動しないように変更します。
# chkconfig dhcpd off <RETURN>
3. 以下のコマンドを実行し、DHCPサーバのサービス(dhcpd)を停止します。
# /etc/init.d/dhcpd stop <RETURN>
・ ETERNUS SF Storage Cruiser
ESCを利用する場合、事前にファイバーチャネルスイッチの設定を行ってください。
必須パッチの確認
本製品をインストールする前に、システムに「解説書」の「6.1.2.2 必須パッチ」のマネージャーの必須パッチが適用されているか確認し てください。
必須パッチが適用されていない場合、事前に必須パッチを適用してください。
必須パッケージの確認
本製品をインストールする前に、システムに「解説書」の「6.1.2.3 必須パッケージ」のマネージャーの必須パッケージ【Linuxマネー ジャー】が適用されているか確認してください。
必須パッケージがインストールされていない場合、事前に必須パッケージをインストールしてください。
ユーザーアカウントの確認
本製品は自動で以下のユーザーアカウントを作成します。
以下のOSユーザーアカウントを利用しているアプリケーションが存在する場合は、アプリケーションに影響がないことを確認したあと、
OSユーザーアカウントを削除してください。
・ rcxdb(データベース接続用)
・ rcxctdbbpm(プロセス管理用のデータベースサービス起動用)
・ rcxctdbchg(メータリング用のデータベースサービス起動用)
・ rcxctdbdsb(ダッシュボード(プール状況)用のデータベースサービス起動用)
シングルサインオンの準備と確認(利用する場合)
本製品をインストールする前に、ServerView Operations Managerをインストールします。
このとき、ディレクトリサービスの設定をします。
また、証明書の準備と、ディレクトリサービスへの管理者ユーザー(特権ユーザー)の登録が必要です。
詳細は、「設計ガイド CE」の「第12章 シングルサインオンの設定」を参照してください。
言語設定について
本製品では、サポート言語に合わせたプログラムをインストールするため、インストール後に言語設定(ロケール)の変更はできません。
このため、事前に運用に合わせて、言語設定(ロケール)を日本語または英語に設定してください。
言語設定(ロケール)の確認方法の例は以下のとおりです。
例
デスクトップ画面から、[システム]-[管理]-[言語]を選択します。
システムパラメーターのチューニング(管理サーバ)【Linuxマネージャー】
インストール前に、管理サーバのシステムパラメーターのチューニングする必要があります。チューニングが必要なシステムパラメーター とその値については、以下の表を参照してください。
ポイント
パラメーターの"種別"により、以下のように設定してください。
・ 種別が最大の場合
すでに設定されている値(初期値または以前の設定値)が表の値以上の場合は変更不要です。表の値より小さい場合は、表の値 に変更してください。
・ 種別が加算の場合
すでに設定されている値(初期値または以前の設定値)に表の値を加算してください。加算する前にシステム上限値を確認し、加 算した値がシステム上限値を超える場合は、システム上限値を設定してください。
詳細については、Linuxのマニュアルなどを参照してください。
・ 共有メモリ
パラメーター 説明 値 種別
shmmax 共有メモリの最大セグメントサイズ 2684354560 最大
shmall 使用可能な共有メモリの総数 655360 最大
shmmni 共有メモリセグメントの最大数 113 加算
・ セマフォ
セマフォの設定値は、各パラメーター値を以下の形式で指定します。
kernel.sem = para1 para2 para3 para4
パラメーター 説明 値 種別
para1 セマフォ識別子あたりの最大セマフォ数 512 最大
para2 システム全体のセマフォ数 14862 加算
para3 セマフォコールあたりの最大演算子数 50 最大
para4 システム全体のセマフォ演算子数 2208 加算
・ メッセージキュー
パラメーター 説明 値 種別
msgmax メッセージの最大サイズ 16384 最大
msgmnb 1つのメッセージキューに保持できるメッ
セージの最大値 114432 最大
msgmni メッセージキューIDの最大値 1578 加算
〔チューニング作業手順〕
以下の手順でチューニング作業を実施します。
1. 以下のコマンドを使用して、現在システムに設定されている該当するパラメーターの設定値を確認します。
# /sbin/sysctl -a
例
# /sbin/sysctl -a
・・・
(省略)
・・・
kernel.sem = 250 32000 32 128 kernel.msgmnb = 65536 kernel.msgmni = 16 kernel.msgmax = 65536 kernel.shmmni = 4096 kernel.shmall = 4294967296 kernel.shmmax = 68719476736
・・・
(省略)
・・・