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DaimlerChrysler 殿調査報告

ドキュメント内 Microsoft Word - 表紙&目次.doc (ページ 68-72)

2. 今後の FCV 開発の計画等について

① 導入地域については,未定であるが,少なくとも現在すでに導入している地域(日本・

米国・欧州・シンガポール・中国・オーストラリア)は重要な市場であることは間違い ない。

② 日米欧におけるFCV リースの状況については,日本はすでに民間企業・財団法人を含 めて4台のF-Cellを納車ずみ。また,昨年のEXPO ではVIP の先導車として利用し た。その他,世界各国でバスはバンタイプを含めて100台以上を導入済み。

③ 国内外におけるFCV デモ,フリートについては,各国の主要な実証試験に参加中。今 後も継続。

④ 導入・普及時期の見通しとしては,2012~2015 年ごろの商用化をめざしている。

⑤ 日本を除く実証試験への参画状況は以下のとおりである。

米:CaFCP (California Fuel Cell Partnership)

:DoE program (Department of Energy) 独:CEP (Clean Energy Partnership)

:ZERO-REGIO Project (FCV demo from Nov. ‘06)

EU(7 cities):HyFLEET :CUTE project (Clean Urban Transport for Europe) Iceland:ECTOS (Ecological City Transport System)

Australia:STEP (Sustainable Transportation Environmental of Earth Project) Singapore:SINERGY (Singapore Initiative in Energy Technology)

China:Fuel Cell Project in China with Chinese Ministry of Science and Technology

3. 水素ステーションについて

① 水素インフラの開発は行わない。

② 長期的にはRenewable ソースのインフラの拡大に期待。

③ オンサイト,オフサイトの考え方については,個別ケースによる。(一概には,優劣は つけがたい。)

④ 水素ステーション関連での協力・連携状況については,現況まででもパートナー企業や それ以外の JHFC 参加企業と密で Open なディスカッションを行っている。今後も パートナーだけ企業にこだわらすに必要な協力,連携を模索してゆきたい。多くの関係 者との情報交換は実証試験の方向性を議論するためには重要であり,とくに地域を絞っ た水素インフラの開発・方向性などは積極的に協議してゆきたい。ある一定の地域での 実証ができた場合にはその次のステップでその拠点をリンクされてゆくようなことを

4. 国・行政機関に対する意見・要望について

JHFC-1への参加はまずは当面の目標達成においては十分な枠組みであったが,さらに,

普及に関連した対外的な大きな枠組みが必要になると思われる。行政においてもインフラ 側の安全を司る役割(水素安全),災害対策の部分(消防),環境性能(MOE),地方公 共団体,関連の業界団体などが常駐メンバーでなくとも,必要に応じて議論に参加できる ような枠組みを期待したい。

世界各地でさまざまなFC 車実証試験が行われている。その中でJHFC に独自性,強み,

参加者へのメリットを持たせ,世界中の関係者がJHFC に参加したくなるような枠組み作 りを期待したい。

5. JHFC プロジェクトに参加しての感想,意見・要望等について

(1)

成果と課題

① できたこと

・ FCV の現状の燃費そのものの実力を評価できたこと。ICV とHEV との比較。

・ FCV の市場導入という意味での黎明期のStart として,国や関係者が一致協力し て,必要なインフラの建設,インフラ(ガレージを含む)の安全性標準の確立に必 要なある程度の情報整理と問題点などの抽出ができた。

・ インフラメーカ・自動車メーカが共通の土台で具体的な技術的ディスカッションを 行う場所が確立された。また,自動車メーカが結束してFC 車の普及に向けたより クローズで具体的な協議及び活動を行えるプラットフォームが確立された。

・ 燃費測定法,およびその測定結果に関する業界内でのある一定のコンセンサスが確 立された。

・ (まだまださらに向上が望まれるが,)メディア対応活動や地道な数多くのEvent などを通じた燃料電池と水素エネルギーに関する社会啓蒙活動に寄与した,また,

そのコミュニケーションに関係者の多くができる限りの協力を行った。

・ (JHFC の英文最終報告書の完成がその前提になるが,)海外の活動との交流な ど燃料電池・水素関連技術に関するプラットフォームが確立されたことと同時に積 極的な情報の開示を行うことができた。

② できなかったこと

・ FCV の燃費・総合効率以外のメリットの検証や対外的な PR。とくに安全性・環 境性能やインフラ側で目標となっていた省エネルギー効果や経済性向上のための 課題の明確化については十分に目標を達成したとは言いがたい。

(これはプロジェクトだけの問題ではないが,)普及促進のための課題,とくに燃 料電池車の数量的な普及拡大にむけた積極的な各方面への提言について,今一歩の 踏みこみが望まれる。

効果的,効率的なPR 活動によるさらなる認知度向上。

(2) プロジェクトを進めていく上での問題点,事務局への要望事項

① プロジェクトを進めていく上での問題点

・ 情報の機密性の問題から,たとえば燃費に関するまとめについても平均値として提 示せざるを得ず,ほんとうのFCの実力が見えづらい結果となってしまっている。

また,その計測の前提条件が複雑なため,定量的な評価には相当慎重な説明がもと められる。

燃費に比べてそれ以外に期待されるアウトプットが明確化されていなかった。

中立性の尊重,ビジネスからの視点導入が難しいという理由から対外的なコミュニ ケーションは各社が行っている部分とプロジェクトが行う部分に多少のギャップ が感じられた。

② 事務局への要望事項

各事務局間でワーキング活動の進捗やとりまとめについて,委員会の場での密度の 違いがあったように思われる。

(3) JHFC-2への期待

① 前述のできなかったことに対する継続的努力。JHFC-1 でこれからの実証試験の基盤と なるものはすでに完成した。JHFC-1 活動のまとめを通じて現状の課題を明確化し,

JHFC-2 ではその解決に集中して取り組むべき。

② また,課題の抽出において,JHFC-2 終了後に FC 車を一般車両と日常使用状態にお いて競合させるためには何を解決しなければならないか,という観点が重要と考える。

③ 燃料電池自動車・水素の安全性に対する更なる社会的啓蒙活動。

④ ガレージ・Workshop などの安全性の標準化。(現状は多少,オーバースペックのよう に感じられる。)

④(JHFC-2の中で導入決定することではないが,)700気圧のインフラの実証もある一定 のタイミングで期待したい。

(4) JHFC プロジェクトに参加してわかったFCV 普及に向けての課題等

① 車両の高効率化,航続距離の拡大,耐久性や信頼性の向上はプロジェクトとは直接関わ りはないがコスト削減と同様に,もちろん必要不可欠である。その前提が整うという仮 定でいえば,インフラ拡大の大きなVision の提示が待たれるところであり,JHFCが そのVision確立のための議論と具体的な推進の場としてFCCJと表裏一体で先導的な 役割の一翼を担うことが望まれる。FCCJ が別の議論の場として存在するが,JHFC か

らのOUT PUT としてはインフラの経済性,設置地域の合理性,利用回数と車両需要

のFeasibility Study など,実証・実態に即したフィードバックを行い,逆にFCCJ に 提示できる基礎情報が読み取れるようにするなど,相互に機能してゆくことを期待す

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